海外駐在員の活動レポート(2023年12月・大連　神奈川経済貿易事務所)

節目の年に交流促進

　今年は、県と中国・遼寧省との間で友好提携を締結してから40周年を迎える記念の年である。
　中国の東北地方に位置し、4千万人を超える人口を有する同省からは、今年3月に靳国衛（きんこくえい）副省長を団長とする訪問団が県を訪れ、黒岩知事と未病に関する取組など、県の重点政策についての意見交換を行った。
　これを受けて、知事は今年10月に同省を訪問。省都の瀋陽市内で李楽成（りらくせい）省長と会談したほか、同省主催の友好提携40周年記念式典に出席した。更に、県及び同省の青少年による書画展やスピーチコンテストといった交流イベントにも積極的に参加した。

　また、同市内のホテルにおいて、中国企業の県内誘致を目的とする「神奈川投資セミナー」を開催。主に同市周辺の企業関係者を中心に、約100人が参加した。
　セミナーでは、企業誘致施策「セレクト神奈川NEXT」をはじめとする県の投資環境について知事からプレゼンテーションをした後、今年1月に県内へ進出した中国企業（新亜電子股份有限公司）による事例発表が行われた。
　セミナー後、参加企業及び関係者の交流会も実施され、活発な意見交換が行われた。参加した中国企業関係者からは、「もともと日本企業との取引が多い。新型コロナウイルス感染症による渡航制限もなくなったことから、日本進出には良いタイミングと感じている。」という話や、「知事のプレゼンテーションを聞いて、県内進出したいと思った。」という感想を聞くことができた。

　節目の年にこのような交流イベントを開催したことにより、両地域間の友好関係はより一層強固なものになったと感じている。引き続き、ビジネスや文化など幅広い分野にわたる両地域の発展に貢献したい。

　　　　瀋陽市で開催された神奈川県投資セミナー

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