(平成29年10月26日)神奈川県保健医療計画推進会議 第2回脳卒中医療連携検討部会 会議結果

掲載日:2018年4月3日

次の審議会等を下記のとおり開催した。

審議会等名称

神奈川県保健医療計画推進会議 脳卒中医療連携検討部会

開催日時

平成29年10月26日(木曜日)午後7時00分から午後9時00分

開催場所

総合医療会館 2階A会議室

出席者

(◎は会長)

(役職名)

石田貢一((一社)神奈川県介護支援専門員協会)三団体協議会理事)

西郷巌((一社)神奈川県歯科医師会常務理事)

笹生正人((公社)神奈川県医師会理事)◎

長谷川泰弘(聖マリアンナ医科大学副院長・神経内科部長)

藤田弘子(神奈川県平塚保健福祉事務所企画調整課長)

真間あけみ((一社)神奈川県訪問看護ステーション協議会)

吉本雅一(神奈川県地域リハビリテーション三団体協議会)

(50音順)

次回開催予定日

未定

問い合わせ先

保健福祉局保健医療部医療課 地域包括ケアグループ 青木

電話番号 045-210-1111

ファックス番号 045-210-8856

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保健福祉局 保健医療部 医療課のページ

下欄に掲載するもの 議事録 議事概要とした理由  
審議(会議)経過

開 会

 

(事務局)
ただいまから第2回保健医療計画推進会議脳卒中医療連携検討部会を開催いたします。私は医療課の加藤と申します。よろしくお願いいたします。なお、本日は委員の皆様全員出席ということです。また、オブザーバーといたしまして、理学療法士会から今吉様、言語聴覚士会から杤本様、県歯科医師会から松井様にご出席いただいております。よろしくお願いいたします。
本日の会議につきましては、原則公開とさせていただいております。開催予定を周知しましたところ、傍聴の方はおりませんでした。また、審議速報及び会議記録につきましては、発言者の氏名を記載した上で公開とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
また、本日の資料でございますが、お手元にあるように資料1から資料3、また参考資料は1から4までございます。なお、お手元に理学療法士会が作成しましたリハビリ手帳も添付しております。
それでは、以後の進行につきましては、部会長よろしくお願いいたします。
(笹生部会長)
皆様、夜分の会議、お疲れさまでございます。それでは、神奈川県保健医療計画推進会議第2回脳卒中医療連携検討部会を開催させていただきます。円滑な議事の進行に尽力してまいりたいと思いますので、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

 

議題

神奈川県保健医療計画の改定について(脳卒中関連部分)


(1)課題の確認

 

(笹生部会長)
それでは早速、これより議事に入りたいと思います。本日の議題は、神奈川県保健医療計画の改定についてです。お手元の資料にございますように、議題に沿って進めたいと思いますが、まず(1)課題の確認について、事務局から説明をお願いいたします。
(事務局)
(事務局から説明)
(笹生部会長)
ありがとうございます。ただいまのご説明につきまして、ご意見・ご質問等はございますでしょうか。大分資料が多くて、スケジュールについて皆様からいただいたご意見や課題、あと、厚労省データブック、NDBのデータをチェックしていただいて何かご意見やご質問をいただければと思います。いかがでしょうか。自分の発言したことがちゃんと反映されているか確認していただいて、よろしいでしょうか。特にご意見がないようですので、ここに書いてあることでよろしいでしょうか。
またこの後、素案のご説明に入らせていただきますので、今課題の説明をしましたけれども、当然その中でおっしゃった意見が素案に実際、こういう課題があればもう少し入れ込んでほしいとか、そういったところでまたご発言をいただければと思います。お願いします。
(笹生部会長)
では皆さん、その辺をご留意いただいて、また後で発言をよろしくお願いいたします。

 

(2)施策の検討

 

