海外駐在員の活動レポート(2020年9月・タイ バンコク派遣職員((株)横浜銀行バンコク駐在員事務所))

掲載日:2020年9月2日

タイにおける自動車産業の動向

自動車産業の歴史
 タイでは、1960年代に自動車産業に対する投資優遇措置を設け、国外の自動車メーカーを誘致することで自動車産業を発展させてきた。日系自動車メーカーも相次いで進出し、国の主要産業として継続的に発展を遂げてきた。自動車産業の集積地となったタイにおいては、日系企業がシェアの大半を占めており、その発展に寄与してきた歴史がある。

新型コロナウイルスの影響
 そんなタイの自動車産業だが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、深刻な打撃を受けた。4月の国内自動車生産台数は前年同期比83.6%減の24,711台、5月は前年同期比69.1%減の56,035台、6月は前年同期比58.5%減の71,704台となり前年比で大幅なマイナスが続いている。 しかし、4月が底と見られ、5月からは経済活動が徐々に再開したことから、5月・6月と徐々に回復の兆しを見せつつある。

2020年自動車生産台数
【2020年自動車生産台数 出所:タイ工業連盟より】

バンコクモーターショーの開催
 東南アジア最大級の自動車展示会「第41回バンコク国際モーターショー」が7月15日~26日の日程で開催され、コロナ禍における世界初の大型展示会としてその動向が注目を集めた。当初は3月に開催予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大を受け延期。国内での感染拡大を抑え込んでいることもあり、開催する運びとなった。
 今回の展示会では、リアルでの展示会と併せて、オンライン上でバーチャル展示会も同時開催された。コロナ禍において展示会の中止や完全オンライン化への切り替えも多い中、タイでは感染防止策を徹底することで開催が実現した。
 今回バーチャル展示会に参加してみたところ、バンコクモーターショーの公式HPからログインして、バーチャル展示会場に入り、そこから各メーカーのブースを訪れることができた。「ライブストリーム」という機能では、各メーカーのプロモーションムービーを見ることもできる。あるメーカーでは、オンラインカタログや映像を見ながら、「ライブチャット」を通じて販売員とチャットやテレビ電話をすることができるほか、画面共有や画面同期といった機能もあり、よりリアルに近い形でサポートを受けることができる。試しにチャット機能を使っておすすめ商品を聞いてみると、直ぐに様々な提案をしてくれた。特設ページからオンラインショップにアクセスすることもできるため、見学から相談、購入までできる仕組みとなっていた。現地に行くことができなくても、遠隔地から近似的な体験ができるメリットは大きいと感じた。
 主催者の発表によれば、今年の成約台数は前年比53.8%減の2万2,791台、来場者数は、前年比約34%減の104万9,046人となった。昨年より成約台数と来場者数共に大幅減という結果となったが、今回の開催が消費者の購買意欲を喚起する契機となれば、自動車産業の回復も見えてくるのではないだろうか。
 タイには自動車関連の県内企業も多く、タイの自動車産業の回復が県内企業にもたらす影響は大きい。今後もその動向に注目していきたい。

バーチャル展示会入口
【バーチャル展示会への入り口】

バーチャル展示会全体像
【バーチャル展示会の全体図】

ライブチャットシステム

【ライブチャットシステム】

各メーカーブース例

【各メーカーブース例】

 

 

 

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