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更新日:2023年4月26日

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大山・丹沢山系での登山体験を通して(3)【2019大学連携・東海大学】

大学生が「大山」「大磯」の魅力をブログ形式で紹介します!

無事に塔ノ岳への登頂を果たした一行ですが、今回の「丹沢・大山やまなみ登頂スタンプラリー」はさらに先にある丹沢山への登頂も必要になります。

丹沢山は丹沢山地の主脈に位置しており、日本百名山にも選定されています。塔ノ岳から片道1時間弱ほどで到着しますが、日帰りで登山をするとなると、塔ノ岳から丹沢山を往復するルートとなります。日没の時間を考慮した結果、体力に不安があった2名は塔ノ岳で待機することになり、自分1人で丹沢山へのアタックを敢行しました。

塔ノ岳から丹沢山へのルートは、アップダウンが多いものの木道が整備されており、比較的スムーズに進むことができました。登山道からは丹沢山地の山々を一望することができます。2.6キロほど山道を歩き、無事に丹沢山に登頂しました。そしてスタンプをゲット。時間の関係で息つく間もなく塔ノ岳まで引き返しました。塔ノ岳に着くころにはランナーズハイのような状態に・・・。塔ノ岳まで戻り、待機していた方が作ってくれたおじやをいただいた時の幸福感は形容しがたいものがありました。食事の大切さを思い知らされますね。

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塔ノ岳を出発したのは14時40分。帰路は丹沢山地の登山ルートで最も一般的である大倉尾根を下っていきます。

大倉尾根は有名なルートではありますが、全長7キロ、標高差1200メートルと手強い相手です。長く急な道が続くことから「バカ尾根」という不名誉な別称もついており、その名に恥じぬ実力で我々を苦しめることになりました・・・。

途中の小草平(堀山の家)付近までは、神奈川県や相模湾を一望できる風光明媚な道のりです。と、それだけなら良いのですが、塔ノ岳から延々と下ってきた我々の足は、早くも限界を迎え始めていました。しかしながら、進んだのは3キロ程度。ここからが本番です。

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その先は、森の中をひたすらに下ります。足はすでに悲鳴を上げていましたが、下りきらなければ帰ることができません。この日の日没は17時。大倉尾根の標準踏破時間は2時間20分。そして前述したように塔ノ岳を出発したのは14時40分。長い休憩を取ることは許されないギリギリのアタック。声を掛け合いながら、がむしゃらに下山していきます。

途中、高校生が補修した道を通過。大倉尾根は登山者が年中絶えないため、登山道の荒廃も問題となっています。これに対処するためにNPO法人が主催する登山道の補修活動が定期的に実施されています。活動に感謝しつつ、足の痛みに耐えながら通過させていただきました。

登山口である大倉に到着したのは17時。ちょうど日没でした。足は限界を突破していましたが、全員ケガなく無事に下山ができ、心からの達成感が得られた気がします。家に帰る前に鶴巻温泉にある「弘法の里湯」に立ち寄りましたが、温泉に浸かった瞬間の幸福感は言葉に表せないものでした。

今回の登山は、予定変更や時間ギリギリでの行軍など大変なことも多くありましたが、山から見る景色や音、そして宿や山の上で食べる食事など、五感をすべて使って満喫することができました。さらに大山地域の文化や丹沢山地の成り立ち、歴史などを学び、非常に有意義な時間でした。

「我々のような登山初心者でも、もしかしたら冬山を登ることができるのではないか」という安易な発想から始まった今回の旅でしたが、厳しさの中にある登山の楽しさや嬉しさを見つけることができ、自分たちの自信にもつながりました。実は3人とも神奈川県出身ではなく、大学への進学をきっかけに移住したのですが、神奈川県が持つ魅力をまた一つ知ることができ、「神奈川県に住んで良かった!」という気持ちでいっぱいです。

今回は予定が変更となったことにより、スタンプラリー設置個所の一つである鍋割山への登頂は叶いませんでしたが、近いうちにアタックを敢行したいと思います。

皆さまもぜひ、冬の丹沢山地に出かけてみてはいかがでしょうか。

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