(笹生部会長)
それでは、次に進みたいと思います。続きまして、議題の(2)施策の検討ということですが、事務局のほうからご説明をお願いいたします。
(事務局)
(事務局から説明)
(笹生部会長)
ありがとうございます。ただいまの事務局の説明につきまして、何かご意見・ご質問等はございますでしょうか。
(長谷川委員)
1つずつ言っていっても大丈夫ですか。
(笹生部会長)
はい。
(長谷川委員)
1ページ目ですかね。発症直後の救護、搬送等というところで、各地から病着というところに要した時間というのがあるのですが、これは恐らく脳卒中のではないのですよね。ですから今後は、救急隊は適切な方法で脳卒中と判断するという力がもうありますので、救急隊もデータを持っておりまして、覚知-病着-現着の時刻等のデータをすべてありますので、できればこれは、実際に脳卒中と救急隊が判断した人がどれだけかかったかという数値にしていただきたい。やはり都会と県西部では随分違うと思うのです。広さが違いますので。神奈川県として地域の差が数値として出るようになると見える化ができて、どこが力を入れなければいけないかというのがわかると思います。また、平均値というよりも、これはすそ野が非常に長い分布をしておりまして、多くの人が電話をかけてほとんど10分以内ぐらいに運ばれているのですが、中には非常に長い方がおられて、平均値としてなかなか比較ができにくいところもあると思うのです。ただ、継時的に見ていますとどんどんよくなっていきますので、ぜひこれは一般的な救急というよりは、せっかく脳卒中の部会ですので、脳卒中と救急隊が判断した群の値というところでPDCAサイクルを回していただければいいかなという感じです。
(笹生部会長)
1つずついきますか。事務局は何かご意見はありますか。そういう疾患別の搬送時間は難しいとか、今後はそういうことができそうだとか。
(事務局)
県の中では安全防災局が救急を所管しておりまして、そちらの担当に今確認をしているところで、疾病別の状況は確認してみるということなのですが、現状としては今のところ全疾患のデータしか手元にないもので、今の状態はこれで記載させていただいておりますが、検討させていただきたいと思います。
(事務局)
長谷川先生、ありがとうございます。おっしゃるとおり、平均で何分というよりも地域ごとに非常にばらつきがあると。大概は短いのだけれども、地域によって非常に時間がかかるケースがあるというのが、数字が出なくても定性的にわかれば、例えばそういうケースがあったとか。
(長谷川委員)
散布図として点を打つだけでも全然違ってきます。
(事務局)
そのあたり、ぜひ計算に入れさせていただきます。
(笹生部会長)
ありがとうございます。
(長谷川委員)
次、いいですか。
(笹生部会長)
はい。
(長谷川委員)
急性期の治療というところですが、この中に、機械的血栓回収療法のことを入れていただいたと思いますが、この記載の方法がちょっと問題かと思います。「施設によっては血管内治療による血栓除去術を行うことも考慮されます。」というのは間違いでして、今、t-PA静注療法とともに機械的血栓回収療法というのも有効性が確認されています。どのような人をそこに送るかというところは、向こう数年間の医療計画の中で実現する様求められると思います。血管内治療とt-PA静注療法を24時間できるところというのは、他県でも医療計画を立てる上で、拠点となる病院がありますかという調査をされているところもあるようです。拠点のキーワードはt-PA静注療法と血管内の機械的血栓回収療法が24時間できますかというところになるのですね。逆に言うと、その血栓回収療法ができるというのは血管内治療専門医がいるかどうかでもわかるのですが、まだこれはナショナルデータベースとかそういうのには反映されていないことなので、データをきちんととったほうがいいと思います。そうすると、大体県内のどういったところがそれをできるところであって、それが24時間体制なのかそうでないのか、24時間体制でできないような地域は輪番制でやるとか、そういったところを考えていっていただかないといけないので、場合によってはやります、考慮されますではなくて、これは適用がある人には全員やるべきということになると思います。
(笹生部会長)
項目としてはt-PAと同じところに書いたほうがいいということですか。
(長谷川委員)
そうですね、これはもうt-PAと同格にしないといけないエビデンスになってしまいましたですね。
(事務局)
ありがとうございます。これは逆にお知恵を借りたいのですが、症例を考えたときに、今まで搬送されました、t-PAによる血栓除去、溶解術をやり、これは私は不勉強なのですが、症例によってt-PAだけで済みますよというケースと、機械的除去術を用いようと、そういうケースがあるということなのですか。
(長谷川委員)
そうです。
(事務局)
そうすると例えば、応急的にというか、まずはt-PAをやりましたと。もちろん同じ病院で機械的除去もやるケースもあるし、t-PAしかできない場合にはすぐ拠点的な病院に、より高次なところに運ぼうと、こんな流れが考えられると。
(長谷川委員)
そうです。だからどこで血管内治療ができるのですかという。最初、t-PAが始まったころ、t-PAができる病院明示するところから始めました。今ではそこに救急隊が連れていくことになっています。そこではすぐに、血管内治療が必要かどうかがわかりますから、わかった時点でうちでできないなら血管内治療のできるこっちの病院へというような体制を、どうつくるかというところがこれから先、必要になってきます。
(事務局)
私どもで理解しているのは、確かに数年前はt-PAの均てん化というのがまずあった。一方でご案内のとおり、ここ数年で機械的血栓除去術が非常に有効だということがわかってきた。昔はそれほどではなかったですがわかってきたので、ただ、それができる病院がt-PAほどまだ多くはない。なので、まずはもちろん均てん化のところでt-PAをやるのだけれども、時間的には急ぐのだけれども、そこまで急がずとも次に運んで血栓除去ももちろんできればよいということで、そこの拠点も……
(長谷川委員)
かなり急がないと。発症8時間まで。
(事務局)
8時間以内。その8時間以内で行ける拠点を用意して、そこの拠点があるように整備していくということが必要だと。
(長谷川委員)
そうですね、横浜とか川崎ではどこができるというのは大体でき上がっているので、あとそのほかのところがなかなか、あるかどうかもよくわかっていない。
(事務局)
あとはもちろん24時間かどうかということですね。
(長谷川委員)
そういうことですね。
(事務局)
承知しました。
(笹生部会長)
1つ伺いたいのですが、ゴールデンタイムの4.5時間というのは、4.5時間と書いてもよろしいのですか。
(長谷川委員)
ええ、いいと思います。発症4.5時間以内ですから。
(笹生部会長)
わかりました。ありがとうございます。
(長谷川委員)
ただ、文字の間違いで、脳血栓溶解療法の「脳」は要らないです。脳血栓症とかはありますが、血栓溶解療法です。
それから、このt-PAをやっている率を人口で割ってしまうと、人口の少ないところがどんどんパーセンテージが上がっていきまして、県央よりも県西のほうがたくさんt-PA静注療法をやっているように見える。とてもt-PA静注ができる病院が少ないところですから、これはやはり数字がひとり歩きしてしまいそうなので、本来ならば脳梗塞で救急搬送された人たちのパーセントを出さないと、県央の3.5から県西部の23.2というと県西部が一番活発に治療しているように見えてしまうので、これは人口が少ないから割り算してこうなっているだけです。
それと、「診療報酬施設基準によると」という、この診療報酬施設基準は何ですか。55病院あるというのは。
(事務局)
届け出をされた施設数が厚生労働省からデータブックという形で提供されておりまして、それを参照しております。
(長谷川委員)
