三崎漁港(二町谷地区)整備事業について
目次:
事業の概要
本事業は神奈川県、全国漁港・漁村振興漁業協同組合連合会、三浦市土地開発公社の3者による協同事業で、二町谷地区の水域13.8ヘクタールを埋立てました。
県では、防波堤や護岸などの工事を担当しました。
位置図
航空写真
二町谷埋立地の平面図
北護岸・北公園
平成13年10月に北護岸の整備が完了しました。また、平成20年7月には、この親水階段式の北護岸と一体となりテーブル・あずまや・水飲み場・バイオトイレ等の施設を備えた緑地を有する「二町谷北公園」が開園しました。北公園パンフレット[PDFファイル/290KB]
注意:上記パンフレットに記載の駐車場は、現在閉鎖しています。
南防波堤
南防波堤の構造
防波堤にはいろいろな構造形式がありますが、南防波堤は、「二重スリット付ハイブリットケーソン」構造の防波堤で整備されています。
工場にて鋼材やコンクリートを使用してケーソンを製作した後、大型起重機船(クレーン船)で吊り上げ、海に浮かべて引き船で三崎漁港(二町谷)までえい航して、現地にて横に並べて据え付けて防波堤を築造しました。
注意:ケーソンとは、コンクリートでつくられた筒状または箱状のもので、建物や橋の土台をつくるためによく使われます。
南防波堤全景
工場で完成したケーソン
(ケーソン24函)
撮影日:平成16年1月22日
スリットケーソンとは?
この工事で使っているケーソンは”スリット式ハイブリットケーソン”と呼ばれるものです。
スリットとは、ケーソンの外側の壁につくられたすき間のことで、防波堤本体への波と壁にぶつかって、はねかえる波の力の両方を小さくする働きがあります。岸壁にある消波ブロックと同じ働きをします。
防波堤を造ることで、港の船や施設を波から守ります |
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防波堤に波がぶつかった時! |
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スリットや消波ブロックがない場合 |
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防波堤に消波機能がある場合 |
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南防波堤ケーソン製作の流れ (工場での製作)
1 まず鋼材を加工して大きなパネルを作ります |
2 パネルを組み立てます |
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3 鋼殻完成 |
4 できた鋼殻の周りに鉄筋を組立てコンクリートで覆います |
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5 ケーソン完成 | |
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南防波堤ケーソン据付の流れ (工場から現地(二町谷))
1 中に水が入らないようにケーソンに蓋を取り付けます | 2 3,000t吊級の超大型起重機船で海に浮かべます |
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3 船で引っ張って三崎漁港に運びます | 4 据え付ける現場に到着しました |
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5 ウインチで引っ張って正確な位置に沈めます | 6 ケーソンの中に砂を入れて重くします |
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7 砂の上にコンクリートで蓋をします | 8 ケーソンの周りにブロックを据え付けます |
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9 こうして防波堤が出来ていきます | |
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南防波堤では、ケーソンを27函つなげて500mの防波堤が完成しました。