入庁10年目の職員からのメッセージ

掲載日:2018年4月23日

※職員の所属名称は全て配属当時のものです。

平成30年度 平成29年度 平成28年度

平成30年度

ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室 神田 匡 主任主事 

H30入庁10年目職員の写真

キャリアステップについて

私が入庁したのは平成20 年4月ですので、入庁から約10 年経とうとしています。皆さんにとって比較的身近な立場として、今まで10 年間どのようなキャリアを積んできたのかについて説明させていただきます。

(1)保土ヶ谷県税事務所 管理課(3年間)

最初に配属されたのが、保土ヶ谷県税事務所でした。
県税事務所では、事業税や不動産取得税などの課税業務や税金を滞納している方からの税金の徴収業務等を行っています。私は管理課に所属でしたので、事務所全体の総務、経理、財務を担当しました。具体的には、必要な物品の購入や庁舎の管理に必要となる契約の入札手続きをはじめ、事務所運営に必要となる予算の調整などを担当していました。
県の事業は予算なしでは成り立ちませんので、実際の経理処理から予算調整まで、県の予算の仕組みについて身をもって学べる勉強となる所属でした。
また、周りには面倒見のいい先輩方が多く、時には仕事終わりに飲みに連れて行ってもらうなど、新人だったこともあり、当時の事務所の方々にはとても良くしていただいた印象が残っています。

(2)会計局指導課検査グループ(3年間)

次に配属されたのは、会計局指導課でした。
会計局指導課では、会計事務検査を担当していました。会計事務検査とは、本庁・出先機関の経理事務の適正執行のための検査や指導を行う業務です。具体的には、本庁や出先機関の各所属に実際に足を運び、経理書類を一つひとつ確認しながら、財務規則などの経理ルールに則った経理処理がなされているかチェックし、問題がある場合は改善を指導する、といった業務でした。
1か所目の県税事務所で経理を担当していたこともあり、業務内容としては1か所目と継続性のある業務でした。
また、1 人目の子どもが産れたのもこの頃でした。職場の方々は子育てに理解のある方が多く、ときには育児のためお休みをいただいたりしながら、忙しいながらも、公私ともに充実した日々を過ごした印象があります。

(3)綾瀬市派遣(政策経営課)(2年間)

3か所目の配属先は、市町村交流制度により、綾瀬市役所に派遣されました。
綾瀬市では、政策経営課という所属でした。政策経営課では市の総合計画について企画調整をする部門で、私の担当は、サマーレビューなど行政政策の企画や調整をはじめ、国・県に対する市からの要望事項のとりまとめ、議会対応事務などを担当しました。市役所の全体調整を行う部署でしたので、市の全体の動きがわかり大変勉強となりました。
また、市町村の立場から県行政を見ることができ、県行政に求めることが肌を持って感じることができましたので、様々な経験を積むことができた貴重な2年間でした。

(4)ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室【現在】

現在は、政策局のヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室に所属しています。
ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室では、超高齢社会の到来という急激な社会変化を乗り越え、誰もが健康で長生きできる社会を目指す神奈川の新たな政策である「ヘルスケア・ニューフロンティア政策」を推進するため、7つのグループに分かれ政策推進に取り組んでいます。
私はヘルスイノベーションスクール設置準備グループというグループで、大学院の立ち上げ業務に携わっています。ヘルスイノベーションスクールとは、ヘルスケアニューフロンティア政策を推進するための、次世代社会を牽引するヘルスケア分野のイノベーション人材を養成する人材養成機関です。
形としては、修士課程の大学院として、既にある県立大学に新たに「ヘルスイノベーション研究科」という新研究科を、2019 年4 月にオープンする予定です。
ヘルスイノベーションスクールの開設に向けて、約2年間、専門家の方やアカデミアの方と意見交換や議論を重ねながら、どういった教育内容や研究内容にするべきか、教える側の教授陣はどういった人材が適しているか、キャンパスはどこにつくるべきか、世界に通じる人材を養成するために海外のアカデミアとどういった連携をするべきか、などの構想段階からはじまり、それがだんだん形になっていき、ようやく2019 年4 月開学予定というところまできました。

