平成26年3月審議結果

掲載日:2018年3月23日
様式2-2

次の審議会等を下記のとおり開催した。

審議会等名称 神奈川県鳥獣総合対策協議会(平成25年度第2回)
開催日時 平成26年3月12日(水曜日)13時30分~16時00分
開催場所 帆船日本丸訓練センター 第3教室
出席者

新堀豊彦 ◎古田公人、石井信夫、中村幸人、中村道也、岩田晴夫、
〇神奈川県農業協同組合中央会農政営農部 遠藤皓平(代理出席)、
服部俊明、井上勇、東京神奈川森林管理署地域林政調整官 
本田和幸(代理出席)、森晃、箱根町環境課副課長 上野康彦(代理出席)、
厚木市農業協同組合指導販売部主任 岩本真一(代理出席)
(◎は会長、○は副会長)

次回開催予定日 平成26年6月
問い合わせ先

自然環境保全課、担当者名 貝本

電話番号 045-210-4319

ファックス番号 045-210-8848

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下欄に掲載するもの
  • 議事録全文
要約した理由  
審議経過

平成25年度第2回神奈川県鳥獣総合対策協議会

 

【平成25年度神奈川県ニホンジカ保護管理事業取組状況(中間報告)について】

 事務局 資料説明 省略

 古田会長

ただいま、事務局から説明のあった中間報告について、補足、ご意見、ご質問がありましたらお願いします。

 自然環境保全センター

事務局の説明に補足をさせていただきます。自然植生回復目的と生息環境基盤づくり目的の管理捕獲については、特に場所を分けず一体で実施しております。やり方としては、県猟友会への業務委託による管理捕獲と、平成24年度から始まったワイルドライフレンジャーを軸にした捕獲という2本立てでやっております。

まず、県猟友会へ委託して行っている捕獲ですが、6月から2班体制で実施して、特に平成25年度については、秦野市と松田町の4ヶ所の捕獲地を新たに追加して実施しております。計画では90回という、保護管理計画始まって以来最大の実施回数を予定しました。

第3四半期までの実施状況ですが、6月19日に捕獲従事者の滑落死亡事故を引き起こしてしまい、それに伴う安全対策の見直しにより中断したことと、天候不順が重なり、実施回数は12月時点で予定の約70%という少ない回数に留まっております。

その中で、先程報告されたような捕獲頭数になっておりますが、1月以降については、現在取りまとめ中ですが、例年冬になるとシカが獲れる状況であり、今年も同様で非常に大きく伸びております。今の見通しとしては昨年度を上回る状況です。

ただし、2月に大雪が降って中止を余儀なくされた回数が多くなっておりますので、最終的に捕獲回数が予定よりもかなり少なくなること、それに応じて捕獲頭数のほうも若干計画より下回ると予想しております。

ワイルドライフレンジャーについては、平成25年度は年度当初から本格的な活動を行って、忍び猟・待ち伏せ猟といった、丹沢ではあまり行われてこなかった新たな手法による捕獲を行っております。第3四半期までの状況は、計画100頭に対して、既に157頭に達しております。特に、世附など丹沢の西のこれまで管理捕獲が行き届かなかった場所で44頭捕獲し、また、玄倉川の源流部の丹沢で標高が高くて最も嶮しい場所で17頭捕獲しています。このように、丹沢の管理捕獲上最も懸案だった捕獲の空白地や、捕獲活動の困難な場所で捕獲が大きく伸びております。

もう1つ、平成25年度実施計画では、猟区での捕獲必要頭数の確保が課題になっていました。これについて県猟友会、山北町、地元の鳥獣保護協会に多大な御協力をいただき、世附猟区で始めて猟区管理者と力を合わせた試験的な捕獲を実施することができました。

3月も後半に入りまして捕獲活動も残りわずかですが、積雪もまだありますので、安全に最大限注意をして、計画的な捕獲活動を進めてまいります。

 中村(幸)委員

今年は1月2月に大雪がありましたが、積雪によってシカが食べられる植物が限られたということで、シカの採食に変化が見られたということはありますか。

 自然環境保全センター

大雪との関連で報告されておりますのは、1つはシカの栄養状態が非常に悪いということです。管理捕獲で捕獲されたシカの多くは、冬場は内臓の脂肪を使い果たしているので、骨を折って骨髄の中の脂肪の残り具合を見ます。通常は、折って中を見ると白く蝋状になっていますが、栄養状態が悪くなると血が目立つようになり、最後は赤いゼリー状になります。これまでシカの栄養状態は徐々に改善してきたと報告しておりましたが、今年度、大雪の後、最近行った捕獲で栄養状態を調べてみると、目視では非常に悪い状態です。

大雪で食生活がどうなっているか、直接観察したところによると、河原沿いの雪から早く出てきた藪や、道沿いから落ちてきたツル類を食べている様子が見受けられます。約30年前に大雪でシカが大量死した時は、顕著にスズタケへの強い食圧と、樹皮食いが非常に目立ちました。そういったことについて、今年大雪で再現されているかどうかというのは、これから山を歩いて確認する必要があると思っております。

