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更新日:2018年8月27日

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総合計画審議会第71回計画推進評価部会 審議結果

総合計画審議会第71回計画推進評価部会の審議結果

様式3

次の審議会等を下記のとおり開催した。

 
審議会等名称 総合計画審議会第71回計画推進評価部会
開催日時 平成27年1月28日(水曜日)9時30分から11時00分まで
開催場所 神奈川県庁新庁舎8階 議会第2会議室
出席者 大久保一郎、牛山久仁彦、内田裕久、木村麻紀、池本美香、金子忠一、木曽順子、朱銘江、原大祐、山本佳世子、浪江遊、山本亮一〔計12名〕 (○副部会長)
次回開催予定日 未定
問い合わせ先

政策局政策部総合政策課計画G 松田

電話番号 045-210-3061(直通) ファックス番号 045-210-8819
審議経過

議題1 「かながわグランドデザイン 点検報告書(案)」について

《資料1「かながわグランドデザイン 点検報告書(案)」、資料2「総合計画審議会における意見と対応」、資料3「『かながわグランドデザイン 点検報告書(素案)』に関する県民参加意見等の概要」、参考資料1「第70回計画推進評価部会における意見と対応」について事務局から説明。》

 

 大久保副部会長:それではご意見を頂きたいと思いますが、特に「素案」から「案」にかけて変更や修正がされていますので、ご確認いただいてさらなる修正やコメント等がありましたらお願いします。また、新たに追加されたまとめの部分についても内容をご確認いただいて、追加、修正すべき点がありましたらご発言をいただきたいと思います。

 

 内田委員:131ページの木材生産量や森林の需要といった部分についての意見です。神奈川県のような多様性のある県土についてまとめることは大変だと思いますが、全体としては個々の要素がバランスよくまとめられています。ただ、県の東部はライフイノベーション特区、県央はロボット特区が大きく動いているわけですが、相模川から西の県西地域は本当に動きがありません。そういったことも踏まえた上で、森林関係の色々な使い方ということで、131ページの「VI(ローマ数字の6) 今後に向けた検討事項」に書かれている「間伐材の搬出促進」もよいのですが、さらにもう一歩踏み込んでバイオマスを利用して地域エネルギーとの連携を開発するとか、そういった視点も含めた方がよいのではないでしょうか。

従来、バイオマスというと大型でなければ利用率が悪いという話がありましたが、今は小型のシステムが徐々にできあがっていますので、小さな山に囲まれて田んぼがあるような地域で行うことも可能になっています。森林の管理については、もっと日本は効率的に学ばないといけないことがあって、神奈川県が連携している、黒い森を抱えるドイツのバーデン-ヴュルテンベルク州からたくさん学ぶことがあると思います。森林関係の産業がGDPの5パーセント以上を占めるドイツですから、神奈川はそのあたりをもっと上手く利用できる面がたくさんあると思います。

それも含めて今後、ただ木を植えたり間伐材の調整をしていくだけではなくて、さらにバイオマスのエネルギーの利用とか、県西地域のより一層の活性化を狙ったような視点が入っていた方がいいのではないかと思います。

111ページには丹沢のニホンジカの話もありますが、県西地域では以前から捕獲したニホンジカを食肉として利用するという案があったり、色々なことで動いていますし、来月には医食農同源の観点での県西地域活性化のシンポジウムもあります。たくさんの視点があって大変だと思いますが、東あり、真ん中あり、西もありで、入れておいていただけたらと思います。

 

 大久保副部会長:もう少し表現の厚みを増す必要があるということだと思います。

 

 原委員:私は県西に住んでいますが、内田委員がおっしゃったように、県西地域はなかなか動きがありません。例えば2ページにある高齢化率も神奈川県平均で見ると全国平均より低く、まだ大丈夫と思ってしまうのですが、県西地域だけで見るとかなり高齢化率も高いですし、県内に9都市ある消滅可能性都市のうち7つくらいは県西に集中していたかと思います。横浜や川崎のように、東京に近く人口が流入してくるエリアがあるので平均値にすると見えませんが、県西地域は産業として第二次産業をもう一回誘致するというようなことも難しく、厳しい状況が続いています。

その中で、県西は自然が豊かな地域でもありますので、一次産業であるとか、農林水産業をベースとした産業をうまく盛り立てて、そういったことをベースとした観光業であるとか、エネルギーであるとか、中井町には県の公社が取り組んでいる小規模な発電などもありますので、そういった部分でうまく実績を見せながら、もう少し推進していくということもできるのではないでしょうか。

