海外駐在員の活動レポート(2020年5月・北米事務所)

掲載日:2020年5月26日

変化が求められる海外プロモーション方法

1907年(明治40年)に米国・ニューヨークに設立された、全米随一の規模を誇る日米交流団体であるジャパン・ソサエティーでは、新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、2020年5月10日現在、会館の劇場やギャラリーを一時閉鎖している。同団体では、100年以上に渡って日米間の相互理解と友好関係を促進するため、世界政治・経済、芸術・文化、教育など広範囲にわたり年間約200を超えるプログラムをニューヨーク市内の中心で開催してきたが、会館の一時閉鎖は、第二次世界大戦以来の対応であり、事態の深刻さがうかがえる。
現在、同団体では、会館は閉鎖しているものの、WEBサイトや独自YouTubeチャンネルを通じて、日米の政治・経済に関するウェビナーの開催や日本の文化・芸術を紹介する動画の配信など、継続的に日米間の経済・文化に係る情報発信を行っている。
このように現在は、プロモーション機会が限られる状況ではあるが、ニューヨークで神奈川県を代表する伝統工芸品である鎌倉彫等の販売代理店を担うKi-Chu New Yorkの取り組みを紹介したい。
同社では、米国での販路拡大を目指す鎌倉彫・博古堂(鎌倉市)や北鎌倉の陶芸・其中窯(鎌倉市)の作品を取り扱い、米国経済の中心地であるニューヨークの人々に対し、イベントやワークショップなどを通じて現代の西洋の生活に日本の伝統的な作品を取り入れる提案をしている。
例えば、抹茶の歴史や茶道についての講義のほか、参加者に実際に抹茶を立てて飲んでもらうワークショップや、日本酒と季節の食材のペアリングイベントなどを開催している。こうした日本文化の体験を通じて、実際に作品に触れてもらう機会を作り、その本質を伝え、販売している。日本文化に造詣の深い外国人はニューヨークに多く、本物の作品を見せる事により、作品の持つ魅力は言葉や文化も超えると考えている。
現時点では、残念ながら、従来のプロモーション方法が十分に活用できないが、新たに同社では、鎌倉彫の魅力を伝える映像コンテンツを制作し、日本文化の普及や販路の拡大に取り組んでいる。その狙いについて、代表の実川久美子氏は、「長い歴史を持つ日本文化は時代の変遷や、多くの危機を乗り越えてきた。今回制作する映像コンテンツの中では、鎌倉彫の美術品としての魅力に加えて、その歴史を紹介することで、危機を乗り越えてきた知恵なども世界の皆さんにお伝えしたい。」と語っていた。
米国では厳しい状況が続くが、様々な形で、県内企業の海外展開を支援していきたい。

<出典>
ジャパン・ソサエティー
https://www.japansociety.org/
Ki-Chu New York
https://www.kichuny.com/

 

抹茶体験 鎌倉彫 イースターエッグと鎌倉彫

(写真左)抹茶の体験イベント (写真中央)抹茶の体験イベントでの鎌倉彫 (写真右)米国のイースターエッグのお菓子と鎌倉彫のお盆

日本酒と季節の食材のペアリングイベント 米国向けに少し大きめに作られた湯飲み茶碗

(写真左)日本酒と季節の食材のペアリングイベント (写真右)米国向けに少し大きく作られた湯飲み茶椀

 

本文ここまで
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