令和元年度 黒岩知事との“対話の広場”地域版(県央会場)実施結果

掲載日:2020年2月3日

2019対話意見交換

概要

黒岩知事との“対話の広場”地域版(県央会場)

日 時

令和元年10月28日(月曜日)18時30分から20時00分

会 場

えびな市民活動センター ビナレッジ

テーマ

持続可能な神奈川に向けて

地域テーマ

地域の魅力で県央まちおこし

~コミュニティによる地域振興について~

内 容

・ 知事のあいさつ

・ 事例発表

山﨑 日出雄氏(一般社団法人海老名扇町エリアマネジメント 代表理事)

若林 啓太氏(2018年度EBINAダンス事業実行委員会 実行委員長)

・ 意見交換

・ 知事によるまとめ

参加者数

180名

実施結果

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知事のあいさつ

 こんばんは。たくさんの方が参加してくれています。本当にありがとうございます。今日は若い人、高校生がたくさん参加してくれています。

 “対話の広場”は、毎年、年間テーマを決めています。今年の年間テーマは、「持続可能な神奈川に向けて」です。

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 就任以来、「いのち輝く神奈川を作りたい」と言ってまいりました。この「いのち」ですが、ひらがなで「いのち」と表現することにこだわっています。「いのち輝く」ためには、何が大事でしょうか。医療が充実することは、とても大事なことです。しかし、それだけでは、いのちは輝きません。安全・安心な食、食を支える農業も大事です。汚染された環境下では、いのちは輝きません。労働環境、産業、まちづくり、教育などが連携していないといのちは輝きません。国の省庁は、縦割り行政になっており、それぞれ担当する省庁が異なります。

2 2020

 

 神奈川県では、医療とまちづくり、医療とエネルギー、エネルギーと環境など、連携した取組を進めていたところ、国連では、「SDGs」が掲げられました。このままでは、地球は持続可能ではなくなってしまいます。17の開発目標には、「すべての人に健康と福祉を」、「質の高い教育をみんなに」、「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、「住み続けられるまちづくりを」などがあります。SDGsといのち輝くで掲げられている項目は同じです。県の方針と一致することから、SDGsで最先端の自治体を目指そうと取り組んでまいりました。そのことが、国からも認められ、「SDGs未来都市」及び「自治体SDGsモデル事業」に選定されました。全国で10の自治体が選ばれ、都道府県では唯一、神奈川県が選ばれました。同時期に横浜市と鎌倉市も選定されました。第2期では、小田原市と川崎市も選定されました。

3 3019

 

 SDGsの概念は理解していても、実際にどう行動すれば良いか分かりにくいと言われます。去年の夏、シロナガスクジラの赤ちゃんが鎌倉の海岸に打ち上げられました。こんなことは初めてでした。このシロナガスクジラの赤ちゃんのおなかの中から、プラスチックのごみが見つかりました。ペットボトルが海に流れると細かくはなりますが、海の中で溶けず、マイクロプラスチックとなります。その後、すぐに「かながわプラごみゼロ宣言」を発表しました。2030年までにリサイクルされないプラスチックごみをゼロにしようと取り組んでいます。また、神奈川県でSDGs全国フォーラムを主催し、「SDGs日本モデル宣言」を発表しました。このような取組が評価され、今年の7月に国連本部に招待されました。ハイレベル政治フォーラムの主要イベント「Local2030」に登壇し、神奈川県の取組について発表しました。

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 「いのち輝く」の事例をご紹介します。人生100歳時代を迎え、高齢化が進行しています。横浜市にある若葉台団地は、人口1万5,000人ほどの大きな団地です。若葉台団地の高齢化率47.8%に対し、全国平均は28.0%です。グラフの赤い線は要介護認定率を示しています。全国平均18.0%に対し、若葉台団地は12.2%です。また、この10年間で下がってきています。団地の中で高齢化が進む一方、介護を必要とする人が減ってきているのです。要介護認定率が下がってきている原因を調べたところ、自治会活動が盛んであることが分かりました。多世代交流の場を設けたり、子育てママさんを支援する活動、スポーツイベント等、団地内で様々なイベントを開催していました。コミュニティの活性化が大事であるということを実感しました。

5 2019

 

 コミュニティの再生・活性化に取り組んでいます。コミュニティというと、住まいを中心としたご近所とのつながりや仕事を中心とした会社の上司や同僚とのつながり、学校もコミュニティの一種です。趣味を中心とした仲間とのつながりもコミュニティです。今日はダンスをしている方も多く参加していると聞きました。ダンスを通じた仲間とのつながりもコミュニティです。コミュニティの再生・活性化に関しては、市町村が中心となって取り組んでいることですが、県がその取組を支えようと考えています。

