海外駐在員の活動レポート(2023年9月・株式会社横浜銀行バンコク駐在員事務所)

　2023年9月に「FBCアセアン2023ものづくり商談会」がタイ・パタヤにて開催された。本商談会は、オンライン・オフラインの両方で出展が可能な上、事前に商談の申し込みが可能なため、効率的に商談を進められることが特徴の製造業特化型の商談会である。
　当日、会場では最新テクノロジーを展示する「INTERMACH」や、自動車部品を中心とした工業用部品に関するタイローカル企業が多数参加する展示会である「SUBCON THAILAND」という展示会が同時開催しており、様々な来場者と商談することが可能な点も特徴の一つとなっている。
　（公財）神奈川産業振興センター（KIP）では、県内中小企業の海外展開支援メニューの1つとして、県内中小企業向けに本商談会パタヤ会場での出展ブースを確保し、参加費用を一部軽減し、ブース提供を行った。今回、KIPブースを活用して出展を行った丹南工業（株）（山北町）に話を伺ったので紹介したい。
　当社は、2012年にベトナムにTANNAN VIETNAM CO.,LTDを設立。亜鉛・アルミニウムを中心としたダイカスト部品を製造する企業である。現在、ベトナムで部品を製造し、日本と中国向けに輸出している。今回、タイでの新規受注案件獲得に向けて、ベトナム生産というコスト面での強みを活かした提案をするため、本商談会へブースを出展した。タイは経済的に成熟しており、様々な自動車・電子機器の関連メーカーが集積していることが魅力であるという。タイ国内の大手自動車メーカーと商談を実施したほか、来場したタイ現地企業のバイヤーに向けて自社製品のPRを行った。
　このような商談会に参加することは、販路開拓の一つとして効果的な手段であることから、県内企業の皆様にもぜひこのような機会を有効活用し、タイでの販路開拓へとつなげていきたい。

【案内板】


【丹南工業（株）ブース】


【当社のダイカスト製品】