職場の雰囲気

現在の職場は事業の進め方や方向性の決定などの打合せが頻繁にあり、自分の案件を上司に相談しやすい雰囲気の職場です。

今までやりがいを感じた仕事や達成感の得られた仕事について

業務経験などによって多少の差はありますが、自分が担当業務の主任として若い頃から仕事を任せてもらえますので、自分の担当事業をどうように進めるのが良いか自分で考え、上司に相談しながら方向性を決めて、主体的に関わりながら事業を進めていけるところにやりがいを感じます。
現在の所属では、約2年間をかけて、ヘルスイノベーションスクールの理念や養成すべき人材像の検討からはじまり、保健医療分野でのイノベーションを牽引する人材を養成するためのカリキュラムの検討、教授などの人材確保に向けた準備、施設や教育環境の整備の検討などをグループ一丸となって進めてきました。
最初は漠然としたイメージだったヘルスイノベーションスクールが、2年間をかけて様々な方々の協力を得ながらだんだん形になっていくことには、日々大きな達成感を感じています。
神奈川県庁の仕事は、県民の方のいのちや健康に直結する仕事も多く、その分大きな責任もありますが、仕事として情熱を注ぐに十分な魅力ある業務に携わることができると思います。

神奈川県職員として働くことの魅力

神奈川県庁には、医療、産業、災害支援、環境問題、県土整備など様々な分野があり、多様な業務に携わる機会があります。多様な仕事を経験できますので、自分が情熱を注げるやりがいのある仕事を見つけることができると思います。神奈川県は全域が国家戦略特区に指定されているほか、さがみロボット産業特区、京浜ライフイノベーション国際戦略総合特区もあり、他の都道府県に先駆けて様々な施策を打ち出す土壌があります。そうした環境のなかで様々なチャレンジができることも神奈川県職員として働くことの魅力のひとつです。

どういった方に入庁して欲しいか

最後にどういった方に入庁して欲しいかということですが、私がこうでありたいと思っている部分でもあります。
一点目が積極性のある人です。自分の担当業務は自分が主任として若いうちから任せてもらえ、自分が考えて進めていくことができますので、主体的に考えて行動できる方が県庁に入るととても楽しいのではないかと思います。
二点目が協調性のある人です。仕事は一人で進める事はできません。組織の内外に関わらず、ときには様々な方々にお願いをしながら、そのお願いを聞いていただいて事業は進める事が出来ますので、仕事を前に進めるために人を動かせる人が求められてくると思います。
三点目は個性的な方です。県には色々な部門があって色々な仕事がありますので、色々な個性がある方が居て良いと思います。自分の個性は隠さず潰さず、生かすような個性を発揮できるような方に入っていただきたいと思います。

平成29年度 

知事室 大司 敏幸 主任主事

大司主任主事の写真

キャリアステップについて

私が採用されたのは平成19年4月。入庁からほぼ丸10年が経とうとしています。
この10年間で4箇所の所属を経験してきました。
これまで経験してきた所属と主な業務について、順を追って簡単にご説明します

(1)県央地域県政総合センター環境部環境調整課(3年間)

最初に配属されたのは、県央地域県政総合センター環境部環境調整課でした。
廃棄物を処理するには、許可が必要で、産業廃棄物に関しては県と政令市が許可権限を持っています。そんな処理業の許可を出したり、事業者への指導監督をしていました。

(2)健康危機管理課感染症対策グループ(2年間)、健康危機管理グループ(1年間)

