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更新日:2023年4月27日

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海外駐在員の活動レポート(2023年4月・東南アジア事務所)

海外駐在員の活動レポート(2023年4月・東南アジア事務所)

シンガポール食品市場に挑戦する県内企業

 農林水産省の調査によると、日本からシンガポールへの農林水産物・食品の輸出額は、2021年に前年比38%増(409億円)、2022年に前年比37.3%増(562億円)と近年大きく伸び、国別ではタイを抜いて第7位となっている。
 こうした中、日本の地方自治体が連携し、各地の地場産品のシンガポールでの販路拡大に向けて、「Battle of Prefecture」と銘打った試食・販売イベントが3月11日に開催された。
 石川県、長野県、高知県、静岡県に加え、神奈川県からは川崎市が参加し、刺身やキャビアといった海産物、酒、加工品、スイーツなど、17社64種類の商品が出品された。
 会場には、45万人の日本好きシンガポーリアンが登録するECサイト「J Passport」のVIP会員から約300名が来場し、試食などを行った。気に入った商品はその場で購入が可能であり、今回出品されたものは、J Passportでも販売を行っている。
 当日は、会場を埋め尽くすほどの参加者で賑わい、どの試食も瞬く間に品切れになる人気ぶりであった。日本での販売価格と比較すると2倍から3倍程度の高価格な設定の商品が多かったが、VIP会員の9割超がいずれかの商品を購入していたという。
 川崎市からは、3社から計4商品が出品された。キムチの製造・販売を行い、「おつけもの慶kei」を経営する有限会社グリーンフーズあつみは、渥美和幸代表取締役社長及び渥美朱美取締役が会場でトップセールスを行った。渥美社長は「当社の商品がシンガポール人にどの程度通用するのか感触を確かめたかった。試食した多くの方から好評をいただき、商品に自信を持てた。今回はキムチの試食提供のみ行ったが、J Passportでの販売に期待したい」と意気込みを語った。
 また、同市内でフランス菓子専門店を営む有限会社イルフェジュールは、看板商品である蒸ショコラオレンジやホールケーキなどを出品した。会場でトップセールスを行った同社の宍戸哉夫代表取締役社長は、「当社の商品はどの国でも通用すると思っている。今後、海外へ販路を拡大し、世界中の人々に当社の商品を楽しんでもらいたい」と将来の抱負を語っていただいた。
 もう1社のハップ・ビー・ビー株式会社は、現地への渡航ができなかったため、当事務所がパンケーキミックスの商品説明や販売サポートを行ったが、来場者から「乳幼児にも食べさせられる」などの声も多くあり、子育て世代を中心に好評だった。
 新型コロナウイルス感染症対策も徐々に緩和され、今後、対面でのイベントが増えてくることが予想される。今後もこうしたイベント等の機会も捉え、引き続き県内中小企業の販路拡大を支援していきたい。

 

Battle of Prefecture 参加企業(川崎市)

  • 有限会社グリーンフーズあつみ

https://kei-kimuchi.jp/

  • 有限会社イルフェジュール

https://www.ilfaitjour.com/

  • ハップ・ビー・ビー株式会社

https://ultramix.jp/profile.html
 

 

当日の会場(Sofitel Singapore City Center)の様子

【当日の会場(Sofitel Singapore City Center)の様子】

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