ともに歩む 株式会社まるだい運輸倉庫

掲載日:2018年8月31日

倉庫内仕分け作業に挑戦

公道を走ることが仕事であるという事業の性格から、株式会社まるだい運輸倉庫の創立者故奥山武氏は地域貢献を経営理念に加え、地域と共に伸びる会社として地元のお得意先と共に成長し、今年の5 月で創立60 周年を迎えることができました。その遺志を現社長奥山恵子氏が引き継ぎ、障がい者雇用についても積極的に取り組んでいます。社内の業務体制の変更に伴い、テクノ事業所で倉庫作業に従事する人員に不足が生じたことからハローワーク小田原に相談。赤坂さんの紹介を受け、雇用に至りました。赤坂さんにとっては初めて経験する倉庫内の仕分け作業でしたが、順調に経験を重ね、間もなく就労から1 年を迎えようとしています。

 

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企業紹介 主な取組 社員の声 会社の声 支援機関

企業紹介

事業内容:一般貨物運送倉庫事業
所在地:小田原市成田480-5/テクノ事業所:小田原市成田970
従業員数:267 人(パート含む)/テクノ事業所13 人(平成30 年6 月末現在)
障がいのある方の担当業務:倉庫内での製品の発送先別仕分
ホームページ:株式会社まるだい運輸倉庫

[障がい者雇用のきっかけ・採用までの流れ]

  • パンの製造に興味を持ち、実習に参加
  • 評価も高く、本人も就労を希望したが企業側の都合により採用枠がなくなる
  • 就労して自立したいという意欲が強く、ハローワーク小田原と障害者支援センターぽけっとが連携し、株式会社まるだい運輸倉庫を紹介
  • 3 日間の実習を経て平成29 年9 月就労

主な取組

「ゆっくり少しずつ覚えていこう」を合言葉に

フォークリフト作業者の助手として、住宅用クロスを反物状に巻いたものを行き先別の籠に収めるのが赤坂さんの仕事です。就労前、赤坂さんは体を動かすのが好きだと言っていたことから、同じ場所で同じ作業が続くことがないように配慮しました。また、赤坂さんは早く仕事を覚え、同じ場所で働く人とのコミュニケーションも円滑にしたいと考えていましたが、それを意識しすぎることはストレスにつながると考え、無理をせずゆっくりとしたペースで進んでいけばよいということを折に触れ伝えるようにしました。事業所長が専属のジョブコーチとなり、悩みや困り事などの相談に乗る体制も確保しています。就労から間もなく一年になりますが、赤坂さんは、同じ倉庫内作業に従事する人の欠かせないパートナーとなっており、今まで以上に責任感とやりがいをもって仕事を続けています。

社員の声

信頼をいただいていることが毎日の励みに

赤坂 翼さん(入社:平成29 年9 月)

実習をさせていただいたとき、初めての作業であり、また、扱う商品の重量が1 反当たり5、6 キロもあること、さらに傷がつきやすいが、決して傷をつけてはいけないということを聞いて少し不安になりました。しかし、慌てず、無理をせずにゆっくりやればよいと言われ、また、就労後は、2 週間に1 回くらい面談の機会を設けていただき、不安に思うことなどに耳を傾けてもらい、大変心強く思いました。就労後3 カ月くらい経過したころから、同じ場所で就労する人と会話などもするようになり、今は同僚として信頼をいただき、それが励みになっています。機会があれば、今後はフォークリフトの資格取得も目指し、さらに仕事の幅を広げていきたいと思っています。

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会社の声

声の掛け方なども配慮しながら無理のないように

株式会社 まるだい運輸倉庫
事業管理本部 顧問 今宮 充さん

赤坂さんにとって未経験の力のいる仕事であり、また倉庫内の業務であることから、当初は慣れるのに苦労があったと思いますが、継続して働きたいという赤坂さんの気持ちには強いものがありました。また、赤坂さんと連携して倉庫内業務に就く社員も、赤坂さんとどのようなコミュニケーションをとっていけばよいか、どういうときにどんなふうに声を掛ければよいか、といったことを支援機関の方から伺い、円滑なコミュニケーションを心掛けてきました。今では同僚からも頼りにされる存在となり、それが赤坂さんの頑張ろうという気持ちにつながっています。

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私たちが学ぶことも少なくありません

株式会社 まるだい運輸倉庫
倉庫事業部 小田原エリアマネージャー兼
テクノ事業所 所長 諏訪部 正さん

人は誰でも気持ちに波があり、時には出社が嫌になることもあります。その点では、赤坂さんも私たちも一緒です。むしろ赤坂さんはその気持ちにしっかりと向き合いながら仕事をし、前向きに生きていこうとされていると感じました。障がい者と一緒に仕事をすることで、私たちが学ぶことも少なくありません。また、コミュニケーションの取り方は人それぞれであり、誰にとっても簡単なことではありませんから、そのことで過度に思い悩むことはありません。これからもお互いを気遣いながら、楽しく仕事ができればと思っています。

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支援機関

ハローワーク小田原
(小田原公共職業安定所)

所在地:小田原市本町1-2-17
電話番号:0465-23-8609
ファックス:0465-22-7529
ホームページ:神奈川労働局

前向きに、積極的に就労に取り組んだ成果

赤坂さんは、自分の障がいのことをしっかり認識しており、受容もできています。その上で、就労に前向きに、そして真面目に取り組んでくれました。実習のとき、本人は、コミュニケーションの取り方を課題にしていたのですが、支援機関としては、まずは仕事をしっかりやろう、それでみんなから信頼を得るようにしようと話をし、赤坂さんもそれをしっかりと受け止めてくれました。前に進みたいという気持ちを持って一所懸命取り組んでいる赤坂さんだからこそ、一緒に働く方からの信頼が寄せられていると思います。

社会福祉法人 よるべ会
障害者支援センターぽけっと

所在地:小田原市曽比1786-1
電話番号:0465-39-2007
ファックス:0465-36-0030
ホームページ:障害者支援センターぽけっと はたらく・くらす

仕事をやり遂げることが信頼につながる

株式会社まるだい運輸倉庫は赤坂さんが自転車で通勤できる距離にあり、就労先として好条件でした。外からは見えにくい障がいであることから、一緒に仕事をする皆さんに対して、「こういうときにはこんな声を掛けてあげてください」と、赤坂さんの物事の捉え方や感じ方、表現の仕方などをお伝えしました。また赤坂さんは、周囲の人とのコミュニケーションを気にされていましたが、まず仕事そのものをきちんと進めることが信頼につながるので、仕事を中心に頑張りましょうと伝えさせていただきました。その通りに、しっかりと仕事に向き合ってくれています。