更新日:2024年3月4日

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令和5年度「黒岩知事と県民との“対話の広場”(湘南会場)」開催結果

令和5年10月23日 茅ヶ崎市コミュニティホール(茅ヶ崎市役所分庁舎6階)で開催された黒岩知事と県民との“対話の広場”(湘南会場)開催結果

集会の概要

対話の広場1

 

黒岩知事との“対話の広場”地域版(湘南会場)

日時 令和5年10月23日(月曜日)18時30分から20時00分
会場 茅ヶ崎市コミュニティホール(茅ヶ崎市役所分庁舎 6階)
テーマ 子育てのしやすいコミュニティづくりを目指して!
内容

1 知事のあいさつ

2 事例発表

【事例発表者】

・中川 珠里(なかがわ じゅり)氏
 (ブランドディレクター、インフルエンサー)

・新保 幸男(しんぼ ゆきお)氏
 (神奈川県立保健福祉大学保健福祉部 社会福祉学科長)

3 意見交換

4 知事によるまとめ

参加者数 129名

知事のあいさつ

対話の広場2

こんばんは、神奈川県知事の黒岩祐治です。本日は、対話の広場へようこそお越しいただきました。この対話の広場というのは、私が知事になってからずっと続けてきていまして、今まで85回ぐらい、こうやってお話ししている人の数が、延べ1万3000人を超えています。
直接お話をする機会でありますから、私にとっても非常に貴重な場だと思っています。そんな中でいただいたご意見をそのまま政策に反映したということも実はたくさんありますので、皆様の生の声をしっかり受けていきたいと思います。
ただ、コロナで4年間できませんでした。非常に残念なことでありましたけれども、その間に、オンラインでの対話の広場をやったこともありました。オンラインの対話の広場も、それはそれで面白くて、子育てのことについてお話をした時に、皆さんお家から出てこられて、その時にお子さんと一緒に出てきて話をしたり、お母さんと話しているときに、横で子どもが泣いたり、そういう非常に子育て感覚あふれるようなそんな場での議論ができましたけれども、生の声でやり取りをするといったこと、私も非常に楽しみにしておりますので、思う存分をご意見をいただきたいと思っております。そして私が直接それに対して答えていきます。
ただ、この「子育てのしやすいコミュニティづくりを目指して!」といったテーマに限ったお話ということで、お約束いただきたいと思います。
シナリオはありません。皆様の意見がとまったら、その場で終わりますから、どんどん意見を言っていただきたいと思います。

県総合計画

司会

それでは次に、県の総合計画について、ご説明いたします。
今年度の対話の広場は、2040年の神奈川を展望する新たな総合計画の策定に向けて開催しております。県の総合計画について、神奈川県政策部長山崎より、ご説明申し上げます。

総合政策部長
ご紹介いただきました山崎でございます。この場を借りまして総合計画のお話を少しさせていただきたいと思います。総合計画、名前のとおり、県の一番上位にある計画でございます。県の将来、どういう県にしていくのかということを示して、それに向けて県がどういうことをやっていくのかということを書いている計画です。
一方、これは県だけではなく、県民や企業の皆様と共有して、一緒の方向を目指していこうと、そういった羅針盤の役割もあります。或いは、目標値を定めており、県の通信簿のような、評価・軸になる、そういった計画でもあります。
県ではいろいろな計画がありますが、我々は法定計画と言っておりますけれども、国の法律などからそういうものを定めなさいと言われている計画が多い中にあって、この総合計画は自治基本条例であり、県は、県の政策の基本的な方向性を総合的に示す計画を策定しなければならないということで、要は県の条例で自主的に策定している計画であるというところに特徴がございます。

総合計画1

現在の総合計画は二層構造という形になります。まず基本構想、これは県の将来のあるべき姿を描いているものでございます。
それに対して、もう一つが実施計画ということで、基本構想の実現に向けて、当面、今の計画は4年間ですけれども、どんなことをやっていくのかということを具体的に示してる計画になっております。
この二層構想で作っており、これを今見直しをしているところでございます。
 

