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更新日:2023年7月14日

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県内中小企業の力を活かしたロボット開発プロジェクトが決定しました!
―令和5年度中小企業ロボット産業参入促進事業(ロボット開発プロジェクト)―

2023年07月14日
記者発表資料

県では「さがみロボット産業特区」の取組により、生活支援ロボットの実用化や普及・活用を推進しています。
このたび、県民生活の安全・安心の実現に資するロボットの開発プロジェクトを5件採択しましたので、お知らせします。
本事業は、ロボット開発企業に対し、県内中小企業への部品や加工等の発注を義務付け、その開発を支援することで、特区発ロボットの実用化と県内中小企業のロボット産業への参入を促進するものです。

1 採択プロジェクト(代表事業者の五十音順)

プロジェクト名称 農作業支援用の全方向移動ロボットの開発

株式会社移動ロボット研究所 ロボット画像

(画像提供:株式会社移動ロボット研究所)

代表事業者 株式会社移動ロボット研究所(鎌倉市)
共同事業者 コアレスモータ株式会社(大和市)
プロジェクト概要

 これまで移動が困難であった、斜面や段差、荒れた路面でも全方向に移動可能な全方向移動ロボットを開発します。

 各種アタッチメント(草刈り機や種まき機、運搬用ボックス等)を組み合わせることにより、農業分野等での運用が見込まれます。人手不足解消と作業の軽減化を図ります。

 

プロジェクト名称 公共トイレ向け清掃用ロボットの開発

株式会社小川優機製作所 ロボット画像

(画像提供:株式会社小川優機製作所)

代表事業者 株式会社小川優機製作所(横浜市保土ケ谷区)
共同事業者
プロジェクト概要

 清掃作業従事者の感染症対策と生産性向上を目指し、高速道路、鉄道等の公共トイレ小便器向け清掃用ロボットを開発します。

 安全で安心感を与えるデザインと、使用・収納・準備の容易なコンパクト設計で、作業負担の軽減や清潔性の維持を図ります。

 

プロジェクト名称 AI搭載見守り介護ロボットシステムの開発

株式会社バイオシルバー ロボット画像

(画像提供:株式会社バイオシルバー)

代表事業者 株式会社バイオシルバー(横浜市港北区)
共同事業者
プロジェクト概要

 従来は、介護士や介護ロボットが入居者との通話や居室の映像から判断し、介助業務や利用者の徘徊・転倒防止を行っていましたが、AIの活用により、定期的な見回り確認と判断作業を自動化するロボットシステムを開発します。

 本システムの活用により、介護従事者の負担軽減を図ります。

 

プロジェクト名称 多様な形状の重量物を搬送するロボットシステムの開発

ハンドトラスト株式会社 ロボット画像

(画像提供:ハンドトラスト株式会社)

代表事業者 ハンドトラスト株式会社(綾瀬市)
共同事業者 ワークス技研株式会社(綾瀬市)
プロジェクト概要

 従来のつかむという概念を根本的に換えて、包み込むをコンセプトに、多様な形状の物を包み込んで搬送するロボットシステムを開発します。

 ビールケースや資材等の多様な形状の重量物(60kg程度)の搬送が可能になるなど、省人化や生産性・安全性の向上を図ります。

 

プロジェクト名称 上下水道の点検・補修用ロボットの開発

株式会社Life Tech Robotics ロボット画像

(画像提供:株式会社Life Tech Robotics)

代表事業者 株式会社Life Tech Robotics(東京都昭島市)
共同事業者
プロジェクト概要

 現在、全国の上下水道配管の老朽化率が年々上昇しており、補修工事の需要は非常に高まっています。これらの老朽化した上下水道配管の点検検査や補修作業を1台で行うことができる点検・配管補修用ロボットを開発します。

 本ロボットの活用により、点検作業効率や補修精度の向上を図ります。

 

2 支援内容

  • 採択されたプロジェクトは、次の支援を受けられます。

(1)開発支援費(事業実施に必要な材料費、設計・製造・改良費等の支援)、上限1,500万円(税込)/1件あたり

(2)実証実験実施場所の探索・調整

(3)モニター公募

(4)公開実証実験やイベントなどを通じたPR支援

(5)優れた技術を持つ地元企業の紹介

(6)規制緩和の提案 等

  • 支援期間:県との委託契約後、令和6年3月22日(金曜日)まで

 

【参考】プロジェクトの募集概要

(1)応募件数:10件

(2)プロジェクトの応募要件:

ア 県内中小企業の力(設計・製造・部品調達等)を積極的に活用して、5つの募集分野への実装を目指した斬新なロボットプロジェクトであること。ただし、「県内中小企業」以外に対する経費も、採択額の上限3分の1まで認める。

イ 原則として3年以内(令和7年度末まで)に商品化が見込まれ、委託(注)期間内に、一定の開発目標(試作機の設計、検証・妥当性確認、特許出願、実証実験の実施など)の達成が可能であること。なお、商品化とは、サンプルの販売・レンタル等も含めて、ロボットやロボットを活用したサービス等を商品として取引すること。

注意:採択者は、プロジェクトの実施を受託内容とする委託契約を、県と締結する。

ウ プロジェクトによる実証実験を行う場合は、原則としてさがみロボット産業特区の区域内(相模原市、平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、厚木市、大和市、伊勢原市、海老名市、座間市、綾瀬市、寒川町、愛川町)で実施すること。

 

問合せ先

神奈川県産業労働局産業部産業振興課

課長 脇坂
電話045-210-5630

さがみロボット産業特区グループ 星野
電話045-210-5650

このページに関するお問い合わせ先

このページの所管所属は産業労働局 産業部産業振興課です。