横浜国際高等学校

掲載日:2019年8月26日

国際バカロレア認定校(International Baccalaureate World School)の取組【神奈川県立横浜国際高等学校】

1 学校紹介

 本校は、平成20年度に開校し創立12年目を迎えました。平成29年度には国際情報科を国際科に改編し、日本社会や国際社会におけるリーダーとして活躍する人材を育成することを学校目標としています。少人数による高度な英語教育や、第2外国語を必履修としており、徹底した外国語学習を実践している一方、平成26年度に文部科学省から「スーパーグローバルハイスクール」に指定されて以来、3年間を通じた課題研究・論文発表活動を軸に多様な国際教育を行っています。さらに、県教育委員会の「県立高校改革実施計画(I期)」の取組として「国際バカロレアコース」の認定を目指して準備を進め、平成31年2月21日、県内の公立高校では初の「国際バカロレア(IB)認定校」となりました。4月には「国際バカロレアコース」一期生25名が入学し、国際科本体とともに新たな挑戦が始まります。

めざすべきグローバル人物像を設定し、国際化を進める国内外の大学を中心に、企業、国際機関等と連携を図り、グローバルな社会課題、ビジネス課題をテーマに横断的・総合的な学習、探究的な学習を行う高等学校)

2 「国際バカロレア(IB)」について

 「国際バカロレアコース」は、国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラムです。グローバルな視野と態度、スキルを身につけ、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を取得して、大学進学への多様なルートの確保ができるプログラムです。
 本校で開設したコースは、ディプロマプログラム(高校で行うプログラム)で、IBのめざす「10の学習者像」に基づいた2年間のカリキュラムを履修し、最終試験を経て所定の成績を収めることによって、国際バカロレア資格の取得をめざします。IBの学習者像はイメージ図の通りで、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的としています。

<IBの学習者像イメージ図>

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3 横浜国際高校「国際バカロレアコース」と平成30年度の取組

 本校の「国際バカロレアコース」では、文部科学省が定める高等学校学習指導要領の科目とIBが定める教育カリキュラムの科目の両方を学ぶことによって、高等学校卒業資格と国際バカロレア資格の両方を得ることができます。まず、1年次の12月まで学習指導要領の必履修科目を中心に、1年次の1月からIB科目を中心に学習します。
 平成30年度は、本校に準備室が設立されて、「国際バカロレアコース」の認定を目指してきました。その中の取組の一つとして校内の電子掲示板に毎週1つの学習者像を掲示しました。これによって、在校生は、IBの理念と「自主自立」が結びつくことを学びました。さらに国際バカロレア機構による「最終確認訪問」では、在校生徒のインタビューもあり、国際科で学んでいる生徒の様子が、「国際バカロレアコース」を開設するにふさわしい高校として大いに評価されました。

4 「体験セミナー」の取組

kokusai1 県立高校初の「国際バカロレアコース」の広報活動の一つとして、中学生と保護者を対象とした「国際バカロレアコース体験セミナー」を平成30年8月8日に本校で実施しました。約60組の参加者が集まり、新たに始まるIB教育の内容について興味津々の面持ちと期待を膨らませて「IB数学」と「IB歴史」の二つの科目を体験しました。
 各科目のテーマと授業の概要は次のとおりでした。

  • 「IB歴史」ー「もし、この地球に『世界政府』があったとしたら…。現在起こっている世界の問題は解決できる?」
  • 「IB数学」ー「『数学は発見か?それとも発明か?』サイコロを振ると答えが見える?」

kokusai2 「IB歴史」では、はじめに「今、世界で起きている問題」を皆で挙げ、次に「世界政府を樹立すべきか」について意見ごとに分かれ教室内の場所を移動したのち、対立した意見に耳を傾けました。最後に、交わされた様々な意見を踏まえ、意見の変化も含めて自己の考えを振り返りました。
 「IB数学」では、はじめにサイコロの3面に☆、2面に○、1面に□と書かれた2つのサイコロを同時に投げた時の一番高い確率で出る絵柄の組み合わせを皆で予想しました。次に実際に200回振った結果から「確率」を考えてみました。最後に、このような「確率」の考え方や「数学」は発見か発明かについて、さまざまな視点から話し合いました。

 

kokusai3 参加した中学生のアンケートから次のような感想が見られました。
・今まで学んできた「知識」(歴史、地理)を、今の世界に活かすことを学べてよかった。
・歴史は暗記科目でイエス、ノーで答えがちでしたが、過去から学んで未来へつなげるという考えを導くというのは初めてだった。
・自分で考えて、クラスで理解した後、より深く「なぜ?」を追究するのが楽しかった。
・より深く考え、深く掘り下げてより詳しく学んでいくことが、とても楽しい。

5 取組の成果と今後の展望

 これから始まるIBの授業は、知識を多面的、多角的に統合し、議論やプレゼンテーションを通じて多様な意見を認め合いながら、思考力判断力を養うものです。
 「国際バカロレアコース」第1期生が入学し、来年1月のディプロマプログラム開始に向けた学習が始まります。
 今後は県立高校唯一の国際科本体のある専門高校として、さらに「国際バカロレアコース」を持つ「IB World School」の一員として、生徒と教員、保護者が一体となり新しい学校づくりに挑戦していきます。
 平成31年度は、6月29日(土曜日)に「国際バカロレアコース」受検希望者向け説明会、さらに8月に「体験セミナー」を実施する予定です。ぜひ本校のホームページをご覧いただき、参加をお待ちしています。

 

お問い合わせ先

神奈川県立横浜国際高等学校

電話:045-721-1434

(掲載内容は掲載日現在のものです。最新の情報は各県立学校のホームページでご確認ください。)

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