基本構想
まずは基本構想ですが、目標年次は2040年としております。基本理念としては、いのち輝くマグネット神奈川を実現するということで今の基本理念を踏襲してまいりたいと思います。
その他、神奈川の将来像として、「誰もが安心してくらせる やさしい神奈川」、「誰もが自らの力を発揮して活躍できる神奈川」「変化に対応し 持続的に発展する神奈川」こういった将来像を描いております。

基本構想2
神奈川はいろいろな地域特性がございますので、地域づくりの基本方向ということで、基本構想の中で、この五つの地域政策圏を設けて、それぞれの目指す姿と、具体的取り組み内容を書いております。
今回の対話の広場も、地域ごとに実施する予定であり、湘南地域は第一号ということになっています。
次に、実施計画ですが、計画期間は、来年2024年から2027年度までの4年間を考えております。4年後を目指す姿として、「県民目線のデジタル行政でやさしい社会実現」というキャッチフレーズを挙げて、これを目指していきたいと考えております。

実施計画実施計画2実施計画3

この実施計画の中の、県のいろいろな政策分野を横断的にやっていこうということでまとめたプロジェクトが、総合計画の一番の肝になります。
新しい総合計画では、5つのテーマごとに13個のプロジェクトを掲げて取り組んでいきたいというふうに考えております。
プロジェクト1、「子ども・若者」ということで、まさに今日のテーマにあたります。
今、パブリックコメントにて、皆様からのご意見を募集しております。11月半ばまで募集しておりますので、ぜひ、ご意見、ご提案をいただければというふうに思います。
よろしくお願いします。
それから、総合計画とは少し離れますけれども、本日のテーマである子ども子育てに関する神奈川県の施策を少しご紹介をさせていただきたいと思います。

子育て施策子育て施策2子育て施策3
こども家庭庁ができ、その呼びかけに応じまして7月に神奈川県では、「こどもまんなか応援サポーター」に知事と神奈川県が就任いたしました。子育て不安解消宣言ということで、具体的な四つのアクションを進めていこうとしております。
例えば①「手ぶらで保育の推進」ということで、使用済の紙のおむつを保護者の方が持ち帰ることなく、保育所等で廃棄する場合の、廃棄処分に必要な予算を補助すると言った内容。
②「子育てパーソナルサポート事業」。LINEを活用して子育て情報をわかりやすくタイムリーに発信する内容。
③男性の従業員が育児休業を取得した場合に奨励金を出そうという取組み。
④「県営住宅における子育て世帯支援」ということで、子育て世代の募集枠を拡充している取り組みをしております。
それともう一つ、「かながわリトルベビーハンドブック」は、低出生体重児を育成する保護者の実際の声をいただき、県で8月に作成したものでございます。一般的な母子手帳では記載ができないようような内容が記載可能ということになっておりまして、県内の市町村等で配布をしてございます。
それから最後に、「子ども目線会議」。4月1日にこども基本法という法律が施行され、この中で、子ども自身の声を聞きましょうということになっています。
そこで、神奈川県では子ども自身の声を行政に反映させるための会議として、子ども目線会議というのをつくっております。今年は、この総合計画の策定等に役に立てていきたいということで、募集していますので、ぜひご興味ある方はお越しいただければと思います。

事例発表

司会

ありがとうございました。
それでは続いて、本日のテーマについて活動されている方お2人に、事例発表をしていただきます。
はじめに、中川珠里様をご紹介します。
中川様は、子育てママのインフルエンサーで、移住により茅ヶ崎市にお住まいです。ご自身のインスタグラムで湘南のライフスタイルを発信され、同世代の方に絶大な人気を誇っています。本日は茅ヶ崎市に移住した感想、子育てを通した地域との関わりなどをお話しいただきます。それでは中川様、よろしくお願いいたします。

