中小企業サポートかながわ(2017年12月・北米事務所)

掲載日:2017年12月28日

日系企業の期待高まる米国南部

日本貿易振興機構(ジェトロ)が行った「米国・カナダ進出日系企業実態調査(2017年1月)」によると、回答企業525社の約8割が、今後2-3年で市場拡大が期待できる地域として米国南部に期待を寄せています。今回は、この米国南部で事業を展開する県内企業を紹介します。

地域とともに成長を(株式会社ヨロズ)

(写真)ヨロズオートモティブアラバマ社(YAA)

自動車サスペンションの開発製造等を手掛ける株式会社ヨロズ(横浜市港北区)は、ミシガン州、テネシー州の生産拠点に加えて、2015年10月に南部アラバマ州にヨロズオートモティブアラバマ社(YAA)を設立しました。約100億円を超える投資に加え、2020年までに300人を雇用することによる経済効果に地元政府も期待を寄せ、当時の州知事は同社の進出を大いに歓迎しました。
YAAの矢後敏之社長は、「弊社は2015年に会社設立し、2017年1月から生産を開始しました。2016年1月の地鎮祭には、州知事、上院議員他多くの地元の方々に参列いただきました。現在、テネシー工場からの設備移管も進んでいるほか、将来のビジネス受注も順調に進んでいます。自働化を積極的に進め地域とともに成長をしていきたい」と今後を見据えています。

戦略的な設備投資(株式会社パイオラックス)

自動車用の樹脂・金属ファスナー部品等の開発製造等を手掛ける株式会社パイオラックス(横浜市保土ヶ谷区)は、南部ジョージア州の拠点で設備投資を進めています。同社は、2015年以降、ホースクランプ(配管締結部品)を生産するための加工設備や、事業拡大及び業務効率化のための自動倉庫を数十億円を投じて新設するなど、設備投資を積極的に進めてきました。高さ約18mの倉庫内を、受注状況などに応じて梱包された部品が縦横無尽に移動する光景が印象的です。同社の現地子会社PiolaxCorporationの石川元一社長は、「弊社は1988年8月8日に設立、来年はちょうど30周年の節目となります。引き続き北米自動車市場は堅調に推移すると予想しておりますので、今後も積極的に設備投資を推進、特に自動化、機械化による品質改善、省人化投資を優先的に進めていきたいと考えています」と今後の展望について語っています。

PiolaxCorporation
PiolaxCorporation(ジョージア州)樹脂工場及び自動倉庫棟
 

 

米国南部市場への期待

アラバマ州には、トヨタ、ホンダ、現代、メルセデス・ベンツが生産拠点を構え、乗用車の生産台数は年間100万台で全米5位につけるほか、ジョージア州には、メルセデス・ベンツ、ポルシェが北米本社、起亜が生産拠点を置くなど200社以上の自動車関連企業が集積しています。これら地域を所管するジェトロアトランタ事務所の森則和所長は、「米国南東部は、安価な生産コスト、優秀な人材、充実した物流網などを通じ、製品の競争力を高められることに定評がありましたが、最近では多様な業種の参入や成長市場としての魅力も加わり、「ビジネスのやり易さ」としての魅力がさらに高まっていると実感しています」と同地域の魅力を説明しています。
 米国南部の成長を県内企業が活用できるよう、ニーズに応じた米国への展開支援に取り組んでいきたいと考えます。

●県企業誘致・国際ビジネス課TEL045(210)5567
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