更新日:2023年4月27日

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座間高等学校

神奈川県立座間高等学校の活動内容を紹介するページです。

防災訓練(令和3年4月7日午後実施)【神奈川県立座間高等学校】

1 学校紹介

 本校は、1972年4月に第1回入学式を行い、今年で50周年を迎えます。本校の校章は座間市の市花「ひまわり」の黄色を基調とし、太陽を象徴する卍型に座間の頭文字「Z」を組み合わせてあります。卍の4本の腕が4つの教育目標を表しています。
グランドデザイン

2 実践的防災訓練~「上手くいかない」から始める防災~

 4月7日火曜日の午後に、座間市消防本部・相模設備工業株式会社の協力を得て、2・3年生を中心に生徒主体の実践的防災訓練を行いました。(後の【タイムスケジュール】参照)

【今回の実践的防災訓練で目指すもの】

 災害が頻発・激甚化する社会を生き抜くために、高い防災リテラシーを身に付けることが必要です。
 そこで、本校では今年度、生徒による防災委員会を中心に、生徒主体による取組によって、生徒の防災リテラシーを高めるとともに、学校の防災力向上へ取り組むこととしています。
 年度当初にあたる今回の実践的防災訓練は、防災力向上へ向けた年間を通した取組のスタート地点を確認することを目的として行いました。実践的な環境の中で、「自分たちが上手く出来ることと、できないことが何か」を確認し、「上手くできないこと」をどのようにして「上手くできること」にしていくのかを、今後1年間をかけて防災委員会を中心に、検討及び実践していくことを目ざしています。

【実践的防災訓練の内容と成果】

 訓練開始時刻の詳細を明示せず、教員による避難誘導や指示が無い状態で、地震及び火災の発生に対して、生徒が主体的に判断して危険から身を守らざるを得ない状態を作り出しました。
 具体的には、火災発生を模して、発煙機を利用して煙を発生させ、防火扉を閉扉し、また教員は訓練の安全を確保する目的以外の指示や誘導を行わない環境を設定しました。
 教員の指示がない中での行動の難しさ、煙を探知した際に適切な行動がとれないこと、全員が確実に避難できるような連絡の不足など、生徒たちの様々な課題が明らかになりました。一方で、終始、大きな混乱はなく、冷静さを保つことが出来る点や、一度行動を決断すると速やかに実行できる点など強みも明らかになりました。
 また、訓練終了時には、座間市消防本部による講話、煙体験ハウスを通じて、煙の恐ろしさと適切な避難行動の重要性を学びました。
 当日は、防災機材操作のため相模設備工業株式会社にも協力していただきました。また、タウンニュースの取材も入りました。

【タイムスケジュール】

タイムスケジュールの画像
防災訓練の様子

3 結び~生徒アンケートより~

 生徒対象アンケートでは、ほぼすべての生徒が、「防災意識が高まった」と回答するなど、これまでにない結果を得ることができました。
 一方で、「指示がないとどのように行動すべきか分からなかった。」「避難経路が変わるとどのように避難していいか分からなかった。」「火災に気付いても適切な対応(火災報知器を作動する等)をする生徒がいなかった。」などをはじめ、「本番は今までの訓練通りにはならないと分かった。」「(シェイクアウトまでは)反射的にできるが、その後どう避難するかが課題だなと感じた。」「自分が理解できていないところが明確になった。」など、実践的防災訓練を通じて、「上手くいかない」ことを多くの生徒が経験できたことが確認できました。
 予定調和的な訓練を脱し、失敗から学ぶ姿勢で訓練に臨めば、上手くいかないことでさえも学びになり得るということを、生徒が身をもって示してくれました。

 さらにアンケートでは、訓練に参加した生徒のおよそ5人に1人(従来の訓練では13人に1人程度)が、防災リテラシーや学校の防災力向上のための具体的な取組を提案してくれました。こうした変化は、より多くの生徒が主体性を持ち、防災を自分事として捉え始めたことを示しているものと考えられます。
 本校では、今回の訓練の成果を活かし、防災委員会を中心とした生徒の主体的な取組により、防災リテラシー及び学校の防災力向上を目ざしていきます。

 

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