「いじめ許しません！かけがえのない命の 灯 ( ともしび ) を消さないで！」（緊急アピール）

いじめにより子どもたちが自ら命を絶つという大変悲しい事件が相次いでいます。いじめに悩(なや)んでいる子どもたちをなくすために、県民の皆さんと一緒に行動したいと思います。

残念ながら私たちは、今まで、あなたが受けているいじめに気づくことができませんでした。いじめられているあなたに気づかない私たちは、あなたに本当に申し訳ないと思っています。

あなたには、どんなことがあっても自分の命を大切にして欲しいと願っています。

あなたの家族をはじめ、あなたを大切に思う人はたくさんいます。あなたはこの世の中でたった一人のかけがえのない存在(そんざい)なのです。

人は、誰でも一人だけでは何もできません。辛(つら)いとき、悲(かな)しいときには、我慢(がまん)しないで誰かに話をしてください。あなたのまわりにあなたの気持ちを受け止めてくれる人が必ずいます。

もしかして、あなたは、自分がいじめられるのが怖くて、いじめる側にいませんか？本当は、こんなことしたくない！と思っているのではないですか？全国で痛(いた)ましい事件が起こっている今こそ、考えてください。このまま、自分の心をだまして大人になることを後悔(こうかい)しないと言えるのかどうか。そして、いじめをやめる勇気(ゆうき)を持ってください。

あなたたちの周りで、いじめられて辛(つら)い思いをしている友達がいませんか。友だちを失いたくないとか自分がいじめられるからという理由でいじめを知っていても見て見ぬふりをしていませんか。見て見ぬふりはいじめと同じです。

いじめを見たり聞いたりしたら、クラスメートと力を合わせ勇気(ゆうき)を持って注意したり、先生や親に必ず話をしましょう。

お子さんの顔を見ていますか？そして話をしていますか？ちょっとした変化に気づいていますか？あなたのお子さんは、家族に心配をかけたくなくて無理しているかもしれません。子どもをよく見つめ、SOSに気づいてください。そして、どれだけ、あなたにとってかけがえのない存在(そんざい)か力強く伝えてください。何があっても家族が守る、そして一緒に戦って乗り越えていくことを、子どもと約束してください。

子どもたちの健(すこ)やかな成長を見守ることは、地域の務(つと)めです。地域のみなさん同士が、あいさつや会話をすることで、温かい人間関係が育(はぐくまれていきます。地域でいじめをなくすためにも、子どもたちに声をかけ、「あいさつ一新運動」を、さらにすすめてください。