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 コミュニティの再生・活性化に関して、様々な取組を進めています。横須賀市に誕生した高齢者の劇団を紹介します。「劇団よっしゃ」です。ほとんどの方がこれまで演劇経験のない人たちで、初公演に向けて練習を重ねています。公演があるので、皆さん頑張って練習しています。劇団に参加したことで、いきいきとし、以前よりも元気に活動されています。

 笑いあふれる100歳時代を目指しています。ここ、県央地域は神奈川県の真ん中にあります。ここに住む皆さんがどのようにコミュニティを活性化させていくのか、まずはお二人の事例発表を聴きながらコミュニティの活性化について皆さんと対話を進めてまいりたいと思います。

 

事例発表

司会

 黒岩知事、ありがとうございました。続いて、本日の地域テーマについて活動をされている方お二人に、事例発表をしていただきます。はじめに、一般社団法人海老名扇町エリアマネジメント代表理事山﨑日出雄様をご紹介します。

 山﨑日出雄様は元海老名市の職員で、現在は海老名駅西口エリアで地域の魅力発信や環境美化、防災意識の啓発等のイベントを実施し、街の賑わいの創出、地域交流、住民の意識向上などを行っていらっしゃいます。それでは山﨑様、よろしくお願いいたします。

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山﨑 日出雄氏(一般社団法人海老名扇町エリアマネジメント 代表理事)

 一般社団法人海老名扇町エリアマネジメント代表理事の山﨑です。よろしくお願いします。一般社団法人海老名扇町エリアマネジメントの設立の経緯についてお話します。写真は、海老名駅の西口エリアです。現在、海老名駅の西口には、ららぽーとがあります。昔、海老名駅西口には田んぼと駐車場ぐらいしかありませんでした。

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 そこに街を造ろうということで、田んぼなどの市街化調整区域を整理するために、海老名駅西口土地区画整理事業を行いました。まずは、建物を建てる、道路を造る、といった地盤整理だけを行いました。区画整理が終わった後に街を発展させるにはエリアマネジメントしかないと思い、2014年に一般社団法人海老名扇町エリアマネジメントを設立しました。

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 法人の使命に、「私達は、扇町から魅力あるまちづくりを推進し地域の価値向上に貢献する」とあります。目指す姿は、魅力ある海老名を実現することです。何もないところに街を造ってもコミュニティがありません。シティマネジメントは、県や市といった行政が行います。エリアマネジメントは、一部の地域をマネジメントします。コミュニティマネジメントでは、防犯、趣味、子育てなどの分野でコミュニティを作っていきます。新たな住民に作ったコミュニティに参画してもらうために、当法人では、きっかけ作りと企画運営に参画してもらえる機会の提供を行っています。しかし、新しい住民が自ら企画・運営する段階にはまだ至っていません。

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 コミュニティ作りの事例として、「扇町おもいで祭り」をご紹介します。今年で3回目の開催です。今年度は、8月24日に開催しました。田んぼしかなかった場所に街ができ、人が集います。そのためにはきっかけ作りが必要だと思い、私どもでお祭りを開催しました。夏休みの終わりの頃だったので、昼間の明るい時間にはお子さんに楽しんでいただけるようなイベントを、そして夜は大人も楽しめるイベントを用意しました。また暑い日だったので、水遊びが大変人気でした。体験ブースも出店し、小動物と触れ合えるエリアも設けました。扇町の隣の地区、上郷から神輿を運び、子どもたちが神輿保存会の方に支えられながら、神輿を担ぐ体験をしました。昼の部から夜の部になると、提灯が点灯し、雰囲気が一変します。中心広場でやぐらを囲み、盆踊りを行いました。下今泉のはやし保存会の方に太鼓をたたいていただくなど、いろいろな団体に参加してもらいました。海老名市の民謡協会や各種団体に踊り手としても参加していただきました。盆踊りでは、多くの参加者に一体感を味わっていただくことができました。大人にとって懐かしく、子どもにとって新鮮な、思い出になる夏祭りになるよう、郷土愛を育むきっかけとなるようにとの思いで企画しました。

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 事例の2つ目として、「おでんナイトニッポン」をご紹介します。見たことのあるロゴだと思われる方もいらっしゃるかもしれません。オールナイトニッポンという番組にちなんで名付けました。道路を封鎖し、テントとテーブルを用意しました。この地区にある5つの飲食店に協力してもらい、店舗ごとに味付けを変えたおでんを作ってもらいました。「たまには海老名で1杯飲もうじゃないか」というコンセプトで開催しました。大人向けのイベントですが、大道芸、ワークショップなど、お子さんも楽しめるような企画も設けました。扇町は、できてからまだ3年の若い街です。造られたばかりの街だからこそ、おでんと日本酒で温まれるイベントを開催しています。予想以上に多くの方にご参加いただきました。今年も11月15日に開催する予定です。昨年も大勢の方に来ていただきましたが、今年は去年よりもたくさんの方が来てくださると思っています。今回、神奈川県に協力をお願いしたところ、ミス日本酒の方にもイベントに参加してもらえることになりました。ほかにも、イベントを複数開催しています。自然体験ツアーや泉橋酒造利き酒ツアーなどがあります。寒いときには、たき火コミュニティというイベントを開催しています。以上です。ありがとうございました。

