平塚農商高等学校

掲載日:2020年4月1日

ミカン缶製造実習の取組【神奈川県立平塚農商高等学校】

1 学校紹介

 本校は、平塚農業高等学校と平塚商業高等学校が統合され、令和2年4月、「平塚農商高等学校」として開校しました。新校は、平塚農業高校の敷地・施設を活用しており、現在建設中の新商業教育棟が、令和2年度中に完成予定です。
 農業科と総合ビジネス科という異なる専門学科を併置する学校で、都市農業科、都市環境科、食品科学科、農業総合科、総合ビジネス科の5科があり、学科間の交流を通じて、生徒たちの自己肯定感を育み、産業豊かな地域づくりに貢献できる人材育成を目指しています。
 5つの学科の中から、今回は食品科学科で行われている授業について紹介します。

2 「食品製造」の授業における「ミカンの缶詰(シラップ漬け)」製造

 食品科学科では、食品の製造や栄養、微生物の利用などについて、基礎から応用まで学びます。科目の一つである「食品製造」の授業では、ミカンの缶詰(シラップ漬け)を製造する実習を行っています。この実習では、果実の特性を学ぶとともに、皮を剥く、シラップを作る、缶に詰めるなど、実際の作業を経験します。
平塚農商ミカン缶授業01
 この授業において、生徒たちは次のような加工特性や原理を学びます。

  • 果実のおいしさは単純な甘さだけではなく、数種の糖類が出す甘味とクエン酸の酸味のバランスが生み出しているという果実加工の特性。
  • シラップ(香り付けをしていない糖液)の浸透圧が果実を脱水し、果実をおいしくするというシラップ漬けの原理。
  • 缶は梱包後に加熱殺菌を行うため、保存料を使用しなくても長期常温保存可能。

 この実習は、毎年1月に行われます。生徒たちは寒い中、一つひとつ丁寧にミカンの皮を取って缶に詰め、缶詰に加工していきます。この実習を行った生徒たちに感想を聞くと、「一番大変な実習でした。」「缶詰が自分で作れるとは思わなかった。」などの声が聞こえ、食品が加工され、市場に出回るまでの工程の大変さを、身をもって理解できたようでした。
平塚農商ミカン缶授業02

3 結びに

平塚農商ミカン缶写真03
 生徒たちが製造したミカン缶は、国内で生産量の最も多い温州(うんしゅう)ミカンを使い、昔ながらの製法で作られています。口に入れると素材本来の酸味と、ミカン缶の甘味が口いっぱいに広がります。
 生徒たちが製造したミカン缶は、販売会等にて販売していますが、現在は新型コロナウイルス感染防止のため外部への販売については未定となっています。再開時は本校HPにて告知しますので、生徒たちが作った缶詰を皆さんにも是非味わっていただきたいと思います。
 食品科学科では、「食品製造」の授業のほか、「食品化学」や「微生物利用」など、専門的な知識や技術を学ぶカリキュラムを設けています。これらの学習のほか、様々な教育活動を通じて、これからの社会に求められる力を身に付けた地域産業を担う人材育成を進めていきます。

 

お問い合わせ

神奈川県立平塚農商高等学校
電話:0463-31-0944
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