それから、大磯町も観光の核づくり構想ということで記載がありますが、それぞれの地点で集客することはなかなか難しく、箱根のように年間2千万人が訪れるようなところがあって、それを隣同士で観光客の取り合い、若しくは定住者の取り合いのようなことをやっていますが、そうではなくて、もう少し広域で、例えば、箱根に行く途中に大磯町にちょっと寄ってもらうとか、観光も広域で連携するような形を県がイニシアチブを持ってやっていただきたいと思っています。観光の部分でも広域で何かを取り組むとか、そういったことも一文入れていただけるといいと思います。

 

 大久保副部会長:どこまで文章として反映できるか考えていただければと思います。

 

 中谷総合政策課長:特区については、県の東部でライフイノベーション特区、県央地域でロボット特区がありますが、国家戦略特区は神奈川県全域が対象となっています。県西地域については、「県西地域活性化プロジェクト」という計画を策定して、原委員のおっしゃったような、豊かな自然や海、山などの地域資源を活用した観光や、未病の戦略拠点という形で地域を位置づけて色々なプロジェクトを展開しているところです。その中に、地域の観光スポットに周遊性を持たせて巡るような計画も考えておりますので、それをアピールして地域活性化につなげていきたいと考えています。

 

 原委員:未病ということはこの点検報告書に書いてある内容でしょうか。

 

 中谷総合政策課長:未病という言葉は点検報告書の中には入っていますが、点検報告書本体部分には県西地域活性化プロジェクトについては入っていません。

 

 水谷課長代理:162ページの地域政策圏の点検の部分で、県西地域については、「新たにスタートした県西地域活性化プロジェクトを着実に推進していく必要があります」と記載していますので、このような部分で読みとれればと思っています。

 

 内田委員:56ページに「医食農同源など病気にならない取組みの推進」という記載がありますが、このあたりで今後の対応などを入れられても良いかと思います。ここで言っているのは、川崎などで行われている未病に関する新しい研究開発の取組みが中心かと思っていましたが、そうではなく、今おっしゃったようなものも入っているわけですね。

 

 中谷総合政策課長:ここでは、保健医療体制の整備という項目で未病の宣言が行われたということですが、これを実践する場として県西地域を中心に展開することを考えています。未病自体はここに書いてあるとおりですが、県西地域活性化プロジェクトとしては具体的に盛り込まれたところがなかったので、先ほどの地域政策圏のところで入っているという状況です。

 

 水谷課長代理:点検報告書の構成がプロジェクトごとになってしまっているので、どのように原委員のご意見や、県西地域における重点化の方向を表現させるのがいいかという点が難しいと感じています。

 

 山本(亮)委員:新たに追加された164ページのまとめの部分でお伺いしたい点があります。中段に「また、プロジェクトを推進していくためには」という段落があり、読んでいてここだけ引っかかっていたのですが、「自らの地域のことは自らの意思で決定できるよう主体的に取り組む」というこの段落の意味がピンとこず、さらに「決定するよう」ではなくて「決定できるよう」という言葉を使われている。これは県民に対するメッセージと思えばよいのだと思うのですけれど、一県民としてこういうメッセージをいただいたときにどうアクションすればよいのかということがピンとこないので、その辺りの意図を教えていただければと思います。

 

 水谷課長代理:プロジェクトを推進していく一つの視点として、自らの地域のことは自分自身で決定していく権限や意思といったものが必要なので、そういう視点を入れさせてもらいました。

 

 山本(亮)委員:権限といった部分の意図が入っているとは思いますが、具体的に市町村のような基礎自治体にアプローチをしていくのか、それともプロジェクトが立ち上がると、今までとは違う権限が付与されるのか、具体的なアクションが見えにくいのです。他の部分に違和感はないのですが、この部分だけに違和感を覚えました。「必要です」と言われて、ではどうすればいいのかということがピンと来にくいという感覚です。これは県庁自身に対して「アクションが必要」と言っているのではなく、県民全体に対して言っていることかと思いましたので質問させていただきました。

 

 中谷総合政策課長:一つの要素としては、地方分権というものがあると思います。県としても地方分権改革を求めていますが、国全体として改革の進展がなかなか見えない中にあっても、主体的に県政を進めていくという意味で必要な要素として記載しました。