届け出というのは何の届けですか。脳卒中ケアユニット加算ですか、それとも。厚労省にはt-PAをやる施設基準というのはないのですか。
(事務局)
恐縮ですが手元に資料がないため後程確認させていただきます。
(長谷川委員)
急性期加算のA205-2というのは12万円つくやつですが、それをとれているのは大学病院とかかなり大きいところでないと、薬剤師が24時間いなければいけないとかいうことで、ほとんど大病院に限られているのですね。そうすると、この55病院もあるということは、何をもって55病院と。この診療報酬施設基準というのはちょっと確認していただいたほうがいいかもしれないですね。
(事務局)
はい。
(長谷川委員)
急性期のところはそんな感じです。
(笹生部会長)
ほかにはいかがでしょうか。
(吉本委員)
幾つかあるのですが、我々はリハビリなのでリハビリテーションの項目のところで、「一貫した流れで行われることが推奨されています。」というのは非常にいい文言だなと思うのですが、一番初めの資料3の1ページ目に、介護が必要になった主な原因の第1位にこの脳卒中がなっているということで、どうしても県民、国民の皆様には誤解されがちなところがあり、ここにもそのようになりがちな記載がされているのですが、(3)の「回復又は残存した機能を活用し」、その後に「歩行能力の維持・向上」というふうにあえて書かれているのですが、多分ここはもう維持期のところだと思いますので、前回の会議でもお話ししたと思うのですが、自立した生活を獲得してもらうためのプロセスはリハビリテーションだと思いますので、ここの文言としては、歩行も入れていいと思うのですが、例えば食事ができるとか、排泄できるとか、入浴ができるとか、そういった具体的な文言を入れるとか、もしくは生活能力の維持・向上というところを県民の方々にはわかっていただいたほうがいいかなと。それは訪問看護とかケアマネジャーさんも多分同じだと思いますので、ぜひそういった文言を加えていただいたほうがいいと思います。
(笹生部会長)
具体的には「歩行能力の維持・向上」ではなくて「自立機能の維持・向上」とか。
(吉本委員)
そうですね、生活機能のほうがいいのではないかと思います。
(事務局)
検討させていただきます。
(吉本委員)
よろしくお願いします。あともう一つよろしいですか。最後に載っている【参考】の、脳卒中に関する機能別・二次医療圏別医療機関数というところに「回復期リハビリテーション病棟を有する」というデータが載っていると思います。もう一つ、地域包括ケア病棟というものが今はあると思うのですが、その情報に関しては公開したほうがいいのではないかと思います。選択肢の中では医療を受けられる機関として今、活躍目覚ましいところだと思いますので、そちらのほうも載せていただいたほうがよろしいかなと思います。
(事務局)
検討させていただきます。
(長谷川委員)
もう一つ、前回の会議での課題の中で、一般的な経過をたどるリハビリテーションとそうでないリハビリテーションというのを考えたほうがいいのではないかという話で、このリハビリテーションの話はもう少しふやせるのかなと。意識もしっかりしていてリハビリテーションをしっかりやってくれるという方々の流れと、そうではなくて非常に高齢化してなかなかリハビリテーションに乗りにくい方の流れというのも考えたほうがいいのではないかというのが厚労省の検討部会の議論でありましたので、むしろそういった人がものすごくふえてくると思うのです。いわゆる回復期リハ病棟に行けない人をこれからどうしたらいいのかというので、非常に難しくなるのかなという気がしています。
(吉本委員)
長谷川先生のご意見は、恐らくこの情報の出し方なのだと思うのです。何でも回復期に行ってそのまま地域に戻るということではなくて、おっしゃるように確かにそのまま施設や在宅に戻られて、リハビリテーションの必要性があれば訪問看護や訪問リハという選択肢も出てくると思いますし、地域包括ケア病棟でのリハビリの期間から自宅にまた戻って自立した生活を送っていくという選択肢の医療の支援の仕方もあると思うので、そういった幾つかの幅があるというところをきちんと情報提供したほうが、県民にとっては非常に有効なのではないかと思います。
(事務局)
吉本先生、ありがとうございます。それで言いますと、課題のところに今、資料3の4ページ目、2枚目の裏の課題のところで、一番上にウの急性期後の医療・在宅療養とありまして、そこには書いていないのですが、要はリハだけではなくて、今後高齢化が進むとまさに先生おっしゃるように、急性期で運ばれて結局在宅に、極端に言えばリハなしで在宅に行ってしまう。また再発してまた回復期と、こういう例があるので、それへの対応が例えば必要ですよと。逆に、そのページの下のほうに【施策】とあるのですが、【施策】の中の、ここでいうとウの急性期後の医療・在宅療養のところに、これも書いていませんが、要はリハもそうなのですが、いわゆる退院支援。退院支援をどういうチームでどう行っていくか。これは脳卒中に限りませんが、また退院支援はほかでも書いてあるのですが、それは書きぶりでどこかで集約してもいいのですが、退院支援の体制というのを脳卒中においても、特に高齢の方というのは完全なリハビリを望まないというか望めない方もいらっしゃいますので、それこそ極端な話、看取りまで考えてどういう退院支援をしてどういう在宅なのか施設なのか、そのあたりをイグザミネーション初め、訪看さんとも連携しながらそこの体制をつくっていくことが大事、あるいはそこの体制をつくっていく施策、施策までいけるかどうかわかりませんが、そういうところを少し書いておいたほうがよろしいでしょうか。ありがとうございます。
(笹生部会長)
ほかにはいかがでしょうか。どうぞ。
(西郷委員)
今ちょうど【施策】のウのところで出てきましたので、私、歯科のほうからもちょっとお話しさせていただきたいと思います。これを見ますと、「口腔機能の低下や誤嚥性肺炎の発症を防止するため、摂食・嚥下(えんげ)リハビリテーションや口腔内を清潔に保つことを推進します。」というふうに、これはこれでいいのですが、例えば口腔内、口腔ケアということを不用意にやりますと、口腔内のせっかくとった汚れを咽頭に落としてしまうと逆に誤嚥性肺炎を誘発してしまうということもありますので、その辺をきちんと管理していかなければいけないと思いますし、その辺、プロセスケアが必要かなと思います。あと、摂食・嚥下の間にそしゃくというものがありますので、しっかりとそしゃくできるような口腔内を形成していくというこがとても大切なことだと思います。皆さん、よくかみなさいということを聞いたことがあると思いますが、かめばその刺激が伝達されて脳細胞を活性化していくという報告もありますので、できればこの摂食・嚥下プラス、そしゃくできるような口腔機能をきちっと管理していくと。歯がない方は何らかの形で、入れ歯でも何でもいいですが歯を入れるということが、我々からすれば大切なことなのかなと思います。実際皆さん、8020運動ってお聞きになったことがあると思いますが、今もう80歳で20本以上の歯がある方は5割を超えました。それで最近の研究で、歯が20本ある方とない方で比較してみますと、例えば認知症のリスクでいえば2.4倍ぐらいの差が出てくると。そんなことを含めると、やはりかむことの大切さというのは認識していただきたいなと思うのが一つあります。
それからもう一つ、バックボーンとして、糖尿病もやはりリスクの一つになりますよね。糖尿病と歯周病の関連というのもあります。糖尿病の合併症の一つに歯周病がありますので、その歯周病のコントロールということも脳卒中の再発予防に私は大切な項目になるのではないかと考えます。実際、歯周病菌の発するエンドトキシン、毒素が血管壁を脆弱化させるという報告もありますし、そういった意味で歯周病のコントロールというのは直接脳血管に対して作用するようなことになり、予防に関与するのかなという感じもしますので、その辺うまく文言が入ればうれしいかなと思います。県民の皆さんの知識として持っていただくことが私は、何で歯を磨くことが予防につながるかというのは、言われただけではなかなか理解できないので、そういった簡単な知識でも皆さんに持っていただけると全然違うと思います。以上です。