シカの死亡については、これまで聞いている範囲では、雪崩にあって圧死しているシカを見たということは聞いています。どこかでまとまって死んでいるという報告は受けていません。ただ、山の奥へ行けば行くほど雪の量が多く、十分踏査出来ている状況ではありません。多くのシカは標高の低い雪の少ないところに移動したと思われますが、山奥に留まって餓死したシカがいると推測しております。

 中村(道)委員

今回の大雪で相当シカが自然死していると思います。今朝も林道沿いの溶けた雪の中から死亡したシカを見ました。被害軽減のために、管理捕獲をすることを理解はできるのですが、今回のような雪による自然災害が起きたときは、春先になって調査、モニタリングをして事業のほうに反映させることも考えていただければと思います。

先程説明がありましたが、シカが雪の影響により下に移動している可能性があると思います。下に移動しているということは、春先に田畑に出て農業被害が予想されますので、低標高地域にあっては、被害軽減のための有害駆除の実施回数を増やすということも考慮していただきたい。標高の高い場所と低い場所との、管理捕獲のあり方というものは、ある程度気象条件によっても見直しをしていただきたいと思いますのでよろしくお願いしたい。

 服部委員

南足柄のほうで、今まで職員が山の中に入って1頭なり2頭目撃することはありましたが、雪が降る前の2週間ほど前ですが、7~8頭の群れを狩川の浄水場で目撃をしましたが、これはどういったことを意味するのか教えていただきたい。

 自然環境保全センター

シカ保護管理計画のモニタリング調査で、シカの生息状況を調べるには、2つあります。1つはカウントです。これは丹沢の中だけでやっております。もうひとつ広域にシカの分布動向、生息の濃淡を荒く広く捉えるために糞塊の有無を調べる調査を継続してやっております。糞塊調査では、南足柄を含めた箱根山系、陣馬山系など、保護管理計画で分布拡大防止区域とされているところでシカの定着が進んでいる兆候があります。実際に生息密度がどうかということはお答えできる数字は持ち合わせていませんが、丹沢の高密度地域ほどではないにせよ、場所によっては普通にシカがいる状態になってきた場所もあると思います。目撃があったというのは、恐らく今年の雪の影響があった時期かと思います。シカが山の下に来ており、下のほうで目撃も捕獲も多くなっています。今まで1頭2頭しか見ていなくても、じわじわとシカの定着が進んでいて、それぐらいの数のシカが雪で押し出されているのではと推察されます。まだ、植生に著しい影響が出ているとは聞いておりませんが、予断を許さない状況だと思います。

 中村(道)委員

1ページ目のワイルドライフレンジャーについてですが、3名で157頭というのは相当な数字だと思います。この捕獲頭数というのは、今後どのような影響というか効果を出してくるかというと、標高の高いところでどういう効果が出ているかということを必ずモニタリングして、その結果を文書で残していただきたい。それをすることによって、様々な方面の理解を得るそういう努力も必要だと思います。大勢の人の理解を得る材料としてモニタリングというのは非常に大事だと思います。

それから3名でこれだけの数字を出したということは、非常に大きな成果だと思いますので、私は3名では足りないと思う。できれば10名くらい必要ではないか。

西丹沢・東丹沢平行してきちんとした管理捕獲を実施していくためには、相応の人数とレンジャーの位置付け、きちんとした待遇でレンジャーを行政の中に位置付けていくという考えも今後は必要だと思います。

 自然環境保全センター

3名で157頭と見えてしまいますが、この中には一部ワイルドライフレンジャーが計画企画して、捕獲を専門とするNPOに試験的委託をしてやってもらった実績や、猟友会から非常に優秀な射手と勢子の方をご紹介いただき、その方々による捕獲技術研修ということで、レンジャーを含めた10人以下のメンバーがピンポイントで捕獲をした実績も含まれております。

パークレンジャーや公園指導員から情報を得て、山頂部の人慣れしたシカを狙い撃ちすることも行いました。登山者がいるので、登山者の安全や感情に配慮しなければなりません。その場で説明を求められれば即対応することになります。技術的には易しそうでも社会的には難しい捕獲活動です。これを実施した場所の小屋の皆さんからは、一夏でそこに今までずっといたシカがいなくなったし、草が随分生えてきたという声も頂いております。

中村(道)委員がおっしゃられたモニタリングに関して、神奈川県のシカの保護管理計画は、モニタリングとモニタリングに基づく計画の見直しというのはすべての業務で基盤になっています。その部分は他県の計画よりもかなり強い力を入れています。それはきちんと継続していて、研究連携課で行っているモニタリング設計で、ワイルドライフレンジャー捕獲や水源林周辺の捕獲に取組まれる時にモニタリングポイントを増やしたり、集中的に捕獲するところに植生調査のポイントを設定したり、モニタリング上の工夫はしています。ただ、変化が出るまで少し時間がかかります。一方で先程紹介したような目視での感覚的な情報もありますので、丁寧に大事に拾いながら情報を集めて、最終的に県民に見える形でアウトプットしていきたいと思います。

 事務局

ワイルドライフレンジャーの増員の話がありまして、157頭の内訳は猟友会の協力もあったということもありましたけれども、24年度の途中から活動していて、実際植生の回復もしているということで、来年度予算で増員をします。中村(道)委員ご指摘の10名とはいきませんが、丹沢全体に活動を広げていかなければなりませんので、水源税を活用して5名体制ということで今予算案を提出しているところです。