 

司会

 山﨑様、ありがとうございました。続いて、2018年度EBINAダンス事業実行委員会 実行委員長 若林啓太様をご紹介します。若林啓太様は昨年度、EBINAダンス事業実行委員会の実行委員長として、海老名をダンスで盛り上げようと、DA PUMP(ダパンプ)のKENZOさんにご協力いただき「EBINAダンス」を考案し、海老名市の認知度向上と元気と魅力を発信する機会を作られました。それでは若林様、よろしくお願いいたします。

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若林 啓太氏(2018年度EBINAダンス事業実行委員会 実行委員長)

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 2018年度EBINAダンス事業実行委員会実行委員長の若林です。私の所属している海老名青年会議所では、「海老名のまちに新しい文化を創りたい」「海老名をダンスで盛り上げたい!」という思いで、3年前から、「えびフェス」というダンス一色のイベントを開催しており、昨年、海老名市独自のダンスとして「EBINAダンス」を制作し、市と青年会議所と共同で開催しました。

 また、先日、海老名市と海老名青年会議所は、SDGs推進共同宣言を締結し、SDGsの「すべての人に健康と福祉を」に貢献する取組として、今後もダンスを推進してまいりたいと思っています。

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 それでは、EBINAダンスが、どのようにして出来たのか、ご説明します。

 昨年の7月に開催した「えびな市民まつり」では、海老名にダンススクールのあるDA PUMPのKENZOさんにフィナーレへの出演をお願いし、EBINAダンス事業実行委員会のメンバーでもある市内ダンス部に所属する高校生が司会進行を務め、市長と約100名の高校生が会場で「海老名をダンスで盛り上げよう!」と宣言をしました。会場全体でDA PUMPの「U.S.A」を踊るなど、とても盛り上がるスタートとなりました。

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 そして、昨年の9月、DA PUMPのKENZOさんを「海老名市親善交流大使」に任命し、KENZOさん監修の「EBINAダンス」のお披露目式も行いました。EBINAダンスの歌詞は、海老名らしさをキーワードに実行委員会のメンバーで作詞を行い、出来上がった曲はメロディーも含め、何度聴いても飽きない、海老名らしい、素晴らしい曲となり、地域の方々に大変好評でした。お披露目式では、KENZOさんにダンスレクチャーをしていただき会場全体でダンスレクチャーを楽しみました。

 EBINAダンスを広めるために、プロモーション動画を海老名市内にある魅力的な場所や海老名市民にゆかりのある場所で撮影し、平成31年1月23日にYouTubeに公開しました。本日、再生回数が2万190回となりました。

 また、今後もEBINAダンスを広めるために、「EBINAダンスキャラバン隊」として、小中学校、自治会、企業等へと広めていきます。

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 EBINAダンスを覚えてもらうために、レクチャー動画も作成し、YouTubeで公開しています。そのほかにも様々なイベントに参加し、EBINAダンスを披露しています。

 1日に2万人利用する海老名サービスエリアのイベントやラグビーワールドカップの100日前イベントにも参加しました。先程、山﨑さんの発表にありました「扇町おもいで祭り」には、海老名高校のダンス部の皆さんにEBINAダンスを踊っていただき、多くの方にPRすることができました。

 また、小学校の運動会にも「EBINAダンス」を踊ってもらうことができ少しずつ広まってきていると実感しています。

 先日、海老名市親善交流大使のDA PUMPのKENZOさんに来ていただき「えびフェス2019」を開催しました。KENZOさんからのEBINAダンスのレクチャーなど「海老名をダンスで盛り上げよう!」がテーマのダンス一色のイベントとなり、大盛況に終えることができました。

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 地域の方々に参加していただき、「EBINAダンス1周年記念動画」の制作も行いました。小学生の夏休みの宿題で、海老名の好きなところを描いた絵を盛り込んでいます。動画はEBINAダンスのお披露目から1周年を記念し、9月24日にYouTubeにアップロードしました。是非、皆様にも見ていただきたいと思います。

 令和3年に海老名市は市制施行50周年を迎えます。これを記念して市民5,050人でEBINAダンスを踊る企画をしています。こちらにも是非、ご参加いただき海老名市の50周年を一緒に祝っていただきたいと思います。

