ホーム > 産業・働く > 事業者支援・活性化 > 企業支援・補助・融資 > 海外駐在員の活動レポート(2023年9月・東南アジア事務所)

更新日:2023年9月21日

ここから本文です。

海外駐在員の活動レポート(2023年9月・東南アジア事務所)

海外駐在員の活動レポート(2023年9月・東南アジア事務所)

ベトナムを舞台に進化を続ける県内中小企業

 神奈川県は、県内中小企業のベトナム進出を支援するため、ベトナムの工業団地や関係機関と連携し、進出の準備段階から操業後まで、総合的にサポートをする「神奈川インダストリアルパーク事業」を実施しています。2014年度に「第二タンロン工業団地(フンイエン省)」と連携を開始し、2017年度からは「ドンバンⅢ工業団地(ハナム省)」、「IDI第1、3レンタル工場(フンイエン省)」及び「KIZUNAレンタルサービス向上(ロンアン省)」と連携しています。
 県はこれまで、この事業を活用し、12社の県内中小企業のベトナム進出を支援してきました。今回は、同事業を活用しベトナムに進出した株式会社シンメイ(本社:横浜市)の最新動向を紹介します。
 同社は、食品容器の製造を主要事業とし、国内3か所(横浜市、島根県雲南市及び愛知県北名古屋市)に生産拠点があります。海外には2001年に中国・上海へ初めて進出し、2017年7月にベトナムのIDI第1、3レンタル工場に進出しました。
 ベトナムでは、アルミ箔の容器を生産していましたが、需要の増加に伴い、紙製容器も生産することにより、生産ライン増設のための工場拡張の検討を始めました。約1年の調査・準備期間を経て、2023年6月にイェンミⅡ工業団地(フンイエン省)へ移転し、操業を開始しました。 
 6月8日には新工場で開所式が行われ、来賓、取引先、現地スタッフなど総勢約100名の参加者が新たなスタートと今後の発展を盛大に祝いました。
 同社の代表取締役社長を務める湯川惣一郎氏は開所式において、「約10年前から、チャイナプラスワンとしてベトナムに注目し、2017年に、ベトナム進出決定から7か月で操業。今回も約1年で移転を果たすなど、常にスピード感をもって取り組んできた。今後も社員一同、更なる発展のため努力してまいりたい。」と抱負を述べられました。
 また、県では、ハノイやホーチミンにおいて「神奈川県企業会」を開催し、ベトナムに進出する県内企業に情報収集やネットワーク形成の場を提供しており、こういった県や関係機関の支援についても、「進出前から操業後においても、様々なサポートがあり大変ありがたい。今後も引き続きサポートをお願いしたい。」と語られました。
 2023年5月には日本の新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類感染症に移行し、今後は海外とのビジネス交流が一層活発化することが期待されています。
 東南アジアやインドでのビジネスに関心のある県内中小企業の皆様は、ぜひ当事務所までご連絡ください。


シンメイ社の新工場 
イェンミⅡ工業団地に移転したシンメイ社の新工場

シンメイの湯川社長
新工場開所式で今後の抱負を語るシンメイ社の湯川社長

ベトナム伝統芸能の獅子舞
開所式で披露されたベトナム伝統芸能の獅子舞

開所式の様子
開所式の様子

 

このページの所管所属は産業労働局 産業部企業誘致・国際ビジネス課です。