海外駐在員の活動レポート(2017年6月・大連 神奈川経済貿易事務所)

掲載日:2017年6月30日

リアル店舗の存在感

5月14日・15日の2日間にかけて、中国が主導するシルクロード経済圏構想「一帯一路」の国際会議が北京で開催された。

中国の威信をかけたこの大イベントにはロシアのプーチン大統領ら29か国の首脳を含む、100か国以上の代表が参加したこともあり、中国のテレビ放送では会議の様子などが連日伝えられた。この「一帯一路」構想に絡み、注目を浴びた都市がある。欧州と長距離貨物列車でつながる浙江省義烏市である。以前、同市を訪れる機会があったため、現地の状況について報告したい。

義烏市は人口約198万人の都市であり、省都である杭州市から南へ約100km、列車で約40分の距離にある。また、中国東部最大の物流基地として世界219の国・地域と取引を行っており、世界最大の総合卸売市場と称されている。市内にある義烏国際商貿城は1区から5区までの5つの巨大な建物で構成されており、車で移動しなければならないほどの広大な敷地に圧倒された。敷地面積は全体で約550万平方メートル、サッカー場で実に700個分に相当するとのことである。また、店舗数は約7・5万戸もあり、各店舗に3分間滞在した場合、1日8時間とすると、すべての店を回るのには1年半かかるとの説明が印象に残った。

1区と5区を視察したが、1区には約8千店舗あり、造花、アクセサリー、ぬいぐるみ、玩具などが並ぶ。5区には、海外からの輸入商品を扱う店舗を中心に約7千店舗が軒を連ね、衣料品や日用品などが並ぶ。近年、日本を含む海外からのこうした輸入品の取引が非常に伸びている状況とのことであった。
 
「一帯一路」構想に絡み、中国の番組でも義烏市の卸売市場の様子が紹介された。今後更に、中国と諸外国との物流網やインフラ網が整備されることで、中東や欧州、またアジアから安く大量に商品を仕入れることが可能となるなど、卸売市場としてリアル店舗(※ネット上の取引(EC)に対しての実店舗)の存在感が増すであろうとの見方が伝えられていた。5月に義烏市で開催された輸入商品博覧会には、日本企業が多数参加しており、出展者から食品関係を中心に来場者の関心が非常に高かったとの話があったことも興味深い。
 
県内企業の販路拡大に寄与できるよう、今後もダイナミックな中国市場の状況を把握していきたい。

(写真)義烏国際商貿城の様子

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