 今後も海老名といえばダンスと言っていただけるように継続して発信してまいります。ご清聴ありがとうございました。

 

意見交換

司会

 それではここからは、黒岩知事に進行をお任せいたします。知事、よろしくお願いいたします。

知事

 ありがとうございました。楽しいプレゼンテーションでした。コミュニティを活性化する方法について、お二人のお話の中に様々なヒントがありました。私から追加で質問します。山﨑さんにお伺いいたします。扇町には、元々住んでいる人がたくさんいらっしゃったのですか。

山﨑日出雄氏(一般社団法人海老名扇町エリアマネジメント代表理事)

 全く住んでいる人がいない地域で、ゼロから街を造りました。

知事

 今はどうですか。

山﨑日出雄氏(一般社団法人海老名扇町エリアマネジメント代表理事)

 500世帯くらいの方が住んでいます。

知事

 活動に関わっている方は住民の方ですか、お店の方ですか。

山﨑日出雄氏(一般社団法人海老名扇町エリアマネジメント代表理事)

 住んでいる人だけではなく、周辺地域も巻き込もうと大きなイベントになりました。

知事

 昔は、地域のお祭りが普通にありました。みんなでお祭りに関わることで地域のコミュニティの結束が高まりました。それを現代風にアレンジしたということですね。新しいお祭りとして、今後も成長させていただきたいと思います。若林さんのダンスは、見ていて楽しさが伝わってきました。プロモーションビデオに出演している人は若い方が多いですか。

若林啓太氏(2018年度EBINAダンス事業実行委員会実行委員長)

 小・中学校では、ダンスの授業があり、まずは若い方に覚えてもらい、発信していこうと思いました。今後は高齢者も踊れる振付を考えています。

知事

 振付を依頼したKENZOさんとはどこで接点ができたのですか。

若林啓太氏(2018年度EBINAダンス事業実行委員会実行委員長)

 2年前に開催した海老名青年会議所のダンスイベントに来ていただいたことがきっかけです。

知事

 KENZOさんは神奈川県にゆかりのある方ではないのですね。

若林啓太氏(2018年度EBINAダンス事業実行委員会実行委員長)

 KENZOさんがプロデュースされているダンススクールが海老名にあります。

知事

 「恋するフォーチュンクッキー神奈川県バージョン」を作成した時のことを思い出します。再生回数は、460万回ほどであったと思います。EBINAダンスもこれから広まっていくと良いと思います。ここから先は、県民との“対話の広場”ということで、皆さんと対話をしながら進めてまいります。今回のテーマに関するご意見、持続可能な社会を目指す、といった大きなテーマに関するご意見でも結構です。

参加者1(海老名市・男性)

 これからいくつか申し上げますが、3分という時間制限があるので、端的に申し上げます。知事がこのケースでどうなさるかということをお伺いしたいです。海老名市議会では、本会議の様子をインターネットで中継しています。議事録が白塗りになっている回がありました。なぜかというと、本会議が夕方までかかってしまい、お通夜に行かなくてはならないということで、議会を中断し、お通夜から帰ってきてからまた議会が再開したことがありました。知事もお通夜だからと言って、議会を中断しても良いと思われますか。他にも、市会議員に赤ちゃんが生まれました。これは議事録に載っています。「○○さんにお子さんが生まれました、おめでとう」、と赤ちゃんの名前まで本会議で発言しています。知事もそのようなことを県会議員に対して言っているのでしょうか。

知事

 今日はコミュニティの再生・活性化がテーマです。ご発言の内容は、コミュニティから外れてしまっているように思います。海老名市議会の話は、私にはよくわからなくてお答えしようがありません。そういうお話があったということは、海老名市の方もいるので、記憶に留めておきたいと思います。

参加者2(厚木市・女性)

 神奈川県内でがんと共生できる企業を増やしていただきたいと思っています。がんと仕事の両立支援の一環としてキャリアカウンセラーに相談できるがんサロンを厚木市で開催しています。相談にいらっしゃる方の中には大企業にお勤めの方もいらっしゃいます。大企業では制度は整っているのですが、上司や同僚に理解してもらえず仕事を辞める方が多くおられます。そのような方が増えると、今後は生活保護を受ける方も増えてしまうので、問題だと思っています。企業の方にがんと仕事の両立支援について提言するのですが、企業としても、できれば継続雇用したいが、本人が辞めるというなら、辞めさせているというのが現状だそうです。真剣に継続雇用しなくてはという感じはありません。今は、7人に1人ががんになる時代です。企業が継続雇用に対して消極的な状態が続くのは神奈川県にとっても良くないと思います。