中川氏

中川 珠里氏(ブランドディレクター、インフルエンサー)
はじめまして。ただいまご紹介に預かりました中川と申します。
私はベビーブランドの経営と、後は普段インフルエンサーとして、活動をさせていただいております。茅ヶ崎には2015年に移住し、今年で9年目となります。
今日は、私の普段の茅ヶ崎での暮らしについてお話をさせていただきます。よろしくお願いします。
移住のきっかけは、当時私は都内に勤務をしていましたが、主人が小田原で仕事をしていたため、県内でどこに住むかと探していた時に、都内までアクセスがよかったこと、当時仲の良い友人が茅ヶ崎に住んでおり、よく遊びに行っていたこと、私の好きな海が近くにあるということ、あとはいろいろな商店街やお店がすごく盛り上がっていて、ローカルっぽさがありながらも不便でないことに魅力を感じ、茅ヶ崎に決めました。
そのあと出産をし、現在6歳の息子と1歳の娘がいます。今2人は同じ施設内の幼稚園と保育園に通っています。
茅ヶ崎に移住してからも職場が都内だったということもあり、思い返すとほとんど拠点が都内だったなと思っております。ですので、茅ヶ崎で新たに友人を作るというようなこともあまりしていなかったなと今は思います。
ただ、ありがたいことに茅ヶ崎でのママ友だったり、ご近所さんとの付き合いができているなと思っています。その出会いのきっかけというのが、ほとんどが子どもを出産して子どもを通してが多いと思います。
例えば、1人目の産後、エアロビ教室やベビーヨガに通ったのですが、その時に出会ったママさんに、後に子供の習い事や幼稚園で一緒になるなど再会をして、そのような時にまた距離がぐっと近づいて、今はすごく仲の良いママ友です。お互い同じ環境で子供を育てるということで、すごく自然に会話が盛り上がりますし、初めは子どもが喜ぶからと思って、私も率先して親子での交流をしていたつもりですが、気づくと、今は昼間に子ども無しママ同士集まって、ランチ会をしたり、情報収集の場としても私もとても楽しい場となっています。
また、仕事でちょっと忙しく子どもを預かって欲しいときやお互いパパがいないときには一緒にご飯を食べたり、私もママ同士お酒を飲んだりして、息抜きの場として一緒に過ごさせていただいています。
ここからは、普段休みの日にどのように茅ヶ崎で過ごしているかというのを写真を交えてお話させていただきます。この時は、息子がまだ2・3歳ぐらいなのですが、なるべく茅ヶ崎に住んでる場合には、自然に触れさせたいと思い、できるだけ放課後に、朝、海や公園に連れていくようにしています。
また、こちらは夕方の海ですが、ワンちゃんの散歩のピークタイムで、いろいろなワンちゃんに会えて、子どもも喜んでいます。あとは、茅ヶ崎の海岸は流木が流れてきて、それでお家を作ったり、砂で遊んだりしています。
これは夏の写真ですが、夏はよく海でカニ取りをしたり、娘が生まれる前は、SUPでえぼし岩まで一緒に行って上陸したりしていました。
あとはパパが釣りが好きなので、朝、パパは私たちが寝てる間に釣りに行って、私たちは朝ご飯をもって一緒に海でお弁当を食べたり、一緒に釣って、釣ったその魚をパパが捌いて食べるということもしておりました。
ちょうど昨日の日曜日も、週末土日に2日連続釣りに行っており、土曜日は1匹も釣れなくて、息子は4時間海で、いつになったら釣れるのと言っていましたが、日曜日にやっと釣れて、普段魚を食べない息子も、自分が釣った魚は非常においしいと言って喜んで食べていました。
茅ヶ崎はサザンビーチでもよくイベントが行われていて、子どもはもちろん大人もすごく楽しめる場所だと思っています。
隣の平塚市にある平塚総合公園が、我が家のお気に入りスポットなのですが、動物の触れ合いや乗馬ができます。よく幼稚園の友達と一緒に行って、弁当やお菓子を食べたりしています。アスレチックもすごく大きいので、こういった施設があることにとても助かっています。
また、ご近所さんとも仲良くさせていただいていて、海でバーベキューをしたり、最近はサムギョプサル会にはまっていて、各家からいろいろお酒や食べ物を持ち寄って食べたり、すごくワイワイ楽しく過ごさせていただいております。今日もお隣さんが、会場に聞きに来てくれておりますが、子どももすごくなついておりとてもありがたい存在になっています。
さらには、今年の夏は幼稚園のお友達と柳島にあるキャンプ場にお泊まりをしました。母子だけで子どもにキャンプをさせるのはすごくリスクが高いのですが、こちらの施設は、市内、海岸沿いにありすごく行きやすく、子どもたちもとても満足してくれてとても楽しい思い出となりました。
小学生になってからの方が今よりいろいろなイベントや行事に参加し、地域の交流に助けられるんだろうなと思っているので、今からママ友といろいろな情報収集をしているところです。
今回、私自身の茅ヶ崎の暮らしについてお話をさせていただいておりますが、改めてもともとあまり知り合いや友達のいない茅ヶ崎に移住をしましたが、母になってからの今の暮らしが私の人生の中で今一番とても楽しいということと、助け合える関係性を持った友人をたくさん作れたということにとても感謝しています。
今後も、子供も親も楽しく、地域でのコミュニティが広げられたらいいなと思いますし、そんな子育てがこの茅ヶ崎ではできるな、茅ヶ崎で楽しみたいなと思っております。
以上になります。最後までお聞きいただきありがとうございました。

