大和東高等学校

掲載日:2018年5月1日

「学校でもない。家庭でもない。生徒たちの新しい第3の居場所」~ボーダーカフェ~【神奈川県立大和東高等学校】

1 学校紹介

 本校は、平成29年度より、クリエイティブスクールという新たな仕組みの学校として生まれ変わりました。クリエイティブスクールとは、中学校までに持てる力を必ずしも十分に発揮できなかった生徒を積極的に受け入れ、意欲をもってもう一度挑戦してもらうことで、しっかりと「社会的実践力」を身につけてもらう学校のことです。

 本校では、その「社会的実践力」を育成するため、コミュニティ・スクール(平成29年度指定)の仕組みを最大限に活用し、地域の方々などの外部人材と連携しながら、様々な教育活動を展開しています。

 

2 校内生徒居場所カフェの取組

(1)概要

 外部人材と連携した本校の取組の中に、校内の生徒居場所カフェ(ボーダーカフェ)の活動があります。若者支援に長年取り組まれているNPO法人パノラマと連携し、毎週金曜日の放課後、職員室の前にある多目的ホールを使い、生徒が自由にくつろげるカフェを運営しています。カフェの中では、全国から寄付されたジュースやお菓子が食べられるほか、ボードゲームなどで遊ぶこともできます。部活動の前に立ち寄る生徒や、カフェのスタッフとなって活動する生徒など、利用の仕方は生徒達のなかでも多用です。また、ハロウィンのランタン作り体験、吹奏楽部の演奏会が行われたクリスマスパーティー、クッキーにアイシングで飾つけたバレンタイン企画など季節を取り入れた多くの企画も行われています。

(2)ボーダーカフェに込められた思い

 第1回やまひが協議会(学校運営協議会)で承認され、平成29年6月より活動を始めました。平成29年度は、3月までで27回、のべ3010人(1回あたり111人)の生徒がボーダーカフェを利用しました。ボーダーカフェというネーミングは、協働でカフェを運営するNPO法人パノラマの代表石井正宏さんのカフェに対する思いが込められています。「子ども達に学校でも、家庭でもない。そのボーダーラインにある第3の居場所を創りたい。」実際に、カフェを利用する生徒の中には、なかなか学級や学校に馴染めなかった生徒達もいます。ボーダーカフェはそうした生徒達の大切な「居場所」にもなりました。

     「ボーダーカフェの看板」                       「ボーダーカフェの様子」                

signボーダーカフェ様子

    

3 「つながり」の中で成長する生徒達

 ボーダーカフェには、臨床心理士の資格をもった方や、長年若者支援に取り組まれてきた方など、スキルを持った多くの方々にボランティアとして参加していただいています。そうした方々との日常的なふれあいの中で、生徒達はコミュニケーションスキルや、将来をイメージする力など、様々な社会的実践スキルを向上させていきました。また、ボーダーカフェの中のルールを守る中で規範意識を身につけたり、スタッフとして参加する中で、帰属意識を強めていきました。

 そうした中で、生徒達の学校生活に変化が見られるようになりました。教室清掃に率先して参加したり、授業に向かう姿勢が前向きなものになったり、ボーダーカフェで身につけたスキルを学校生活に活かし、学級や学年など学校の中に確かな「居場所」を見出していく生徒が多く見受けられました。また、ボーダーカフェのスタッフとして運営に関わる中で、人から必要とされているという意識が芽生え、自己肯定感を高める生徒も見受けられました。ボーダーカフェが生徒達の中でしっかりとした「サード・プレイス」となっていることをこれらの変化は示しています。

       「ハロウィン企画の様子」                  「クリスマス企画の様子」

halloween

christmas

 

 

 

 

 

 

 

4 成果と今後の取組

 本校の生徒達は、教員(学校)と保護者(家庭)以外の大人と触れ合う機会は、アルバイトなど限られた場面でしか持たない者が少なくありません。そうした、生徒達にとって、人生の生き方として見本となる信頼できる大人の方々に触れ合うことのできるボーダーカフェは貴重な成長の場面となっています。教員にとってもボーダーカフェは教室で見せる笑顔とはまた違った生徒の笑顔と出会える場となっています。

 また、平成30年度からはボーダーカフェのボランティアの方にも、教育相談に参加していただき、より生徒の悩みや困りごとを共有し、問題行動を未然に防ぐ体制づくりを進めています。(神奈川県教育委員会 平成30年度問題行動等未然防止推進事業重点対策推進校)。平成30年度のボーダーカフェは4月20日の金曜日にスタートしました。入学してまだ日がない1年生もボーダーカフェに多く参加していました。他学年の生徒との「つながり」、ボランティアの方々との「つながり」、普段教科指導などでは関わらない教員との「つながり」。ボーダーカフェは生徒達にとって、多くの「つながり」の場となっています。

                     「ボランティアの方とふれあう生徒」

cafe2

stv

 

 

 

 

 

 

 

 

お問い合わせ先

神奈川県立大和東高等学校
電話:046-264-1515

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