海外駐在員の活動レポート(2020年3月・タイ バンコク派遣職員((株)横浜銀行バンコク駐在員事務所))
「泰日工業大学ジョブフェア」で出展支援
今年1月、タイ・バンコクの泰日工業大学にて企業合同説明会「泰日工業大学ジョブフェア2020」が開催された。主催の泰日工業大学は、タイの産業発展に資する中核産業人材の育成などを目的として2007年に開学した私立大学で、今では4,000人以上の学生を擁しており、日本型ものづくり実践教育を特色としている。
毎年1月に開催されるこのジョブフェアに、今回は日系メーカーを中心に150社を超える企業・団体が出展し、1,000人以上の在学生・卒業生(※)が来場した。神奈川県が設置したブースを活用して県内企業4社も出展し、企業PRや採用活動を行った。
初出展した Siam NDK Co.,Ltd.(本社:NDK加工センター株式会社(相模原市))は、バンコクの南東に位置するチョンブリ県に工場を構え、自動車部品の切削加工などを手掛けている。現地法人では約900名の従業員が勤めており、今後も技術力や語学力の高い優秀な人材を積極的に採用するために参加した。
同社の担当者は、「ブースを訪れた学生350名程のうち、135名にエントリー登録してもらった。訪れた技術系の学生達の多くは日本語をある程度身につけており、積極的に日本語で会社情報を得ようとしている姿に、とても感銘を受けた」と感想を寄せてくれた。
日系通信社の調査によると、タイに進出している日系企業にとって、「優秀な人材の確保」が労務管理上の最大の課題となっている。しかし、タイで急速に進む少子高齢化を背景に、それが一層難しくなっていく可能性が懸念されている。
そのため、今後このようなジョブフェアの機会はより重要になってくると考えられる。こうした機会や情報の提供を通して、引き続き県内企業の現地展開をサポートしていきたい。
※タイの大学生は、卒業してから就職活動を開始するのが一般的となっている。
(写真)ジョブフェア会場の様子
(写真)Siam NDK Co.,Ltd.ブースの様子