司会
ありがとうございました。
続いて新保幸男様をご紹介します。新保様は、神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部社会福祉学科長です。子育てのしやすいコミュニティづくりを目指すため、子育て世代を含めた皆さんが、どのように地域と関わったらよいかについて知見をお話しいただきます。それでは、新保様、よろしくお願いいたします。

新保氏

新保 幸男氏(神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部 社会福祉学科長)
ありがとうございます。神奈川県立保健福祉大学の教員の新保と申します。
中川さんのお話をお伺いして、子どもが生まれてからの人生がとても楽しいというのは、すてきな言葉だというふうに思います。インスタグラム等を読ませていただくと、東京の中心部渋谷でいろんな活動をされてきたこと、一生懸命仕事されてきたことというのを感じました。仕事と子育ての時間を比べて、子育てのところを楽しいと思えるような、そんな子育て施策というのを作っていきたいなというふうに感じます。
今、こども家庭庁で、「こども大綱」というものをつくっており、その中間報告がされています。その「こども大綱」づくりの一部に関わらせていただいてるので、その中の大事だと思うところをまとめました。
1つ目は、子ども計画や、子どもの福祉というものを考えたときに、「子どもを権利の主体」とすること。子どもにとって何がいいのか、子どもが自分で考えて、何かいいものを選んでいく、自分で決定していく。自己決定という言葉が大綱の中に何度も出てくるのですが、権利の主体として子どもが考えていく。それから、「最善の利益」という視点で考え、今とこれから両方において最大の利益を考える、そのようなことが、これからのこども基本計画というのが多分神奈川県のいろんな自治体で作られると思いますが、計画の中心になってくると思います。こども主体って当たり前かなと思うけれども、それを実行するのは大変です。大人が考えた方が子どもの最善の利益になるのかなとついつい大人である私たちは考えてしまうけれども、子ども主体という視点から考え直してみることは大事だというふうに思います。
2つ目、まさに対話の広場がこれに当たると思いますが、「意見を聞き対話をしながら、一緒に考えていく」というのが必要なんだろうと思います。子どもや若者、子育て当事者の視点を尊重し、それ以外の人が考える子育て・子育ちは、当事者が考えると子育て・子育ちとは違う可能性が結構高くあります。ですので、子どもや若者の意見を聞き、聞くだけじゃなく対話をしながらより深く理解し、ともに考えていく「聞く、対話、ともに考える」視点を持つことが必要ではないかと私どもは考えております。
「ライフステージに応じて」、これは中学生高校生のころ、もしくは大学進学のころにいろいろな関心が沸いてくるってことが結構多いのですが、生まれる前、胎児から新生児、そして小さな3歳未満の時期も含めて、子ども若者施策を考えていこうということ、そしてそれぞれのライフステージに応じてそれぞれ必要なことが違いますから、それぞれに十分に支援していくということが必要になるかと思います。
3つ目、「こども」という言葉は、今年の4月にできたこども基本法という法律で、心身の発達過程にあるもの、と書いてあります。それまでの児童福祉法というのは、18歳未満の者と書いてありますが、「こども」という概念はそれよりも年齢的にもう少し幅が広いというのもあります。若者という概念は39歳未満で使われることが多いので、子どもと併せて39歳ぐらいまで、ということでイメージをする。ただ、こども基本法はこどもというものをもっと広くとらえていて、最近はあまり語られなくなったのですが、50代・60代であっても、子供時代に虐待を受けて、心身の発達が一時遅れた人たちがそれに追いついていくために、30代・40代・50代になっても支援が必要だという人たちがいるので、そのことを忘れてはいけないかなというふうに思います。
4つ目、「良好な生活環境」。貧困状態であると、こころを突き合わせて学ぶこともできません。そして、お父さんお母さんによる教育を適切に受けることができるような状況を確保する。そのために、保護者をサポートするという役割を、公的な機関や社会福祉法人やNPOの団体の方たちが果たすと思いますし、果たしていただかなければいけない、果たしていただけるようなサポートをしなければいけないというふうに思います。
5つ目、「若い世代の生活の基盤の安定」を図るということは、特に大事なことです。子どもの福祉のことを考えると、産業政策をついつい後回しにしてしまいがちだと思います。けれども、子どもの福祉を充実するためには、子育て家庭の生活水準がある程度確保され、もしくは、より良い生活を確保できるように収入がアップしているということがどうしても必要だろうと思います。ですから、産業政策の中で、神奈川に合った産業を発展させていくという役割が、県の役割としてとても大事なのではないかなと思います。そして自治体の役割としてもとても大事だし、それぞれの会社の社長さんたちにとっても非常に大事な役割ではないかなと思います。
6つ目、「施策の総合性の確保」と書いてありますが、民間の人たちが公的に何が必要だと尋ねたり、意見を言ったりすることができる場を確保することが必要だと思います。
それから、今日は二宮町の町長さんと、県知事がおられますので、両方の行政体の間で連携をとってより良い方法で政策を作っていく。多分こういう動きが国との間でも必要だと思いますし、それからNPO団体や社会福祉法人等との間でも必要なのかなと思います。
いろいろなことをお話させていただきましたが、子ども主体ということがやはり一番大事。ついつい忘れてしまいがちですが、子ども主体、そして子どもの最善の利益を考え、そして意見を聞き対話をしながらともに考えていくということをやりながら一緒に話していけたらいいなというふうに思います。
私からお話を終わりにさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。