 広島県では企業とともにがん患者の就労支援を行っています。神奈川県はまだ両立支援に力を入れていないと思いますので、ここは是非、早めに取り組み始めてもらいたいと思います。私も昨年がんになりました。子どもがいるのですが、預け先がなく、抗がん剤治療を諦めました。がんになっても働き続けられる神奈川県にしてほしく、今日この会場に伺いました。

知事

 神奈川県もがん対策に総合的に取り組んでいます。まず、がんにならないに越したことはありません。未病改善の取組を進めています。また、がん患者の方への治療は、神奈川県立がんセンターを中心に行っています。重粒子線治療という治療法があります。これは日本にしかありません。がんを手術せず、重粒子でたたきつぶすという最先端の治療法です。治療後に関してですが、抗がん剤で髪が抜け、外出しにくくなります。そのときに、外見的なものを補うアピアランスサポートもあります。がん患者の家族の方も大変な思いをするので、支援していきます。様々な取組を進める中で、ご指摘いただいたような、がんになっても働き続けられる環境づくりも大事なことであると思います。がんと言えば昔は死の病でした。今は、がんを克服して元気な人もいらっしゃいます。がんと共に生き、仕事もします。がんと就労支援に関する神奈川県の取組について、県の担当職員からも答えます。

がん・疾病対策課

 ご質問ありがとうございます。県では、がん対策推進計画を策定しています。この計画に、がんの未病改善、がん医療の提供、がんとの共生という3本柱で取組を進めています。がん患者の方が仕事を続けながら治療を受けるためには、職場の理解・協力が不可欠です。神奈川県で行っている事業としては、企業の人事の方や労務担当者を対象とした研修会を、神奈川県の産業保健総合支援センターや神奈川県の労働部局と一緒に実施し、両立支援に関する理解促進を目指しています。今後、時間単位又は半日単位の年次有給休暇制度や傷病・病気休暇制度などの導入を企業に働きかける取組を検討していきたいと思っています。

知事

 会社も1つのコミュニティです。がんになったら、皆さんが正しい知識を持つことが大事です。がんになったら働けないと思っている方もいます。そういう方には就労支援が届きません。患者も企業も正しい知識を持ち、がんになっても仕事ができること、サポートの内容を伝えると言った環境づくりを県としてしっかり取り組んでいきたいと思っています。

参加者3(伊勢原市・女性・伊志田高等学校(生徒))

 本日は素敵な講演、ありがとうございました。私は、8年間ダンスを続けています。EBINAダンスのイベントに興味を持ちました。海老名市内では、盛り上がっているようですが、市内だけではなく、伊勢原市など他市町村の高校との交流ができれば良いと思いました。神奈川県のイベントにおいてステージ発表ができれば、より活性化されると思います。もう1点、イベントを広報する段階で高校生がポスターやチラシを作成することを考えました。イベントの運営に携わることで、高校生が活躍できる場が増えると思いました。

知事

 若林さん、どうですか。

若林啓太氏(2018年度EBINAダンス事業実行委員会実行委員長)

 海老名市で盛り上がったので、市外にもと活動に取り組んでいます。先日の「えびフェス2019」には市外の方にも参加していただきました。今後も継続してダンスを中心に、海老名市を盛り上げていきたいです。

知事

 ポスターやチラシを高校生が作るというアイデアに関してはどうですか。

若林啓太氏(2018年度EBINAダンス事業実行委員会実行委員長)

 高校生がポスターやチラシを考えると、大人と違った発想があります。ダンス事業実行委員会にはダンス部の高校生に参加してもらい、意見をもらっています。ご提案のような投げかけを積極的に取り入れたいと思います。

知事

 EBINAダンスは海老名市ですが、伊勢原ダンスや大和ダンスなど広がっていくと良いと思います。

参加者3(伊勢原市・女性・伊志田高等学校(生徒))

 ダンスコンテストもできたら良いと思います。

知事

 県が主催して各地域で開催しても良いです。高校生によるポスターの作成は県も行っています。県の名産100選のデザインを公募し、最終的には岩崎学園という専門学校の生徒さんのデザインを採用しました。高校生も絵の得意な人は腕を振るってほしいです。

参加者4(海老名市・女性)

 SDGsについての意見というか、お願いです。持続可能な社会づくりのために、皆で心を1つにしてより良い地球にすることは、とても大切で素晴らしいことであり、当たり前のことだと思います。最近、県のたよりや新聞、マスコミ等でSDGsが取り上げられるようになり、分かりやすくなったと思います。しかし、現実的には、知らない人が多く、認知度が低いです。私は、UNESCOで活動をしています。UNESCOの活動とSDGsは密着しています。私は、より良い地球のために、人よりは研究しているつもりです。しかし、SDGsに関する民間のセミナーや講習会は有料です。できれば多くの皆さんに知っていただくためにも、無料でセミナーが受けられると良いと、日頃から思っています。県や市町村が主催して無料で市民がSDGsを知ることができる機会があると良いと思います。県が主催したSDGsの全国フォーラムに参加申込みをしたところ、満員で参加することができませんでした。皆さんに知っていただくためにも、気楽に無料で参加できる機会があると良いと思います。

