海外駐在員の活動レポート(2019年8月・大連 神奈川経済貿易事務所)

掲載日:2019年8月23日

日台企業連携による海外展開の可能性

台湾では2016年に蔡英文政権が打ち出した「新南向政策」のもと、台湾企業のアジアへの事業展開を推進しており、その中でも日本企業との連携による展開に力を入れている。日台の良好な関係を基盤に、日本企業の技術やサービス、台湾企業特有の柔軟性や華僑ネットワークといったそれぞれの長所を活用し、東南アジア、南アジア市場への事業展開が期待されている。

こうした取組みに呼応する形で、川崎市は今年7月に台湾でのビジネス商談・視察会を開催し、台湾への事業展開や台湾企業と連携して第三国展開を視野に入れる川崎市内の企業8社が参加した。プラスチック射出成形加工、精密機械部品の切削加工、マイクロ化学チップ開発、環境コンサルティング、土木・建築関連パーツの開発製造、板金加工・空間デザイン、わらび餅製造、ノンアルコール飲料製造など幅広い分野の企業が参加し、台湾とのビジネスに対する強い興味がうかがえた。

今回の商談・視察会では、台湾の工業技術研究院(ITRI)の全面協力のもと、国立清華大学等への視察のほか、台北市・台南市の2か所で台湾企業との商談会が開催された。

台北の商談会では、日本側企業によるプレゼンテーションの後、個別商談が行われ100名規模の台湾企業関係者が参加するなど、市内企業の製品・技術の説明に熱心に耳を傾けていた。

商談・視察会に参加したマイクロ化学技研(株)の田中勇次代表取締役は、「当社の開発したマイクロ化学技術は化学、バイオ、医療、環境、食品など様々な分野での応用が可能である。既に、弊社非常勤CTOの東京大学北森教授と台湾の国立清華大学がマイクロ化学の研究において連携を協議していることもあり、台湾での事業化・顧客開拓を期待して参加した。商談会では台湾企業から興味を持ってもらえたので、今後の進展を期待したい。」

と語った。また、有機性産業廃棄物減容装置販売に取り組む日本ミクニヤ(株)の田中優司グループリーダーは、「当社は既にベトナムでの事業展開を進めている。台湾での事業展開とともに、台湾企業と連携したベトナム等への事業展開にも興味があり、今回の訪問をきっかけに台湾企業との可能性を模索していきたい」と話した。

異なる国や地域の企業同士が連携して第三国への海外展開に取り組むには多くの課題があるが、日本と物理的・心理的な距離感が近く、共に漢字圏であり、日本語普及率も高い台湾とは、連携の可能性を期待させる。こうした連携を模索する企業に対してどのような支援ができるのか、企業の思いに耳を傾けながら活動していきたい。

presentation

(写真)プレゼンテーション会場

taipei

(写真)台北での商談会の様子

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