 上野委員(代理出席)

先程箱根にもニホンジカが出ているという話がありました。24年度頃から箱根でも芦ノ湖の西岸、静岡県との県境の国有林を中心にかなり出ております。そういった中、猟友会に捕獲を行っていただき、24、25年度とかなり獲ってもらっており、非常に感謝しております。シカに限らずイノシシも24、25年度と非常に多く出ております。山のほうからちらほら街の中にも出てくるといった情報も聞いております。

そこで気になるのが、芦ノ湖西岸に住むようなシカが丹沢の方から来ているのか、それとも伊豆半島の方から来ているのかを住民の方は気にしています。特に丹沢だとヤマビルも一緒に来るということもありますので、箱根にいるシカがどこから来ているのかということと、ヤマビルのことについてもわかることがあればお願いします。

 自然環境保全センター

シカがどこから来るかということはいつも話題になっております。シカというのは日常生活の中での移動は、食べるところ、寝るところ、隠れるところのセットで動いています。エサが豊富にあれば狭いところに住むし、エサなどの資源が少なければ広い範囲を利用します。もう1つはオスに顕著ですが、若いシカは大きく移動することがあります。丹沢から箱根、箱根から丹沢という長距離の移動も有り得るかと思います。日常生活圏としては途中に大きな国道や河や鉄道がありますので、なかなか行き来は難しいかと思います。

今の箱根のシカはどうなのかという話になりますが、複数のシカの遺伝子を分析するなど、時間かけて調査をしなければわからないと思います。最近は糞を使った分析手法も開発されているようですので、そういった簡易な方法も活用することができればと思います。

他にはシカの首に発信機をつけて調査をするという方法がありますが、丹沢山系でも十分発信機が付けられていない状況があり努力しているところです。発信機を付けたシカが県境を越えて山梨県や静岡県に行ったりしているかどうかについては、これから調査していくべき事項かと思います。

 事務局

ヤマビルについては、平成23年の終わりに各市町村に調査しましたが、若干広がっているところもあれば、減っているところもあるという状態です。大きく増えたという情報はありません。

 中村(道)委員

芦ノ湖のシカですが、93年に神奈川県で丹沢大山総合調査を実施しました。その時に丹沢のシカやブナを伊豆半島を含めて遺伝子調査を私共の団体でやっていました。その際に芦ノ湖の西岸の国有林にシカがいました。ですからこの5年10年でシカが渡ったわけではありません。その当時のシカが丹沢から行ったのか、伊豆から来ていたのかはわかりませんが、20年前に既にあの周辺にいたということです。

ヤマビルの件ですが、シカが運んで拡大しているという話が事実化されています。ところが地元のハンターは、シカやイノシシではなく人が運んでいると言っています。シカやイノシシは運んでもごくわずかだと。それは人間の頭にヒルがつかないのと同じで、シカもイノシシも体中毛だらけですから、ヒルはほとんどつかない。よく足の蹄の穴にヒルが入って運ぶと言われていますが、ハンターの方は、血を吸って丸くなったヒルをシカが落とさないように歩くかと、そういう話をするハンターの方は多いです。

 古田会長

分布拡大防止区域で丹沢のほうに入る相模原は別として、表でいうと平塚より下のところですが、この辺りに対する今の対策というのはこれでよろしいのでしょうか。

 事務局

分布拡大防止区域でシカが少し増えてきているということがあり、その中にある市町村には、できるだけ早目に捕獲するよう伝えてあります。実際協力をいただいており、今年度の数字として伸びている状況です。今後は注意深く監視していく必要があると考えております。

 古田会長

特に問題点はありませんか。

 事務局

今までシカが出ていなかったところで出ている状況ですが、地元の猟友会により捕獲は出来ています。あまりにも頭数が増えてくれば別ですが、今の段階では対応できる状況だと考えております。

 石井委員

計画と実績のギャップが一番大きいのは、自然植生回復のための管理捕獲です。かなり大きなギャップがある理由を整理していただいて、それを解消するためにどういう手を打ってきたか。例えば昨年や今年ですとワイルドライフレンジャーの導入があるでしょうか。そういうギャップを埋めるための解決策がどこかに整理されていると意見がしやすいと思いました。今日の報告では出てきていませんが、最終的な報告のあたりでは、そういう整理をしていただくようお願いします。

 自然環境保全センター

平成24年度の最終的な計画と実績のギャップが大きくありますが、平成25年度に関しては途中であり、第3四半期までというのは頑張ってもなかなかシカが獲れません。第4四半期からが本番です。大雪などのやむを得ないこともありますが、この数字の印象を大きく変えるような状況はあると思います。

最終的に平成26年度の実施計画を取りまとめる際に、よく状況分析をしてわかりやすいものにしたいと思います。

 古田会長

本田さんにお聞きしたいのですが、箱根の国有林でシカが見つかったと、資料の中にも国有林と連携協力と載っていますが、連携協力と言っても国有林の中でシカを獲らせてもらったというだけでしょうか。

