平成25年2月審議結果

掲載日:2018年3月23日
様式2-2

次の審議会等を下記のとおり開催した。

審議会等名称 神奈川県鳥獣総合対策協議会(平成24年度第2回)
開催日時 平成25年2月6日(水曜日)13時30分~15時45分
開催場所 開港記念会館 9号室
出席者

古田公人、羽山伸一、中村幸人、中村道也、岩田晴夫、
〇神奈川県農業協同組合中央会農政営農部 鈴木惇(代理出席)
服部俊明、井上勇、坂井敏純、森多可示、石田均、厚木市農業
協同組合指導販売部主任 岩本真一(代理出席)
(◎は会長、○は副会長)

次回開催予定日 平成25年6月
問い合わせ先

自然環境保全課、担当者名 貝本

電話番号 045-210-4319

ファックス番号 045-210-8848

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下欄に掲載するもの
  • 議事録全文
要約した理由  
審議経過

平成25年度第2回神奈川県鳥獣総合対策協議会

 

【平成24年度神奈川県ニホンジカ保護管理事業取組状況について】

事務局 資料説明 省略

古田会長
ただ今ご説明いただきました中間報告について、補足ご意見ご質問ございましたらお願いします。

服部委員
個体数調整のことですけど、平成22年、23年は計画と比べて実績値が低くなっている中で、平成24年は計画を大きく伸ばしていますが、第3四半期までで半分も達していないというわけですが、今後の見通しはどうお考えか、また、今後後半に獲れてくるのかそこのところを含めて説明をお願いします。

事務局
例年ですと第4四半期の捕獲数は増える傾向にありますので、さらなる上積みを期待しているところであります。また、狩猟における捕獲数がまだ集計ができておりませんので、合計1,007頭ということですが、狩猟による捕獲数が例年通り700頭くらい、更に狩猟期間が半月間延長した影響が上乗せされれば700頭以上の狩猟の捕獲がされるのではないかと思っております。管理捕獲植生回復被害軽減の第4四半期次第ですが、ざっくりと2,000頭いくかどうかという予測を立てております。

古田会長
ありがとうございました。いつも会議でそうなのですが、第3四半期までの数値しかでてこないので、昨年以前についても第3四半期まででどれだけだったのかという数値を今後あわせて出していただければもう少し明瞭になるのではないかと思います。

中村(道)委員
計画の数値ですけど、以前どなたかにお聞きしたかもしれませんが、どういう計算方法で出されている数値なのか、今の質問でもありましたけれども、実績が前の年の半分ですね、そうすると22年に同じ計画を出して実績が半分としますと、翌年また同じ数値を出して、この数値がどういう根拠で出されているのかお聞きしたいと思います。
もうひとつは植生回復目的の管理捕獲ですけど、以前から何回も申し上げていますが、特定の場所だけで管理捕獲を実施していては、植生がせっかく回復してきても調整した数が他から周ってくるのですね。そうするとそこでまた数の調整をしなければならない。
今度は動物の側から見ますと、鳥獣保護区であるのにいつも銃器や猟犬に動物が怯えていなければいけない。両方に問題があると思います。やはり鳥獣保護区である以上は、そこで管理捕獲が必要であっても、もう少し計画的な実施をすることで、動物に対してもプレッシャーを与えないで、そして植生の回復もできるのではないかと思います。管理捕獲の実施を見ていますと、そこで実施をしていても、そこで実施をした翌月に隣でやるかというと、隣でやっているところを見たことがない。離れたところでやっていると中間にいるシカが、エサ環境のいいところに移動するのは当たり前です。せっかく効果が出てきたら、やはりその隣でやる。そこで効果が出てきたらまたその隣でやる。難しいかもしれませんが、そのくらいの調整を考えてやっていただきたい。

古田会長
計画はどのように決まったのかというご質問の部分と、もう一つあったと思いますが事務局のほうからお願いいたします。

事務局
まず一点目のご質問で、計画の数値をどのように出すかというところですが、まず植生回復目的の管理捕獲と被害軽減目 的の管理捕獲では方法が異なっておりまして、植生回復目的の管理捕獲では、それぞれ目指す生息密度にするにはどれだけの数を捕獲したらよいかというところから算出したものでありまして、750頭というのは現実的にこれだけ捕獲できるという数値というよりも、一定の密度まで導くために必要な数ということで算出しております。
一方被害軽減の管理捕獲につきましては、県で概ね各市町村ごとに、捕獲の目安を示したうえで、実際に各市町村との調整の中で算出したものでございます。2つめは植生回復の管理捕獲につきましては、自然環境保全センターからご説明お願いします。

