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更新日:2023年5月29日

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かながわ子どものみらい応援団発足記念イベント・マッチングフォーラム実施報告

かながわ子どものみらい応援団活動事例

【実施報告】平成30年2月7日(水曜日)かながわ子どものみらい応援団発足記念イベント・マッチングフォーラムを開催しました!

学習支援や子ども食堂などの身近な地域活動を行う団体と、その活動のサポートに関心のある方等145名が参加し、応援団アンバサダーの杉山愛氏と黒岩知事の対談やマッチングフォーラムを行いました。

スペシャル対談写真

ラジアントホール(横浜市中区長者町)

杉山愛氏と黒岩知事のスペシャル対談(司会:吉田穂波氏(県立保健福祉大学 准教授))
「すべての子どもたちが自分の将来に希望が持てる社会を目指して」

杉山愛さん写真

(杉山愛氏)
自身のスポーツクラブで、地域の子どもたちを対象とした無料のスポーツ体験イベントを毎年開催しています。スポーツを通したコミュニティが、自然と子どもたちの居場所になっており、こうした居場所は、子どもたちの健全育成のために大事だと思います。
子育てをする中で、地域など、周りの方のサポートを得ることはすごく大切です。子どもたちのために、社会や地域でできることもたくさんあると思いますので、今後も子どもたちのサポートをしていきたいと思います。

 

黒岩知事写真

(黒岩知事)
子どもは、私たちの宝という発想が大事です。今、地域力が弱くなっていると感じます。子どもたちに声をかけるなど、日頃から関心を向けて、子どもをきっかけとした地域再生が必要だと思います。

基調講演
「すべての子どもたちの未来を育むかながわへ」新保 幸男氏(県立保健福祉大学 教授)

新保教授写真

子どもたちのために、地域でできることは、地域の子どもたちについて「気にかけること」がまず大事です。
自ら団体を立ち上げて、直接支援を行わなくても、居場所や学習支援等の支援活動の「場所」を提供する、子どもたちに、大人が「働く」ということの姿を見てもらう、「アイディア」を提供するなども有効な支援だと思います。
また、子どもの支援に取り組んでいるNPO団体に寄附をすることは、経済的な意味だけでなく、賛同者の一人として、団体への励ましにつながります。一人
ひとりの小さな一歩により、子どもたちを支援する機運が、この神奈川で高まっていくことを期待します。

企業や団体と連携した地域活動の支援事例
学生団体 My Own Place(活動団体) × アズビル(株)(支援者)

花澤昴乃氏(学生団体My Own Place 共同代表)

花澤氏写真

藤沢市の湘南台にある東勝寺で、子どもの居場所作りを行っています。
大学生で運営している団体のため、地域や企業のご支援が欠かせません。さまざまなSNSを活用し、情報発信を行う中で、アズビル(株)様から、お声がけをいただきま
した。アズビル(株)様には、お金の寄付だけでなく、季節にあわせて、花火、果物、クリスマスケーキも提供していただいています。
応援団の発足により、ネットワークが充実することで、子どもたちに愛情をかけられる場所がたくさん出来ることを願っています。
 

 西田進氏(アズビル(株) 秘書室長兼渉外室長)

西田氏写真

アズビル(株)の創業110年を記念し、2016年にアズビル山武財団を設立し、青少年の支援等を行っています。
藤沢市の大学生向けの奨学金である教育応援基金やひとり親世帯で扶養する子どもたちへの就学支援金への支援を行う他、児童養護施設の子どもたちの会社見学や会社の夏祭りへの招待等を実施しています。
会社見学に来た子どもから、いい会社だね、アズビル(株)で働くにはどうしたらいいのと聞かれることがあります。支援を通して、企業名を知ってもらうことは大変有難いことですし、何よりも子どもたちの笑顔が見られるのはうれしく、すばらしいことだと思っています。

基金を活用した地域活動団体の支援事例
アンカ゛ーシ゛ュマン・よこすか(活動団体)×神奈川子ども未来ファント゛(市民基金)×(株)川口(支援者)

島田 徳隆氏(特定非営利活動法人 アンガージュマン・よこすか 理事長)

島田氏写真

不登校、ひきこもりの方を対象に、居場所作り、学習支援、就労支援を行っています。
学習支援は、1 対1 の個別指導を行っており、先生が週のこの時間には必ずいるということで、安心感を子どもたちに与えていると思います。
就労支援は、経営する書店での仕事を通じて社会とつながるきっかけを作る取組みを行っています。
2008 年と2009 年に神奈川子ども未来ファンドから助成を受け、近隣商店と連携し、書店での読み聞かせ事業の活動を行いました。
ファンド等への助成申請は、団体が新しいことにチャレンジするために必要ですが、助成終了後も継続していくためには、周りの支援者を増やしていくことがNPO の課題となります。

野北 康子氏(認定特定非営利活動法人 神奈川子ども未来ファンド)

野北氏写真

子ども未来ファンドは、日本で初めて誕生した子どもに特化したテーマ型の地域の市民基金で、子ども、若者の支援団体の活動に助成金としてお届けしています。
助成は、少し先を見越した先駆的、今必要とされる即応性等を考慮して、市民基金として柔軟な対応をしています。
寄付金がどのように使われているか知ってもらうため、使い方を広報等で周知もしています。
行政、民間、NPO が手をつなぐことで、子どもたちの支援の輪がもっと広く深いものとなると思います。

川口 和彦氏 ((株)川口 代表取締役)

川口氏写真

東京恵比寿で、保険代理店を経営しています。
寄付は、使い道や成果が見えづらく、不信感がありましたが、助成先の団体の方の話を聞いたり、団体の活動イベントに社員も含めて参加しているなかで、ここなら安心して寄付できると実感しました。
「会社代表者をはじめ社員全員が思いや考え方を共有し、同じ方向に進んでいける事」が応援する企業のメリットと考えています。
一人ひとりの力は未熟ですが、皆でそれぞれの立場で手を取り合い、子どもたちの支援を行っていければと思います。

自由交流会

自由交流会写真

イベントの最後に、参加された個人・企業・団体の皆様と自由交流会を開催し、参加者同士で積極的な交流や情報交換が行われました。
事例発表を行った神奈川子どもみらいファンドや中間支援組織の特定非営利活動法人セカンドリーグかながわによる相談ブースも設けられ、子ども食堂などの居場所づくりを始めたいなどの相談が寄せられました。

かながわ子どものみらい応援団では、身近な地域活動と、その活動のサポートに関心のある人や団体が出会い、マッチングが進展するよう、今後もこうしたイベントを実施していきます。