(笹生部会長)
ありがとうございます。
(事務局)
今回の計画の見直しでは、脳卒中だけではなくて、糖尿病の項目についても見直しを行いますので、ご意見を参考にさせていただいて検討していきたいと思います。
(西郷委員)
よろしくお願いいたします。
(長谷川委員)
【課題】の医療のア、丸の2番目で、メディカルコントロール体制というものの中で、脳卒中の搬送をきちんと決めなさいというのが昔からあるのですが、それができている地域もあり、できていない地域もあるのですが、ここの書きぶりといいますか書き方が、救急救命士を含む救急隊員は、メディカルコントロール体制のもと適切な救命処置を行うのですが、脳卒中としては、救命処置と同時に、具体的なスケールを用いて脳卒中と判断して、搬送先を選定するのです。実は救急隊が脳卒中であることを判断するということが、PDCAサイクルにおける母数が出てくるので、救急隊員にそれをやっていただいてデータを出すことが必要です。横浜とか川崎とか一部はこれで来ていますが全県ではまだできていないので、ここは変更あり得るかなという気がします。
それからもう一つよろしいですか。【課題】のウです。前段でも書かれていたのですが、「脳卒中の患者は、居住地から離れた医療機関に救急搬送されることがあるため、」ということなのですが、現実にはこれは非常に少ないと思うのです。ほとんどが住みなれたところで発症するが、リハビリテーションは広域に移動しているというのが現実で、脳卒中の患者が救急搬送されたとしても、リハビリテーション等で広域に連携を行っているということで、遠くでリハビリして結局住みなれたところでリハビリできないというところがまだありますので、脳卒中患者が居住地から離れた医療機関でというのはよっぽど珍しい人でないと、富士山に登っているとか、映画を遠くに見に行ったとか、そういう人は珍しいので、普通はその地域の二次医療圏の中で運ばれるのですが、後遺症回復期リハに行こうかとか、あるいは寝たきりになってしまったのでどこかに行くかというと、とんでもない他県まで行かされているとか、そんな話がたくさんありますので、むしろ救急搬送されるところは近隣であっても、それ以降は遠方でリハビリテーションや療養を余儀なくされ、悲しい思いをされている家族がたくさんいるとすれば非常に困る。だから連携パス等でどれぐらい脳卒中になった人が広域に動いているのかわかるといいかなと。
あともう一つだけ入れていただきたいと思ったのは、脳卒中は非常に高齢化しているのですが、実は学生さん、若い脳卒中もいれば働き盛りの脳卒中もいるので、厚労省のほうでは治療と仕事の両立ということで、脳卒中の患者さんも仕事をしながら治療を受け、療養しながら生きていける体制をつくっていきましょうということをやっていますので、そういった方々が県下にどれぐらいおられて、例えば言葉はしゃべれないけれども何らかのことをやっているとか、片まひがありながらも仕事場に通っておられる方々がどれぐらいおられて仕事と両立しているのか。若い脳卒中の患者さんが結構おられるのです。今まで余りそこに光が当たっていなかったのですが、厚労省の検討会もあっていろいろやっているみたいですので、それを入れていただけるといいかなと思います。
(笹生部会長)
今幾つかいただいて、事務局のほうでまず、最初メディカルコントロールが診断するというところができていないところがあるということですか。
(事務局)
スケールの記載を加えさせていただく……
(長谷川委員)
文言は厚労省のあの……
(事務局)
ワーキンググループの。はい。
(長谷川委員)
あったかと思いますが、救急隊は適切な何とかスケール等を用いて搬送しなさいというのがあったと。
(事務局)
検討させていただきます。
(笹生部会長)
地域外に搬送されてしまうというのは、それは勤務先とかそういうところで倒れたらあれですが、リハビリとかが連携して戻ってこられればということですかね。
(長谷川委員)
実はリハビリの施設というのは西高東低でして、東のほうが非常に少ないのです。病棟とか、PT・OT・STの数も東は少ない。ですから、かわいそうな話ですが、住みなれたところでリハビリというのはなかなか難しくて、遠方のリハビリテーション病院とかに行って、それで何とか家に帰るという、そこがなかなか難しいですね。そういう視点での見える化は余りできていない。連携パスとかでその辺がうまくいくといいなと。
(事務局)
お勤め先で発症するみたいな、そういうことをイメージして書いてしまったところはあるのですが、入り口の問題だけではなくて出口の問題、退院調整ですとか、その後の療養への円滑な移行というところにちょっと目が向いていなかったのかなというところがあると思いますので、そこのところの記載の中で検討させていただきたいと思います。
(笹生部会長)
もう一つ、働き盛りの世代の脳卒中と仕事の関係ですか、そういうところは。
(事務局)
長谷川先生がおっしゃるとおり、確かに脳卒中に関してはそういう観点が今までございませんでした。ご案内のとおりがんに関しては、がんと共存しながら働けるようにということで、前回のがんの計画のときから、いわゆる働き方支援という形も導入されておりまして、ソーシャルワーカーさんと連携して、今、患者支援はもう既に始まっていますが、恐らく脳卒中も、要するに脳卒中を患ったがために、まさに片まひとか言語障害とかが出てしまいながらも働けるようにするにはどうしたらいいかというところのサポートというのが確かにまだ明確にはないと思いますので、そのあたりを課題あるいは施策としてどういうことが書けるか検討させていただきたいと思います。
(笹生部会長)
大事なことなのでそれは入れてほしいですよね。
(長谷川委員)
あとこの図もちょっと、【脳卒中の医療機能の連携体制】ということで、先ほどの血管内治療ができるところを高度な医療のできる施設というと、そうでない施設に救急搬送された患者さんは、私は何で高度な医療ではないところに運ばれたのかと言われてしまう懸念があります。そこでむしろt-PAと血管内治療ができるところ、t-PAが常時できるところというぐらい、ある程度ホームページで一般の人にわかりやすくということにならないと、連携の仕方がとれないですね。
(事務局)
先生がご参加されている厚労省のワーキンググループのポンチ絵を私も見たのですが、そこに血管内治療ができる、t-PAができる、24時間できるというのがあって、一応そういう分けで考えておりますので、そこを参考にさせていただきながら、今のところも血管内治療、機械的血栓除去はないので、そのあたりを少し加えて工夫させていただければと思います。
(石田委員)
連携体制のことでいいですか。【課題】のエの2番目のところで、在宅・介護施設への円滑な移行ということを書いて、先ほども長谷川先生がおっしゃったようにリハビリがなかなかもう効果がなくて施設へということもあります。ここの下の枠の中に、居宅介護サービス事業所等となっているのですが、そういう意味では施設が入っていいのかなと思います。それから、確かに脳血管の方は発症して要介護状態になる方が多いので、退院支援に当たっては要介護状態を見込んでケアマネジャー、要は居宅介護支援事業所につないでいくというのは結構医療ソーシャルワーカーさんもわかっているので直接行くのですが、家族等の相談窓口としては、1つは地域包括支援センターという窓口があるので、そこを県民の方に知ってもらうという意味では、地域包括支援センターというのを明らかにしておいたほうがいいのかなというふうに感じています。
(笹生部会長)
事務局はどうですか。
(事務局)
ありがとうございます。石田さんがおっしゃったポンチ絵のところで言うと、一番下に在宅医療・介護というのがあって、そこに施設という言葉を入れつつ、さっきの地域包括支援センター等々のところは、その上の維持期とその下の、今在宅だけですけど、そのつなぎ……