自然環境保全センター
中村(道)委員のおっしゃる通り、平成23年までかなり植生回復のための管理捕獲を実施している場所は固定化しておりました。24年からは新しく水源林の整備と周辺でより積極的に捕獲していくということで、新しい場所でも捕獲をしております。ただ、中村委員に言われました通り、例えば、中津川・札掛周辺では、今年度はまだ「捕獲したいができていない」という場所があります。これは、日々計画実施のための調整に努力しておりまして、25年度に更に実施地の周辺で捕獲を新たに始めることができる可能性も出てきております。24年から変わったこととしては、先程状況の説明にもございましたとおり、ワイルドライフレンジャーが始まっており、従来からやっております猟犬を投入して、大規模にタツマを張って組猟をやるというやり方とは別に、もう少し機動性を活かした捕獲も試行できるようになってきておりますので、そういった新しい捕獲手法と組合せて保護と必要な管理捕獲その両立をはかってまいりたいと思います。
植生回復の計画数については、先程グループリーダーが状況を説明したとおりですが、加えて申し上げますと、特に第3次計画では計画期間5年間の内の1年目と2年目に強い捕獲圧をできるだけかけていくということで、より高い数値目標を設定しております。ただこれは実施状況とモニタリングの状況をふまえて年度計画の段階で見直していきますのでその際にはご意見をいただければと思います。

中村(道)委員
管理捕獲を一番最初に始めた札掛地区、長尾根、堂平、一応県央行政区域の中は一応繋がっています。そうすると、ある場所では植生が回復してきます。ところが川を挟むと湘南行政で、湘南は湘南でおそらくやっていると思いますが、同じ県の内部で湘南と県央の行政区域が違っていても、もう少しきちっとした連携がとれているのかいないのか。私は意外にとれていないと思います。そういう形で行政区域を越えた形で実施をしていかないと、植生回復の管理捕獲はかなり難しいと思います。被害軽減の管理捕獲とは違った手法といいますか、それを今後は考えていく必要があると思います。
計画数値ですが、被害軽減のほうはそれほど問題ではないと思いますが、実際の被害にあわせて数を出している、それはそれでいいと思います。ですが、植生回復のほうの計画数値が、毎年実績が半分しかいかないということは、この計画数値はなんなのかというようにとれます。やはり実績が伴わないと計画の意味がないと思いますので、そのあたりをよろしくお願いします。

自然環境保全センター
750頭のうちかなりの頭数に相当しますが、今回地元調整がなかなか行き届かず、管理捕獲の実施に至っていない場所があります。どういうところかと言いますと、地元で猟区を設定している場所や、猟区は猟区でやっているので、管理捕獲はいらないのかもしれませんが、捕獲圧が下がっているということで、植生の退行等が見られるということで、当初の計画ではそういうところも捕獲をさせていただきたいということで、調整の努力を続けていますが、今の時点では実施しておりません。
また、湘南と連携がとれていないのではということですが、これはまさに今一生懸命やっておりますが、秦野市の全面的な協力で地元のみなさんと話し合いをして頑張って実施できるところからやっていきたいと思います。

古田会長
ありがとうございました。連携のほうで関連があるのでお聞きしますが、国有林との協力というので、県と国有林との連携により管理捕獲を実施と書いてありますが、もう少し内容をお話いただけないでしょうか。

自然環境保全センター
国有林内では従来から管理捕獲は一部で実施しておりました。今回、ワイルドライフレンジャーが、稜線近く今まで管理捕獲をやっていなかった場所で捕獲を行う場合、かなりの部分が国有林に該当します。具体的に言いますと、丹沢山の玄倉側や三国峠の稜線地帯などです。そういった場所で、新たに待ち伏せや忍び寄って獲る方法や、エサによる誘引、わなを使って捕獲するといった方法を試すのですが、国有林に説明し、了解を得ながら場所を厳選してやらせていただきます。加えて3月に調整中ですけれども、林道を閉鎖して林道沿いで車上から捕獲するということについては、地元の警察と国有林、地元市町村と協議が整い次第、安全に十分配備してやっていきたいと思います。

中村(幸)委員
連携のところについて述べたいと思います。丹沢山地を中心として1,500頭以上獲られています。丹沢山系一体はほぼシカの影響が強くて希少性のある植物等が少なくなっている状況だと思います。私が気にしているのは、シカの拡散というところで、一番被害が直接及ぶのは、それまでシカの影響が無いところにシカが入って一番最初にやられるのは、希少性の高い植物や植生です。例えば箱根町の仙石原湿原というところにシカの影響は具体的に出ていませんが、湿原緑内の希少性な植物があり、植生もある。環境省はシカが増えることを考えて防護柵を考えているのですが、今後他県との連携が必要になると思います。 

 

事務局
他県との連携につきましては、私ども神奈川県、静岡県、山梨県3県でシカ・サルについて、毎年定期的に情報交換を行っておりますので、今後も引き続き連携に努めていきたいと思います。

石田委員
3ページで管理捕獲の担い手育成というのがありますが、農業の被害とか、担い手不足の話が出てきますが、そういう関係からお聞きしたいのですが、ここに3つ項目が挙がっておりますが、部分的に実績が上がっているなと思います。この数字をどのように評価されているのか、実績として低いということであるとすると、今後どのような対策を行なうのかその点お聞きしたいと思います。