次に配属されたのは、健康危機管理課感染症対策グループでした。
2009年の新型インフルエンザ(H1N1)のパンデミックが起こった翌年の4月に保健福祉局の健康危機管理課に異動しました。前年の夏過ぎ頃からはやり出して、年越し後に少しずつ落ち着いてきたところでした。
ここの部署では新型インフルエンザ対策のための予防接種に対しての補助金の取りまとめ事務を行いました。また、新型インフルエンザが大流行してしまった場合に備えての抗インフル薬の備蓄体制を整えたり、鳥インフルエンザが県内の農場で発生してしまったときに鳥の殺処分をする人員に対して、健康診断を実施するマニュアルを作成する仕事などもしていました。
あとはポリオワクチンというのがありますが、数年前まで、日本では飲む生ワクチンでした。生ワクチンはウィルスの毒性を弱めたものなので、ポリオという感染症になってしまう危険があるということで、接種控えが生じていました。そこで、国に先んじて、県が独自にポリオの毒性を完全に無くした不活化のワクチンの予防接種事業を始めるという経験もしました。
災害医療救護関連業務では、DMAT(DisasterMedicalAssistanceTeam)に携わりました。平成23年、2011年の3月には、東日本大震災が発生し、神奈川からDMATを派遣したり、県庁の執務室が医療救護本部となって県のDMAT本部が置かれ、医療救護チームを被災地に派遣するという経験をしました。24時間対応でしたので、DMATの隊員と執務室内で泊まったこともありました。
そして最後の年はグループが変わりまして、課の予算担当をやりました。これは内部事務的な業務ではありますが、課で所管している事業や関連する新規の事業について、財政当局に対し予算要求し各種調整を実施するというもの。県の事業は予算無しでは成り立たないので、県の予算の仕組みについて勉強になった一年でした。

(3)長期民間企業派遣研修 京浜急行電鉄株式会社(1年間)

次に配属されたのは、京浜急行電鉄株式会社でした。鉄道本部の計画営業部企画課というところに、長期民間派遣制度を利用して、1年間派遣に行ってきました。
営業企画担当として沿線への旅客誘致をしました。京急線にいかに乗っていただくかということをミッションに、鉄道利用を絡めたイベントなど販促活動を実施していました。ご存知の方がいるかもしれませんが、みさきマグロきっぷなども企画している部署です。
特に私が担当していたのは、羽田空港線です。京急は羽田の国際線に駅を持っていますので、そこを拠点に、いかに外国人を誘致できるかということをやっていました。羽田の国際線到着ロビーに多言語対応のインフォメーションセンターを持っていて、浴衣を着て外国人をお出迎えするキャンペーンの企画をやらせてもらいました。

(4)知事室政策推進グループ(現在)

4か所目は、知事室政策推進グループというところで、いま3年目です。知事室というと知事の秘書業務のようなものを想像する方も多いかもしれませんが、私がいる政策推進グループでは広報的業務やそれに伴う部署との調整などを実施しています。
月に2、3度ある知事の定例記者会見では、各所管課とコメントを調整します。具体的にいうと、知事が政策的に世間に発表したい内容や、各所管課が発表したい事業を、県庁内にある記者クラブで発表します。滞りなく実施するための事前準備というイメージです。
また、年に4回ある神奈川県議会の定例会においては、知事が行う答弁の事前調整をします。
その他にも、各種調整、調査、広報、イベント企画・開催とありますが、要するに何でもやるということです。今ですと、かなチャンTVという動画をyoutubeで発信しています。この立ち上げをやったり、よしもとの芸人さんと県政をPRしたり、いろいろなイベントをやっています。私はこれまで、ストリートダンスのイベントや神奈川県のマンガ、アニメなどをPRするイベントを実施しました。
色んなことをやっているのですが、知事をいかにして支えるか、知事が推し進めている施策がどうすれば実現できるか、どうすればより一層県民の皆さんや世間にPRできるかを考えて仕事をしています。その手段として、イベント開催があったり、かなチャンTVがあったり、所管の部局との調整があったりします。選挙で選ばれた県民の代表である知事ですので、そこを支えることが、神奈川県民のためになることだと思って仕事をしています。

