海外駐在員の活動レポート(2021年2月・東南アジア事務所)
高度人材で海外展開
1月30日、海外展開を図る日本企業と東南アジア諸国連合(ASEAN)地域の高度人材を結ぶマッチングイベント「アセアンキャリアフェア」が、12社の企業と575人の学生の参加の下、開催された。
このイベントは、文部科学省「キャンパスアジア」事業の一環の産学官連携プロジェクトとして、2013年に開始。以来、60社を超える日本企業や40以上のASEAN地域トップの大学などが参加してきた。今回は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で海外渡航が制限される中、初のオンライン開催となった。
当日は、専用サイトに仮想の会場が設営され、リアルのイベントさながらに、学生がバーチャルブースを見学し、企業説明の聴講やチャットによる担当者との質疑応答を行った。一方、企業側としても、あらかじめ登録された学生のプロフィルを基に、チャットなどでのアプローチが可能になっているなど、企業と学生のマッチングを円滑に進めるためのさまざまな工夫が施されていた。
今回、神奈川からは、ASEAN地域の拠点などで将来的に活躍する高度人材の獲得を目指して、ソフテム(川崎市川崎区)と東京エンヂニアリング(同市中原区)の2社が参加した。
ソフトウェア業を営むソフテムの常山勝彦会長は、「昨年参加し、日本語、IT技術共に優れたマレーシア人の学生と出会うことができた。今年はインドネシア子会社で活躍してくれる技術者3名の採用を目標に参加した」と語る。
また、同社のインドネシア子会社で採用事務を担当するワフュー氏は「学生たちは説明会の後、積極的に質問をしてくれて、彼らの熱意を感じた。特定の国に限らず、いろいろな国の優良な学生と出会うことができたので、参加して良かった」と話していた。
コロナ禍で海外との往来に制約がある中、今後も、オンラインを活用して県内企業の海外展開を支援していきたい。
「アセアンキャリアフェア」に参加したソフテムのバーチャルブース
※令和3年2月23日神奈川新聞より引用