海外駐在員の活動レポート(2018年9月・北米事務所)

掲載日:2018年9月28日

スポーツイベントを契機とした投資誘致PR

8月下旬、リトルリーグワールドシリーズの開催地、ペンシルベニア州ウィリアムズポートで行われた投資環境ミッションに参加した。このミッションは、ペンシルベニア州や地元のライカミング商工会が中心となって企画したもので、米国内の外国投資促進機構(ジェトロなど)や企業、投資家など13人が参加した。


リトルリーグワールドシリーズは、1947年から始まった世界最大規模のユーススポーツプログラムである。世界約80の国・地域で行われる予選リーグを勝ち抜いた16チームが本選に出場する。


チーム関係者や観客の宿泊や食事、グッズの売り上げなどを含め、期間中約35億円の経済効果が地域に波及している。この大会は、全米で知名度が非常に高いことから、この地域の投資環境や生活環境をビジネスパーソンにPRする契機として、昨年から、ワールドシリーズの開催に合わせ、投資環境ミッションが開催されている。


さて、米国北東部に位置するペンシルベニア州は、人口1280万人で全米6位(本県は918万人)、州内総生産は6,010億ドルで、全米6位(本県は2,759億ドル)の規模を誇る。また、フィラデルフィア、ピッツバーグといった大都市を擁し、南北戦争決戦地・ゲティスバーグや、アパラチア山脈サスケハナ川などの景勝地も多く、歴史、文化、自然など多様な魅力を有している。産業面では、全米最大規模の鉄鋼メーカーであるUSスチールやケチャップのハインツ、チョコレートのハーシーなどが拠点を構える。また、カーネギーメロン大学、ペンシルベニア大学など全米屈指の名門校があり、優秀な人材を輩出している。


今回の視察では、現地に進出した企業の話を伺う機会があった。スナック菓子メーカーのLeClercFood(カナダ)は、ウィリアムズポート近郊に2002年に米国内の最初の工場を立ち上げた。進出にあたっては、米国東部の大消費地(ニューヨーク、フィラデルフィア、ボルチモアなど)に近いこと、それら大消費地に繋がる幹線道路が伸びており、交通網が発達していることなど、投資環境の優位性が決め手となったと話してくれた。


また、視察を行ったペンシルベニア工科大学では、「企業から溶接加工の受託があり、大学からは、プラスチック加工技術を提供するなど、相互の連携を通じて、企業で即戦力となる人材の育成を目指している。」と説明を受けた。こうした産学連携による取組みは人材面でのマッチングにも寄与しているといえよう。


地域が誇る資源(今回はスポーツイベント)を、投資促進に活用するという柔軟な発想、またそれを実現していく地元関係者と州政府とのチームワークから、多くのことを学んだ。神奈川県への投資促進や県内企業の海外進出支援にあたって、参考としたい。

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(写真)投資環境ミッションの参加者(ウィリアムズポート)

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(写真)LeClercFood社(ウィリアムズポート)

 

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