防ダニ布団カバーの商品テスト

掲載日:2018年3月18日

アレルギー体質の方から「防ダニ布団カバーを使用したのに症状が改善されなかった」という相談が寄せられたことから、防ダニ布団を持っていなくても手軽に使用できる布団カバーについて、防ダニ性をうたっている布団カバーをダニが通過するかどうか試験することとし、その結果を消費者の皆様へ情報提供します。 

1 調査の概要

事項

内容

調査対象品

薬剤を使用していない防ダニ布団カバー 4件

調査内容

及び方法

(1)表示調査

家庭用品品質表示法(以下「法」という。)で定められている表示項目※について調査しました。
※繊維の組成、家庭洗濯等取扱い方法、表示者名及び連絡先

(2)通過試験

生地部分は縫製部分を含まない生地10×10cmを検体とし、ファスナー部分は両端の上止・下止を除いたエレメント部分が中央になるようにテープ、生地の縫製部分及び生地を含む10×10cmを検体としました。

10×10cmの2mm厚アクリル板と検体の間に、生存ダニ(ヤケヒョウヒダニ)約10,000個体に相当する供試ダニ培地を入れ、周囲をホットメルト(オレフィン系接着剤)で封をしました。これを個別にチャック付のビニール袋に入れ、25℃で全暗の恒温条件下で静置しました。48時間後に、検体を通過して這い出した個体を観察しました。

検体の図説

調査期間

平成28年10月から平成28年11月まで

検査機関

株式会社 ビアブル

2 調査結果および考察

(1)表示調査

繊維の組成、家庭洗濯等取扱い方法、表示者名及び連絡先については、表1のとおり全ての商品に表示されていました。

表1 表示調査等の結果
番号組成表示法に基づく表示ファスナーの位置価格帯
1ポリエステル80% 綿20%長辺5千円未満
2ポリエステル80% 綿20%長辺5千円未満
3ポリエステル80% 綿20%長辺5千円未満
4ポリエステル100%短辺5千円以上1万円未満

(2)通過試験

布部分では図1のとおり、1件の商品でわずかに幼虫及び若虫の通過が認められましたが、他の検体ではすべての発育ステージで通過は認められませんでした。

また、ファスナー部分では図2のとおり、全ての商品で体の大きい雌の成ダニまで、多数の通過が認められました。

図1 通過試験(布部分) ○で囲んだ部分が通過したダニ

図1 通過試験(布)

図2 通過試験(ファスナー部分) ○で囲んだ部分が通過したダニ

通過試験(ファスナー部分)

3 消費者へのアドバイス

防ダニ性をうたっていても、布団カバーのファスナーの部分はダニが通過する可能性が高いこと、また、商品によっては布の部分もダニが通過する可能性があります。

今回のテスト結果から、価格と防ダニ性の間に相関はありませんでした。

たとえ、体の小さな幼虫が布部分を通過しなくても、ダニの死骸や糞などは細かく砕けて布部分を通過する可能性もあるので、防ダニ性をうたった布団カバーだけをダニに対する対策とせずに、こまめな洗濯や掃除機で吸い取る等の方法を組み合わせたダニの対策をすることをお勧めします。

消費生活相談は、消費者ホットライン188番をご利用ください

188
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