 自然環境保全センター

今回国有林で捕獲した中には、単に国有林の中を通らしてもらって捕獲したというものもあります。昨年も今年もやりましたが、国有林が管理する林道を通行止めにしてもらい、完全封鎖の状態で林道沿いに予めエサでシカをおびき寄せておいて、夜明け前にガードマンを立てて誰も入れない状態にしておき、車の中から林道沿いにいるシカを撃つというやり方を行いました。

静岡のほうでは新しい捕獲手法を試されており、その成果報告会に呼んでいただいたり、報告書をいただくなど、色々な形で情報をいただいております。

先般平成26年度に向けて打ち合わせをさせていただきましたが、より踏み込んだ連携協力をしていきたいと思います。

 本田委員(代理出席)

県が実施するシャープシューティングに協力をさせていただきました。国有林として直接捕獲したわけではなく、バックアップと情報提供させていただきました。

来年度から予算もだいぶ付くように聞いており、効率的な捕獲方法を実証実験のような形で調査を行うよう進められると思います。場所は全国のどこかは決まっていません。

 岩田委員

1ページの平成22年~25年の12月31日時点の数字を比較すると、かなり頑張っていただいているのはわかりますが、計画値と実績値が報告されますが、これですと単に数値の評価しかできないので、適正な管理が出来ているかどうか、個体群の維持管理も含めてどのように考えていくかが問題になります。例えばモニタリングを平行してやっていただいていますが、1つの指標としてモニタリングのデータや糞塊のデータをモデル地区を設定して見せていただくと我々も評価がしやすいので、そういった工夫もしていただけるとよいと思います。

 自然環境保全センター

今回中間報告ということで、モニタリングも進行中ですので、詳しい報告は申し上げられませんでしたが、計画策定前の鳥獣総合対策協議会では、実施計画案にモニタリング状況、実際のデータを取りまとめたものを掲載しながらご説明する形になります。個体数調査は5年間の計画に対して実施していますので、その年度、年度で、丹沢で何頭シカがいるという数字が出るわけではありません。植生劣化も同じで、広い丹沢全域を毎年毎年劣化はこういったように改善されましたというような調査は行っておりません。毎年度やっているものから読み取れるものは全て公表しております。

 岩田委員

植生の劣化についても、指標の方法が難しいと思いますが、素人でもわかるように何か指標化していただけると良いと思います。

 中村(幸)委員

中間報告ということで、具体的な植生の回復の兆し関する資料は出ていないと思うのですが、もしわかるのであれば、最近どのような植生回復の兆しが見られるのかどうか、具体的な事がわかれば教えて欲しい。

 自然環境保全センター

今年度のデータがまとまっておりませんが、これまでのところをお話しますと、見てきてわかるのは、シカが好んで食べるものが沢山生えてきたという兆候が出ているところはありません。ただ、不嗜好性植物と言われるものも段階があって、シカが非常に嫌いなものから、そこそこ嫌いなものまでいくつか段階があります。シカが減ってくるとそれまで不嗜好性と言っていたものでも勢いよく伸びだします。恐らく嫌々食べていたものが、他の植物が増えるようになったので、食べ残しになるというような変化は、データ上はまだ少ない地点数ですが出ています。山を歩き目視した状況では、シカが冬場のエサが少ない時期に潅木の枝を折ってまでして食べます。丹沢が一番悪い状態になりますと、笹でも木でも折れるところはへし折って食べてしまいます。それが、丹沢の札掛で、県有林の森林整備をしながらシカの管理捕獲も実施したところですと、食痕がボールペンの先ぐらいになっていました。枝先の栄養の高く良いところだけ食べるというような食べ方になります。きめ細かく見ていくとそういう変化も出ています。

 中村(幸)委員

不嗜好性植物の中で、増えてきた植物というのはどのようなものがありますか。

 自然環境保全センター

東丹沢の堂平では、テンニンソウ、マツカゼソウ、特にテンニンソウはよく茂っていました。その後に、これまでシカの不嗜好性植物として扱っていませんでしたが、ニガイチゴやノイバラのような棘のあるものやウツギも出てきました。ウツギの中では、サンドペーパーのようなザラザラしたマルバウツギというものが最初に出てきます。自然は正直で、生物や人間の行うことが変わると、自然も色々な反応があります。

 中村(幸)委員

オオバアサガラはどうですか。

 自然環境保全センター

オオバアサガラも顕著です。オオバアサガラは退行してきた人工林の中で、比較的湿潤なところではかなりありましたが、本数と背丈が大きく変化してきています。

 森委員

相模原市の藤野、旧相模湖ではシカによる農作物被害がかなりあります。ヤマビルの話もセットで議論になっています。里山に降りてきて農業被害、ヤマビル被害というのは課題であるので、予算化して取組を進めております。防護柵を設置した際に、柵を越えなければよいが、里山に近寄れないという環境づくりが本当にどれだけの効果を持っているのかわかりません。もちろん最初から最後まで全て防護柵を設置するのではなくて、渡ってきそうなところに設置しますが、シカは急峻なところも歩くような動物だと思っていて、やらないよりやってほうが効果があるのは当然ですが、絶大なる効果があるのかどうか不明な部分があるので、もしわかれば教えてほしい。