事務局
担い手育成、狩猟免許所持者数の推移とございますが、全体的な傾向としましては第一種銃猟免許所持者というのは年々減少してきております。わな猟免許につきましては、県としても狩猟免許取得促進をしておりまして、免許所持者は増えております。実際にこういったシカの捕獲にあたりましては、わなで捕獲しても最終的には止めさしということで、猟銃所持者の猟友会の方の応援が必要ですので、銃猟免許所持者の増というのが課題となっておりますが、銃の所持許可が大変厳しくなっておりまして、県としても規制緩和などを、国に実施していただきたいと思っております。わな猟免許につきましては、今年度3回実施しております。地元からも要望をいただいておりますので、わな猟免許の試験の回数増も検討していきたいと考えております。
数量的なことですが、わな猟免許の平成19年度の取得所持者数が524名です。平成23年に870名ということで約1.5倍。銃猟免許の所持者数は、平成19年が約4,200名。平成23年は約3,600名と減少しているということで、今申し上げましたようにわな免許の所持は1.5倍近く増えているという状況になっております。

服部委員
広域柵についてお伺いします。平成14、15、16から導入しておりますが、開口部、川や道路とか色々議論をしていただいた開口部の部分で、被害があったかどうかということを把握しているのかどうなのか、また広域柵を設置してどういった効果があったのかお伺いしたい。

事務局
平成14年から16年で83キロ広域柵を緊急雇用を活用して設置しました。その内、開口部でいいますと、河川、道路、沢があることでどうしても開口部ができてしまいますが、開口部の数は正確に把握しておりません。市町村に確認したところ、市町村によっては多いところでは100ヶ所などと聞いております。
開口部での捕獲につきましては、各市町村で開口部でのわな捕獲に絞った対策をしていただくよう促進しております。捕獲効率などのデータは把握しておりませんが、そのような状況でございます。
昨年開口部の調査を行いましたが、開口部や破損している付近に被害が出ていることがわかりました。開口部を折り返してシカが入りづらくしたり、柵を常にメンテナンスしている箇所は被害が少ないといった結果が出ています。

 坂井委員
先ほど、自然環境保全センターから「林道を閉鎖して林道沿いで車上から捕獲する」という説明がありましたが、これは「シャープシューティング」といって、北海道の知床では冬に公道を閉鎖して車から撃つという方法を採用しています。それを参考にしながら、昨年から静岡の富士山国有林で関係機関が協力し、冬に林道を閉鎖してシャープシューティングを実施しています。同じ車、同じ服装で毎日、ポイントに牧草を置いていってシカを誘引し、その後捕獲するということで捕獲効率が高いとのことです。

中村(道)委員
それは狩猟法違反ではないですか。許可はとってますか。

坂井委員
道交法上の公道にあたる場所では車両から撃つことはできませんので、公道や林道を完全閉鎖することによって実施できる方法です。予め警察と調整しておく必要があり、静岡でも調整したうえで実施しているとのことです。夜間は狩猟法で禁止されていますので、日の出から日没までの間に実施することになります。

岩田委員
シカも事故死、自然死している場合もあると思いますが、もしあったら数字を教えていただきたい。2ページの生息環境整備のところ簡単に1行しか書かれていませんが、具体的にどのような調整されたか教えていただきたい。3点目は、銃で捕獲するにあたって、その他の鳥獣への影響に関するモニタリングとか調査していることがあったら教えていただきたい。

事務局
事故死、自然死に関するそういうデータはありません。生息環境整備の水源の森林整備施業地と管理捕獲の一体的な実施につきましては、保全センターから補足をお願いします。

自然環境保全センター
2点目についてご説明します。「一体的」とは具体的に何をやるのかということですが、例えば、水源の森づくり事業で、手入れ不足の人工林をある程度まとまった面積で伐採する場合、そういった場所をシカを誘引して捕獲する場所としても活用し、植生回復のために設置した柵の内外の植生変化などを追跡調査して、最終的にはシカとの共存できるような混交森を目指していくといったことです。それ以外に、水源林の森林管理の中に自動カメラの設置を盛り込んだり、目撃情報を頂きながら連携するといったこともやっています。

事務局
その他の鳥獣への影響について調べたデータというものはございません。

古田会長
その他にございませんか。では他にご意見がないようなので、議題1についてはこの程度にしたいと思います。次は2の平成24年度神奈川県ニホンザル保護管理事業取組状況中間報告についてです。事務局からご説明お願いします。

 

【平成24年度神奈川県ニホンザル保護管理事業取組状況について】

事務局 資料説明 省略

古田会長
それでは今説明がございました中間報告について補足、ご意見ご質問がございましたらお願いします。

服部委員
2ページの個体数調整の捕獲数のところですが、獲れているところと、そうでないところがありますけれども、獲れているところは、どういう工夫をされて獲れているか。また、0という箇所はなぜそういう状況になっているのか。

事務局
西湘地域個体群につきましては、計画数は14頭と7頭と記載しておりますが、基本的には県のレッドデータに載っている地域個体群ということで、この数を捕獲対象としていますが、原則として、学習放獣をして加害レベルを下げていくこととしておりますので、実際捕獲された頭数はもう少しいますが、殺処分した個体は1頭ということになっております。なおかつP1群が捕獲数0頭となっておりますが、これにつきましては、今年度ほぼ行動域が静岡県熱海市に移りまして、県内の方に出没していないということから、捕獲数が0頭ということになっております。続いて丹沢地域個体群の3群につきましては、捕獲を実施しているJA厚木の方がいらっしゃいますので、後程補足していただければと思います。続いて南秋川地域個体群につきましては、K1群K3群K4群と、昨年度に比べまして捕獲は進んでいますが、K2群K4群については、今年行動域がかなり東京都に移っておりまして、神奈川県内に来ることが少ないということから捕獲数があまりないという状況でございます。