(石田委員)
在宅期の支援。
(事務局)
支援のところですかね。
(石田委員)
そうですね。
(事務局)
そのあたり、その間ぐらいに入れていくようなことですかね。ありがとうございます。
(笹生部会長)
先ほど西郷先生の言われたそしゃくなども大事なのでしょうけど、ここに文言として入れるとなかなか難しいですね。そしゃく、摂食……
(西郷委員)
摂食してすぐ嚥下するわけではないので、そしゃくということが大事だということは。
(笹生部会長)
摂食・嚥下とこう……
(西郷委員)
摂食・嚥下という言葉になっていますので、なかなか難しいのですけどね、その辺はちょっと。
(笹生部会長)
3つ併記してしまって大丈夫なのですか。
(事務局)
摂食・そしゃく・嚥下と書いてよろしければそのように。
(西郷委員)
それは、ええ。
(事務局)
恐らく西郷先生がおっしゃったのは、【課題】のところに、【課題】にも書いてあるのですが、急性期後の退院に向けたリハビリではないのですが、摂食・そしゃく・嚥下のところも課題になっているし、そこをちゃんとしていくことが今後の予防にもつながると。逆に施策でいうとそういうところをケアしていく施策を打っていきますということを少し、【施策】には入っていますけれども、そしゃくを加えさせていただいて、こんな流れでよろしいでしょうか。
(西郷委員)
ええ、そしゃくという言葉を入れていただくだけで、認識が皆さん変わってくると思うのです。県民の方たちもかめなければいけないということを。
(笹生部会長)
例えばですけど、在宅医療などで行ったときにビスとかそういうのをつくることも可能ですか。
(西郷委員)
それは可能ですけれども、在宅で例えば型とりしても、型だけできてもかみ合わせの位置を正確にはかるということは在宅では非常に難しいのです。そのときだけは歯科医療機関に何とか搬送してやるということはあります。かめないものは意味がないので、かめるような形で義歯をつくっていくためには、その部分だけは何とか来ていただくと。
(笹生部会長)
もともと義歯を持っていても在宅に行ったときに痩せてしまって合わないとか、そういうことが多いですものね。
(西郷委員)
はい。
(笹生部会長)
では、その言葉はもし併記できれば考えていただいて。
(西郷委員)
そしゃくということを県民の方には認識していただきたいなと思います。
(笹生部会長)
ほかにはいかがでしょうか。
(長谷川委員)
【参考】の表で、先ほどもちょっと言いましたけれども、「経皮的選択的脳血栓・塞栓溶解術を行う」というのは、今は機械的血栓回収療法ができるようになってほとんどやらない医療です。むしろ「機械的血栓回収療法を行う」というところがどれだけあって、24時間対応か否か、それを調べて出していただくと。
(笹生部会長)
先ほど大学病院がほとんどだと言われていましたが、神奈川県においては治療法は標準化しているのですか。
(長谷川委員)
それは横浜でも議論が進んでいますし、川崎でも地域でやられるところがわかっていますので、そこでこういうことが起こったらそこに搬送しましょうという搬送基準も大体でき上がっていますね。ただ、これが県西部に行くと非常に広いので、余り病院もないですし、その辺をどうするかというのがこれからの課題なので、そういう課題があるということだけでも。
(笹生部会長)
それで大分書きぶりが変わってきて。ありがとうございます。ほかに何か気がついたことは。
(吉本委員)
私もそんなに詳しいわけではないのですが、今目覚ましく進んでいる、この前の国際福祉機器展でも結構出ていましたけれども、ロボットに関して、国の今の検討課題の中にも入っていると思うのですが、何かご意見を伺えたらいいなと思って。ロボットってどこまで、これから県でもそういったものを導入していったほうがいいのではないかというような考えがあったりするのか。特にここには何も載っていないのですが、何かそういったところを伺えたらいいなと思ったのですが。
(事務局)
ありがとうございます。特にリハビリの部分につきましては、これは脊損患者さんなどが今は多いのですが、恐らく脳血管障害の患者さんも治療ニーズ、もちろん血栓を溶かす、あるいは脳の血管修復後に、基本的に神経伝達を含めた歩行機能の回復、今一番有名なのはサイバーダインさんのHALというロボットですが、脳の電気を感じ取って動くと。それは、機械が補助するのではなくて、それで足を動かすことによってHALがなくても歩けるようになるという、これはエビデンスが出ておりまして、疾患は限られていますけれども、昨年度、日本でも医療機器として認可されました。ドイツが早かったのですが。実は、そのHALだけではないのですが、今回の医療計画の中では、脳卒中のパートではないのですが、後ろのほうに最先端医療の実用化促進という枠を設けていて、要はデバイスですとかドラッグを、まず、第一段階は早く実用化して早く県民の方に使えるようになってもらう。その途中で、臨床研究や治験でもいいので、例えば治療法のない方はそこでも使いたい方がいらっしゃる、そういうところも早く参加できる体制をつくっていく、そういったところを実は入れようとしています。これは保健福祉局ではなくて、県の中ではヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室というところがやっているのですが。なので、逆にどこまで書くかなのですが、おっしゃるように例えばロボットによるリハビリテーションとか、あるいはそもそもの治療技術の中でのデバイスの進化、このあたりをいち早く県民の方が利用できる体制をつくっていくというのも、脳血管疾患に関しても課題だと思いますので、もし先生方がよろしければちょっと、ここに書くのか、後ろのほうに書くのか、こんな書きぶりでどうでしょうかというたたき台をつくらせていただいて、後ほどご意見をいただくとか、そんな形でいかがでしょうか。
(吉本委員)
はい。ぜひよろしくお願いします。
(笹生部会長)
そうですね。ありがとうございます。ほかにはいかがでしょうか。真間委員や藤田委員は大丈夫ですか。どうぞ。
(真間委員)
(2)の医療のウ、その一番最後に、「脳卒中は再発することも多く、患者や患者の周囲にいる者に対し、服薬や危険因子の管理の継続の必要性及び脳卒中の再発が疑われる場合の適切な対応についての教育も重要です。」と挙げてあるのですが、病院の中で、退院時指導という形で、看護師やドクターのほうからしっかりと指導して帰していても、結局そのまま在宅に帰ってまた再発という形で治療して、やはり繰り返したことによって訪問看護のほうで様子を見てほしいという依頼が来ることもあるのですが、そんなには多くないと感じています。長年生活してきているパターンが1回の入院で、確かに倒れてはいらっしゃるけれども、ご家族を含めて意識がそんなに簡単に変わるとか、何か食事の内容を変えられるとか、そういうところまではやはり及ばないと思っていますので、そこは予防的・指導的なところで訪問看護をうまく利用していただいて、食事や血圧、服薬を、訪問看護は入ればずっと入るということではなくて、指導的な必要な部分で介入することもできますので、そういう使い方もしていただければいいのかなと思っています。基本的に病院のほうは在院日数が短縮化されていて、患者さんにとってみれば追い出されたんだと、どうしても出てきてしまっているというところがあるので、そこのところを早目にケアマネジャーさんや訪問看護のほうに声をかけていただいて、病院と一緒に共同指導、退院に向けての話し合いができるような、そういうプログラムをつくっていただいて、追い出されたのではなくて、安心感に変えて在宅に移行できるというシステムが必要なのではないかと思います。
(笹生部会長)
退院前にということですね。
(真間委員)
そうですね。
(笹生部会長)
どうぞ。
(藤田委員)
