ウォーターサーバーの実態調査

掲載日:2020年1月7日
「ウォーターサーバーの水が臭くて飲めない」、「ウォーターサーバーの水に黒いものが浮いている」等という相談が寄せられたため、ウォーターサーバーの実態を調査しました。その結果を消費者へ情報提供します。

1 調査の概要

(1)調査対象品

市販されているウォーターサーバーのうち、セットする水に「開封後1か月以内にお飲みください」と説明されている商品を2種類選びました。

いずれも、温水冷水機能が有り、カートリッジボトル方式で給水し、セルフクリーン機能の付いていない床置きタイプのウォーターサーバーで、リターナブルボトルをセットして使用するタイプです。

(2)調査内容及び方法

ア ウォーターサーバー及び水の調査

調査する水はウォーターサーバーの蛇口から出した冷水とし、使用者がウォーターサーバーを説明書に記載されている通りに清掃する場合と、清掃しない場合の2通りの条件を設定し、毎日一定量の水を出して調査しました。

(ア)対象は、未開封ボトルの水、ボトルをウォーターサーバーにセットした直後(以下「設置直後」という。)、10、20及び30日後にウォーターサーバーの蛇口から出した水、開封してから30日後にウォーターサーバーの冷水の蛇口を拭き取ったもの、としました。

(イ)検査項目は生菌数(一般細菌数と真菌(カビ及び酵母)数)としました。

(ウ)一般細菌数の検査方法は、「水質基準に関する省令の規定に基づき厚生労働大臣が定める方法(水質基準に係る検査方法)別表1」により、真菌数はポテトデキストロース寒天培地を使用して培養した後に発育してきたカビ及び酵母の集落数を測定しました。

イ 環境調査

(ア)調査期間中は空調を30度に設定して、ウォーターサーバーを設置している部屋の室温及び湿度を1時間おきに測定しました。

(イ)浮遊カビ数は、設置直後、10、20及び30日後に、ウォーターサーバーを設置している部屋の空気を一定量吸引して、DG18寒天培地で培養した後に発育してきたカビの集落数を測定しました。

ウ アンケート調査

神奈川県消費生活eモニター※を対象に、平成28年10月にインターネットによる「ウォーターサーバーについて」のアンケート調査を実施しました。(有効回答者 279名、 男性 116名、女性 163名) 

※ 18歳以上の県内在住者で、毎年公募により決定し、消費生活に関する意識や考えについてアンケートにお答えいただいています。

(3)調査機関

平成28年8月から平成28年11月

(4)検査機関

株式会社 衛生微生物研究センター

2 調査結果及び考察

(1)ウォーターサーバーの水の調査については図1及び図2のとおりでした。

図1 ウォーターサーバーAの水の一般細菌数

ウォーターサーバーAの水の一般細菌数の図

図2 ウォーターサーバーBの水の一般細菌数

ウォーターサーバーBの水の一般細菌数の図

(2)ウォーターサーバーAの蛇口は、掃除の『あり・なし』にかかわらず、一般細菌は検出されませんでした。

(3)ウォーターサーバーBの蛇口は、掃除ありの場合、一般細菌は検出されませんでしたが、掃除なしの場合は一般細菌が検出されました。

(4)真菌は、全てのウォーターサーバーの水と蛇口から、検出されませんでした。

(5)環境調査については、表1及び表2のとおりでした。

表1 ウォーターサーバーを設置している部屋の温度と湿度

  温度 湿度
最高 31.5 66
最低 23.8 27
平均 27.6 48.9

表2 ウォーターサーバーを設置している部屋の浮遊カビ数

測定日 浮遊カビ数/立方メートル
設置直後 50
10日後 10
20日後 40
30日後 20

(5)今回の調査の結果、1種類の未開封ボトル水は水道法に基づく水質基準(100個/ml以下)を超える一般細菌数でした。

(6)アンケートでは、「ウォーターサーバーを知っている方」の割合が96%を超えましたが、「自宅でウォーターサーバーを利用したことが無い方」や、「これからも利用しようとは思わない方」が78%を超えました。

「自宅でウォーターサーバーを利用している方」や「利用したことのある方」、「今後利用したいと思っている方」が利用したいと思った理由は、「いつでも冷たい水や熱いお湯が利用できて便利だから」という回答が最も多く42%を超えました。

ウォーターサーバーを選ぶ際の基準は、「価格」が最も多く32%を超え、次いで「おいしさ」が20%を超えました。

開封後どのくらいで水を使い切るか聞いたところ、「2週間以内」が最も多く30%を超え、次いで「1週間以内」が25%でしたが、「開封後の日数を気にしていない」という回答が13.9%ありました。

メンテナンスを自宅で行っているかどうかについては、「自分では行わずに、メーカーのメンテナンスのみ」という回答が最も多く45%を超え、次いで「何もしていない」が24%を超えました。

3 消費者へのアドバイス

 ウォーターサーバーのボトル水は食品衛生法の清涼飲料水に該当します。食品衛生法では清涼飲料水の規格基準を定めていますが、製品の一般細菌数の規格はありません。

 ウォーターサーバーを説明書通りに清掃する場合と、清掃しない場合では、ウォーターサーバーの蛇口から出る水も、蛇口自体も、清掃する場合の方が一般細菌数は少ない傾向が見られました。

 アンケートでは便利さを求めてウォーターサーバーを利用される方が多く、選ぶ時には価格を基準に選ぶ傾向が見られました。いずれのウォーターサーバーにもボトル水を開封した後の期限について説明がありましたが、利用している方の中には、開封後の日数を気にしていない方も1割程度いることが分かりました。また、自宅で行うメンテナンスを実施していない方が半数以上に上ることが分かりました。

 広告によっては、開封後の使用期限が1カ月と記載されているものもありますが、ボトルの水をウォーターサーバーにセットした後は、期限にかかわりなく早目に使い切りましょう。

 取扱説明書には安全に使用するためのお手入れ方法などが記載されているので、使用開始前に必ずよく読み、適切にお手入れをしましょう。

消費生活相談は、消費者ホットライン188番をご利用ください

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