 岩本委員(代理出席)
JA厚木では県、厚木市から委託されて個体数調整を始めて6年になりました。平成23年度は合計で50頭の計画をいただきましたが、1年間通して行なったところ 個体数調整ができたのは45頭ということで、計画を達成することはできませんでした。今年度は75頭計画をいただきました。昨年度等を踏まえて、色々厚木市と計画を立てて、檻の数も18台増やして合計で52基プラス小動物の捕獲わなも使って60基のわなで実施しました。獣医の方に20箇所くらい周っていただいて捕獲していたのですが、それだけでは頭数が捕獲できないと思いましたので、地元の住民、農家の方にご協力をいただいて、檻を置かせていただき、管理していただくようにしました。そうしたところ6~9月の間、9月は1頭だけでしたが、約2ヶ月間くらいで75頭捕獲できました。これ以外に放獣しなければいけないサルもいますので13頭から14頭放獣しています。しかしながら計画は達成しましたが、組合員さんの話を聞きますと、捕まえていただいたが被害が減っていない。まだ被害が起きているということでしたので、県や市に計画頭数を増やしていただけるようにお願いして、鳶尾群だけ計画頭数を増やしていただき、1月19日から実施したところ1週間で24頭捕獲でき、10頭個体数調整し、14頭放獣しています。

古田会長
ありがとうございました。2ページの下の新たな加害群及び加害集団というところが、捕獲数が非常に少ないのですが、これをもっと力を入れてやらなければ目的に則した事業ができないと思いますがいかがですか。

事務局
先程の厚木市とは、新たな加害群の生息状況は若干違いまして、子易群、高森の集団については秦野市と伊勢原市に積極的に取り組んでいただいているところです。ダムサイト分裂群、それから川弟分裂群につきましては、農地よりも生息地がかなり森林に近いということと、出没する地域が限られておりまして、なかなか捕獲が進んでいないところですが、今後はこわな以外の効果的な方法を冬期に実施するということで、もう少し捕獲数が伸びるという状況かと思います。

 中村(道)委員
サルの保護管理は目標が見えにくい。シカの保護管理は、被害対策の他に植生回復があって、そこが一つの目安になっています。サルの場合それが非常に見えにくい。担当の方のお話にもありましたが、捕獲をしても被害が減少していない、人によって違うと思いますが、私が質問したいと思ったのは、50頭獲って被害がどの程度減ったか、ただ捕獲しましたではなくて、捕獲をしたら捕獲に対してどういう効果が出てきたかというのがこの中に書かれていない。そういうことも数値で表すことは難しいと思いますが、何らかの形で示していかないと、サルの保護管理というのは実際に何をしているのか見えにくい。 

古田会長
丹沢のサルの個体群が保護管理を始めてからだんだん分裂がひどくなって、群れの数が約10年で倍くらいになっています。その点も合わせて中村委員のご質問にあわせてお考えをお聞かせいただけたらと思います。

事務局
サルの目標がなかなか見えにくいということですが、サルの場合シカと状況が異なりまして、大前提として神奈川県内の3つの地域個体群の維持があります。そういう群れを維持しながら被害の軽減をはかっていくということで、被害額自体は減ってきているという状況にあります。
群れの数が多くなっているということですが、県としては群れの分裂を防止するという形で個体数調整を進めておりますが、第2次計画中に発生した群れについては、今後第3次計画期間中に群れの全頭捕獲に向けて調整をしていきたいと考えております。
被害の状況ですが、農作物被害につきましては、平成15年度に3,300万ということで約3,000万の被害がありましたが、現在平成23年度につきましては、1,200万ということで減少しております。またサルについては、自家用農作物を集計しております。平成21年21haであったものが、平成23年度には6haということでこちらも減少しております。生活及び人身被害ということで、人家に侵入する、威嚇行為をされるといったような被害ですけれども、それにつきましても、平成21年度に589件だったものが、平成23年は456件と減少している状況でございます。
古田委員の方からご質問のあった、保護管理計画が始まってから群れの数が増えたというお話ですが、羽山委員の方から補足いただければと思いますが、まず上の方に囲ってあります南秋川地域個体群、丹沢地域個体群、西湘地域個体群ということで、大きく分けて3つの地域個体群がございますが、特に丹沢地域個体群の中で、分裂群というのが確認されているのは、地域個体群の北側端、それから南側の端ということで、地域個体群の端にそういった分裂群が確認されるという状況になっています。先程お話した個体数調整の状況ですが、目的としましては、分裂を防止するための個体数調整ということで実施しておりまして、それを対象とした鳶尾群、煤ヶ谷群、経ヶ岳群については今のところ分裂は確認されておりません。そういった形の個体数調整は、計画の中でうまく進んでいると思いますけれども、残念ながら個体数調整の対象地域外で、先に分裂の確認がされてしまっているという状況でございます。