知事

 ありがとうございました。“対話の広場”の年間テーマは、SDGsです。“対話の広場”は無料のイベントです。今、お話のあった全国フォーラムも無料で開催しました。県としてSDGsを広めるために取り組んでいます。また、17番目の開発目標「パートナーシップで目標を達成しよう」ということで、我々は企業や団体と協力して取組を進めています。例えば、京浜急行電鉄と連携し逗子海岸でビーチクリーンを行いました。また、小田急電鉄とも連携し、片瀬海岸でビーチクリーンを行いました。ビーチクリーン活動は、SDGsの実践です。いろいろな形で県もコラボを進めていきたいと思っています。

参加者5(女性・上鶴間高校(生徒))

 私たちは部活動でダンスを踊っています。神奈川県をダンスで盛り上げるために、高校生に踊ってほしいダンスはありますか。

知事

 高校生に踊ってほしいダンスについてのご質問ですが、どんなダンスでも良いので踊ってほしいと思います。以前、大阪府の高校が紅白歌合戦に出演していました。神奈川県の高校にも出演してほしいと思いました。普段、どんなダンスをしていますか。

参加者5(女性・上鶴間高校(生徒))

 ヒップホップです。

知事

 ヒップホップというジャンルのダンスは我々が若い頃にはありませんでした。学生時代、ミュージカル研究会に所属し、舞台で歌って踊っていました。当時と比較して、今の高校生のダンスレベルは高く、素晴らしいと思います。

参加者6(厚木市・男性)

 事例発表の中で、イベントを通じた地域コミュニティの活性化についてお話をされていました。私も地元のお祭りの手伝いをしています。自分自身が目新しいと良いのですが、段々ルーチン化してしまい、なぜやっているのかと思う時もあります。イベントの成果をどこに見い出しているのかについてお聞きしたいです。

知事

 山﨑さんの事例は、まだ始めたばかりの取組なので、マンネリ感はないですよね。

山﨑日出雄氏(一般社団法人海老名扇町エリアマネジメント代表理事)

 ありません。同じイベントを開催するにしても、毎年発展していきます。毎年同じで良いと思う時もありますが、みんなが発展させようとして大きくなっています。成果ですが、イベントを企画する際に、成果指標を設けます。イベントによっては参加者数を成果指標とします。去年の参加者数は3,200人だから、今年は5,000人を目標にしようなど。成果指標を設け、達成できるように頑張っています。

知事

 イベントを続ける秘訣はありますか。

若林啓太氏(2018年度EBINAダンス事業実行委員会実行委員長)

 自分たちの活動はダンスがコアなので、しっかりとダンスに取り組み、様々な意見を取り入れて、より良いものを作っていこうと思っています。

知事

 何を行うにしても、最初は良いが、段々とルーチン化、マンネリ化してしまいます。その時にどうするかが大きな壁になると思います。毎年新しいことをやる。全く同じことの繰り返しではなく、新しいことを始めるのは辛いことですが、それによって生まれ変わりながら続いていくのだと思います。伝統芸能もそうです。歌舞伎俳優の松本白鸚さんはお客さんが歌舞伎を観るとき、伝統芸能の歌舞伎だと構えて観る、それはそれで良いが、本当は構えずにお芝居を楽しんでほしいと話していました。伝統芸能は演目も台詞も決まっています。しかし、演じるのは人間なので同じ演目、同じセリフでもどこか違ってきます。演じる役者が解釈を重ねて、変えられない部分がある中で、それをどうやって自分なりのものにするか。変えようとする熱意の積み重ねで、伝統芸能は何百年も生き続けています。

参加者7(女性・上鶴間高校(生徒))

 知事は以前、「恋するフォーチュンクッキー」を踊っていましたが、ダンスを県のPRに取り入れ、何か効果はありましたか。

知事

 知人から、「恋するフォーチュンクッキー 佐賀県庁バージョン」の動画を観せていただいたことがきっかけで神奈川県でも作りたいと思いました。佐賀県庁の二番煎じにならないように、神奈川県観光バージョンにしました。1週間の突貫工事で作成させ、YouTubeにアップロードしたところ、再生回数が2日間で約100万回でした。動画の作成に関わった方は神奈川県の良さを改めて実感したと思います。EBINAダンスのプロモーション動画に参加された方も同じように海老名の良さを実感したのではないかと思います。

参加者8(男性・相模原中等教育学校(生徒))