やりがいについて

どんなことにも積極的に取り組むということが大切ですが、県の事業は多種多様です。どんな部署に行くかは分かりません。ただ、その仕事の中で自ら主体的に興味を持って臨めば、結果はそのまま県民の生活に直結してくることが多いです。例えば、私が以前いた部署だと、廃棄物処理の業務は県民の生活環境に直結しますし、保健福祉局での業務は、インフルエンザ対策、ワクチン接種、医療救護業務など、県民の健康や命に直結します。
また、イベント開催や他の企画などでも自分が積極的にPRを実施したことなどで、新聞に掲載されたり、ネットニュースなどで話題になったりすることもあります。そういう意味では手ごたえを肌で感じられる職場が多いかもしれません。

神奈川県職員として働くことの魅力

多様な働き方が出来るということ。それは業務内容だけでなく、神奈川県という山も川も海も都会もある地域環境の多様さも含めてです。
また、チャレンジしやすい環境があります。少なくとも私が今まで経験した職場では、先輩、後輩はあまり関係なく、仕事を任せてもらえる環境だと思います。もちろん、業務経験や年次によって多少の差はありますが、誰かの手伝いだけではなく、自分が業務の主任として若いうちから任されますので、いい意味で鍛えられるかなと思います。

神奈川県に来てほしい人材

どんなことにも興味を持てる人。多種多様な業務がある中で、どんなことにも興味を持てる人がいいと思いますし、業務外のことにも興味を持って、いつもアンテナを高くはっていられる人がいいかと思います。そうしていくうちに得た経験や知識がどこかで役立つかもしれません。
次に、積極性のある人。世の中はすごいスピードで動いてますし、県民のニーズも日々変わっています。新しい課題もどんどん出てきます。そんな中、誰かに言われたからではなく、自分の頭で考え、行動に移せる積極性のある方を求めています。
最後に、県の課題を解決するには予算を使って実施するだけではなく、民間企業、NPO等の外部の方々との協力が無くては成り立ちません。外に積極的に出て行って、課題解決に向けて協働してくれる企業等と関係を作らなければなりません。ですので、県ではいろいろな部署で、民間企業等と包括協定や個別協定などを結んで、協働しています。また、これは企業だけではなく、個人レベルでもそうですし、県の組織の中でも言える事です。一人でやれることはたかが知れています。仲間・同僚・上司などと一緒にアイディアを出しながらやるものだと思います。悩んだら相談すればいい。そういった、個人レベルでも、組織のレベルでも、周りと協働してできることが重要ではないでしょうか。

最後に

県の取組みを毎日発信している、かなチャンTVをぜひご覧ください。県職員がほぼ全て企画・撮影・編集しています。これを見れば県の施策や方向性など色々と分かると思います。ぜひご覧いただき、政策の御理解に役立ててください。

 

平成28年度 

市町村課 紺野 祐樹 主任主事

紺野主任主事の写真

これまでに経験した所属

私が採用されたのは平成18年4月。入庁からほぼ丸10年が経とうとしています。この10年間で4箇所の所属を経験してきました。これまで経験してきた所属と主な業務について、順を追って簡単にご説明します。

1 会計局指導課(3年)

最初に配属された会計局指導課システム運用班は、県庁内の経理事務を処理するための「会計管理システム」という電算システムの管理・運用を行っている部署です。
職員給与の支払いから、物品の購入や補助金の支出など、おおよそ県が支出するお金はほぼすべて、このシステムを通して処理されます。当然のことながら、1円でもズレることは許されません。
県にとって基幹となるシステムであることから詳細なマニュアルが整備されており、委託のSEさんも常駐していますので、滅多にトラブルになることはありませんでしたが、大きなトラブルが起きた際には、班員総掛かりでチームワークよく対応にあたったことをよく覚えています。

2 保健福祉局障害福祉課(4年)

