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更新日:2025年5月16日
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海外駐在員の活動レポート(2025年4月・東南アジア事務所)
シンガポールは、日本の農林水産物・食品にとって有望な輸出先の一つであり、2024年の輸出額は過去最高となる557億円を記録し、全世界で第7位、ASEAN域内ではベトナムに次いで第2位の輸出先となっています。国内には1,000店以上の日本食レストランがあり、高級和食から居酒屋、カジュアルダイニングまで幅広い業態が展開されています。富裕層や中間層を中心に日本食への関心は高く、現地の高級スーパーや日系小売店では日本食品専用棚が設けられるなど、日本産食品の流通環境が整っています。
そのような中、2025年4月8日から11日にかけて、シンガポールEXPOにてアジア最大級の食品・飲料専門展示会「FHA-Food & Beverage 2025」が開催され、当事務所では、展示会にブース出展した、県内企業3社(株式会社ナチュレ、日本ケフィア株式会社、株式会社横浜食品サービス)の現地サポートを行いました。
展示会には45以上の国と地域から約1,650社が出展し、最新の食品・飲料関連製品やサービスが紹介され、来場者数は延べ47,900人に上り、大きな賑わいをみせていました。参加した県内企業も多くのバイヤーと商談を行い、成約が見込まれる案件もありました。
株式会社ナチュレの大曽根代表取締役は、自社が製造するゼリー製品が来場者に好評だったと振り返り、「日本産のフルーツゼリーは、小売・業務用製品共に現地のニーズに合っていたことから、手応えを感じた。シンガポールをはじめとしたアジア圏に販路を広げていけるよう、今回得られたご縁を大切にしたい」と語ってくれました。
日本ケフィア株式会社の関海外事業課長は、サプリメント製品に対する関心が高く、日本独自の発酵技術に関心を寄せる声も多かったことから、OEMの提案などを通じて、現地ブランドとの連携も視野に入れていきたい」と将来の展望を示してくれました。
株式会社横浜食品サービスの程営業二部長は、冷凍魚製品やケチャップ・冷凍豆腐を出展し、「ケチャップは味の良さが評価され、レストラン関係者からも前向きな声が寄せられた。また、冷凍製品ならではの物流コストという課題もあるが、品質や小分けが可能といった当社の強みを活かし、手巻き寿司のネタやキット具材としての商品展開など、新たな提案を進めていきたい」と今後の展望も含めて語ってくれました。
シンガポールは日本産食品の進出が進み、競争が激しい一方、国民の所得が高く、購買力も高いため、高価格帯の商品でも品質や価値があれば受け入れられます。消費者のニーズを的確に把握し、それに沿った商品を提案すること、また、他社との差別化を図ることで、シンガポール市場に売り込んでいける可能性があることを、今回の展示会を通じて、実感することができました。
当事務所では、今回のような現地サポートのほか、経済情報の提供や現地バイヤーのご紹介など、県内中小企業様のニーズに合わせた海外展開のサポートをしています。ご関心ありましたらお気軽にご連絡ください。
来場者で賑わう様子(ジャパンブース)
株式会社ナチュレのブース
日本ケフィア株式会社のブース
株式会社横浜食品サービスのブース
このページの所管所属は産業労働局 産業部企業誘致・国際ビジネス課です。