 まちおこし、まちづくりに興味があり、参加しました。この夏、山梨県の道志村役場に行き、話を聴きました。まちづくりや高齢者との交流についてお話を伺いました。山﨑さんの事例発表の中に、たき火コミュニティのお話がありました。どういった規模・形式で行われたのか、お伺いしたいです。コミュニティの形成のお話で、住民主体で企画が生まれていないとおっしゃっていました。成功事例として、高知県のある町では町民の自主企画がコミュニティの形成に役立っているそうです。住民主体で企画が生まれるために、今不足しているものは何だと思いますか。

山﨑日出雄氏(一般社団法人海老名扇町エリアマネジメント代表理事)

 「たき火コミュニティ」のイベントは、昨年度から開催しています。今年の2月が初開催でした。簡単に焼けるマシュマロなどを用意し、炭火で焼いていると自然と人が集まってきました。特に、子どもが多く集まってくれました。用意したのは安いマシュマロでしたが、そこに人の輪ができ、会話が生まれました。それも1つのコミュニティではないかと考えています。寒い時に、自然に人を呼び込む方法として、たき火は有効でした。来年の2月にも同様のイベントを開催しようと企画しています。もう1つご質問のあった、自主企画が生まれるのに何がハードルになっているのかについてですが、海老名駅の西口エリアは、区画整理でできた街で、昔からの地域性がない街です。地縁・血縁のない人が、急に住み、賃貸が多い地域です。一戸建てが多く、長く住む人が多ければ、コミュニティはできやすいかもしれません。賃貸にお住まいの方は、コミュニティの輪に入りたがりません。家族だけで暮らしていて、企画に参加してもらえないことも多いです。今は、多くの人に参加してもらえるよう、楽しい企画を作る段階です。住民自ら積極的に自主企画を作るところまではまだ至っていません。

知事

 たき火コミュニティは面白いイベントですね。昔はみんなでたき火を囲み、いつの間にか人が集まり、話し込んでいるといったことがありました。井戸端会議もありました。都会的な生活をしていると、孤立していきます。コミュニティが脆弱化します。私は、みなとみらいのマンションに住んでいますが、コミュニティが皆無です。今回の台風19号では神奈川県も災害に見舞われました。災害時もコミュニティがないともろいです。私は神戸出身です。阪神淡路大震災が発生した時、両親はまだ神戸に住んでいました。幸い、両親の住む家は大丈夫でしたが、近所のアパートが崩れました。しかし、隣に誰が住んでいるのかを誰も知りません。みんなが顔見知りであれば、あそこのおばあちゃんがいない、逃げ遅れているのではと分かると思います。コミュニティ再生に向けては、「たき火」と言うヒントもあると思います。コミュニティをテーマに開催していると「旗振り役」となる人が必ず出てきます。そういう人がコミュニティの中にいると、住民主体の企画が出てくるのではないでしょうか。是非、旗振り役になってください。

参加者9(女性・厚木高等学校(生徒))

 私も高校でチアダンスを頑張っています。今回のお話を聴くまで、海老名市でダンスが活発に行われていることを知りませんでした。海老名市のほかに学生が身近に参加できるダンスのイベントがあれば教えてください。

知事

 学生が身近に参加できるイベントはありますか。

若林啓太氏(2018年度EBINAダンス事業実行委員会実行委員長)

 ダンスイベントは地域ごとに開催しています。厚木市は鮎まつりなどでダンスを取り入れているのではないでしょうか。大和市や川崎市など地域ごとに開催していますが、市外に発信できていないのが実情です。我々は市と連携してEBINAダンスを広めています。今後もSNSや青年会議所の活動を通じて、いろいろな場面で周知することでほかの地域にも広がると思っています。

知事

 チアダンスには大会がありますね。以前、全米チアダンス選手権で優勝した高等学校が県庁に報告に来てくれたことがありました。神奈川県庁では、ストリートダンスバトルを開催しています。日本大通りに全国から高校生が集まり、ダンスバトルをします。是非、挑戦してみてください。

参加者10(女性・綾瀬高等学校(生徒))

 フラダンス部に所属しています。毎年夏に、福島県いわき市で行われるフラガールズ甲子園に出場しています。今年の夏は全国6位で、入賞できました。しかし、フラダンス部はまだまだ知られていません。特に、フランダンスに関しては冬に行われるイベントが少ないです。もっと参加できる機会を増やしてほしいと思っています。よろしくお願いします。

知事

 ありがとうございます。フラダンス部はほかにも県内にあるのですか。

参加者10(女性・綾瀬高等学校(生徒))

 神奈川県内には、2校あります。

知事

 神奈川県でもいろいろなイベントを開催しているので、頭に入れておきます。フラダンスで全国6位。素晴らしい成績です。

参加者11(海老名市・女性・海老名高等学校(生徒))