質問です。【施策】の一番最後の(2)のエで、医療機能の情報提供及び連携の推進ということで、1丸目なのですが、前回の表記よりも結構具体的な記載で、かながわ医療機関情報検索サービスを通じてということで、手段を具体的に記載されているのですが、これは今の検索サービスの機能を改善しようとか、そういう計画というのはあるのですか。
(事務局)
今の情報提供の内容が現行の計画に基づいていますから、計画の改定がされる今回が中身を見直すチャンスということになってきますので、先ほど長谷川先生からご指摘のあった治療法の部分がちょっと古いのではないかというところなども含めて見直しを今回していきたいと考えています。
(藤田委員)
そうすると例えば、今の検索サービスの構造自体は今のままだけれども、例えば項目をふやすとかそういうイメージなのですか。
(事務局)
そうですね、構造自体はシステムなので大幅に変えるということになりますと、また必要な経費ですとかそのあたりも含めて検討しなければいけないということになると思うのですが、情報の出し方、わかりやすさですとか、実際に出していく情報ですとか、そのあたりについては見直しをしていきたいと考えております。
(藤田委員)
わかりました。この検索サービスというのはあくまでも、見る人は県民というか患者というか、それをターゲットにしているということですか。例えば、いろいろな治療法があるとか、そういうのは医療機関の判断で多分出しているということですよね。それが実は、県民が知らなくても医療機関同士の連携で知り得る情報で、その情報を医療機関ごとに出す、出さないという感覚は違うと思うのですが、なるべくそういったものが専門の医療機関同士で使える手段としてこの医療検索サービスも使えると、地域のいろいろな連携、特に脳卒中はそれをやらないといけないので、もう少し便利に使えそうなイメージがあって。要は県民が見る、出る分野と専門の医療機関が必要とする情報を、そのサービスの中でできるようになると、全体にすごく連携が進む。脳卒中だけではなくて、という思いがあって、具体的に書かれていたので何かイメージがあるのかなと思ってお聞きしました。
(事務局)
ありがとうございます。おっしゃるとおりで、例えば東京都などは、昨年度そういうものが稼働して、今年度に本格稼働しました。いわゆる転院支援システム、システムというかウェブサイトです。ただ、その考え方はおっしゃるとおり、一般都民向けに見られるページがあって、ある医療機関がもし見られたとすると、その中にプロ向けのページがありまして、IDとパスワードを入れると医療関係者だけが見られるページがあります。そこには、一般の人には見せられないというか余り見せたくない情報だけど、こっちは関係者なら見られますという情報があり、ただ、そんなに細かい情報が東京都さんはまだ載っていないのですが、我々もそれは検討の中に入っています。ただ、お金の問題等がありまして、何が一番効率的に安くできるのかというのがあるのですが、実際、県の医師会さんのほうにもお願いして、いわゆる救急搬送の転院支援、搬送代行は今、ここにもありますが、救急医療中央情報センターというところで24時間やっていて、最近では救急隊からの問い合わせではなくて、病院からの搬送の相談が多い状況です。搬送先がないかというところでマッチングしていますが、実際は各医療機関の方々も転院先とか搬送先に、その病院がどういう病院で、どういう患者を受けてくれて、どういう患者を受けてくれないのか、そういう情報が欲しいという声を多々いただいていますので、そこはすぐにはお約束できませんが、検討させていただきたいと思います。
(藤田委員)
課題意識、認識があると。
(事務局)
はい。
(笹生部会長)
あと、先ほどの真間委員の、退院前に多職種の連携が要るのではないかという、その辺はどうですか。
(事務局)
ありがとうございます。そこについてもやはり、先ほど長谷川先生のご意見も退院支援のところが課題で対応が必要だということがございましたので、そのあたり、それこそ課題のところではまさにケアマネさんとか訪看さんとの連携がまだまだできていませんし、平均在院日数が神奈川県はもともと短いのですが、さらに国としては短くしようとしていますので、患者としてはやはり満足度が下がる懸念があります。そのあたりをおっしゃるとおり安心して、別に追い出すわけじゃないという体でやらなければいけないというのが課題ですし、それを逆にちゃんと連携した上で円滑に在宅あるいは施設等に移行できるようにケアマネ、訪看が早い段階から、MSWも含めて連携していく体制をつくっていくというところは入れさせていただきたいと思います。
(笹生部会長)
ありがとうございます。ほかにはいかがでしょうか。
(長谷川委員)
地域連携クリティカルパスというのは、前回も議論になったのですが、これは保険の点数が若干なくなっていて、データとしては過去のデータでやっているように見えますが、今度は保険が変わっていますから恐らく、がくっとやっている率が下がるのではないかと思います。それでもここにクリティカルパスを活用していくと、厚労省もこれをやりなさいと言っているのでやったほうがいいと思うのですが、県としてはどうやってやったらいいか、何かいいアイデアがありますか。
(事務局)
正直悩ましいところです。これは脳卒中に限りません。ほかの糖尿病でもそうですし、心臓疾患でもそうですが。また、クリティカルパスといいながらさまざまな形態があってまだアナログでございますので、そのあたりデータが集約化されて統一されれば実はそれ自体がクリティカルパスなのですが、なかなかそうはいっていない。ご案内のとおり、やはりそうはいっても離れたところに転院させるときは情報連携がなかなかうまくいっていないというのが現実でありますので、ちょっと書きぶりを工夫しますが、とりあえずクリティカルパスという言葉は出したいなと思っています。その辺はちょっと、なかなかうちのほうも悩ましいところです。
(長谷川委員)
脳卒中だとパスですのでバリアンスという、どれだけ離れたかというのを出すために、熊本のデータがありますけれども、急性期から回復期にどれぐらいの人だったら何日ぐらいで回復期に行きますよという、一応大まかな数値をここに入れていくと。そうすると、それからどれぐらいおくれてしか回復期に行けなかったというデータが初めて出てくるのですが、そこまでつくり込まないと本当は、ただ紙を回しているだけでほとんど余り意味がないので、それをやはり県としてやるかどうかですけどね。なかなか神奈川県も広くて、そこは難しいですよね。これはやると書いてあるので、やらなければいけないなと。
(事務局)
おっしゃるとおり、EHRとPHRの話がありまして、本当はEHRで全部連携できれば早いのですが、なかなかそういうところにいっていない。一方で神奈川県というのは、個人PHR、パーソナルヘルスデータ、あるいはパーソナルメディカルデータの共有のためにマイ未病カルテというのを始めまして、スマホのアプリなのですが、まだそこは自分の健康情報だけなのですが、健康情報と服薬情報。災害時などにもクラウドに個人の健康情報と服薬情報があるので、重複服薬とかそういうところは防げると。ゆくゆくはそういうところに通院履歴とか治療履歴というのも、今の段階では個人が入れる、あるいは頼まれて入れるしかないのですが、今その辺が糸口かなと思うのですが、なかなか道半ばというところです。
(長谷川委員)
あと、神奈川県というのは政令指定都市が3つあって、神奈川県の医療計画というのは、大体県全体をカバーしていると理解していいのですか。それとも、川崎市は川崎市、横浜市は横浜市と、こういうことですか。
(事務局)
医療政策自体は、もちろん許可権限等々は市町村におりていますし、政令市と保健所設置市の独自性はございますが、医療政策自体については県が全体をカバーしているという考え方です。ですので、もちろん保健医療計画に関しても県全域の計画ということで、政令市などとも連携しながらその方向性を組んでいく形をとっております。
(笹生部会長)
よろしいでしょうか。ほかにはいかがでしょうか。大分意見も出たようですので、ありがとうございます。

