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更新日:2023年10月19日
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神奈川県立海洋科学高等学校の活動内容を紹介するページです。
本校は昭和15年に設立された「神奈川県水産講習所」にルーツを持つ、長い歴史のある学校です。令和4年4月からは、校名は変わらないものの、現在の船舶運航コース・一般コースの2体制から大きな学科改編を行い、船舶運航科(航海系、機関系)・水産食品科・無線技術科・生物環境科の4学科となります。改編後は、これまでの教育活動を継承・発展させるとともに、水産、海洋関連産業の担い手に求められる知識や技能を身に付けさせ、漁業従事者等の地域産業を担う人材を育成するために、専門性の深化を図ります。
今回はこうした本校の海洋教育の一環として、全国でも珍しい「ウインドサーフィンサークル」の活動を紹介します。
ウインドサーフィンサークルは令和2年度に発足した新しいサークルです。昨年度は新型コロナウイルス感染症感染拡大のため、部員の獲得に苦労しましたが、4月から新入生4名を加えて本格的に活動を始めることができました。
ウインドサーフィンは刻々と変化する風を捉え、瞬間の状況判断を繰り返すアクティブなスポーツです。いったんスタートしたら休んだり話したりする時間はありません。その点では海面に浮かび波を待つサーフィンとは大きく異なります。
30年ほど前、マリンスポーツ実習にウインドサーフィンを取り入れ、海洋科学高校となった平成20年頃から、ウインドサーフィンの楽しさを十分に感じることができるように、3~4回の体験実習を行うようになりました。
楽しいけれども大がかりな道具が必要で、なかなか高校生にはハードルが高かったウインドサーフィンですが、実習の技術指導を委託していたウインドサーフィンスクールのセブンシーズの協力を得て、課業中は土曜日、長期休業中は平日に鎌倉市の材木座海岸でトレーニングを積んでいます。
練習ではJWA(日本ウインドサーフィン協会)の公認プロに指導を受け、技術面や安全面を充実させることに加え、一般のお客様が使う道具の準備や片付けなどを手伝うことにより、仕事に取り組む姿勢が身に付くうえ、特別待遇の料金でスクールに参加させてもらっています。練習に加え、インターンシップ活動もできる貴重な取組です。
現在、高体連※にウインドサーフィン専門部がないため、高校生は一般の大会に設定された高校生枠で競技しています。そのため、様々な年齢層の方との出会いを通じて、体力面・精神面の向上だけでなく、コミュニケーション能力も身に付きます。そんなウインドサーフィンの魅力を、より多くの高校生に発信することが、本サークルとスクール共通の目標です。幸い、県内在住のJWA会長も、高校生へのウインドサーフィン普及への全面協力をお約束いただいています。
居住地や費用面の制約などもあり、1つの学校ではなかなか人数が揃いにくいため、県内高校の合同チームを結成し、将来は高校総体の種目にウインドサーフィンを加えることを目標に日々努力を重ねていきます。
神奈川県立海洋科学高等学校
電話:046-856-3128
(掲載内容は掲載日現在のものです。最新の情報は各県立学校のホームページでご確認ください。)
このページの所管所属は教育局 総務室です。