羽山委員
サルはシカと全然違う生態の動物で、同じ狭い範囲の中で家族で群れを作って暮らすというものなので、シカのように個体数調整をすることで、被害を軽減するということはほとんど期待できないそういう動物です。群れの行動範囲を変える、あるいは群れを除去する、この2つ以外の方法では被害は減らせないということで、群れの数をとにかく増やさないということを基本に、神奈川県の場合は対策を進めてきました。神奈川県の場合、繁殖率が非常に高い、これは農地に依存している群れが多くなってしまったということで、被害対策を進めない限り電気柵、追払いを進めない限り、増殖率が高止まりとなっております。本来であれば10年の間に個体数は倍ぐらいになっている増殖率ですが、個体数の推移からしますと、そういった大幅な増加は食い止めてきたということだと思います。事務局からお話ありましたが、集団が途中でいくつか発生していますが、サルの場合群れが分裂する理由は2つあって、一つはだいたい70頭程度を超えると自然に分裂をします。おそらく川弟群が分裂というのは自然の分裂で、この群れは山の中にいるのでなかなか人が手を出せなかったという経緯で、これは避けられなかった分裂だと思います。それ以外の分裂については、もう一つの原因として不適切な追払いですとか捕獲、特に銃器を使ったような場合ですね。群れが攪乱しますのでその過程で小さな群れが分裂することがよくあります。おそらくそういった経緯があった可能性が高いと個人的には考えております。ですから、追払いの研修を各地でやっていますが、適切な追払い活動をやっていただかないと、そういったものが引き続き起こる可能性がありますので、対策の柱としては、住民の方の理解、専門員さん、追払いの監視員さんとかそういう方々のレベルアップというのが対策上非常に大事だというふうに考えております。

岩本委員(代理出席)
4ページをご覧下さい。平成22年くらいから見てわかるように、毎年30頭40頭50頭捕まえているのに頭数は変わっていません。これはオトナオスや若者オスが減少しているのですが、オトナメスが30から40頭くらい、もしかしたらもっといるかもしれません。今回50頭捕獲されたうちの8割がアカンボウもしくはコドモということで、大人を処分しているのは、はっきりいって5頭くらいだと思います。頭数を減らすことはやっていますが、前は山奥に居るほうが栄養がよくなかったということで、3年に一度しか子供を産んでいなかった。それが山里のおいしいものを食べているので毎年産んでいる。山に居るときは生まれたばかりのアカンボウが生きられるのは50%くらいだったのが、今ではほとんどがその年に亡くならないで100%生きているのではないかなと思われます。
それと被害の話は厚木市のほうで良く聞きますが、被害が減ったというのは、逆に農家の方が山の方に作物を作らなくなったことで休耕の畑がすごい増えてしまった。地元の中で鳥獣被害によって、畑、田んぼの貸し借りもなくなっています。その中で山側の畑がすごく余って、貸すところがいっぱいあるのですが、鳥獣被害がないところははっきりいって厚木はない状態です。いくら探しても見つからず、お貸ししたいという方は大勢いますが、サルにやられるので作りたくない。
被害が減っているのは5~6年推進しておりますが、電気柵、担当になって3年ですが100何台電気柵売っています。そういう方たちは被害が出なくなったので被害が減ったということになっていますが、それ以外の方は被害がある。我々としては、みなさんにできるだけ被害があったら必ず書いてくださいと言っております。わかりやすく書いてもらうために工夫を凝らしてやっていますが、今更書いても変わらないじゃないか、毎年書いても変わらないということで、言ってもなかなか書いてもらえないところが増えています。そういう状況の中で被害が減っているということがあると思います。

羽山委員
鳶尾群につきましては、100頭程度なので、たぶん今年もっと減ったと思います。繁殖率が非常に高いということで、今おっしゃったようになかなか減っていかない。こういう状況の中で、なかなか農地管理も進まないということであれば、増加を止めることは非常に難しいということも事実だと思います。他の地域でやっている例ですが、今、オトナメスを戻すということは、分裂を避けるという目的でやっていますが、絶対分裂するかというと、今のところざっくりした確立で言うと半分くらいです。ですから、賭けるということはできないことはなくて、オトナメスに手を出すというのも選択肢の一つかもしれませんが、やはり分裂する可能性は高いです。逆に分裂群を短期間に捕りつくすというのがそこまでのことを地元としてやれるということであれば、一つの選択肢かなと思います。

岩本委員(代理出席)
お願いになりますが、分裂が避けられないかもしれないが、できたらオトナメスも何頭か5頭だけとか限定して処分できるようなそういう状態にしていただきたいというのが農家のみなさんの意見なのでお願いします。

岩田委員
2ページ目の加害集団のところで、加害集団でなくなるまで捕獲を継続するということですが、本来捕獲したいであろう個体が捕れているかどうか教えていただきたい。
それから、加害の判断は、どの程度の加害レベルで評価されるのか知りたい。
鎌倉でハナレザル足跡を何箇所か見たので、ハナレザルについての情報があったら教えていただきたい。