 

(3)数値目標の設定

 

(笹生部会長)
それでは次に進みたいと思います。議題の(3)数値目標の設定について、事務局から説明をお願いいたします。
(事務局)
(事務局から説明)
(笹生部会長)
ありがとうございます。ただいまの事務局の説明につきましてご意見等はございますでしょうか。
(長谷川委員)
1点よろしいですか。先ほども申しましたが、この救急要請(覚知)、病着というのは、救急隊というのは市ごとに兵隊さん組織みたいに統制が取れていて、川崎市であれば脳卒中と判断して搬送した人たちの覚知・病着もあっという間にデータが出ると。横浜もあっという間に出ると。恐らく湘南も出ると思うのです。ほかはちょっとよくわかりませんが、恐らく救急隊を包括しているところとよくお話しされると、即データって出るのではないかと思うのです。そうでないとPDCAサイクルが、回りません。このままだとこれは脳卒中の指標というよりも救急搬送の指標になっていますので、もっと言えば脳梗塞のという、それはなかなか難しいので、救急隊が実際に脳卒中、急性期だとして運んだというのは必ず出ますので。そういうふうにするとかなりPDCAサイクルが回ると。
それから、「脳梗塞に対するt-PAによる血栓溶解療法適用患者への同療法の実施件数」となると、母数は括弧の中にありますように人口10万では先ほどのように何のことかわからないので、救急隊が運んだ数に対してどれだけ救急が行われたというパーセントを出すと、だんだんふえていくのがわかると思うのです。人口10万で割ってしまうと一番人口の少ないところ、少なそうなところで1件やったらパーセントもぐんと上がってしまいますから、それだとこれはPDCAサイクルにならないなと思います。
(事務局)
これは搬送患者に対する実施率みたいなものがとれるので。
(長谷川委員)
ですから、例えば先ほどの救急隊は適切な指標を持って脳卒中と判断した上で送りなさいと、これが救急体制の一つ。そうするともうみんな大体やっているのですが、それで覚知・病着なんてきちんとデータが出ますので。100%ぐらいの確率で出てきます。そうすると、それを母数にすれば、その中でt-PAが何件やれたと、血管内治療が何件やれたと、もうすぐにパーセントが出ると思います。
(笹生部会長)
これはレジストリとかやっていなくても出てくるものなのですか。
(長谷川委員)
これは今後どうやるかですね。NDBデータでやるという方向ですか。
(事務局)
今のところはそうです。
(事務局)
NDBデータによるものは国から毎年提供されますので、比較的……
(長谷川委員)
余り何もしなくてもいただけるというところがなくなってくるのですね。
(事務局)
定期的な管理がしやすいという面がございます。あとは、救急の情報が、現状のデータがとれて、それが定期的にとれるかどうか、これはちょっと確認してみたいと思います。
(長谷川委員)
これは、ほかの県と比較するということになればそれが必要かもしれないけれども、先ほどもおわかりのとおり、人口の少ないところはパーセンテージがむちゃくちゃ上がるわけですから、何か余りいい指標ではないですね。
(笹生部会長)
そうですね、逆転してしまったりしておかしいですよね。何かいい方法はありますか。
(事務局)
おっしゃるとおり、本当は救急で搬送された患者さんが分母で、そのうちt-PAがどれぐらい使われたかが一番理想的ですよね。
(笹生部会長)
そうですね。
(事務局)
もしその分母がなかなかとれない、あるいは分子と整合性がなければ、患者数自体が、確かに人口が分母になってしまうと、t-PAをちょっとでもやればすぐ上がってしまいますので。あとは、総患者数が分母でその中でどれだけ……
(長谷川委員)
これから、ナショナルデータベースからはなかなか難しいのではないかという気がしますけどね。救急隊のデータが一番正確だと思います。
(事務局)
あと、先ほどおっしゃった脳卒中と覚知してから収容までに要した時間については、こちらでも調べてみます。確かに救急全体の時間ですと、実は救急隊が現場にとどまっている時間を多く要した件数というのが全国的にふえているのです。それから、高齢者救急がふえているのが理由なのです。例えば極端な話、ひとり暮らしで電話で呼んだけど、着いたら倒れていたと。その人が今どういう状態で何していいのかさっぱりわからないと。家族もいないので。それで結局、搬送先を探すのに時間がかかるケースがふえていて、全国的にそういったケースがふえていて、実は神奈川県でもふえていまして、前の計画で目標値を、そういう時間を少なくしようと立てていたのですが、むしろふえてしまったということがありまして、確かに脳卒中と覚知してから搬送した時間、これは自覚するべきですので、ちょっとお時間をいただいて、どの数字が可能なのか調べてみたいと思います。
(笹生部会長)
そうですね、では検討していただくということで。
僕も1ついいですか。最後の「在宅等生活の場に復帰した患者の割合」で、「復帰率の高い川崎南部程度を目指す」と、川崎南部が何かエビデンス的に治療がうまくいっていて高いのか、もしくは、そうでなかったらここにこう出てくると何か、漫然と書いてあるみたいな感じを受けてしまうのですが。
(事務局)
どの指標がどのように関連があってこの結果に至っているのかというところはちょっと評価が難しくて、そこまで踏み込んだ書きぶりはできていないところでございます。
(笹生部会長)
「目指し」というと、ここは何かすばらしい地域で、ここを目指しましょうみたいな感じにも読めてしまうのですが。漫然と1割上げると書いたほうがまだ。
(事務局)
そうですね、ここも実はちょっと悩ましくて、逆に先生方のご意見を聞きたいのですが、在宅復帰率自体は放っておくと多分下がるのですね。高齢化が進みますから、在宅に復帰できない人が高齢者になればなるほどふえていくので、高齢者人口がふえれば在宅復帰率というのはそれほど上がらないと見込まれています。そこを何というか、すごく下がるところをそこまで下げないようにするという意味なのですが、今と同じ高齢者人口の数が続いたら復帰率を上げたいところです。でも、全体で見ていると多分下がるので、下がるところをそこまで下がらないようにしたいという意味なのですが。ちょっとこちらも研究させていただいて、書きぶりも「川崎南部程度を目指す」というのは少し考えさせていただければと思います。
(笹生部会長)
それは検討していただいて。ほかにはいかがでしょうか。どうぞ。
(事務局)
今の川崎南部のお話の補足なのですが、お手元の参考資料1をごらんいただきますと、これは各指標の中で、よいものについては薄い網かけ、低いものについては濃い網かけがされているというようなものになっていまして、川崎南部で薄い網かけになっているものでいいますと、3ページの例えばt-PAによる脳血栓溶解法適用患者への実施件数が18.6ということで比較的高くなっていたりですとか、さらにその次のページの早期リハビリテーション実施件数、これが非常に高くなっていたりですとか、クリティカルパスに基づく診療計画作成の実施件数についても活発であるというようなところが見られます。そうしたものが直接どう相関があるのかというところまでは評価はできていないのですが、外形的には他の地域と比較するとそういう特徴は見られるのかなというところでございます。
(笹生部会長)
ほかの指標のことは書いていなくていきなりここでぽっと出てきたから突飛な感じがしてしまうのです。
(事務局)
ちょっと書き方が乱暴なところがございますので、こういった書き方で耐えられるのかどうなのかということも含めて検証した上で検討させていただきたいと思います。
(笹生部会長)
よろしくお願いします。
(事務局)
今、笹生先生からご意見をいただいたように、この上のところ、クリティカルパスに基づく診療計画作成等の実施件数も、考え方のところに、「実施件数の多い横須賀・三浦程度を目指す」と同じようなことが書いてありますので、そこも含めて書きぶりですとか文言については考えさせていただきたいと思います。
(笹生部会長)
実施件数というのだけであればここはオーケーというかそこを目指しましょうというのはわかるのですが、変数が見えなくていきなりここで川崎南部が復帰率が高いと出てきて、たまたまかなみたいな感じに見えてしまうので。ほかにはいかがでしょうか。大体目標値に関しましてはよろしいでしょうか。
(長谷川委員)
あと、不健康のところは今後どういうふうになるのですか。いわゆる予防のところがまだ、ここから何か、どういうふうにされるのか。
(事務局)
目標値でございますか。
(長谷川委員)
いや、課題から、予防のところだけはまだですよと。
(事務局)
予防のところは、県の健康プラン21の計画見直しを検討しているところなので、それに合わせて書き込んでいくような形で考えています。
(笹生部会長)
ここでも口腔のことが出てきますものね。では、それはちょっと待つことにして、ほかにはいかがでしょうか。目標値に関しましてよろしいでしょうか。では、特にございませんようですので、この件に関しては終わらせていただきます。