 

 山本(亮)委員:おっしゃる意図はよく分かりますが、結構遠慮されている気がするので、もっと直接的に書いた方が良いのではないでしょうか。

 

 中谷総合政策課長:少し表現は工夫させていただきます。

 

 木村委員:おそらく、主語がないことが皆さんが受け止められない原因となっているのではないでしょうか。県政なので、主語が県庁なのか、県民なのかというところもありますし、誰が取り組むことが必要なのかということを盛り込めると分かりやすいのではないでしょうか。もしかしたら、県庁として自らのことを自らの意志で決められるような主体的な県民を育てることかもしれませんし、誰が主体的に取り組むのかというところが、もう少し見えれば良いと思います。

それから、前回の総合計画審議会で発言させていただいた「ICTを活用した教育プログラム」に関して、89ページに「学校教育など、神奈川独自の教育が求められます」という表現があります。この「神奈川独自」というのが、どういうことなのか分かりませんでした。何か具体的に特徴的なカリキュラムなどがあればこういう表現を入れてもよいと思うのですが、ないのであれば「神奈川独自の」とはどういうものなのかということを疑問に感じました。

例えば、県西地域に豊かな自然があるというような、地域の資源や価値を学んでいくということが地域教育という意味で「神奈川独自」という表現に当たるのかもしれませんが、実際に、そういうものが行われているのか、整合性を取っておいた方がよいと思いましたので、お尋ねしたいと思います。

 

 水谷課長代理:具体的には「いのちの大切さを学ぶ教室」という授業をやっています。また、歴史に関する教育についても、日本史の部分で神奈川独自の教育を模索してきた経緯があります。また、情報化などについても、全国と同じようなものではなくて神奈川独自の教育が必要だという認識を記載しています。

 

 木村委員:その地域に独特な内容を学ぶということによって、つまり、自分たちの足下を知ることで、外に出たときに堂々とし、グローバル化にも対応できます。そうしたところが、必須の要素であると思いますので、地域の資源や価値を深めていくような教育プログラムを実現しているということが分かるといいと思います。

 

 水谷課長代理:記載上の工夫をさせていただきます。

 

 木村委員:23ページの7つの政策分野については、優先順位があり、それをどのように表現するか考慮されているということですが、「エネルギー・環境」と「県土・まちづくり」というのは、暮らしの根底部分であると私は捉えています。「エネルギー・環境」と「県土・まちづくり」が土台としてあって、その上に、あるいはその中に、色々な領域、安全、産業、交通、教育といった個別の政策を位置づけるといった場合に、この報告書の中でそこまで大胆に変えていくのは難しいかもしれませんが、県民にも見える形で、エネルギー・環境、自然といったものが生活の根本であるということがわかるような図やチャートなどの表現も工夫・検討してもいいのではないでしょうか。

 

 水谷課長代理:現行計画で記載されている順番になっていますので、今後に向けたご意見として受け止めさせていただきます。

 

 木曽委員:31ページにこの資料の読み方ということで記載がありますが、「VI(ローマ数字の6) 今後に向けた検討事項」の意味が分かりにくいと思います。本文の文章としては「〇〇が必要である。」とか「○○が求められる。」と書かれている部分ですが、31ページの説明文では「今後県が取り組むべき事項について整理しています。」とあるため、これが「こういう問題がある」、「課題として認識している」という意味のものなのか、あるいは今後、施策として取り入れて具体化して取り組む予定であるという意味なのか、ただ列挙されているだけなのか、あるいはそうではないのかといったことがわかりにくいので、明確にしてほしいと思います。

また、検討事項として以前に申し上げましたが、交通に関して、134ページの「IV(ローマ数字の4) プロジェクトの総合分析」で、交通渋滞が激しいという状況を認識されています。このプロジェクトの目標として書かれていることは交通インフラに関することで、とりわけ道路について書かれていますが、環境との兼ね合いも考えると、公共交通機関の利便性向上を図るということや、自転車道が十分に整備されていないことについて、県が今後どのような方向性を持っているのか、もしこの欄が、課題として認識しているというレベルのものを記載する欄であれば追記してもよいのではないでしょうか。あるいは、この欄が取組み予定のレベルのものを書くという趣旨であれば、そこまで記載できないということもあるかもしれませんので、この欄がどのような位置づけなのかをもう少し明確にしていただきたいと思います。

