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更新日:2025年12月22日

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海外駐在員の活動レポート(2025年11月・北米事務所)

海外駐在員の活動レポート(2025年11月・北米事務所)

アイパークインスティチュートが創薬系スタートアップ支援イベントをボストンで開催

 米国・マサチューセッツ州は、ハーバード大学やMIT(マサチューセッツ工科大学)をはじめとした世界トップクラスの大学が立地し、米国の教育・学術研究の中心地となっている。 同州・ボストンには、産学官の多様な組織が相互に協働や競争を続け、イノベーションを誘発するように働く、いわゆる「エコシステム」が整備されており、同州政府としても当地を世界的なイノベーション拠点として、グローバル企業や投資を呼び込む取組を進めている。 バイオファーマ分野への投資も活発に行われており、2024年のベンチャーキャピタルからの現地企業への投資額は、カリフォルニア州に次いで全米第2位(78.9億ドル)となっている。

 このような中、11月20日(木)に、湘南ヘルスイノベーションパーク(以下、湘南アイパーク)を運営するアイパークインスティチュート株式会社(藤沢市)が主催する「Shonan Health Innovation Conference in Boston」が開催された 。昨年に続き2回目の開催となる 。アジア発の有望なスタートアップと米国投資家の出会いの場を創出することにより、海外での資金調達のチャンスを提供するとともに、海外投資家にとってブラックボックスとなっているアジアの投資環境の透明性を向上し、交流を促進することが狙いだ。

 当日は、ピッチイベントや専門家による審査により約80社から  選抜された創薬系スタートアップ18社(韓国10社、日本4社、台湾3社、スペイン1社)と現地投資家21 社が参加し、パートナリングシステムによる約50件のビジネスマッチングが行われたほか、業界関係者によるパネルディスカッション、参加者同士のネットワーキングも行われた 。当事務所は当日の運営サポートなどを行った。

 主催したアイパークインスティチュートの中川弘規コマーシャルアンドビジネスディベロップメントヘッドは「米国投資家からは、アジアの有望なスタートアップに興味はあるものの、必ずしも十分にアプローチできていないという声を多く聞く。まずは本イベントを通じ、米国投資家とアジアのイノベーションが直接つながる機会・場を提供しながら、将来的にはアイパークがアジアと米国のゲートウェイとなり、双方の交流がより活発になるための一助となればと考えている」と今後の抱負を語った。

 神奈川県では、ヘルスケア・ニューフロンティア政策の国際展開を進めている。今後もこのような現地サポート等を通じ、政策の推進に貢献したい。

 

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スタートアップと投資家のビジネスマッチングの様子

 

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パネルディスカッションの様子

このページの所管所属は産業労働局 産業部企業誘致・国際ビジネス課です。