 事務局

防護柵については、設置しているところは効果があるとデータでも出ています。ただ、横線で短いと横から入ってきたり、林道があればそこで切れてしまいますので、そういった場所から入ってきてしまうとの情報もあります。そういったところは、くくりわなを併用するなどの方法で効果を上げています。可能であれば、農地を1周柵で囲うというのが1番安全な方法だと思いますが、どうしても費用がかかりますので、例えば、集落環境調査を県政総合センターや鳥獣被害対策専門員が実施しておりますので、相談していただくと、より有効な方法が見えてくるかと思います。

 

 

【平成25年度神奈川県ニホンザル保護管理事業取組状況(中間報告)について】

 事務局 資料説明 省略

 古田会長

ただいま、事務局から説明のあった中間報告について、補足、ご意見、ご質問がありましたらお願いします。

 石井委員

2ページの表ですが、計画数に対する捕獲数が軒並みかなり少なくなっている。この主たる原因はどういった点でしょうか。

 事務局

群れごとに捕獲の目的や、捕獲の方法が異なっており、一概には言えませんが、地域の状況がかなり影響しております。例えば、南秋川群のK群については、山の深いところにいて捕獲が少ないことや、行動圏がかなり広いことなどがあります。経ヶ岳、煤ヶ谷、鳶尾については、個体数調整を長年行っている群れで、性年齢を指定した捕獲方法により実施しており、各群れの状況によって捕獲数が結果として少なくなってしまっている状況です。

 自然環境保全センター

サル管理の難しさは、シカのように何頭多いから何頭獲るというわけにはいかない面があります。よく「ボスザル」と言われますが、サルの社会は、一般的なイメージと違い母系社会です。1つの群れを高齢のメスのオトナのサルが全体を統率しています。むやみにオトナのメスを獲ってしまうと、群れが分裂し、頭数は変わらないけれども群れが分かれて複数の地域に被害をおよぼします。それを繰り返すと被害がさらに広がってしまいます。神奈川県以外の県では、そのような失敗事例があります。

そういったことがあり、檻にかかっても放獣するということもありますので、先ほどの理由と技術的に難しい部分もあります。

 石井委員

分裂防止の場合にはよくわかるのですが、3つ目の新たな加害群、加害集団というのは、目標が生息確認できなくなるまでとなっているので、ゼロになってもいい、元々あった群から分裂して新しくできたものなどですから、シンプルに獲れるのではないかと思うのですが。片原群は山奥行ってしまって獲れないといった個々の事情はあるのでしょうが、軒並み非常に少ないので、こういった管理の仕方としては比較的シンプルな、とにかくなるべくたくさん獲るというような群れについても少ないというのは気になりました。

 事務局

新たな加害群については、新しくできた群れであるため、獲ってもよい個体群ということで位置づけております。一昨年は、鳶尾群はたくさん獲れたという実績があります。去年も同じような議論がありましたが、例えば南秋川の個体群K群については、なかなか檻をうまく設置することができなかったため、捕獲が進まなかったということがありました。鳶尾群での経験も活かしながら、現地で捕獲に努めるということでやってきていますが、中々獲れていないという状況があります。

先般、ニホンザル保護管理検討委員会で、羽山先生を座長として地域の方と専門家で実際に捕獲や追い上げの実態について検証しています。その中で出てきた話は、1つは山の実りの状態でサルが里に出てきたり出てこなかったりという状態があるということで、檻をかけても獲れない年があることがわかってきています。単年度ではなくて、複数年で捕獲をしていかなくてはいけない、それから檻の設置方法についても、かなり工夫が必要であることがわかってきています。来年進めながら、しっかり見直しをしていこうという方向で議論しております。

群れの分裂が起こると、被害が拡大するということもありますので、丁寧な捕獲ということで、現場でオトナメスが捕獲された際に、周辺に群れが残るようであれば、社会順位が高い個体ですので放獣する。そういった丁寧な対策対応をしていこうということで、まだ試行段階であると、そういった中でこの数字がここで出来なかったからというわけではなく、複数年色々なことをやりながら、目標としてしっかり取組んでいる数字です、という結果になっております。ですからまだ改良の余地はありますのでしっかり取組んでまいりたいと考えております。

 岩本委員(代理出席)

私共厚木農協では、厚木市から委託を受けた経ヶ岳群、煤ヶ谷群、鳶尾群の個体数調整を行っており、今年度から半原の集団、片原群、高森の集団も実施しています。その中で

経ヶ岳群、煤ヶ谷群、鳶尾群の3群で71頭の計画頭数をいただいております。その内処分しているのは25頭になっていますが、2月と3月も捕獲を行いまして3頭増えています。

先ほどの話には出ていませんが、全部で93頭捕獲しており、放獣数が65頭となっています。経ヶ岳群は41頭、煤ヶ谷群は6頭、鳶尾群は18頭の放獣をしています。半原の集団は広域防護柵の中には入ってきていないと思います。片原群はかなり厚木に入ってきているため、今回清川村寄りの場所に檻を仕掛けるようにしました。