 

 水谷課長代理:「今後に向けた検討事項」の欄の記載については前回の部会でもご意見をいただき、ご議論のあるところと認識しています。我々としては、「V(ローマ数字の5) プロジェクトをとりまく状況」までの分析、検証の結果を踏まえて、県政における課題と、可能であれば取組みの方向性もにじみ出せればということで、総括して今後に向けた検討事項という記載をしているところです。そのため、それぞれのプロジェクトの中で濃淡が出てしまっているかと思いますが、いただいたご意見は「今後に向けた検討事項」に記載できるか検討したいと思います。

 

 木曽委員:ここは大変難しいところだと思います。

 

 水谷課長代理:点検という作業の中でどこまで最後に書くかというところで、「今後に向けた検討事項」という括り方をさせていただいています。

 

 木曽委員:そうすると、検討するということを表明されていると考えてよいのでしょうか。問題があることが分かっているということではなく、これについて取組む予定であるということでよいのでしょうか。

 

 水谷課長代理:最終的に取組むということは、計画やそれぞれの施策に実現化していく話だと思いますが、点検という作業のなかではこれは課題であるとか、取組む必要があるという認識まで必要かと思っています。

 

 中谷総合政策課長:今後、事業を推進する上で課題として受け止め、検討していきます。

 

 大久保副部会長:表現にムラがあるかもしれませんが、県がこれに対して取組む、どこまでできるかは分からないが取組むという意思表明ということですね。

 

 山本(佳)委員:先ほどの、164ページのまとめについて、主語がないというお話に戻らせていただくと、前後関係を含めて考えると、ひょっとしたら県民が主語になるのではと思ったのですが、「県民が」と言い切ってしまってよいのかということを感じました。この書き方ですと、県民やその地域で活動されている方々が主語になる可能性があるのかと思いました。前後関係で見ているとそのように受け止められましたのでご検討いただければと思います。2点目に、162ページをはじめ色々なところに県西地域活性化プロジェクトというものが出ています。新たにスタートしたプロジェクトとして着実に推進していく必要があるとありますが、その中身はどこかでご説明されていますか。

 

 中谷総合政策課長:この報告書の中では詳細には説明していませんが、記者発表してプロジェクトとして公表していますので、そういう意味では県民向けに説明しています。

 

 山本(佳)委員:先ほどから県西地域活性化プロジェクトのお話が何度か出ていますが、これから新しくスタートされて、着実に推進されていくということでしたら、詳細な説明というより、むしろどんなものなのかが分かる記述があるといいと思います。

 

 中谷総合政策課長:ひとつのプロジェクトを個別に詳細に説明している項目がないので、他とのバランスを見ながら補足を入れるようにしたいと思います。

 

 山本(佳)委員:県西地域でもいろいろ取り組んでいて、東の方だけではありませんという意味も含めて、そうされた方がよいのではないでしょうか。

 

 水谷課長代理:場合によっては※印などもうまく使えればよいと思います。

 

 山本(佳)委員:例えば164ページの点検結果のまとめのページで少し触れていただければ、現在進めている最中であるという姿勢が見えていいかと思いますのでご検討ください。3点目として、133ページの交通ネットワークの話で道路や鉄道が入っていますが、これは公共交通のみのネットワークでしょうか。あるいは公共交通に限らずいろいろな交通手段、自家用車なども含めてということでしょうか。

 

 中谷総合政策課長:公共交通に限らずという意味です。

 

 山本(佳)委員:今すぐでなくともいいので、公共交通が充実しつつあるということ、それと高齢化社会とか環境負荷の低減ということも含めて、目指していただきたいと思いました。

 

 大久保副部会長:ありがとうございます。何か他に質問はありますか。

 

 牛山委員:新しく追加された25ページのまとめですが、確かに、社会環境は人口減少や情報化が進んでおり、そのトレンドに変化はないということは書かれているとおりです。ただ、この文脈で読んでいくと、社会環境もあまり変わっていないし計画の方向性も変えないとあるのに、変化したところは若干直すという文脈になってしまっています。皆さんのお話を伺っていても、課題はどんどん出てきているし、先ほど原委員が消滅自治体についておっしゃられたように、経済状況も変わっています。大きなトレンドには変化がないとしても、全国的には災害も起きていますし、色々な課題の深刻度というのは増していると思います。ですから、あまり3年間で変わっていないというニュアンスではなくて、大きなトレンドには変化はないかもしれないが、実は深刻化しており、その中で、この計画の大きな方向性の変化はないとしても課題は次々とあるし、この計画をもっと進めていかなければいけないという書き方のほうがいいと思います。これだけ議論しているのに、環境は変わっていないし計画も変えない、現状のままでいいというまとめでは少し文脈的にどうかと思いました。内容的におかしいということではないのですが、書き方をそのようにした方がいいのではないかと思いました。

