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更新日:2021年12月27日
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神奈川県立磯子工業高等学校の活動内容を紹介するページです。
本校は、まもなく創立60年を迎える、「機械科」「電気科」「建設科」「化学科」の4つの専門学科を設置する工業系専門高校です。京浜急行線、屏風浦駅から徒歩15分ほどの小高い丘の上にある学校です。「自分を磨き、成長できる未来」を目標に掲げ、在学中に各分野で活躍できるプロフェッショナルを育成することに力を注ぎ、「確かな学力の向上」や、挨拶から始まる「豊かな社会性」の醸成を目指します。卒業後は夢の実現のために、幅広い分野へ就職するほか、近年では進学する生徒も増えています。
高校生が「ボランティアとは何か」を学ぶ機会として、各学校が教育活動に位置づけて実施している事業です。この事業は、生徒、保護者、教職員が地域住民と互いに連携を図り、学校が地域に貢献することの大切さを学ぶとともに、ボランティア活動を通して地域との連携を深め、交流する事を目的としています。本校では、特に活動に力を入れる期間(「地域貢献デー」)を、例年9月から11月の期間内に設定していましたが、今年度は新型コロナウイルス感染症感染防止のため、令和4年1月に延期になっています。
本校では、地域貢献活動として町内の清掃活動のほか、降雪時の近隣歩道の雪かきや、高齢者住宅の草刈りなどを中心に、日頃学んだ知識・技術や体力を活かし、様々な形でボランティア活動を行っています。
などを中心に、工業高校ならではの多くの活動を行っています。
清掃活動などは、全校生徒でおこないます。その他の依頼については、工業各科の特色を活かした「人材バンク」制度を採用し、各教室に地域貢献活動ポスターを掲示し募集しています。「私は、磯子工業高校に来てこれができる!」「工業各科で学んだそれぞれの特性を活動に活かし、新しいことに挑戦したい」といった生徒の希望を聞きながら、活動を進めています。現在、各科ともに「これならできる!」といった多くの生徒が登録をしてくれています。
限られた時間、限られた内容での活動ではありますが、地域住民の方からはとても喜ばれています。ときには涙ながらにお礼の言葉をいただくこともあり、生徒にとってとても励みになる瞬間です。作業服を着て汗だくになり、クタクタになりながらも一生懸命に作業する様子は、なかなか壮観です。地域の方と顔見知りになり、毎日の登下校時にお声かけをいただき、また自分たちの力で綺麗になった近隣のお庭を見て、校内の授業とは違った達成感や自分たちが地域の一員であることを自覚できるようです。3年生ともなると、「小学校の通学路の樹木が折れそうで危ないから切った方が良いみたいです」と自ら気づけるようになり、また、「〇〇さんから包丁を研いでほしいと聞きました」と、地域住民の方とコミュニケーションをとれるようにもなっています。
地域貢献デー期間外に地域住民の高齢の方が、「急遽決まった、工事に入る前の庭木の撤去」について、どこに相談しても断られ、最終的に「磯子工業高校で助けてもらえないか」という相談を受けました。名乗りをあげてくれた生徒数人が、放課後にも関わらず、作業を行った事がありました。その後、学校に「あの時やってもらえなかったら、工事が打ち切りになっていた。本当に助かりました」といった、丁寧なお手紙とお電話をいただいたこともありました。地域に根ざした学校の大切さを感じる瞬間です。
地域貢献活動はこれからも続きます。令和3年度は新型コロナウイルス感染症感染防止のため、活動期間や内容についても変更せざるを得ません。しかし、本校では可能なことを継続していきます。参加希望生徒も出番を待っています。現在、町内会からは防犯とゴミステーションの清掃看板の作成の依頼が来ています。生徒もデザインの考案やレイアウト配置など、やる気満々で準備を進めているところです。
神奈川県立磯子工業高等学校
電話:045-761-0251
(掲載内容は掲載日現在のものです。最新の情報は各県立学校のホームページでご確認ください。)
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