 

(4)その他

 

(笹生部会長)
その次、(4)その他ですが、何かご意見・ご質問はございますでしょうか。よろしいでしょうか。事務局も特に。ありがとうございます。
それでは、本日の案件はこれで全て終わりました。いろいろ活発なご議論ありがとうございました。本日いただいたご意見はまた私と事務局でよく詰めさせていただきます。今後は事務局で素案を取りまとめた上、11月15日の第4回保健医療計画推進会議、またパブリックコメントにかけていくこととなります。2回の開催ではございましたが、委員の皆様、まことにご協力ありがとうございました。それではここで進行を事務局にお返ししたいと思います。よろしくお願いします。

閉会

(事務局)
県の医療課長の足立原でございます。あらためまして、2回ではございましたが本当にありがとうございました。きょうは本当に建設的な意見をいただきまして、大分見えてまいりました。我々としましても実は手探りの部分がございまして、先生方のお知恵をお借りしたい部分が本当に多くございました。きょういただいたご意見、本当に具体的なご意見をいただきましたので、計画に反映させていただきまして、今、笹生部会長がおっしゃったように、11月15日に保健医療計画推進会議があるのでそこにかけて、またもちろんそこでも意見をいただくのですが、適宜メール等で追加でやりとりさせていただきながら、この後12月にまた県議会がございまして、厚生常任委員会というところでご審議いただくのですが、そこでも多分意見をいただくと思いますので、そういった情報をまた先生方とやりとりさせていただきながら、また進めてまいりたいと思います。改めまして、本日はまことにありがとうございました。
(事務局)
以上をもちまして終了いたします。ありがとうございました。

会議資料

00_脳卒中検討部会 次第[PDFファイル/119KB]

01_設置要綱(脳卒中)[PDFファイル/111KB]

02_委員名簿(脳卒中)[PDFファイル/83KB]

03_資料1_今後のスケジュールについて[PDFファイル/75KB]

04_資料2_これまでに寄せられた委員からの課題、意見等について[PDFファイル/246KB]

05_資料3_第3章第2節(脳卒中)[PDFファイル/750KB]

06_参考資料1_H28医療計画作成支援データブック(脳卒中)[PDFファイル/356KB]

07_参考資料2-1_第2回NDBオープンデータ(脳卒中・心血管リハビリデータ)[PDFファイル/85KB]

08_参考資料2-2_第2回NDBデータグラフ(脳血管、心血管疾患))2[PDFファイル/529KB]

09_参考資料3_(現行計画)神奈川県保健医療計画 脳卒中抜粋[PDFファイル/84KB]

10_参考資料4_平成29年5月医療計画策定研修会資料_PDCAサイクルについて_一部改変[PDFファイル/816KB]

 

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本文ここまで
県の重点施策
  • 未病の改善
  • ヘルスケア・ニューフロンティア
  • さがみロボット産業特区
  • 県西地域活性化プロジェクト
  • かながわスマートエネルギー計画
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  • 神奈川県発、アート・カルチャーメディア「マグカル」
  • ともに生きる社会かながわ憲章
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