もう一つは、先ほどから話題になっている164ページのまとめの「主体的に取り組むことが必要です」という部分で、誰が取り組むか分かりにくいという指摘がありましたが、県民に取り組ませるとか、考えさせるとか、やらせるというのは、神奈川県らしくないと思います。そう書かれているという意味ではなくて、主体的に取り組むのは県だと思いますので、県が地方分権の中で取り組み、そして県民も企業も共同で地域一体となって取り組みましょうという文脈にして、県民にやらせるというニュアンスで取られてしまう可能性のあるところは少し変えたほうがいいのではないか思います。

 

 水谷課長代理:最後のお話は、県民にやらせるというようなニュアンスを感じられるとしたら、それは本意ではないので、直したいと思います。

 

 大久保副部会長:ここの主語は県ということですか。

 

 水谷課長代理:県です。

 

 大久保副部会長:これは県の報告書なので、県が主語なのかもしれません。25ページのまとめはすごく安心感が漂っている感じなので、もう少し危機感を醸し出した方がいいのではないかという指摘ですので、文章上の対応をお願いします。

 

 中谷総合政策課長:先ほどの地域主権のベースの考えとなるところが、かながわグランドデザイン基本構想の13ページ、基本的視点の(8)に「地域主権を実現し、広域連携の強化など広域自治体としての責任を果たします。」とあります。今、牛山委員がおっしゃられたように、県としては責任を果たしていくという趣旨がベースにあった上で記載した部分ですが、分かりにくいというご指摘は承知しましたので、表現を工夫したいと思います。

 

 大久保副部会長:他にいかがでしょうか。

 

 内田委員:25ページのまとめのロジックはやはりおかしいです。「取りまとめ時の社会環境と比べ大きな変化は認められない」と書いているのに、その下では、「計画取りまとめ以降の社会環境の変化や施策の推進により顕在化した課題に対しては、引き続き、積極的な取組みを進めていく必要があります。」とあります。ここは少し考えていただいて、大きな変化はないけれども、時々刻々と社会は変わっていて色々な問題が顕在化していますので、やはりそれに対応するというように、もう一回見直されたほうがよいのではないでしょうか。

 

 大久保副部会長:膨大な資料ですが、おそらく多くの方はまとめの部分によく目を通し、一番注目されますので、表現など気をつけてください。

 

 池本委員:細かなことですが、1ページの前の新たに追加された部分の字が小さすぎます。それから情報提供のあり方についてですが、海外の市民向けの自治体からの資料などを見る機会がありますが、お洒落にできていて、手に取ってみようと思わせるデザインになっているので、そこは重要だと思います。字の大きさとか目に留まるデザインとか、コラムなどを上手く入れ込むことで読みやすくするとか、読み手の側に立った情報発信を期待したいと思います。

それから、先ほどから県西地域の話が出ていますが、先日、子どもを連れて厚木の温泉に行ったのですが、公共交通機関がないので、車がないとどんなにいいところであっても行くことができません。また、東京からも日帰りで行けるのに、そういった情報が都民に対してオープンになっていません。もし東京都の子育て支援の情報の中に、神奈川にもこういうお出かけスポットがあって、こうやって行けるという情報がインターネットなどでも分かりやすく出ていれば、県外からでも十分に県西地域に行けると思いましたので、情報提供によって、東京や横浜、川崎からも観光客が入って来るのではないかと思います。公園や健康施設へのアクセスを増やす情報提供があってもいいのかなと思いました。

 

 大久保副部会長:点検報告書はどのような形で公表されるのでしょうか。冊子ですか。

 

 水谷課長代理:インターネットでも見られるようにします。県民意見募集の際には県施設に配架し、概要版をコンビニエンスストアや京急の駅に置かせていただいたりして、なるべく広く目に触れるような工夫はしています。池本委員のご意見の趣旨としては、本体もより見やすくということだと思いますので、字の大きさとかいったところはもう少し努力したいと思います。

