ロボット体験ブログ「さがみロボット産業特区オープンイノベーション交流会」

掲載日:2018年3月15日

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「さがみロボット産業特区オープンイノベーション交流会」(2016年3月11日掲載)

 「地域発」の新たな共同開発プロジェクトを立ち上げるきっかけとして、また、ロボット産業への参入を目指す企業・学校等が「出会い・交流する場」として、さがみロボット産業特区オープンイノベーション交流会が2015年12月15日、相模原市で開催されました。盛りだくさんのプログラムの中、ここに一部を紹介します。

基調講演 「宇宙探査とロボット技術」(JAXA宇宙科学研究所 教授 久保田孝 氏)

小惑星探査機「はやぶさ2」のスィングバイ(地球の公転を利用して探査機の軌道と航行速度を変えること)、金星探査機「あかつき」の金星への周回軌道投入の話題などが紹介され、惑星探査でもロボット技術が活用されていることが紹介されました。

日本のものづくりの技術は、宇宙という過酷な環境のもとで行われる開発の分野でも力を発揮しており、「宇宙でも地上でも活躍するロボット技術を皆さんと一緒に開発していきたい」とのメッセージが送られました。

宇宙探査とロボット技術

介護、医療、福祉現場の課題やニーズ紹介

現場で介護に携わる職員のアンケートからロボットのニーズをさぐるプレゼンテーションでは、介護職員が使用したいロボットランキング1-3位は、「1 移乗介助(介護者向け)、2 コミュニケーションロボット、3 認知症見守りセンサー、デバイス」でした。

このランキングから、ベッドや椅子からの移乗の介助や、認知症の方々へのケアのニーズの大きさが見て取れます。

介護現場へのアンケート結果と将来性の展望

「介護・福祉施設における福祉機器ニーズについて」でのプレゼンでは、ロボットを介護の現場に導入するうえでの課題として、「価格」「介護支援方法」「職員・利用者の意識」の3点が挙げられていました。

介護の現場職員は、被介護者とコミュニケーションをとることで、相手の状況や感情を把握し、臨機応変の対応を行っています。一方でロボットの作業はパターン化していますが、一定の質は確保でき、また、研修も不要です。ロボットを導入することで統一した対応ができ、従来の介護方法の改善につなげることができるとのことです。

また、介護ロボットに関しては、作る側と使う側の意識のギャップが大きく、介護現場では、「人の手が一番とは限らない」との意識改革が求められ、「一人の職員が何でもこなす」から「効率的、合理的な分業」への変革は必要ではないかとの話がありました。

急速に進む高齢化の中で、ロボット利活用の活路が少しでも開けていくことの必要性を切実に感じさせられたプレゼンの数々でした。

技術交流パネル展示

ロボットを形成する部品・パーツや精密加工、無線モジュール、モータ、センサー、金型設計、旋盤加工、ロボット制御システムなどの幅広い分野のロボット産業に関連する事業者を始めとする出展者のパネルが展示され、部屋の中に実務的な関係者の方々がたくさんこられ、熱心に話がはずんでいるようでした。

技術交流パネル展示技術交流パネル展示(ペッパー)

壮大な宇宙開発から、日常の介護の問題までのソリューションとしてのロボットの可能性の深さ、広さを感じた半日でした。

(ペンネーム サボット)

 


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