昨年は100頭以上捕獲して85頭処分しており、かなりの頭数を処分しました。今年度は93頭捕獲して28頭しか個体数調整していない理由は、今年度はよりバランスを考えて性年齢区分における捕獲頭数に変わったということで、放獣する頭数が増えています。その中で、昨年鳶尾群だけ6歳から10歳までのオトナメスについては、処分してよいという話がありましたが、実際12頭捕獲して全て放獣しています。それは、6歳以下であったり、10歳以上であったためです。今年度オトナメスは鳶尾群で2頭捕獲していますが、やはり10歳以上でした。経ヶ岳群も6頭捕獲していますが、10歳以上でした。ということで、個体数調整を始めて7年経ちますが、6歳から10歳のオトナメスがいるとは私は思えない状況です。メスが檻に捕まっているのに、周りに群れが全然いない場合については処分をさせていただければと思っております。実際今65頭放獣しておりますので、かなり農家の方は現場をよく見ておられます。せっかく捕獲したのにまた放獣するのかという話になってしまい、かなり不満が溜まっています。檻は全部で83台設置しており、農家の方にも捕獲を手伝ってもらっていますが、そんなに放獣するならもう手伝わないと言っている方もいるので、できれば先ほど言ったように、オトナメスのところを例えば12歳、13歳に上げてもらうなどしていただきたい。

これだけ捕獲して被害が減っているかというと、農家の方からすれば被害が増えているということを聞きます。頭数的にも昨年のモニタリングより鳶尾群も3頭、経ヶ岳群も3頭、煤ヶ谷群も2頭と、若干ですが増えています。7年続けているので、サルもかなり賢くなっています。夏場やっているときはオトナメスを捕獲することはできませんでした。冬場になって捕獲されてくる傾向は昨年も同じでした。雪の影響があり、餌がなかなか見つからなかったせいか2月はかなり捕獲できました。

鳶尾群の追い払いについてですが、鳶尾山はそれほど大きな山ではなく、今現在90頭いるという状況です。厚木から追い上げれば愛川へ、愛川から追い上げれば厚木へということで、元々居た群れではないので、できれば徐々に小さくしていき、最終的には無くしていただきたいと思います。

 森委員

管理をするにあたって、適正な場所に適正な頭数いることが望ましいと思いますが、オトナメスの殺処分による分裂リスクということが毎回出ていますが、東京と山梨が銃による殺処分をしていると聞いています。なぜ神奈川は檻捕獲なのかということを市民の方から言われています。東京、山梨の銃による殺処分をどのようにやられているかということと、神奈川のやり方が本当に違うのかどうかについて教えてほしい。

 事務局

先日情報交換をした際には、檻も銃も両法併用して捕獲を行っているとのことでした。神奈川県では、捕獲ははこわなを使っており、それはオトナメスの捕獲により群れが分裂することを第一に防止するためです。1月のサル検討委員会でも、羽山先生から、ランダムに性別等を考えずに捕獲した場合、約半分の群れが分裂してしまうという経験則によるものだそうですが、そういったお話がありました。東京でも群れが増えてかなりギュウギュウの状態になっているようです。

 森委員

その部分は、東京、山梨の実態を十分調査していただきたい。分裂するリスクを取ってまで銃による殺処分している現状は、もしかしたら失敗事例になっている可能性あるわけですから、よく意見交換をしていただいて、ランダムな銃による殺処分をして被害拡大したのかどうか実態を確認していただきたい。

 事務局

情報交換や周辺都県の状況把握に努めていきたいと思います。

鳶尾群については個体数を大幅に減らすということで、検討会の中で検討させていただき、試行的に3次計画の中から、70頭~80頭の個体を40頭程度ということで、10歳以下のメスという制限を付けて慎重にやっていくということで取組んでおります。

片原群に関しては、性年齢構成を識別しながら、銃による捕獲を試行していく中で、そこでの成果を見ながら他の地域に広げるという方向で取りまとめています。今も地域の協議会やサルの専門部会を通して来年度の計画に反映させていくと、ただ、3次計画の延長の中にありますので、あくまで試行的ということであり、群れが分裂してしまう可能性もありますので、見極めながら4次計画の中へ盛り込んでいくというスタンスでおります。成果を見ながら御報告させていただきますのでよろしくお願いします。

 古田会長

計画数に対して捕獲数がこの数字に留まっている場合、何が一番問題として考えられるでしょうか。どの群れでどういう問題が考えられますか。

 

 事務局

分裂防止目的で捕獲している場合は、頭数が増加を続け、結果として分裂してしまうことが考えられます。被害軽減を目的としている場合は、他の対策と組み合わせて評価をしなければならないと思いますが、目的としている被害軽減が図られないということになります。管理をするために数を減らすという考え方は必要であるというのは、サル部会等でも出ています。

 岩本委員(代理出席)

各群れに発信機が付いていますが、鳶尾群は4頭、煤ヶ谷群は3頭付いています。しかし、経ヶ岳群だけが2頭だけであり、その内1頭は他の無線の電波と同じようで、音が聞取りづらいという話が追い払いをやっている方からありました。来年度可能なら1頭捕獲して発信機を付けていただければと思っております。

 中村(道)委員

他の事業も平行して効果が出てきたらという話がありましたが、やはりそれは書き加える必要があると思います。そうするとこの数字がそういった目的のための数字であることが理解できます。このまま載っていると、やはり計画数に対して捕獲数が非常に少なく、果たしてこれで効果が出るのですかという話になってしまうので、その部分は是非付け加えてほしい。