 

 大久保副部会長:ネットでホームページから見ると、カラーになっているのでしょうか。

 

 総合政策課:グラフなどはカラーになっています。

 

 大久保副部会長:いずれにしても印刷されて一般の県民の方が手に取るような形にはならないということですね。

 

 水谷課長代理:県の情報センターなどに行けば手に取ってみることはできますが、自宅ですぐにということになりますと、ネットで見ていただくことになります。

 

 浪江委員:資料2で空き家の問題について触れるべきではないかという意見があります。もともと項目が立てられていないので今回の報告書には載せられないかと思いますが、NHKで特集が組まれたり、私自身も祖母の家が空き家であったりして、身近なところでもあります。資料1の3ページに記載してあるように、高齢化して人口が減少していくとなると、今後さらに空き家の問題を抱えることになると思いますので、次回からそのような項目を載せる必要があると思います。神奈川では都内などに比べマンションより戸建てが多いと思いますので、問題がより複雑かと思います。

 

 中谷総合政策課長:空き家問題については最近非常にクローズアップされていますし、法律も整備されました。県としても重要な課題として受け止めていますので、所管部局に今後の課題として引き継いでいきたいと思います。

 

 山本(佳)委員:25ページのまとめの「とりまとめ時の社会環境と比べ大きな変化は認められないことが分かりました。」というところですが、それより前の記述を見ると、いいことや明るいことも書かれていますが、暗いことや深刻な問題が起こっているということも書かれています。そうすると、ここの言葉が引っかかってくる可能性があると思いましたので、表現を工夫されてはいかがかと思いました。

 

 大久保副部会長:25ページの記述はもう一度検討してください。

 

 朱委員:お願いになるかもしれませんが、私どもがこのような会議で色々なことを提言させてもらっていますが、外国人県民にももっと浸透させるために、全ての資料にということは必要ないと思いますが、せめて概要版には外国語版があったほうが良いのではないでしょうか。今はどの駅に行ってもだいたい日本語、英語、中国語、ハングル語の4つの表記があると思います。いろいろな部分で検討しないといけないかもしれませんが、外国語版があれば、県はこういうことに取り組んでいるということが外国人県民にも分かってもらえるのではないかと思いました。

 

 大久保副部会長:貴重なご意見だと思いますが、そのような意見は他にもあるのですか。

 

 中谷総合政策課長:そのようなご意見は承知していまして、総合計画の概要版は多言語でホームページに掲載しています。今回の報告書のように県民意見を伺うときに多言語で提供できれば非常に良いのですが、翻訳に作業時間が必要となるということで、時間的に間に合わないという状況がありまして、短期間でご意見を伺うようなときにまで対応できていないというのが正直なところです。最終的なできあがりの姿として、総合計画については多言語化を図っておりますので、今後もそういった部分で配慮していきたいと思っています。

 

 大久保副部会長:予定の時間となりましたのでこの辺りで終了します。点検報告書(案)につきましては、2月9日に開催される総合計画審議会において、江口部会長と私から報告させていただきます。皆様からいただいたご意見につきましては、私の方で預からせていただき、部会長、事務局と調整しながら総合計画審議会に向けて修正したいと思いますのでご一任いただけますでしょうか。

 

(一同、異議なし)

 

ありがとうございます。

それでは引き続きまして議題2、その他について事務局からお願いします。

 

 

議題2 その他について

《参考資料2「『かながわグランドデザイン 評価報告書』について」について事務局から説明。》

 

 大久保副部会長:かながわグランドデザイン 評価報告書については、本日ご審議いただいた点検報告書と内容が重複するため、2014年については作成しないということでしたが、よろしいでしょうか。

 

(一同、異議なし)

 

ありがとうございます。

それでは本日の議題はこれで終了します。大変ご熱心な議論をありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
会議資料 資料1 かながわグランドデザイン 点検報告書(案)[PDFファイル/4.28MB]
資料2 総合計画審議会における意見と対応[PDFファイル/273KB]
資料3 「かながわグランドデザイン 点検報告書(素案)」に関する県民参加意見等の概要[PDFファイル/227KB]
参考資料1 第70回計画推進評価部会における意見と対応[PDFファイル/218KB]
参考資料2 「かながわグランドデザイン 評価報告書」について[PDFファイル/118KB]
参考資料3 今後のスケジュール(予定)[PDFファイル/88KB]

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