麻生高等学校

掲載日:2019年12月25日

「いのちの授業」の取組~医療技術革新時代を迎えて、若い世代への「いのちの大切さ」メッセージ~【神奈川県立麻生高等学校】

1 学校紹介

 本校は昭和59年に開校し、「国際教育・英語教育」と「芸術教育」を特色とする、地域に愛される学校として創立36年目を迎えました。「高い志を持ち国際社会に貢献できる自立した人材の育成」を教育目標に、「学力の向上」「第一希望進路を実現するキャリア教育の充実」「豊かな人間性・社会性の涵養(かんよう)」を教育の柱として、これからの時代に求められる様々な能力の育成を目指して教育活動の質の向上に取り組んでいます。生徒たちは落ちついた環境のもと、学習に学校行事・部活動に励んでいます。今回は本校の新しい取組である「いのちの授業」について紹介します。

2 いのちの授業

 現代ではいじめ・自殺・不登校などの社会問題が生じています。そこで本校では、生徒たちが「命の尊さ」を改めて実感するとともに、自分を大切にする心・他者への思いやりの気持ちを持つこと・夢を持ってたくましく生きることなどについて考え、豊かな人間性に繋がる機会となるよう、講師を招いて「いのちの授業」を12月17日(火曜日)に実施しました。当日は、全校生徒・教員だけでなく、保護者・地域の方も来校し、約1,000人が参加し、熱心に耳を傾けました。
麻生01

 講師にはNTT東日本関東病院泌尿器科部長の志賀 淑之(しが よしゆき)先生をお迎えしました。志賀先生は、手術支援ロボット「ダヴィンチ」(※1)で手術を行う、泌尿器科で日本一の症例数を持つ著名なドクターで、「いのちの大切さ」をテーマに、最新医療技術VR(バーチャルリアリティー)医療(※2)・外科学の進歩・新たな挑戦などについて講演しました。その中で、「サイエンスは日常生活そのもの」「興味を持ったことをとりあえずやってみる」「向き、不向き、よりも、前向き」「成功も失敗も先人(先に生まれた先生)に学ぶ」など、日ごろ大切にしている心構えについても触れ、「自分の命を大切に、人を傷つけることをやめよう」「つまずいて、悩んで、失敗しているのは自分だけではない。だから学ぶのだ」と、命の大切さと学ぶことの重要性について生徒たちに熱いメッセージを送りました。
 「このような医療ロボットによって医者がいらなくなる時代は来ますか?」「手術中に停電などでロボットが止まった場合はどうするのですか?」などの生徒たちの質問に対して、志賀先生は、「可能性はありますが、やはり最後はぬくもりのある医者の医療技術が必要です」「予備電源で3時間程度以内に手術をしなければならなかったり、ロボットなしで手術をしたりする場合もあったりするので、医者の高い医療技術が大切です」と的確に答え、生徒たちは真剣に聞き入っていました。

(※1)手術支援ロボット「ダヴィンチ」・・・術者の腹腔手術を支援する、内視鏡手術支援ロボット
(※2)VR医療・・・3Dによる手術のトレーニングや手術サポート、疾患体験などで活用されている最新医療技術
麻生02

3 生徒たちの感想

 全校生徒アンケートによると、今回の「いのちの授業」を受けて「いのちの大切さ、人を思いやる気持ちについて考えることができましたか」の質問に対して、ほぼ100%が「できた」と答えています。
「いのちについてどのように考えましたか」の質問に対して、次のような言葉が寄せられました。

  • いのちを自分で捨ててはならない。他者への感情を忘れてはならないという先生の言葉を聞いて、自分の命を絶ってしまう人もいる今の社会で、他人への感謝の気持ちを忘れないでいることが、自分の命を守るうえで大切だと思いました。
  • 好きなことについて考えたりして、命があるかぎり、できることに挑戦したいです。
  • 失ってはいけない、失わせてもいけない大切なものだと改めて思いました。
  • 命が大切だということは分かっていたつもりだったが、今日のお話を聞いて改めて強く大切さを感じました。健康で生きることができていることに感謝して、自分も周りの人を大切にしたいです。
  • 今の存在に満足せず、色々なことにチャレンジして、自分の生きている時間を大切にしていきたいと思いました。

 また、「いのちの授業を聞いた感想」では、たくさんの生徒たちから様々な声が寄せられました。

  • 今の医療技術の進歩にとても驚きました。ロボットを使った手術の話や映像を実際に見て、普段見ることのできないものを見ることが出来て、心に残るものがありました。また先生の「向き、不向きよりも前向き」という言葉がとてもすてきだと感じました。すごく説得力があって頑張ろうと思いました。
  • 実際の模型やVR技術を利用し、患者とのコミュニケーションを豊かにして、手術にも役立てようという考えはとても革新的ですごいものだと思いました。
  • 最先端の技術は、まだ多くの人に提供できるようなものではないかもしれないけれど、少しずつでも広まっていって、治せないと思っていた病気を治せる人が増えてほしいと思いました。また機械だけに頼るのではなく、人のぬくもりは必要不可欠なものであることを学んで、医療に対して安心することができました。
  • 「AI化が進む中でも人にできることを」という話が印象的でした。人の傷を治すことを手当てと言うように、医療の本質は患者をいたわり寄り添うやさしさにあるのだと思いました。
  • AI化が進み、機械の方がすばやくていいかもしれないが、人間にしかできないことがあり、それはぬくもりや温かさを伝えることだと聞いて、とてもそうだと思いました。機械も人間、どちらも必要だと思いました。
  • 一番印象に残ったのが、「ピンチをチャンスに」という言葉で、ピンチの時こそ、自分に乗り越えられるから、このピンチがあるんだと思えるようになりたいと思いました。悩んでいるのは一人ではないと聞いて、少し心が軽くなりました。
  • 大事なことは「1.命を大事にする、2.すべての人に感謝する、3.社会に貢献する」と聞きました。すごく当たり前のように思えて、どれもとても大切なことだと思いました。
  • 命の大切さや重さも感じたし、最後のガンジーの言葉がとても良いと思いました。行動がなければ結果もない、という言葉に背中を押された気がします。
  • 将来は医者ではないけれど、いのちを直接救う仕事ではなくても、いのちを救う場面はあると思うので、自分のいのちも他の人のいのちも大切にしていきたいと思います。
  • 看護師になる夢を持っているので、その夢を実現するためにも「いのち」について改めて学ぶことができて、とても良い時間になりました。
  • 不可能を可能にすることができるのは「I am」。自分自身だという言葉を聞いて、大学に進学しても努力し、あらゆることにも挑戦していこうという思いが強くなりました。

麻生03

4 今後の取組

 本校はこれからも、生徒たちが多様性を認められる温かい心とグローバルな視野を備え、国際社会でたくましく生きて貢献していく力を育てる取組を進めていきます。本校の教育活動は、随時本校のホームページに掲載しています。ご期待ください。

 

問い合わせ

神奈川県立麻生高等学校
電話:044-966-7766
(掲載内容は掲載日現在のものです。最新の情報は各県立学校のホームページでご確認ください。)

本文ここまで
県の重点施策
  • 未病の改善
  • ヘルスケア・ニューフロンティア
  • さがみロボット産業特区
  • 県西地域活性化プロジェクト
  • かながわスマートエネルギー計画
  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
  • 神奈川県発、アート・カルチャーメディア「マグカル」
  • ともに生きる社会かながわ憲章
  • SDGs未来都市 神奈川県 SDGs FutureCity Kanagawa