事務局
最初の新たな加害群、加害集団につきましては、捕獲だけではなく追払い等を行ないながら捕獲を進めていくということで、農地への依存、農作物被害がなくなって、ほとんどが山側に群れが移動するというような状況になれば、捕獲する必要もありませんが、今の被害が継続しているということであれば、捕獲を継続していくと考えております。
ハナレザルにつきましては、毎年度、平塚ですとか茅ヶ崎そういった海沿いの市町で確認されていることもありますが、今年度横浜、川崎、横須賀三浦地域でハナレザル情報は把握しておりません。加害群及び加害集団の確認について、優先的にそういう個体を捕獲するかというご質問でしたが、基本的にはこわなを設置する場所が農地であること、はこわなについて警戒心のない個体というのは、コドモやワカモノであるということ、こちらが恣意的に選んでいるわけではありませんが、設置する場所、捕獲手法によって、やはり捕獲されやすいのはコドモやワカモノになります。
それから加害集団でなくなるまでの確認についての補足ですが、毎年度モニタリング事業をしておりますので、その中で人に対する反応、農地での人の関わり、そういったものをモニタリングしましてそこから加害レベルを算定しておりますので、そういった加害の状況が確認できなくなるまでという形にしております。

岩本委員(代理出席)
新たな加害群という事で4群載っていますが、片原の集団、これは新たな集団に入らないのでしょうか。22頭。これもかなり清川村では被害を及ぼしています。

事務局
来年度考えたいと思います。

古田会長
厚木では今年から猟友会による一斉追払いに取り組んでいると思いますが、猟友会による追払いの特色はどういった点でしょうか。

事務局
西湘地域において、泊まり場を無くすような追払い手法を検討して実施しております。そういった手法について市町村の方に情報提供した結果、厚木市でもこれまでの個体数調整だけに頼らずに、丹沢山麓に広域防護柵を張られましたので、防護柵の向こう側に追払っていかなければいけない。これまで緊急雇用事業を利用しまして、一般のシルバー人材センターに登録された方による追払いを行なってきたのですが、なかなかそれでは行動の制御ができないということです。他の神奈川県内の市町村で実績のある銃器を利用した追払いを取り入れたいということで、猟友会の方による追払いというのは銃器を利用しますので、かなりサルは猟友会の方が集まった時点で、逃げ惑うというか姿を隠してしまうという効果があります。ただ、なかなかシカの組猟のように、うまく犬を使って追払えるかといいますと、樹上に逃げてしまったり、電波の取れない窪地、崖地、そういったところに逃げ込むというような状況はわかっています。まだ試行錯誤の段階ですので、次年度以降成果についてはご報告できると思います。 

古田会長
ありがとうございました。銃を使うとは思いましたが難しそうですね。

中村(幸)委員
サルが人里に出てくるというのは、森林が破綻しているところ、サルが狙う農作物だけではなくて、恐らくイネ性の植物、低木つるが結構多くて、果肉をつける植物が多いですね。梨とか木苺とか、森林の広葉樹林化を考えた時に、針葉樹林を広葉樹林に移すのでなくて、ギャップみたいなそういったところがあると、行動圏が山側に引っ張られると思います。

羽山委員
今先生がおっしゃったような現象というのは、雪害の後に針葉樹が、杉檜が倒れてギャップが点々とできる。その後サルが利用するようになる。それは明らかですね。だからといって畑に出てこないかというと、それはそれこれはこれなので、ですから徹底した人里からの追払いですとか、棲み分けの策をしつつ、そういうものがあれば行動域を移しやすいということは期待できると思います。両面でやらないとダメだと思います。

 

岩本委員
追払いの話がありましたが、厚木で追払いをやっていただきましたが、今年度途中からロケット花火を使ってやっていたのですが、飛んでいるのをサルが眺めているだけという状況でした。ロケット花火も3連弾、音花火を2、3年前くらいからやり始めましたが、最初のほうは効果がありましたが、音だけでは逃げなくなって、厚木市では今年度猟友会の方に入っていただいて、実弾ではないですがバイオ弾とかゴム弾で追払いをやっていただいております。

古田会長
ありがとうございました。それでは3の議題に入りたいと思います。

 

【第2次神奈川県アライグマ防除実施計画の取組状況について】

事務局 資料説明 省略

 古田会長
ただいまご説明いただきました、取り組み状況についてのご意見ご質問等お願いします。

中村(道)委員
アライグマが外来種ということで、県下から一斉排除ということはわかりますが、この説明では被害額、農作物だと思うのですが、ここだけが出ているだけなのですね。以前三浦、横須賀の現地へ行った時に、行政の方も市の方も生態系に与える影響が非常に大きいと。それから冬眠中のカエルまで食べてしまうと、そういうことをお聞きした記憶がありますが、そういう被害状況というものが、どの程度あって、取組み以降どの程度減少したかというような、そういう書き込みがあった方が、一般の方に対する理解は得られるのではないかなという気がします。
それから、捕獲強化期間というのがあります。1月から3月を捕獲強化期間としていますがその理由があれば教えてほしい。

古田会長
最初のほうですが、今日はお休みですが、新堀委員がいつもアカテガニのことをおっしゃっていました。いつもおっしゃっていたのに何もふれられていないということに改めて気づいたのですが、含めてお考えをお聞かせください。

