更新日:2024年8月30日
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60年以上に渡り三崎と城ケ島を結ぶ重要な施設として活躍する「城ケ島大橋」について紹介します。
目次:概要、建設の経緯、城ケ島大橋の基礎データ、構造、建設当時のパンフレット、長寿命化
城ケ島大橋は、城ヶ島と三浦半島を結ぶ海橋(海にかかる橋)です。昭和35年(1960年)に完成した当時は、鋼床版箱桁形式(中央部3スパン)として東洋一を誇った優美な橋です。
昭和30年(1955年)前後、遠洋漁業の急速な発展に伴って、三崎漁港では漁業関連用地が不足し、これ以上大幅な拡張の望みがないため、三崎の対岸である城ヶ島にその埋立用地を求めました。
このため城ヶ島の漁業用地の経済的価値を高め、施設の高度利用を図るために、城ヶ島と三崎を結ぶ城ケ島大橋が建設されることになり、総事業費7億円をかけて、昭和32年(1957年)4月に起工。昭和35年(1960年)4月に完成しました。
橋は船舶の航路を跨ぐことから、航路のための幅85m、満潮位の潮の高さから橋までの高さ21mを確保することが条件となりました。この条件を満たすために当時ドイツにおいて、いくつかの橋に用いられていた鋼床版箱桁型式の構造を採用しました。
この型式により城ケ島大橋の優美で軽快な外観をつくりだしています。
1960_城ケ島大橋_神奈川県[PDFファイル/6.6MB]
歩道床版の支持鋼材が腐食
歩道床版の支持鋼材が腐食
伸縮装置が腐食
歩道コンクリート床版が劣化(ひび割れ、漏水・遊離石灰)注:写真はひび割れ事例
城ケ島大橋と吊足場
城ケ島大橋と工事用クレーン
【歩道支持鋼材の補修】
補修前:鋼材が錆びて劣化しています
補修中:劣化した部分を撤去しました
補修後:新しい鋼製当て板を特殊ボルトで取り付けました
【高欄(手すり)の交換】
交換前:スチール製
交換中:支柱を設置中
交換後:アルミ合金製
【歩道床版の交換】
交換前:歩道舗装撤去中
交換中:新しい床版を設置中
交換後:設置完了
城ケ島大橋の機能保全工事に伴い、車道や歩道の交通規制を行います。交通規制を行う期間や範囲は、工事によって異なります。
令和6年度塗装工事の交通規制はこちら:
工事中はご不便をお掛けしますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願いします。
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