意見交換

意見交換会

司会
それではここからは、黒岩知事に進行をお任せいたします。知事、よろしくお願いします。

知事
はい、ありがとうございました。中川さんのお話を聞いていると、茅ヶ崎に住みたくなったなという人がいっぱいいるのではないでしょうか。子育てをするのは楽しいと言われたら、聞いているだけで楽しくなってきますね。素晴らしいなと思って、こういう思いが広がっていくって本当に大事なことだと思います。子育ては大変だとか、ネガティブな話が伝わりがちです。それがやっぱり楽しいという感覚は本当に素晴らしいと思います。さすがはインフルエンサー、パワーをすごく感じました。
新保先生も様々なところへの問題点や考え方って非常に重要なポイントだと思います。
私は知事になって12年半ですけれども、子どものとらえ方、焦点のあたり方というのは年々大きくなってきたなと思いました。12年前にそんな子ども政策というのはあまり大きな声で語られなかったです。それがもう今や、子どもという政策が国全体の最大の大きな政策になっている。子どもの問題というといろいろあります。少子化の問題というのも一つあります。少子化というのはどうやって食い止めていくのか、少子化がどんどん進むと結構大変です。国全体を支えていく中では、本当に大変なんだけれども、これを食いとめるという話、これはじゃあどうすればよいのか。
まず皆さんと話をする前にちょっとその点について、中川さんどんなふうに思いますか。少子化がどんどん進んでるわけですよ。これを食い止めるためには、何が必要ですか。

中川氏
自分のことですが、私は子供は3人ぐらい産みたいなと思っていたのですけど、やっぱりそれって漠然な考えであって、1人2人とかを育てて、やっぱり子供が成長するにあたり、習い事も今は昔に比べて小さい時からやっている子も多いですし、食費だったり、子供1人を産むと、どうしてもお金のことを考えてしまうと難しかったりとか。あとは、仕事をするにも、子供を預ける保育所に入れるのも結構必死だと思います。私もそうだったので。子供を育てやすい行政というか、そういう周りのサポートだったりが一番重要だと思います。