次の障害福祉課地域生活支援グループに配属された当時は、平成18年に施行された障害者自立支援法の改正が度々行われている時期でした。
そうしたなか、最初の2年間は、障害のある県民の方々に、県独自の手当を支給する事務を担当しました。この2年の間には、国の制度改正だけでなく、担当する手当制度の見直しが行われたことも重なり、てんてこ舞いの毎日でした。制度見直しによって手当の支給対象から外れてしまう県民の方々からは、非常に厳しいお叱りを受けることもあり、心が折れそうになることも正直ありましたが、なんとか業務を遂行できたのは、周りの先輩職員のサポートがあってのことだと思っています。
3年目以降は、グループの予算主任を務めるとともに、各種補助金などの執行業務に携わりました。
また、東日本大震災直後の3月下旬と夏の2回、公募方式で被災地応援に派遣させてもらえたことは、自分にとって非常に大きな経験になっています。

3 中井町役場派遣(企画課)(2年)

市町村交流職員の制度により、中井町役場に派遣されました。以前から、市町村の立場から県行政を眺めてみたいという思いを持っていましたので、希望どおりの異動でした。
中井町では、1年目に中井町自治基本条例の策定事務、2年目は近隣の市町と連携してイベントなどを行う広域連携業務に携わりました。その他にも、議会対応や、町長が出席する会議への随行など、様々な経験を積むことができました。
中井町へ行ってとにかく驚かされたのは、町民の方との距離の近さと、町の政策決定スピードの早さでした。県の仕事は、いい意味で正確なのですが、スピード感に欠けるところは否めません。町民の方からの声には即座に対応する、現場主義の姿勢は大いに見習うべきだと感じました。
中井町では、職員の方々に暖かく迎えていただき、アットホームな雰囲気のなか、とてものびのびと仕事ができたと思います。県に入庁されましたら、市町村派遣を経験されることをお勧めします。

4 市町村課 (現在:2年目)

現在は、市町村課財政グループで、市町村分の地方交付税算定・交付事務を担当しています。また、市町村課の職員は、県の選挙管理委員会にも併任されています。夏には参議院選挙が控えていることから、選挙の啓発や物品配送、開票速報などの業務にも携わることになります。
現在の職場は、グループリーダーのもと、主任主事5人、主事3人の、非常に若い年齢構成から成るグループで、上司や同僚にも気兼ねなく相談できる和気あいあいとした雰囲気で仕事ができています。
市町村分の地方交付税や決算統計などの予算や決算の取りまとめ、市町村の財政主管課からの相談など、業務量は多いですが、神奈川県では若くても責任のある仕事を任せてもらえるという意味で、よい例といえるグループではないかと思います。

やりがいを感じた仕事、達成感を得られた仕事

自治基本条例策定業務(中井町)

この条例は、地方分権を背景に、「地域のことは地域が決める」という原則のもと、住民、議会、行政が協働の理念のもと、一緒になってまちづくりを進めるための基本的なルールを定めるための条例です。町が仕事を進めていく上での根っことなる、町の最高規範として位置付けられている条例であり、今後も、長く、この条例の理念に則った町の行政運営が行われていくことを考えると、非常にやりがいのある仕事だったと思います。

地方交付税算定・交付事務(現所属)