先ほど相模原市からお話がありましたが、隣接する県が銃による捕獲をしているであれば、その結果本当に分裂しているのか、分裂したものが被害を出しているのか、もしかしたら出していないのか、そういった情報は単に捕獲しているかいないかだけではなく、その後の状況がどうなっているかについても情報交換はするべきですし、それを神奈川県が今やっている事業に反映させていく必要があると思います。

シカの場合ですと、ある程度個体数調整をすることで被害が減るとか、植生が回復するとか、何かが目に見えて成果が出てきます。しかしサルの場合は、毎回同じ説明で、成果が出ているのか出ていないのかよくわかない。何か事業全体の見直しといったようなものはないのでしょうか。最終目標はここだというような。

 事務局

サルについては、丹沢を囲むような周辺地域、この中の地域個体群として環境省は遺伝的には1,000頭いれば維持できるという点があった上で、我々もそれが1つの目安として考えています。今被害対策のバランスをどう取るかということで、こういった協議会につきましては、計画作りの目的、どうだったからこういう計画数値が出て今こうですよというものはきちっと示さなければならないと思っています。単発で出しては経過がわからないというのはおっしゃるとおりで、今回捕獲数という殺処分の数を出しています。単に捕獲しているだけなのか、殺処分しているのか。サルは特に放獣もあるので、考え方をしっかり持ってやっていますが、説明しないとこの資料だけではわかりにくいので改善しなくてはいけないと思います。

今後どうしていくのかということですが、これまで分裂して群れ化していますが、いつの時代まで戻すのかという議論はしています。段階踏んで個体数調整をして、人里で被害が出ないで山に帰ってもらう。山の対策も一緒に行い、実のなる木に植え替えるとか。そういった全体を連携しながら考えていくので、ここで何頭がどうあるべきかというのは中々言えない部分がありますが、基本的な考え方は、野生動物もきちっとした住処があれば帰ってもらえる、それは全体の自然を保全するために必要なものだという考えで取組んでおりますで、そのために特にサル・シカは保護管理ということで、個体数を管理して丹沢が一番良い状態の数、手探りではありますが、そういう方向にやっていかなくてはならないので、委員の皆様のご意見を聞きながらやっているというところが実態です。どうあるべきかというと、人間とサルが棲み分けをして、サルもシカもいるという神奈川を作っていくという考えです。

 事務局

3ページの分布調査のところを見ていただくと、どの個体群もぎゅうぎゅう詰めの状態で、新たな群れや、重複が激しくて被害が大きいものなどはしっかりと個体数調整をやっていくと、先程から会長からもお話があった捕獲の手法に関しては、厚木市ではかなり努力されて成果が上がっているようですが、放獣をしなくても済むような、また銃を使うといった技術がまだ十分に確立されていないところがあり、これも神奈川県は早くから全国的に見れば丁寧な取組をしていますので、そういたものを確立しながら、この群れがバランスよくギュウギュウにならない状態に誘導していきたいと思っております。

 岩田委員

2ページの表ですが、それぞれの個体群の個体数の総数を加えて、捕獲数となっている部分は、その内処分した数がわかるように書き換えていただくようお願いします。

 

【平成25年度外来生物に関する取組状況】

【平成25年度鳥獣保護管理に関する予算について】

 事務局 資料説明 省略

 新堀委員

かながわハンター塾というものは今までやったことはあるのですか。

 事務局

新規の取組です。

 新堀委員

予算が48万円と非常に少ないが、これでどの程度のものができるのでしょうか。

 事務局

中身としましては、伊勢原射撃場が再オープンしていますので、猟友会の方に御協力い

ただいて、猟銃を撃つ場面を体感していただくということや、ビームライフルの体験、ハ

ンターの方の体験談等を聞くということを考えています。会場の使用料やハンターの方へ

の謝金などが経費としてかかりますので、この金額でなるべく効果が大きくなるように猟

友会の御意見を聞きながら進めてまいりたいと思います。

 新堀委員

猟友会の方はどう思われますか。

 井上委員

まず最初に、昨年6月19日に猟友会会員に滑落事故を起こし、心配御迷惑をお掛けし申し訳ありませんでした。先程、ヤマビルの話がありましたが、私は40数年、50年近く猟をやっていますが、ヤマビルがシカに付いていたということはまだ見たことがありません。

シカを解体している際にダニたくさん付いていますが、ヤマビルは付いていません。猟期外の6月~7月がヤマビルが多いと思いますが、捕獲をしてもヤマビルが付いていたものは見たことがない。

ハンター塾に関連しますが、猟友会では、年に4回ほど猟友会員が講師になって講習会の開催し、新しい方に猟銃の構造などについて講習をしています。また、ホームーページも立ち上げて、銃の所持許可の取得に関する手続など、色々掲載していますので、是非見ていただければと思います。

 岩田委員

資料3の1ページの表についてですが、アライグマを捕獲する際に、ハクビシンやタヌキも捕獲されてしまうと思いますが、そういった錯誤捕獲のデータも整理されていると思いますので、情報をいただけると助かります。特にハクビシンが増えていると思いますので、是非お願いします。

