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更新日:2023年8月30日

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海外駐在員の活動レポート(2023年8月・大連 神奈川経済貿易事務所)

海外駐在員の活動レポート(2023年8月・大連 神奈川経済貿易事務所)

県内に進出しグローバル展開を進める中国企業(浙江省)を紹介

 中華文明発祥の地の一つとして知られる浙江省。古くから「魚米の里・絹と茶の産地・文物の邦、観光の地」と呼ばれ、全国屈指の豊かな省である。
 産業分野では、1978年の中国の改革開放政策において、省内にある世界有数の貿易港・寧波港などを活かした繊維・機械工業産業が発展した結果、2021年現在で約7.3兆元(約146兆円)の省内総生産と約6,500万人の人口を抱える経済的先進地域となっている。
 日本との貿易額も右肩上がりに上昇しており、日本への進出を検討する企業も増加している。今回は、同省から神奈川県内に進出した中国企業についてレポートしたい。
 
 新亜電子股份有限公司(新亜エレクトロニクスジャパン株式会社)は、「セレクト神奈川NEXT」の支援策を活用し、横浜市内に日本法人を設立。今年1月に県内進出を発表し、日本における本格的な活動を開始した。
 同省楽清市の本社工場では各種ケーブル、電線の製造を行っており、今年5月に同市内に敷地面積13万平方メートル、1日当たり3万キロメートル・150トンの生産能力を有する新工場を設置し、受注増に対応している。
 同社副総経理の揚文華氏は、県内進出の経緯について、「従来から日本の家電やバイクメーカーとの取引が多く、顧客から日本拠点設置の要望があった。東京に近いことや、県や横浜市、日本貿易振興機構(ジェトロ)のサポートを受けられることを知り、横浜に法人を設立することとした。」と話す。
 また、日本法人の今後の展開については、「海外向けの売上が多数を占めており、その中でも日本市場は重要と考えている。新規顧客獲得に向け、積極的な営業活動を進めていきたい。」と述べていた。

 神奈川県は首都圏に位置し、羽田空港からの交通アクセスも良く、外国企業が日本でビジネスを進める上で魅力的な投資環境が整っている。
 今後も、このようなセールスポイントを積極的にPRし、産業のグローバル化を進める中国企業の県内誘致活動を進めていきたい。

新亜電子股份有限公司 新工場外観

    新亜電子股份有限公司 新工場外観


新亜電子股份有限公司 新工場内部
    新亜電子股份有限公司 新工場内部

 

 

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