白山高等学校

掲載日:2018年10月31日

美術科「キヅキノトビラ-外部講師による特別授業-」【神奈川県立白山高等学校】

〔白山高校 美術科の紹介〕

 白山高校は、平成29年度より普通科と美術科を併置する高校として新たにスタートをきり、今年度は美術科2期生を迎えています。美術関係の授業時間数を増やすとともに、絵画・彫刻・デザイン・工芸と専門的な美術分野を幅広く学べるよう美術科のカリキュラムの充実を図っています。

 新たな取組の一つとしてあげられるのが、外部講師による特別授業や実習の機会の提供です。大学等の特別講師による授業は、デザイナーや画家としての視点、ものづくりの考え方等を学ぶことのできる貴重な機会としてカリキュラムの中に位置付けられています。

 今回は、これまで実施した外部講師による授業の様子についてご紹介させていただきます。

 

■特別講師による授業 Vol.1

講師 遠藤 彰子先生(武蔵野美術大学教授、二紀会理事、女流画家協会委員)

平成29年9月12日(火曜日) 3・4時間目 対象:2学年

科目:「絵画」 題材:「構想画」油彩

 hakusan12年生の必修科目「絵画」における「構想画」の授業において、自画像のいる心象風景を構想して描く題材です。美術コース39人が下絵を描き終え、主題にそって12号の油彩画を描き始めた段階で、特別講師の遠藤彰子先生をお迎えすることとなりました。

 前半は、遠藤先生の作品のコンセプトや表現技法等をスライドにて具体的にご紹介いただきました。後半は、生徒一人ひとりの作品について、その制作意図や制作方法についての講評会です。生徒と遠藤先生との対話の場面では、生徒の方から主題の生成や描き進めについての自身の課題を提示し、先生がその内容についてコメントするという形で進められました。毎年、500号サイズの油彩大作を発表される遠藤先生の作品に対する思い、姿勢、世界観に触れ、圧倒され、大いに刺激を受けた生徒達。

 終了時刻が迫る中でも、遠藤先生への質問が途切れることはなく、生徒一人ひとりに丁寧にお言葉を返されていたのが印象的です。何よりも制作に対する意欲の向上につなげることができた素敵な一日でした。

 

■特別講師による授業 Vol.2

講師 高橋 政行先生(造形作家)

平成29年11月28日(火曜日) 5・6時間目 対象:1学年

科目:「美術I」 題材:「抽象造形」

 特別講師による授業の第2回目は、造形作家である高橋政行先生をお迎えしての講義です。

 最初に高橋先生の作品についてご紹介いただきました。その一つ、藤野駅近くの山中にある巨大なラブレターのオブジェ。中央線の車窓や中央自動車道からも見ることができるこのオブジェのタイトルは「緑のラブレター」(1989年)です。本作品は、「ふるさと芸術村構想」のもと、当時の藤野町(現相模原市)の依頼により高橋先生によって制作されました。制作にいたる経緯、意図、苦労話等、興味津々で聞き入りました。

hakusan2 高橋先生の活動は幅広く、前述のランドアート作品(主に屋外で土や砂などの自然の物質を用いて制作された大規模な美術作品のこと。)や門扉のデザイン、オブジェ作品等、多岐にわたります。様々な素材や技術を駆使し、分野を特定せずに依頼に応えて制作する先生の活動の幅広さとそのスケールの大きさに驚き、価値意識を広げることができた一日でした。

 授業後半では、授業課題である抽象彫刻のエスキース(下絵)の講評会です。生徒の思考過程やコンセプトを聴き取りながら対話の中でアドバイスをいただきました。今後の展開に向け、制作の方向性を明らかにすることができました。

 

■特別講師による授業 Vol.3

講師 吉田 直先生(彫刻家)

平成30年6月14日(木曜日) 3・4時間目 対象:2学年

科目:「彫刻」 題材:「塑像-手の制作」

hakusan3 第3回は、美術科2年生を対象とした彫刻家、吉田直先生の講義です。吉田先生には、美術大学への進学に至る高校時代のエピソードや、デッサンの学習について等、美術を学ぶ高校生としての悩みや身近な話題からご提供いただき、多くの生徒の共感を得ていました。

 後半は、実物の作品を前に、その制作意図を語っていただきました。仏像の制作技法との関連から、日本美術の伝統に裏打ちされた制作方法を知りました。

 作品の実物を前にしたデッサンとの関連についてのお話は、常にデッサンすることの重要性を確認するよい機会となりました。インスピレーションだけに頼らず、主題を明確にするための試行錯誤の大切さや思考の深化の大切さを確認しました。美術における学びはもちろん、その歴史的背景への理解など、様々な分野の学びが作品を豊かに形づくるというお考えから、多くの示唆を受けました。

 

 次回「キヅキノトビラー外部講師による特別授業ー」は、画家の山本文彦先生による特別授業です。

 生徒一同、皆、楽しみにしています!!

■平成30年度 特別講師による授業の予定

講師 山本 文彦先生(洋画家、日本藝術院会員、二紀会常任理事、筑波大学芸術学系名誉教授)

平成30年11月1日(木曜日) 3・4時間目

科目:「洋画」 題材:「風景の中の自画像」

 

山本文彦先生の作品

hakusan4hakusan5

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「語りI」(1970)                  「叢岩」(1991)

 

 

お問い合わせ先

神奈川県立白山高等学校
電話:045-933-2231

本文ここまで
県の重点施策
  • ヘルスケア・ニューフロンティア
  • 未病の改善
  • さがみロボット産業特区
  • 県西地域活性化プロジェクト
  • かながわスマートエネルギー計画
  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
  • ラグビーワールドカップ2019
  • マグカル
  • ともに生きる