事務局
今日の報告では市町村が行なっております取組みを中心にまとめさせていただきましたが、生態系被害防除のための防除につきましては、アライグマ防除計画上、県の役割ということで、これまでもお話のありました小網代の森などで捕獲を進めまして、アカテガニの産卵回数が増えたというような結果も出ています。こういったものにつきまして、生態系被害の取組みといったことも成果として記載するようにしてまいりたいと思います。
横須賀市で行っておりますアライグマ防除取組強化期間でございますが、被害があった場所で捕獲するのが被害防除ですが、この期間におきましては、緑地や公園などの普段捕獲をしない場所で捕獲を行なうようにしております。アライグマが繁殖する前に捕獲をすることが個体数減少に効果的だということでこういった期間を定めて実施しているものでございます。
生態系の被害に対する効果の把握ですが、アライグマは存在していれば爬虫類、両生類、魚類、そういった希少な生物ですとか水生生物、そういったものへの食害は必ずあるというかたちで判断しております。貴重な爬虫類、両生類、水生生物の生息状況についての詳細な調査というのは、なかなかできていないという状況でございますので、まずアライグマが生息を確認されているという時点で、そこで希少な生物に対する被害はあるという形で認識をしております。その被害対策のためには、そういった生物が生息している可能性があるところからまず排除していこう、痕跡を確認できないところまで捕獲するということが、効果があると考えております。2月から3月については、繁殖期間ということと加えて、1月から3月というのは農閑期ということもありまして被害が発生しておりませんでした。ですので、捕獲をされていない地域が多かったのですが、厚木市でも取り組んでいただいておりますが、9月以降も継続して被害が発生していなくても、農地で捕獲をしていただきたいということで、2月3月を捕獲強化月間としております。

 古田会長
前半部分の成果はどうでしょう。

 事務局
県の単独事業で、希少な生物が生息している地域での捕獲を進めてまいりまして、トウキョウサンショウウオの個体数が増えたということですとか、小網代でのアライグマの痕跡の数がかなり減ったというような成果を把握しております。

 古田会長
せっかくの成果ですのでどこかに書き込んで下さい。

 岩田委員
普段鎌倉市内の緑地とか河川の巡回をしておりますのでお話させていただきます。近郊緑地奨励地域を指定するにあたって、人が入らないところを環境調査しました、それが10年前、当時アライグマは水系あたり1頭から2頭ぐらい。その後5年ぐらいで非常に個体群が増えてしまって、3から5頭ぐらい見られるようになって、数年モニタリング調査していると、イタチの痕跡がほとんどなくなってしまって、イタチは絶滅の危険にあるのではないかなと危惧しております。
それから、カエル類が被害を受けやすく、これから2月3月のある程度湿地みたいなところに集まって産卵するのですが、襲われてしまって、卵とかではなく、親のほうを食べてしまうものですから、非常に懸念しています。公園などで産卵する場所が決まっているところでは、草刈の仕方を変えてカエルの隠れる場所を確保してあげて、斜面から生息環境の維持管理を工夫してなんとか個体群を管理していくかたちです。
カニの話ですが、鎌倉のアカテガニはほとんど激減してしまっているのですが、アカテガニの生息地では確かに被害があった。最近、駆除が非常に進みまして、水系あたり1頭から2頭ぐらいしか足跡が見られなくなってきました。個体自体がかなり小さな個体で非常に大きなものが見られなくなりました。この効果があると思いますが、一番最近増えてきたのがモクズガニというカニですが、これは一般的なカニですが、かなり高密度で滑川水系ですと多いところで3m間隔に1匹いるくらいかなり高密度で増えています。それから水源林ですと、ホトケドジョウが浅瀬にいるのでかなりアライグマに食べられてしまいましたが、これもかなり復活してきて、かなりの密度で見られるようになってきました。

 岩本委員(代理出席)
一昨年厚木農協ではアライグマは14頭捕獲でしたが、今年度トウモロコシが終わる6月以降も被害が無いからお返しするよということで、檻を返してきたのですが、引き続き設置してみてくださいと言ったところ、アライグマがかなり捕まって、今現在35か6頭捕獲されております。農協では檻を50台貸し出していますが、厚木市でも50台貸し出しをしていると聞いておりますので、昨年度より増えてきているのかなと思われます。
7ページの被害額、昨年のところの厚木を見ていただくと、0ということで被害額が入っておりません。しかしながら、アライグマが畑にいるということを知らない農家の方が多いようで、みなさんハクビシンの被害と言われます。実際捕まるとアライグマ、ハクビシンはだんだん減ってきていると感じています。

 古田会長
横須賀、三浦で農業被害が随分少なくなっていますね。これは農家が何か対策をとられているということでしょうか。あるいは、アライグマの防除が進んで農家の対策は同じだけれども被害が減っているのか。そのあたりを聞かせていただきたいと思います。 

 事務局
必要捕獲努力量ですが、横須賀三浦地域でかなり生息密度が減ってきたことを踏まえまして、このような捕獲努力量を設定しております。特に横須賀三浦半島の中の三浦市は半島の南端にあるということもありまして、かなり生息密度が減っているということが判明しておりますので、それがこのような数値の減少にもつながっていると考えております。