知事
やっぱりお金の問題が大きいでしょうね。でも、中川さん自身、お金の問題というのはあっても、子供を生みたい育てたい、しかも今お2人で、もう1人をつくりたいって思っていらっしゃる。それは何でしょうか。経済的な問題があるにしても、やっぱり子供を産みたいと思った、それを乗り越える何か、パワーでしょうか。

中川氏
今でも赤ちゃんを見ると、もう1回赤ちゃんを産みたいなっていうのは思ったりします。

知事
お金以上の喜びがあるということですか。

中川氏
はい、そうですね。

知事
はい、ありがとうございます。新保さん、どうですか。少子化の流れを止めるためには何が大事ですかね。

新保氏
子育て支援のいろいろな制度が整ってくるというのがもちろん必要だと思います。それは着実にやっていかなければいけないと思いますが、今日中川さんのお話を聞いていて、子育てを楽しいと思える地域って大事なのかなと思いました。
地域の方々と茅ヶ崎にやってきて交流することができるという状況。交流できるようなお人柄もあるとは思うのですが、彼女を受け入れることができるもともとと住んでらっしゃった方や、同じように茅ヶ崎に来られた方が、彼女を支えてくれる。そういう地域の支え合いができる文化をつくることというのは、子育てや子どもを産んでもいいという雰囲気をつくる上では、とても必要なことなんではないかなというふうに考えます。

知事
私も、子育ての話をずっとみてきて、少子化になぜ歯止めがかからないのかな、と思ったときに、今日のテーマに「コミュニティ」と入っています。これがやっぱりすごく大きいのかなと実は感じていたんです。今日中川さんの話を聞いて、やっぱりそうだなということを強く感じましたね。
さあここから、皆さんと一緒に議論をしていきたいと思います。手を早く挙げた人から当てていきます。心の準備はよろしいでしょうか。それでは参ります。はいどうぞ。

参加者1
今少子化のことがでましたけれども、何十年か前に話題になったことがあります。それは今、かつてより、男性の精子の数がかなり減っています。なぜかというと、原因は化学物質です。体内に入った化学物質が男性の精子をかなり減らしています。私は藤沢市の鵠沼に住んでおりますけれども、今日私が来ましたのは、この化学物質についてですけれども、藤沢から大磯まで11キロある海岸線に砂防林、クロマツが植えてあります。11キロ、85ヘクタールという広大な広さです。ここには学校も多くあります。
このクロマツに、ネオニコチノイドというヨーロッパでは禁止されている大変危険な農薬が散布されています。毎年5月に散布されています。ですから、今中川さんがおっしゃったキャンプ場はとても危険な場所になっています。ネオニコチノイドがかなり散布された場所です。ここにお集まりの方にも、この事実を知っていただきたいと思って、また黒岩知事にも以前私から10枚の綴りを送らしていただきましたが、読んでいただいたでしょうか。

知事
いきなり言われても文書がどうだったかわかりませんね。農薬の問題は非常に大事だということがよくわかりました。そちらの方で手が挙がりましたね。はい。お願いいたします。

参加者2
お話しいただきありがとうございます。今茅ヶ崎に移住して2年半なのですが、もともと児童養護施設などで活動していて、子ども食堂を今茅ヶ崎で始めています。うちにも4歳の子どもがいるのですが、茅ヶ崎はすごく住みやすい街だと感じています。子ども食堂にくるお子さんが意外とヘビーな子が多いなと感じていて、全国的に児童虐待の相談件数も上がっていて、保護するべき件数も上がっている状況の中で、茅ヶ崎市でもどのように向き合うか。なかなか学校もいっぱいいっぱいだったり、相談窓口の市役所の方も業務でいっぱいいっぱいの中で、どう地域に卸していくかというのが課題だなと感じています。こども家庭庁の法律ができてから、変わるかもしれませんが、子ども食堂を月1回やっても、やっぱり子どもの状況というのはなかなか見きれない。学校でもスクールソーシャルワーカーは月に1回であったり、心の相談室というのも、実際にかかわっている方の状況にもよります。私が子どもにかかわって20年間くらいになるが、深刻化している状況を感じていて、その象徴が新宿のトー横キッズ。横浜であれば、ビブレ横の子どもたち。茅ヶ崎はすごく住みやすい街でもあるが、先ほどお話されたようなコミュニティもあるのですが、地域で話せる大人をもっと増やしていく必要があると感じている。

