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更新日:2023年12月18日

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雇用事例:障がい種別 発達障がい                    ジェイ・アール・シー特機株式会社

障がい者雇用の事例を紹介しています。

企業紹介

住所:横浜市港北区新吉田東三丁目2番1号
事業内容:艦船装備及び音響解析に関するシステムエンジニアリング業務他
常用雇用労働者数:383人(令和3年6月1日時点)

※ 常用雇用労働者数とは、1週間の所定労働時間が30時間以上の方の数と1週間の所定労働時間が20時間以上30時間未満の方の数を0.5倍した数を合算した数をいいます。(いずれも1年を超えて雇用される見込みがあることまたは1年を超えて雇用されていることが必要です。)

 

企業への質問

Q1 障がい者雇用に取り組むようになった「きっかけ」はどのようなことですか。

A1 当社は2016年9月より、現在のグループ会社の傘下企業となりました。当時、当社は障がい者の法定雇用率に達していませんでしたが、親会社から重点施策の一環として「傘下企業の障がい者雇用率100%達成」という目標が明確に示されました。これを受けて、当社としても「待ったなしで障がい者の採用を進めよう」ということとなりました。

 

Q2 障がい者雇用に向けて具体的にどのように取組を進められたのですか。

A2 まず、社内研修会を開催しました。しかし、障がい者雇用推進に向けた共通理解は容易には得られませんでした。そこで、地元にある就労移行支援事業所の現場見学に行きました。実際に就職に向けて訓練に勤しむ障がいのある方々の姿を目の当たりにして、ともに働くのは難しいというイメージのあった障がい者への見方が少しずつ変わっていきました。

 

Q3 仕事の創り出しは、どのようにされたのですか。

A3 ある社員の仕事を代わりにやってもらうのではなく、本人に合う仕事を探してそれをベースに業務スケジュールを組み立てるというスタンスで取組を始めました。

 

Q4 採用に向けた求人活動はどのように進められたのですか。

A4 公共職業安定所の指導の下で、当社の事業場を見学してもらうとともに、会社見学や面接会を開催することとしました。事業場を見学した複数の障がい者と面接を行い、後日、職場実習を体験してもらい、そのうちの2名を3か月間のトライアル雇用後、採用しました。さらに、第2回目を開催し、新たに3名を採用しました。親会社の傘下に入って約1年で5名の障がい者を採用しました。その後も採用を進めた結果、現在では、法定雇用率を上回る障がい者雇用を達成することができました。

 

Q5 職場に定着するための取組はどのようにされたのですか。

A5 障がい者が働く各部署にはキーパーソンとなる従業員がおり、日頃から助言、個別の配慮を自然にできることが、働き易い職場環境を醸し出していると考えます。また、就労移行支援事業所の支援員は採用当初から、週に1回は職場を訪れてアフターフォローを進めてくれています。神奈川障害者職業センターのジョブコーチは、入職前に職場で助言をしたり、採用後も定期的に面談を行うなどサポートにあたってくれています。

 

Q6 障がい者雇用を進めてみてよかったと思うことはどのようなことですか。

A6 調達部において、8千点もの部材を倉庫からピッキングするのは非常に大変な作業でした。しかし、同部署に配属になったAさんが整理・整頓に取り組んだ結果、部材が見つけ易くなり、倉庫全体も綺麗になりました。また、品質保証部においては、勤務時間外に行われていた業務について同部署へ配属されたBさんが独自にプログラムを開発した結果、勤務時間内に済ませることができるようになり、大いに業務改善が図られました。そして、彼らを見守る各部署のキーパーソンや同僚は当たり前のようにともに働く日々を過ごすうちに、差別のないナチュラルサポートの職場風土が醸成されてきたものと感じています。

 

企業からのメッセージ

「ともに働く」気持ちを大切に

(上:人事・総務部 部長 大西義孝さん 下:人事・総務部 人事グループ 総括主任 西河万博さん)

仕事の指導をしていくというよりも、自主性の尊重を大事にしていきたい、仕事にやりがいをもって働いてもらいたい、と考えています。実際に「好きにやっていいよ」との声かけから、調達部の部材倉庫の整頓は実現しました。これからも、垣根をつくらず就業環境を整備して、「ともに働く」気持ちを大切に、さらなる障がい者雇用を進めていきたいと考えています。

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本人からのメッセージ

戦力として認められてうれしかった

(Aさん)

就労して5年目で、倉庫内におけるピッキング作業をしています。採用に至ったきっかけは就労支援センターから当社の企業見学・面接会への参加を勧められて、見学と面接を行いました。面接の際、総務部と調達部のどちらが向いているかを問われて「調達部」と答えたところ、実習も調達部で行うこととなり、その後のトライアル雇用から本採用に至りました。半年に1回、就労支援センターの支援員の方が来てくださり面談を行っていますが、会社がそのための時間をとってくれています。また、上長はわからないことは教えてくださるとともに、自主性を尊重してくれます。そのような配慮をしてもらい自分には大変働き易い環境です。また、質問することを躊躇しがちなところを察していただき、先に声をかけて聞いてくださるので、質問をするというプレッシャーを自分にかけなくて済むことは非常に助かっています。仕事をしてきて上長に「君がこの職場に入って来てくれてよかった」と言ってもらえたときは戦力として認めてもらえたと感じてうれしかったです。働くために最高の環境をつくってもらっている、と思っていますので、将来は、自分のできることはやっていき、よりスムーズに仕事を進められるようにしたいと思います。

JRCたて

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