海外駐在員の活動レポート(2019年12月・東南アジア事務所)
ベトナムと交流促進
2015年から県が開催している「ベトナムフェスタ in 神奈川」は、今年で5回目を迎えた。初回開催時には約1万1千人だった県内の在留ベトナム人は、昨年度には約2万人とほぼ倍増したほか、県内で学ぶベトナム人留学生は2015年度の約1,500人から今年度には約2,500人に達するなど、神奈川とベトナムの交流は着実に拡大している。
このような中、ベトナム現地における神奈川の認知度向上と一層の交流拡大を目指して、県は首都ハノイで「神奈川フェスティバル in ハノイ2019」(11月16日~17日)を開催した。
昨年に続き2回目の開催となった本イベントは、ハノイ市中心部のリー・タイ・トー公園で、小田原ゆかりの風魔忍者ショーやアンバサダーの上野優華さん、ベトナム人トップアーティストのヌー・フック・ティンさんら日越アーティストによるライブなどのステージパフォーマンスを行ったほか、箱根町など県内の自治体や観光事業者がブースを設けて県内観光地をPRした。
黒岩知事も本イベントにあわせてハノイを訪問。ダン・ティ・ゴック・ティン国家副主席をはじめ、ヴー・ドゥック・ダム副首相、マイ・ティエン・ズン政府官房長官ら政府要人と精力的に会談したほか、イベント終盤のステージでは、他の来賓者とともにテーマソング「青」を歌うなど、神奈川の魅力をアピールした。
天候にも恵まれ、昨年を上回る約7万5千人の来場者が訪れた盛況なイベントとなり、現地メディアによる取材も多く、好意的に報道されていた。単発イベントとするのではなく、継続して開催することで関心が高まり、多くのベトナムの方に神奈川の魅力を伝えることができたと実感している。
2年連続の現地イベントの開催により、両地域の友好関係や相互理解はより一層深まり、強固なものになったと感じている。こうした機会をとらえて、経済や文化、観光など幅広い分野にわたる交流をさらに発展させていきたい。
(写真)2年連続で県が開催した「神奈川フェスティバル in ハノイ2019」は昨年を上回る来場者を集めた=ベトナム・ハノイ
※令和元年12月17日神奈川新聞より引用