海外駐在員の活動レポート(2016年4月・東南アジア事務所)

掲載日:2016年4月30日

集積が進む南インドの自動車産業

インド最大の自動車展示会での県内企業ブース
オートエキスポ2016コンポーネンツ

2015年の経済成長率が7パーセント超と堅調な成長を続けているインド。この首都ニューデリーで今年2月に「オートエキスポ2016モーターショー」が開催された。
今年で13回目を迎えるこの展示会は、2年に一度開催されるインド最大の自動車展示会である。会場には、インドの一般消費者が多数来場し、最新車種に注目が集まっていた。
また、同時期に自動車部品の展示会「オートエキスポ2016コンポーネンツ」も開催され、県内企業3社が参加。インドでの取引拡大に向けて精力的に商談を行っていた。
今回は、この展示会に参加した県内企業の取組みを紹介したい。
自動車部品向け潤滑剤メーカーのエスティーティー株式会社(秦野市)は、2014年3月にインド南部のタミル・ナドゥ州チェンナイでの投資許認可を取得。2015年から本格的に現地で製造・販売を開始し、現在3期目。グリースの製造のほか、乾燥被膜タイプの潤滑剤(ドライコート)などを手掛ける。
現地法人代表の大場裕朗氏は、「タミル・ナドゥ州には複数の取引先が進出しており、インドの中でも特に自動車産業が集積しているため、進出を決めた。南インドは、まじめな気質の人材が多く、現地での製造にプラスの面が多いと感じている。」と、南インドの投資環境を評価していた。
さらに、インドでは、モディ首相によるメイクインインディアの大方針に従い、産業人材育成にも力を入れている。特に、自動車産業が集積しているタミル・ナドゥ州では、州内76箇所に職業技術校を設置。英語の習得に加え、溶接や機械加工など製造現場で必要となる基礎的な技術の習得を目指す。
ただ、州政府としては、職業技術校の設備が古く、現在の生産現場とのギャップがあると認識しており、JICAなどとも協議し、進出日系企業の要求水準にあわせて改善を図っていきたい考えだ。
なお、タミル・ナドゥ州と県は、2014年11月に「経済交流の促進に係る覚書」を締結し、県内企業の展開支援を行っている。こうした関係を生かし、投資先として注目を集める同州を中心としたインドへの進出支援に、引き続き力を入れていきたい。

 

タミル・ナドゥ州立職業技術校で学ぶ学生たち

タミル・ナドゥ州立職業技術校

 

エスティーティー株式会社チェンナイ工場建物の様子

エスティーティー株式会社チェンナイ工場

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