更新日:2024年2月1日

ここから本文です。

県立高校改革の変遷について

神奈川県の県立高校改革に関する情報提供

1 これまでの県立高校改革

これまで生徒急増期に対応して「高校百校新設計画」(昭和48から62年度の15年計画)に基づき、県政の最重要施策の一つとして県立高校を100校新設して全体で165校とし、神奈川の子どもたちの高校進学の機会の確保を実現し、県民の要請と期待に応えてきました。
その後、昭和63年の公立中学校卒業者数12万2千人をピークに、平成に入っての生徒減少期における生徒の個性重視の教育や多様化に対応するため、「県立高校改革推進計画」(平成12から21年度の10年計画)に基づいて、全日制の単位制高校や総合学科高校等の新しいタイプの高校を新設するとともに、学区の撤廃や県立高校の再編・統合を実施してきました。

2 新たな県立高校改革に向けて

全国的な少子化の進展により、生徒数の減少が続き、人口減少社会における学校教育の役割、さらには、現行の学級の標準規模のあり方等がこれまで以上に注目されています。また、グローバル化や情報化の進展や、国内の産業・就業の構造変化に伴う雇用の多様化、さらには、生徒の価値観の多様化が進んでいる状況などをしっかりと受けとめて、未来の日本や郷土神奈川を担い支える人材育成が求められています。
「県立高校改革基本計画」は、これまでの県立高校の成果と課題等を踏まえるとともに、神奈川の教育を考える調査会(WARPへのリンク)の「最終まとめ」(平成25年8月)や県立高校改革推進検討協議会の「県立高校の将来像について(報告)」(平成26年6月)の中でそれぞれ整理された様々な県立高校に関する意見、さらには、県民の皆様からいただいた意見を参考に、これからの改革の考え方と取組みの方向について、平成27年1月に取りまとめたものです。

県立高校改革推進検討協議会(平成26年1月から6月)

神奈川県の県立高校改革に不断に取り組むという考え方のもと、教育基本法や「かながわ教育ビジョン」の理念に基づきながら、神奈川の教育を考える調査会の「最終まとめ」などを踏まえ、生徒数の減少動向を視野に入れつつ、中長期を展望したこれからの県立高校の将来構想についての検討を進めるため、平成26年1月に設置しました。

3 「県立高校改革基本計画」の基本的な考え方

改革のコンセプト

「生徒の学びと成長にとって何が必要かという視点を最優先にする(スチューデント・ファースト)」という基本的な考え方に立って、すべての県立高校で改革に取り組みます

改革の3つの柱

  1. 生徒の多様性(ダイバーシティー)を尊重し、個性や能力を伸ばす、質の高い教育の充実
  2. 魅力ある学校づくりを一層推進する学校経営力の向上
  3. 少子化社会の中で生徒に望ましい教育を推進する県立高校の再編・統合

改革のめざす姿

  • めざす生徒像

県立高校に学ぶ生徒を、夢や希望、そして志をもち、学びを通じて自らの人生を切り拓き、生涯をたくましく生きる力や、人を思いやり、社会とかかわり貢献する力を身に付けた人に育てます

  • めざす学校像

「めざす生徒像」の実現に向けて、生徒一人ひとりを大切に育む豊かな人間性と高い専門性を身に付けた教職員の育成・配置や、生徒にとって安全・安心で快適な教育環境の整備、さらには地域と連携した学校づくりなどを通じて、県民と地域に信頼され、活力ある魅力にあふれた県立高校にします

4 改革の重点目標

重点目標1 すべての生徒に自立する力・社会を生き抜く力を育成します

重点目標2 生徒の個性や優れた能力を伸ばす教育に取り組みます

重点目標3 共生社会づくりに向けたインクルーシブ教育を推進します

重点目標4 学校の教育目標の着実な達成をめざす学校経営に取り組みます

重点目標5 地域の新たなコミュニティの核となる学校づくりを進めます

重点目標6 生徒が安全・安心で快適に学べる教育環境の提供に取り組みます

重点目標7 少子化社会における適正な規模等に基づく県立高校の再編・統合に取り組みます

このページに関するお問い合わせ先

県立高校改革グループ
電話 045-210-8280

このページの所管所属は教育局 総務室です。