図2のメッシュの大きさを教えてほしいのですが。

 事務局

3次メッシュになります。約1km四方です。

 岩田委員

資料3のタイワンリスの件ですが、音声を流してその後目視調査ということですが、どのような音声を流したか、どのぐらいの音量で流したのかということが重要ですし、時間帯も重要です。また、この時期ですと巣を目視することができますが、巣の調査をしたのでしょうか。

 事務局

音声目視調査は、森林総合研究所から音声の提供を受けてそれを使用しています。時間 

帯については、今回指定しておりません。

 岩田委員

タイワンリスの鳴き声も色々あり、音の高さ、鳴き声の間隔、音量などによって、例え 

ば音が強すぎると弱い個体は鳴かなくなってしまいます。時間帯も日没前が一番鳴きやす 

いのでその時に調査されるとよいと思います。

 上野委員(代理出席)

平成26年度の県の予算ですが、この資料には載っていませんが、県西地域県政総合セン

ターで、観光地におけるイノシシの捕獲モデル事業をやっていただけるようになりました。

この資料には載っていませんでしたので、御報告させていただきます。

 服部委員

アライグマの捕獲数がほぼ横ばいですが、分布域は広がっているのではないかと思いま

す。アライグマは繁殖率が非常に高いということを考えると、外来種の根絶という方向に

向かっていないのではないかと思うのですが、このぐらいの捕獲数でよいと考えておられ

るのかその辺をお伺いしたい。

 事務局

山のシカ対策などは県が直接行っていますが、有害な野生鳥獣の捕獲は市町村でやって

いただいており、2分の1の補助をしております。資料4の予算について記載しておりま

す。市町村の要望額に見合うように1億800万円相当の交付金となり、これまで7,000万

円という額で維持してきましたが、約1.5倍ということで、市町村の捕獲等の経費に使っていただけるように強化しています。アライグマについては全頭捕獲が目標ですが、目標に近づけるように捕獲の強化を目的にやっていきたいと思っております。また、人材も鳥獣被害防除対策専門員をアライグマの多い横須賀三浦地域に新たに配置します。専門員が地域に実際に入っていき、地域の人材、リーダーを作っていく研修にも力を入れていきます。担い手の確保として、かながわハンター塾という若い方に担い手になっていただくための事業も実施します。そういった総合的に対策を進めていき、県民の生活の場と、鳥獣のすみかの棲み分けをしていくということが県の考えですので、強化をしてやっていきたいと思います。

 事務局

補足ですが、アライグマの捕獲数ですが、横ばいとなっていますが、捕獲作業量などは増えていますので、この数字がイコール生息数も横ばいということにはなりません。今年は防除実施計画3年度目になりますが、実施状況と捕獲状況を比較していく検討もしていきたいと思います。

 中村(道)委員

かながわハンター塾委託費というのは猟友会に委託するのですか。

 事務局

県が事業主体ですが、委託をして実施したいということです。伊勢原射撃場はビームらフルというものがあり、26台撃てる場所がありますので、1回20人の参加者を募って、3回実施しますので、単年度で60人担い手を育てていきたい。また、銃猟免許試験を受けていただけるように日程調整をしていきハンターを育てていきたいと思います。会場使用料、資料代、模造銃の準備などを経費として考えています。

 中村(道)委員

今ワイルドライフレンジャーは3人で、増やしてもらえるという話を聞きましたが、急峻な山の中に少ない人数で入るということはかなり危険性を伴います。今のワイルドライフレンジャーの形態は良いとしても、私は地元の猟友会をもう少し保護管理に従事してもらうことは出来ないかと考えています。例えばこの金額は少ないですが、猟友会に委託して、猟友会の中にも30代~40台の若い方がいると思うので、その中で意識を持っている方がいて、猟友会の中からワイルドライフレンジャーとして従事してもらえる方がいれば、そういう方を積極的に登用するための経費として使うほうが、県がやろうとしている目的からすると近道だと思う。

 事務局

ワイルドライフレンジャーは、資格があり、長年経験もあり、技術もある方ということでやっていて、ハンター塾は、新たな人材を作っていかなければならないという視点で考えています。その先にそういった話はあろうかと思います。猟友会も7割ぐらいが県猟友会に加入されていて、皆さんが猟友会に加入しているわけではないので、公益社団法人で公益の団体ですので、そういったところに加入していただけると、我々としても人材の活用をしやすくなると考えています。

 中村(道)委員

狩猟をどのようにやるかということを、そこまで県が面倒を見るのか、猟友会を斡旋するのか、そこまで面倒みないと人材育成にならないと思っている。

 事務局

狩猟者として経験を積むのであれば、猟友会に入っていただいたほうがよいとは思いますが、もちろん強制はできませんので、新たな経験を積む場等をどうしていけばよいのかという事はあろうかと思います。

 古田会長

それでは、以上を持ちまして平成25年度第2回鳥獣総合対策協議会を閉会したいと思います。

本文ここまで
県の重点施策
  • 未病の改善
  • ヘルスケア・ニューフロンティア
  • さがみロボット産業特区
  • 県西地域活性化プロジェクト
  • かながわスマートエネルギー計画
  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
  • 神奈川県発、アート・カルチャーメディア「マグカル」
  • ともに生きる社会かながわ憲章
  • SDGs未来都市 神奈川県 SDGs FutureCity Kanagawa