横浜南養護学校

掲載日:2020年2月25日

横浜南養護学校における「ロボットプログラミング選手権2019(病弱教育部門)」全国大会の取組【神奈川県立横浜南養護学校】

1 はじめに

 本校は、横浜市南区にある神奈川県立こども医療センター内に設置された病弱特別支援学校で、小学部、中学部、重心部門(小学部・中学部・高等部)があり、同センターに入院・入所している児童・生徒が学んでいます。年間500件以上の転出入がありますが、2月10日現在は97名が在籍しています。また、同市港南区の神奈川県立精神医療センターに芹が谷学級、同市青葉区の昭和大学藤が丘病院に藤が丘学級が設置されています。

 令和2年度より小学校及び特別支援学校小学部で「プログラミング教育」が始まります。本校では、一昨年度からプログラミングの授業に取り組んできました。令和元年度は、小学部低学年では自分をすごろくの「こま」に見立ててプログラムを考え、小学部中・高学年や中学部ではロボットプログラミングに取り組みました。プログラミング教育は単にプログラムの書き方を学ぶのではなく、プログラミング的思考を養うことが目的であり、児童・生徒は「試行錯誤」することで論理的思考力を身につけていきます。「どうしたら素早い動きになるのだろう」「どうしたらもっと強くなれるのだろう」等々、児童・生徒が自ら考え、試行錯誤しながら自分の思い描く動きをプログラムしています。

※こども医療センター内の重症心身障害児施設に入所する子どもたちと、病棟に入院している子どもたちを対象に教育活動を行う部門

2「ロボットプログラミング選手権2019(病弱教育部門)」の概要

 「ロボットプログラミング選手権2019(病弱教育部門)」は、全国特別支援学校病弱教育校長会(以下、「全病長」という)が主催するもので、全病長会員校を対象とした初めての大会です。本校が大会事務局となり、準備・運営をしてきました。この大会は、参加校の児童・生徒が作成したプログラムを事務局である本校に送り、本校でプログラムを組み込んだロボットを土俵の上に置き、相撲を取るというものです。入院している児童・生徒は、治療等の関係で会場に来ることができないので、web会議システムを使って各校や病院とをつないで観戦するという遠隔型の大会です。

 本校からは、関東甲信越地区大会に2チーム(小学部・中学部)が参戦したのですが、残念ながら中学部チームは1回戦で敗れました。小学部の「ツルぴかんず☆」が地区第5位となり、みごと全国大会出場となりました。

3 全国大会当日の様子

 本校を会場として行われた全国大会には、全国の特別支援学校(病弱)からエントリーした40チームの内、全国5ブロックの地区大会を勝ち抜いた16チームが参加しました。入院等により会場に来られない全国の仲間のために、本校の児童・生徒が参加チームの応援ポスターや手旗を作成し、大会を盛り上げました。

  • 開会式 

 文部科学省初等中等教育局長をはじめ、たくさんのご来賓の方にご来校いただき、開会式が行われました。本校の児童3名が「はじめの言葉」を担当しました。そのうち1名は治療の関係で病棟から出ることができないので、会場と病棟を中継でつなぎ、プレゼンスロボットで参加。会場にいる自走型ロボットには児童自身が映し出され、それを児童が病室から遠隔操作して会場にいる児童とともに前に出て並び、「せーの」の掛け声にあわせて「ロボットプログラミング選手権2019(病弱教育部門)全国大会を始めます!」とさわやかに大会の開会を宣言しました。

01横浜南養護

  • 試合の様子

 試合が始まると、会場は熱気に包まれました。全国の参加校はweb会議システムの中継でつながっており、画面を通して試合を観戦しました。自分のチームの試合になると、「がんばれー!がんばれー!」と大きな声が画面から聞こえてきました。本校の「ツルぴかんず☆」はAコート第3試合。小学部の児童が応援に来てくれました。「レディーゴー!」の合図で試合が始まると、ぐっと直進し相手をとらえます。しかし、相手も譲りません。くるくると回転をしながら、じわじわ追い詰め、最後はえいっとばかりに豪快に押し出しました。「勝負あり!」の声に、小学部の児童は大盛り上がりでした。残念ながら本校の「ツルぴかんず☆」は2回戦で敗れてしまいました。

 決勝戦は、力は互角、一歩も引くことはありませんでした。息を飲む試合展開に、会場はため息の連続でした。一勝一敗で迎えた三人目は、取り直しを重ねた末の引き分け!ルール上に則り、一人目と二人目の決まり手までのタイムで勝敗が決まりました。決勝戦にふさわしい、手に汗握る試合となりました。

02横浜南養護

  • 閉会式 表彰式

 閉会式では、本校中学部生徒が「どの学校も考えられたプログラミングで白熱した試合でした。」と試合の感想を述べた後、本校校長より、優勝(千葉県立仁戸名特別支援学校)、準優勝(東京都立光明学園)のみなさんに向けて、中継カメラ越しにトロフィーや賞状、メダルが手渡されました。また、プログラムの良さを専門家に審査してもらう「技術賞」は京都市立桃陽総合支援学校が受賞しました。

03横浜南養護

4 大会を通して

 特別支援学校(病弱)で学ぶ児童・生徒は入院等により、病室で学習するなど、少人数での学習となるケースがあります。そんな中で、全国の児童・生徒が「つながって」対戦し、同じ時間を共有できたことは大きな成果となりました。本校児童・生徒、中継画面に映し出された児童・生徒は、皆きらきらと目を輝かせ、心からの笑顔で目の前の試合を楽しんでいました。今後も全国の仲間たちとのつながりを大切にし、互いの顔を見ながら、考えを聞きながら、そして、気持ちを一つにしながら、大会のサブタイトルの「病室から世界に挑め、未来を創る子ども達」を応援していきたいと思います。

 

問い合わせ

神奈川県立横浜南養護学校
電話:045-712-4046
(掲載内容は掲載日現在のものです。最新の情報は各県立学校のホームページでご確認ください。)

 

本文ここまで
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