皆さんが入庁を検討されている神奈川県をはじめ、すべての都道府県や市町村は、仕事をするための財源が必要になります。人口や企業の多い自治体であれば、その自治体内で徴収できる税金だけで行政運営を行うことができますが、全国に1,700余りあるほとんどの自治体は、その自治体内で徴収できる税金だけでは行政運営を行うだけの財源を賄えません。
地方交付税は、自治体のそうした財源不足を補うため、国が地方の代わりに税金を徴収して、それをできるだけ公平に、すべての自治体が一定の行政サービス水準が維持できるように財源保障し、分配するための制度ということができます。
算定に当たっては、人口や面積、道路の長さや公園の面積、小中学校の児童・生徒数や学校数、病院や診療所の数、変わったところでは、交通事故件数やスクールバスの台数など、4,000弱の様々な数値が用いられ、複雑な計算式に基づいて配分額が算出されます。
市町村が報告してくるこうした数値に誤りがなく、正しく計算されているかをチェックし、国に報告するのが現在携わっている業務の大まかな内容になります。
ただし、新しい法律の制定や改正などがありますと、新たに数値が追加されたり、数値の取り方が変更されたりすることもあります。また、市町村がどういった事業を、どのくらいの規模で行っているかを事前に把握しておく必要もあります。そのため、国の政策の動向だけでなく、市町村が行う広範な業務に関する幅広い知識が求められます。そういった意味で、国・県・市町村が行う幅広い分野の仕事を俯瞰で見ることができる、非常に刺激的な仕事だと考えています。
また、国の予算規模も際立って大きく、全国に配られる金額は総額で約17兆円にものぼります。神奈川県内では、27年度は、28の市町村に約630億円が配分されました。
例年、この配分額の決定は7月下旬ごろに行われるのですが、新聞報道などで大きく取り上げられることもあり、その点からもやりがいを感じられる仕事だと考えています。

神奈川県職員として働くことの魅力

神奈川県は東京から近く、横浜・川崎などの便利な都市部がある一方で、横須賀・三浦半島や湘南地域には海が、県央・県西地域には丹沢・箱根などの山や温泉が、鎌倉や小田原には歴史情緒が溢れているなど、各地の特色ある地域資源を活用した様々な施策を展開できます。
現在、国は「地方創生」と銘打って、様々な取り組みを推し進めていることは皆さんもご存知かと思います。
神奈川県でも、さがみロボット産業特区、三浦半島魅力最大化プロジェクト、県西地域活性化プロジェクト、シープロジェクトなど様々な施策を矢継ぎ早に打ち出しています。
こうした特色あるプロジェクトに参加できることは大きな魅力ではないかと思います。
幅広い分野の知識を吸収できます。所属が変わるごとに一から勉強しなおす必要はありますが、転職を経験するような新たな刺激を受けることができると思います。
また、国、都道府県、市町村や民間への派遣制度があり、幅広い人脈を築きやすいです。わたしも、中井町の職員の方とは、プライベートでちょくちょくお誘いを受けており、とてもありがたく思っています。
また、研修制度も多種多様に整っており、スキルアップを図ることができると思います。

今後の目標やキャリア開発について

これまで市町村とのやりとりの多い部署を経験してきましたが、広域自治体である都道府県と基礎的自治体である市町村とでは、同じ法律に基づく事務でも役割分担が異なり、時には利害や考えが対立することもあります。
私自身も中井町への派遣を通じて、市町村の立場から県の取り組みなどを見たときに、もっと柔軟な対応ができないのかなと思ったこともあります。
幸いにして、現在所属している市町村課は、県庁内で唯一、市町村の立場で仕事を進めることが認められている所属であり、市町村からの信頼も篤い職場です。
これはわたし個人の考えですが、県の仕事は、どの分野の仕事であれ、基本的には市町村をサポートすることに意義があると考えています。それが、ひいては県民生活の向上にもつながると思います。そのため、県にとっても市町村にとっても、お互いに気持ちよく仕事のできる調整能力を身につけていきたいと考えています。

どういった後輩に入庁して欲しいか

  • 積極的に人の輪の中に入っていける人
  • 目配り、気配りのできる人

に入庁していただきたいと思います。仕事の基本はコミュニケーションです。積極的にコミュニケーションをとることで、仕事もはかどり、信頼関係も深まります。また、休むときにはしっかりと休むことも仕事の一部だと思います。仕事一辺倒ではなく、オンとオフのメリハリをつけられる人、そうした人が魅力的だと思います。

本文ここまで
県の重点施策
  • ヘルスケア・ニューフロンティア
  • 未病の改善
  • さがみロボット産業特区
  • 県西地域活性化プロジェクト
  • かながわスマートエネルギー計画
  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
  • ラグビーワールドカップ2019
  • マグカル
  • ともに生きる