釜利谷高等学校

掲載日:2021年9月27日

SSE(ソーシャル・スキル・エデュケーション)とともに成長【神奈川県立釜利谷高等学校】

1 学校紹介

 本校は昭和59年に開校し、今年で創立38年目を迎えています。平成21年からは「クリエイティブスクール」としてスタートしました。「クリエイティブスクール」とは、多くの可能性を秘めながらも、持っている力を十分に発揮できなかった生徒に対して、学習への意欲を高め、基礎学力や社会性を身に付けて、一人ひとりの未来を創造する学校です。
 「学び直しの授業」(中学校までの学習内容の復習)を行い、基礎・基本の定着を図る授業を展開しています。また、学び直しの授業のほか、社会参加の意欲を高めるための「SSE(ソーシャル・スキル・エデュケーション)」を取り入れたソーシャル・スキル・トレーニングを行っています。今回はそのSSEについて紹介します。

2 SSEとは

 SSEとは、コミュニケーション能力や社会性を身に付けるためのプログラムです。
 本校では、東京大学ピアサポートルーム特任助教の横山孝行先生のご指導のもと、本校の大切な教育活動として13年間継続して実施してきました。
 SSEの時間としては、3年間で12回実施(1学年:5回、2学年:4回、3学年:3回)しています。各学年の学習テーマは、1学年は「他者理解」、2学年は「自己統制」、3学年は「自己理解」です。
 取組のポイントとしているのは、世界保健機関(WHO)の「青少年が健全な成長を遂げ、生活の質を維持・向上させるために必要な能力の10個のライフスキル」を次の3個に統合したものを基本として実施しています。

①自分をうまくコントロールする力

②人とかかわる力

③トラブルに対処する力

 

 

 

 

3 7月のプログラム

1学年 内容:友人間のマナー違反

ねらい:友人との付き合いの中で、望ましくない行動の違いについて理解を深める。

2学年 内容:私のストレス解消法

ねらい:自分のストレス解消法を整理する。様々なストレス解消法を知る。

3学年 内容:印象評定

ねらい:他者から見た自分について理解を深める。

◆2学年「私のストレス解消法」の紹介

kamariya 日頃抱えているストレスについて、教師が例をあげながら、生徒に投げかけます。
 生徒は自分がどんな時にどんなストレスを感じているか、そしてそのストレスをどのように解消しようとしているかを考え、ストレスの度合いを3段階でシートに記入します。

①SNSのやりとり、②スマホやゲーム、
③友達、先輩、後輩との関係、④学校の成績や部活動での評価、⑤コロナ禍での生活の制限等。

 

 次にストレスの解消をどのように普段行っているか。どんなことをしたらストレスがなくなったかを思い出してシートに書きます。
 その後、グループで交流し、自分の解消法を紹介するとともに、他者の解消法を聞きます。

 最後にまとめとして、ストレスやその解消法について感じたこと、知ったことをシートに書きます。


 生徒からは、「誰もがストレスを抱えていると思った」、「自分なりにストレスを解消していたことを知った」、「みんなのストレス解消法を知ることができた」、「自分の知らない解決法があった」、「泣くことはストレス発散になると思った」等の感想がありました。
 生徒たちはこうした取組を通して、「自分をうまくコントロールする力」、「人とかかわる力」、「トラブルに対処する力」を身に付けていきます。

4 教師のスキルアップ

 教師のSSEに対する理解を深めるために、実施前に必ず東京大学の横山先生とSSE担当者で打合せを持ち、夏季休業中には、職員研修を行っています。この研修で学んだことは、普段の授業の中での生徒対応に活かされています。

5 成果と課題

 SSEの取組は、生徒の普段の授業や学校生活に活かされ、怒りやストレスのコントロール能力が高まるとともに、自己肯定感の向上や自己理解・他者理解につながることで、人間関係づくりに自信を持つ生徒が増えています。
 今後は、「生徒が少しだけ努力すること」を積み重ねていけるように、教師がより効果的に支援できるスキルを身に付け、生徒に還元できるように努めていきます。

 

問い合わせ

神奈川県立釜利谷高等学校
電話:045-785-1670
(掲載内容は掲載日現在のものです。最新の情報は各県立学校のホームページでご確認ください。)