更新日:2023年4月27日

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相模原弥栄高等学校

神奈川県立相模原弥栄高等学校の活動内容を紹介するページです。

音楽科“室内楽・オペラの夕べ”令和3年5月13日「杜のホールはしもと」にて開催!【神奈川県立相模原弥栄高校】

1 相模原弥栄高校音楽科について

 本校は、普通科・音楽科・美術科・スポーツ科学科の4学科からなる学校です。音楽科は各学年に1クラス設置されています。音楽科では、ピアノ専攻・管弦打楽器専攻・声楽専攻・電子オルガン専攻の4つの専攻に分かれていて、それぞれの専攻には専攻実技レッスンがあります。授業は専攻実技レッスンの他、オーケストラ・クワイアなどのアンサンブルや音楽理論、ソルフェージュなど多くの音楽専門科目があります。現在は新型コロナウイルス感染症のため中止していますが、通常時は海外姉妹校交流でオーストリア・ハンガリーへの研修旅行など、活発な活動をしています。オーケストラ・クワイアでの授業は、毎年ホールでその成果を発表しています。

音楽科「魔笛」写真(2020年10月公演)1

※ソルフェージュ・・・西洋音楽の学習において楽譜を読むことを中心とした基礎訓練

2 「魔笛」とは?~そして完成に向けて~

 音楽科の科目「オーケストラ・クワイア」の授業では、オペラ「魔笛」に取り組んでいます。この作品の公演は、令和3年5月13日木曜日「杜のホールはしもと」で行う予定です。
 「魔笛」は、W.A.モーツァルト作曲のジングシュピール(歌芝居)で、モーツァルト晩年の傑作と言われています。その理由は、複数の様式で作られた多様性に富んだ作品であること、この作品全体には様々な解釈の仕方があること、そして謎めいた「3」という数字など、数え上げればきりがありません。この作品が時代を越えて長く上演されていく理由にはそういった数々の魅力があるからではないでしょうか。しかし一番の理由は、この作品が非常に美しく、魅力的な音楽で綴られているオペラだからでしょう。
 この作品に挑む音楽科の生徒たちは、いろいろな角度から「魔笛」を解剖し、自分の演奏表現へとつなげていきます。授業では、発声や楽器の演奏技術、表現、様式感、アンサンブルなどを勉強していきます。生徒はオーケストラと演者に分かれて、それぞれの分野で表現活動をしていきます。さらに演出家にも来てもらい、公開レッスンという形で指導を受けます。演技指導はもちろんのこと、多くの示唆に富んだヒントをもらいます。例えば、「衣装の色や小道具を作る際に『色』というものは演出上どのような影響があるのか」といった疑問を演出家にぶつけることによって、さらに「魔笛」という作品が掘り下げられ、生徒たちは作品の深淵さを追求していくことに一層興味が湧いていきます。
 それと同時に、小道具、大道具、衣装、ダンスなども生徒たちが中心となって準備していきます。最後にとても大事なことは、これらの様々なパーツを「融合していく」という力です。オペラ上演になぜこんなに熱くなれるのか、と思いますが、それは一人ではできないことを、多くの人間が集まって「力を結集する」という体験ができるからではないでしょうか。そのためにはそれぞれのパーツで準備してきたものを結びつけることが必須なのですが、本番に向むけて練習を重ねていくと、自然とそういった力が生徒たちの中に芽生えてきます。その力に加え、教師の助言や指導など、あらゆる力が「融合していく」ことで想像もできない化学反応が起こります。その面白さを感じて、さらに作品を磨き上げていく生徒たちのエネルギーは素晴らしいものがあります。

音楽科「魔笛」写真(2020年10月公演)2

3 コロナ禍において

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、令和2年5月の音楽科オペラ公演は延期となりました。しかし、10月の音楽科定期演奏会で、オペラ「魔笛」をようやく上演することができました。昨年は授業が再開された6月頃から、新型コロナウイルス感染症防止対策をとりながら少しずつ練習を始めました。常にマスクや眼鏡付きフェイスシールド、パーテーション越しに練習を行い、演出についても変更が必要となりました。観客は招待者のみとなり、客席シートの限定、換気のための休憩など、ホールのガイドラインに沿って行われました。本番に向けての感染防止対策は数えきれないほど多くのものがありました。
 現在も、細心の注意のもと、感染防止対策を続けながらの取組が続いています。演出の工夫、小道具などの消毒、距離をとっての練習、マスク着用など、現在も制限のある中で練習をしています。

音楽科「魔笛」写真(2020年10月公演)3

4 5月の「魔笛」上演に向けて

 こうした中でも、3年生を中心として生徒たちが知恵を出し合い、現在、公演に向けて準備をしています。この取組を通じて「音楽を皆で演奏できる喜び」と同時に、「音楽を学び続けることができる」という確かな感触を実感できることが励みとなり、前に進んでいます。そして何よりも、多くの方々に支えられて「音楽を学び続けることができる」ことに感謝をしております。この演奏会開催実現に向けて、教員も、生徒とともに走り続けます。

【相模原弥栄高校音楽科 室内楽・オペラの夕べ】

日時 令和3年5月13日(木曜日)開場・開演時間未定
場所 杜のホールはしもと(JR橋本駅北口より徒歩3分、ミウィ橋本7階)
演目 独奏、室内楽、ジングシュピール「魔笛」より

※新型コロナウイルス感染症対策のため、観客を招待者のみに制限して上演予定※

 

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