知事
はい、ありがとうございます。
子ども食堂というのは、それこそさっきの話かもしれませんが、12年前知事になったときはそんな言葉なかったんですよね。最初子ども食堂という言葉を聞いたとき、何を言ってるのかよくわからなかったんですけれども。それぐらい生活困窮されている方がたくさんいらっしゃるという、そういうボランティアの気持ちでそういう場を提供する人がいるんだということを聞いただけで、すごいなと思いました。
それからさらに今、そこにうまく支援の手をどうやって差し伸べていけるのかなといろいろ考えており、SDGsという流れを使ってやっていこうと。SDGsということについて多くの皆さん、企業がパートナーとして参加してくれてますけど、そういう皆さんの協力を得て、いろんな食材がそこに回ってくるような流れを、今一生懸命つくっており、子ども食堂をみんなで支えようと県も必死になっています。

参加者2
私も、ガイドマップで茅ヶ崎は子育てが楽しい街と言っているので、よろしくお願いします。見えない子どもたちが沢山いますので。

知事
見えない困窮という言葉があって、表面的にはわからないけれども、本当にこの苦しさを抱えてる人たちが実はいるんだというふうに思うだけでも違ってきます。ありがとうございました。素晴らしい活動をこれからもお続けください。

参加者3
私は生まれも育ちも茅ヶ崎なのですが、最近移住者が多いというのは、茅ヶ崎に魅力があったり、海だったり山だったり、あとは著名人が多いというところで、すごく注目されている場所だと思うのですが、今日は子育てのしやすいコミュニティづくりということで参加させていただいきました。私の次男は障がいがあって、障害児を持って茅ヶ崎に暮らしていることがとても苦しい状況です。先ほど「子育て不安解消宣言」のなかで、おむつの破棄に予算があったが、現場は人手が足りず、障害児が思うような教育を受けられていないのが現実であって、神奈川県は「ともに生きる社会かながわ憲章」というのを掲げていると思うんですけれども、その中で4つの公約というのが、まったくできていないと思うんです。もちろん健常児の方が多いの世の中かもしれないですけれども、障害児を子育てしやすいコミュニティづくりというのも考えていただきたいなと思っています。

知事
はい、ありがとうございます。これ非常に大事なことだと思います。7年前、津久井やまゆり園事件というのがありました。19人もの貴重な命が奪われた。元職員による犯行です。コミュニケーションを取れない人間は生きている意味がないんだと勝手に決めて、勝手に殺してしまったという大変悲惨な事件がありました。なぜ神奈川県でそんなことがおきてしまったんだろうということを我々ずっと向き合ってきました。その中でまさに今おっしゃった、ともに生きる社会かながわ憲章というのをまとめて、みんなでともに生きる社会をつくっていこうということで宣言をして、そこに向かってどんどん進んでるつもりではあります。その流れの中で、実は、津久井やまゆり園事件であんな事件が起きたにもかかわらず、今もなお虐待といったものが続いてるという現実が明るみに出てきました。これは何でだろうとずっと向き合った中で、誰の目線で、そういう支援をしてるのかということです。私も現場を何度も見に行きましたけれど、強度行動障害という方がいらっしゃいます。感覚にすごく過敏で、刺激にすごく過敏で、暴れちゃうんです。暴れちゃうと危ないからということで、部屋に閉じ込めておく、24時間、車椅子にずっと縛り付けておく。この人の安全のために、部屋に閉じ込めておいてあげるという発想です。これは今の定義では全部虐待にあたります。これは目線が違うんじゃないか。障がい当事者の目線に立つ、これが大事という思いで、議会で条例がまとまったんです。それをこの4月から、当事者目線の障害福祉推進条例というのをつくって、推進をしています。ですから、お子様の目線に立って、どういうふうにすれば、ともに生きる社会ができるのかを考えていかなければならない、今必死に取り組んでいるところです。今そういった気持ちをぶつけていただいて非常にありがたいと思っています。目標に向かって我々進んでいかなければいけない。憲章、条例を作ったから、それでいいんだというと、全然そうじゃない。そういったことを本当の形にしていくためには、これからが大事なんだということ。そのために、今日のテーマ、「コミュニティ」。コミュニティの中でみんなが支え合うという状況をまずつくっていかなければいけないと思います。貴重なご指摘ありがとうございました。