 ダンス部に所属しています。高校生は、海老名市の魅力や伝統を良く知らない人が多いと思います。海老名の魅力や伝統を広めるために取り組もうと思っていることがあれば教えてほしいと思いました。もし無いのであれば、そのようなイベントを開催してほしいと思いました。もう一つ、EBINAダンスは、イベントのステージやサービスエリアで披露していることが多いと思いますが、幼稚園や老人ホームに訪問し、披露できたらより広い世代の方々に知ってもらえると思いました。

知事

 若林さん、どうですか。

若林啓太氏(2018年度EBINAダンス事業実行委員会実行委員長)

 青年会議所として、海老名の1番の魅力は何かと3年前から考えていました。新しい文化を創ろうと、ダンスを採用しました。海老名の伝統と言うと、国分寺跡や大谷歌舞伎などがあります。ダンスもいつか海老名の伝統にできたら本当に良いと思っています。去年、市役所の人と話しましたが、運動会や中学校の授業にEBINAダンスをプログラムとして取り組んでもらう。盆踊りのように老若男女に広がると良いと思っています。今年は、3校の小学校でEBINAダンスを取り入れていただきました。今後はイベントで披露するだけでなく、キャラバン隊で保育園などを訪問するのも良いと考えています。頑張っていきます。

知事

 あなたが思う海老名市の魅力は何ですか。

参加者11(海老名市・女性・海老名高等学校(生徒))

 周りの人が優しいことです。

知事

 素晴らしい魅力だと思います。

参加者12(女性・中央農業高等学校(生徒))

 農業総合科でお菓子やパン作りをしています。授業では神奈川県の特産品を県外に広めるため、加工品の開発に取り組んでいます。それ以外にも特産品を伝える機会があると良いと思いました。県央地区の特産品を多くの方に知っていただくためにどうすれば良いか、ご意見をお聞かせください。

知事

 どんなものを作っていますか。

参加者12(女性・中央農業高等学校(生徒))

 私の所属するグループではお菓子作りをしています。ほかにも、足柄茶を使った飲み物を開発しているグループもあります。

知事

 製品化はされていますか。

参加者12(女性・中央農業高等学校(生徒))

 今は、まだ製品にする前の段階です。完成後は、コンテストに出すかもしれません。

知事

 前にコンビニエンスストアと連携し、高校生のアイデアによる商品化を行ったことがありました。自分たちがどんな商品を買いたいか、値段は、どんなパッケージなら買いたいかなど自分たちで考えて製品化してみてください。コンビニエンスストアも激しい競争にさられています。「高校生が自分たちが食べたいと思うものを作った」と言うだけでも魅力的です。是非挑戦してみてください。

参加者13(女性・上鶴間高校(生徒))

 まちおこし活動のゴールは何ですか。

知事

 目標は、「いのち輝く」ことです。誰も死なない社会を創ることは無理です。いのち輝く社会を作るのが目標だとすれば、コミュニティが充実することが大事です。若い人がダンスをやって、健康になるだけではなく、お年寄りも巻き込むと多世代交流になります。高齢者も元気になると街も明るくなります。ダンスにはそういうパワーがあると思います。神奈川県では、いろいろな政策をクロスさせています。高齢者劇団の話をしました。高齢者政策と文化・芸術活動をクロスさせます。高齢者が劇団に参加することで、生きがいができ、元気になります。障がい者や引きこもりの子を対象としたダンス教室も考えられるのではないでしょうか。踊るときに気持ちが明るくなります。ダンスの持つ力をどんどん活かしてほしいと思います。今日は高校生がたくさん来てくれました。若い感性でいろいろな話をしてくれました。最後に、EBINAダンスを披露していただき、今日の会を締めたいと思います。

(参加した高校生がステージ上でEBINAダンスを披露)

知事

 皆さんのご協力で楽しい時間になりました。ダンスの楽しさが伝わってきました。楽しいまちづくりが一番だと思います。楽しい街ができれば、みんなが元気になり、つながりもでき、災害にも強い街になります。高校生から、この県央地域で新しい流れを作ってほしいと思います。ありがとうございました。

 


参加者からのご意見

参加者アンケートに記入していただいた皆様からのご意見を掲載しています。

たくさんの方にご参加いただきました。ありがとうございました。

→ 参加者意見一覧(PDF:189KB)


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本文ここまで
県の重点施策
  • 未病の改善
  • ヘルスケア・ニューフロンティア
  • さがみロボット産業特区
  • 県西地域活性化プロジェクト
  • かながわスマートエネルギー計画
  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
  • 神奈川県発、アート・カルチャーメディア「マグカル」
  • ともに生きる社会かながわ憲章
  • SDGs未来都市 神奈川県 SDGs FutureCity Kanagawa