 岩田委員
鎌倉市を見ると全然報告がないのですが、この報告自体がいろいろな問題を含んでいると思います。被害者が報告しない、被害が出にくい作物に替えているので被害が出ない。鎌倉は自家用に家庭菜園、市民農園があります。そういうところでやっている人はほとんど報告はしません。アライグマの捕獲が進んでいるとハクビシンのほうがたくさんとれます。同じトラップに。ハクビシンの害とアライグマの害が区別できないというのが結構あります。その辺のいろいろな統計的な誤差が含まれていると考えている。

 

【「鳥獣被害対策支援チーム」及び「野生鳥獣による農作物被害対策検討プロジェクト」について】

【神奈川県におけるツキノワグマの目撃等の状況】

 事務局 資料説明 省略

中村(道)委員
意見というよりは要望に近いですが、これまで農業被害の問題が出てくるたびに林業を含めてですが、そういった問題が出てくるたびに疑問に思っていました。例えば、対策について自然環境保全課のほうで取り組む。ですけれども実際に被害を受けている農政サイドが全然関心を持っていない。あるいは関心を持っていないだけではなく、自然環境保全課の方に何か責任を押しつける。そういうものが非常に多く見られました。本当に農業に対する被害問題を解決していこうとしたら、やはり関係機関、関わる機関が 横断的に協力していくのが一番大切だと思います。先程のシカの管理捕獲もそうですが、本庁内はもちろん、出先の県政総合センターの担当が垣根を越えた取組みをしていただきたいと思います。
クマですが、今年といいますか昨年から目撃情報が多いです。これは同じ個体が重複されて目撃されているのが多いのではないかと思っています。ただ、数字だけを見ますと、かなりクマが増えているのではないかという目撃情報イコール個体数の増加のように受け取る人も中にはいるのではないかなと思います。私は山の中に住んでいますが、登山者からの目撃情報がほとんどありません。登山者からの目撃情報がないということは、山の中にクマがいないのではないかと逆にそういう心配をしています。そうしますとこれは人間もそうですが、住みやすいところに移動している。移動したものが定着してしまうと困る。こういった目撃情報が増えてきて、クマの生息環境自体がもしかしたらかなり悪い状態になっているかもしれない。私はこれをきっかけにして、これまではクマの調査がほとんど行われていません。有志がやっているくらいで。ぜひ個体数が丹沢で一番少ないといわれている野生動物、お金が無いところで非常に言いにくいですが、きちっとした予算をたてて、クマの調査をできれば実施してほしい。シカと少し性格は違うと思いますが、森に関する関わり方というのではクマはかなり影響を持っていると思います。一般的に子供たちにはクマが森を作るという説明をしますので。先月も子供たちを連れて山を歩いていましたら、私の家から直線で100mくらいのところにクマの棚と爪痕がありました。落ちているフン、これはクマのものかどうか定かではありませんが、例えばサルナシが豊富なときは、フンから木の実の臭いがします。他の木の実とか果物に近い臭いがします。そういったフンをしながら落としていきます。そこから森が作られていくということもありますので、クマに何らかの予算付けをしていただきたい。それから、発信機をつけるとクマの場合数が少ないですから先回りして待ち伏せることができます。サルと同じだと思いますが、麓に出て地域の住民に目撃される前に、猟友会が先回りをして追払っていく、そういうやり方もできると思います。お考えいただいて調査をしていただければと思います。

羽山委員
支援チームですが、チームリーダーはどういう方がやられるのか教えてください。

事務局
チームリーダーは、当初想定として環境調整課長というイメージを持っていましたが、実際は地域農政推進課長がチームリーダーとなっています。

羽山委員
農作物被害対策の支援チームということなのでしょうか。

事務局
そうです。農作被害対策、被害を減らすための仕組みにするということで、農作物被害対策という手段で行なっています。

羽山委員
そうなると例えばこれから先、アライグマの問題がどんどん県央の丹沢の方に迫っていますし、タイワンリスが東京多摩丘陵多摩地域から奥多摩にかけて爆発的にまわってきていまして、おそらく丹沢地域に入ってくる可能性が出てきているとか、今のクマの問題ですとか、農作物被害対策に特化してないものがこれから必要になってくると思います。今までなかったので農政の方に関与していただくことは、これはこれで非常に画期的なことだと思いますが、それぞれの地域で様々な分野にわたる野生動物対策の技術者連携というか、あるいはマネジメントですから、そういったものにこれが発展していくことを期待したいと思っています。その為には、やはりマネジメントができるマネージャー、そういったスキルを持った人が今後は配置されていなければまわっていきませんし、防災の世界と全く同じだと思いますが、マネジメントの全体像の中でそれぞれの技術を持った方々に、どう働いていただくかというコーディネーションが最も期待されるものなので、これから先どういう検討が今後県のほうでされるのかわかりませんが、方向性としてはそういった視野を持って考えていただけないかと期待しております。

古田会長
ありがとうございました。ほかにご意見ありませんか。これで終わりたいと思います。
それでは以上をもちまして平成24年度第2回神奈川県鳥獣総合対策協議会を閉会させていただきたいと思います。お疲れ様でした。

本文ここまで
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