大会の展望

掲載日:2019年2月6日

第73回市町村対抗「かながわ駅伝」競走大会の展望と各区間の見どころ

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資料提供:一般財団法人神奈川陸上競技協会

(注)帰省地参加資格:現在の居住地以外の市町村から出場できる制度。その場合、県内中学校・高等学校卒業時の居住市町村に限る。

大会の展望

 

横須賀、横浜、川崎の三つ巴の激しい優勝争いか

連覇を狙う横須賀市は、昨年最終区において逆転でチームを優勝に導いた秋澤を柱に滋野・内田・横山といった力のある選手に、箱根駅伝で学連選抜として走った古林が加わり、昨年と変わらぬ力を発揮するだろう。不安材料としては、エースの秋澤が昨年の力から比較すると若干低下している点で、昨年のような一発大逆転のランナーが見受けられない点である。

昨年、惜しくも最終区で逆転を許した横浜市は、大幅にメンバーを入れ替え若返ってきた。全国高校駅伝の第1区で県高校最高記録を更新した児玉の快走は、賞賛に値するものであり、今回も期待がもてる。その他、3人の高校生の力も折紙付きであり、大学生の米井も力がある。女子区間の信櫻は県高校駅伝の1区区間賞、全国都道府県対抗でも1区を走った選手で、スピードもあり、他のチームを寄せつけないだろう。中学生区間の宮岡も区間賞候補であり、全区間にわたって穴がない。

川崎市は、昨年多くの選手がインフルエンザ等で体調を崩し、3位に甘んじたが、本年は昨年と同様に絶対的エースの橋本を始め、濱野と黒田を軸に、若い伸び盛りの石鍋・福士・山田とチームが若返っている。女子区間の廣田も好調であり、勢いに乗れば4年振りの優勝を引き寄せるかもしれない。

 

上位を脅かすチームは、茅ケ崎・平塚・相模原か

上位3チームに対して遜色ないメンバーを揃えたのは、茅ヶ崎市であろう。毎年ふるさと選手として堅実に走っている石原を軸に、箱根駅伝で学連選抜として3区を走った鈴木をはじめ、高校生もスピードのある石川・中島・力石と実力者が控え、女子区間も高校生ナンバーワンの吉村を擁しており、流れにうまく乗れば大暴れするだろう。

相模原市は、一昨年・昨年に比べると実力の低下は否めないが、若い大学生を中心に安定した力を発揮するだろう。

平塚市もベテランの伊澤を中心に若い大学生にも力があり、女子区間には県高校新人陸上の3,000メートルで優勝した菅原がいて、チームをしっかり締めている。

 

町村対抗では二宮が3年ぶりの優勝に最短、愛川・葉山が追いかける

二宮町は、大学生4人が充実をしており、高校生も堅実に走るだろう。絶対的エースはいないが、昨年のスタート直後アクシデントで失格した悪夢を断ち切ってもらいたい。

愛川町は、昨年はラスト2区間の大砲で逆転の連覇を達成した。本年は、それ程の大砲は見当たらないが、吉川の成長ぶりに期待がかかる。

葉山町は、川村を中心に大学の所属を替えた(松蔭大学→上武大学)小澤、高校生の安達と昨年に引き続きしっかりとまとまったチーム編成ができた。昨年インフルエンザで欠場したベテランの川村の奮起に期待したい。

 

各区間の見どころ

1区(3.0キロメートル)

中学生が担うこの区間は、競技場内のスタートとなって3年目。最初からスピードを競うようになり、より一層見応えが増している。昨年は、途中棄権というアクシデントがあった。集団の中での位置取りにも気を付けたい。宮岡(横浜市)、小山(相模原市)、ロホマン(逗子市)を中心として、9分を切るような積極的な走りに期待したい。

2区(9.7キロメートル)

駅伝の流れを左右する重要区間。前半の5.5キロメートルまで軽い上り坂はあるものの、後半6キロメートルから8キロメートルの急激な下り坂を駆け下るコースは、各チームともエース級を投入しており、目まぐるしい順位変動がみられるだけでなく、豪快なごぼう抜きがみられる区間でもある。スピードのある児玉(横浜市)、滋野(横須賀市)らが秒差の区間賞争いを展開するだろう。

3区(8.2キロメートル)

ほぼ平坦で走りやすい3区は、スピードのある選手が多く、若い高校生や新人が投入されることも多い。丹所(横浜市)、内田(横須賀市)、力石(茅ヶ崎市)等、高校生の実力者がしのぎを削る区間賞争いに注目したい。特に、6.5キロメートルの旧246国道に入ってからの向風には要注意で、ここからの踏ん張りが勝負を左右するだろう。

4区(2.7キロメートル)

女子が担当する区間で、距離は2.7キロメートルと短いがタイムでは1から2分と大きな差が出る区間である。コースはほぼ平坦だが、この季節には向かい風が強く吹きつけることも多い。吉村(茅ヶ崎市)、信櫻(横浜市)、菅原(平塚市)を中心に高校生が秒差の争いを繰り広げるだろう。

5区(7.2キロメートル)

男子の担う最短区間の7.2キロメートルであるが、コースはほとんどが緩やかな登り勾配である。中でも6キロメートルから500メートル先の上荻野車庫までは、ラスト前もあって選手にとって厳しい区間である。ここでは、キック力の強い高校生(橋本(川崎市)69回、越川(横浜市)70回)が例年好走している。今年度も是非、飛躍の足掛かりとなって欲しい。高校生の中島(横浜市)、石川(茅ヶ崎市)らが、一般・大学生の選手にどう挑むかも面白い。

6区(10.7キロメートル)

この駅伝の最長区間で、かつアップダウンの大きなコースは、各チームともエースを投入してくる。この区間の成否が、過去にも優勝の行方に大きく影響してきた。特に6キロメートル過ぎから1.5キロメートル続く真名倉坂の急峻な登りは選手を悩ませる。過去に区間賞を獲った橋本(川崎市)、大川(大磯町)、原(秦野市)を中心に、今年は連覇を狙う古林(横須賀市)も絡んでくるだろう。

7区(10.0キロメートル)

10.0キロメートルと2番目に長いこの区間は、コース全体でみた場合にゴールに向かって下り勾配が多く、比較的走りやすい区間である。しかし、前半の3キロメートルの津久井湖にかかる橋まで続く下り坂であまり突っ込みすぎると7.5キロメートルの鼠坂の関所までの上り坂やラスト2キロメートルの平坦路が走れなくなってしまうので要注意である。昨年の秋澤(横須賀市)のような大逆転が今年もあるかもしれない。横浜市や川崎市は新人が多く、最終区に第2、3エースを投入できなかったときは、横須賀市の二連覇の可能性が高くなってくるだろう。