参加者3
人員不足というのが、神奈川県どの自治体でも問題なので、ぜひそちらに予算をかけていただいて、一人一人の人権の保障をするというふうに神奈川県のインクルーシブ教育推進フォーラムでおっしゃっていたので、ぜひ一人一人の子どもの人権の保障していただけるようお願いいたします。

知事
人手不足という話が今もうどこの業界でも、観光地に行ってもタクシーが不足してる、タクシー運転者さんがコロナでみんな辞めたといって、タクシーがなかなか捕まらないと。バス運転手さんやめてバスを減らすとか。介護の現場でも、医療の現場でも、教育の現場でも、どこの現場でも人手不足になっている。そのなかで、どうやっていくのかといったときのアイデアがコミュニティということです。コミュニティの中で、みんなで支え合うという、その感覚がどうやったらつくれるかというのが非常に大きな課題だと思っています。ですから、今のご発言しっかり受けとめていきたいと思います。ありがとうございました。

参加者4
平塚市から参りました。今まで子育て支援センターに6月まで勤めていました。支援センターに初めて来るお母さんというのは、ほとんど、結婚して、初めての子育てで、自分も子供と関わったことが今までなかったという子育て初心者というお母さんです。私たち職員が話して、いろいろ地方から来たりとか、近所に友達がいない、そして、ご主人が帰ってくるまで1日大人と話をしないというお母さんがすごく多くて、悩みというより、大人と話をしたいがために、支援センターに来るお母さんがいっぱいいました。また、地域で私たちは子育ての場所を作る、子育て広場というものをやっているのですが、そちらは皆さんボランティアでやっているので、ボランティアの方の高齢化がすごく進んでいます。若いお母さんたちは子育てにすごく関心があるんですが、保育園に行ったりとか、ご自分たちもお仕事をしていて、やはり20代30代のお母さんたちは相談相手にならずに、私たち60代70代がお相手をして、ワンオペで育児をしてるとか、トイトレがうまくいかないとか。そういう若いお母さんが聞けばすぐわかると思うんですけど、50代60代70代の方がワンオペで育児をしていると言われてもわかりますか。トイトレってわかりますか。ネントレってわかりますか。そういう言葉がある中で、私たち高齢者がいっぱいいろいろなお母さんたちの悩みを聞いています。そのなかで保育園に行っている子のお母さんと、保育園に行ってない子のお母さんとの価値観とか、保育園に行っていないけれど、コミュニティがうまくいってなくてなかなか外に出れないというお母さんたち、それから、家で子育てをしているお母さんの孤独というのがありますが、家で育てているお母さんと、仕事をして保育園に預けているお母さんとちょっと差があるような気がしますが、知事はどのようにお考えでしょうか。

知事
今のお話を聞いていて、だからこそコミュニティという感じがすごくします。ただそのコミュニティが今かなり希薄になっている、それを今補っていらっしゃるという、そんな感じがしました。子育てする中で、私もずっと思っているのは、不安がいっぱいあるということです。子供を産むという時に、先ほど中川さんの話にもありましたけれども、様々な不安が出てくる。まず経済的な不安、それから子育てというすごい大変な作業を本当にできるのかどうかということや、子供は病気になるかもしれないし、夜中に熱を出すかもしれないし、何かが起きるかもしれないし対応できるのかなと不安があったり、特に女性の場合が多いんですけれどもキャリアとの両立ができるのかな、とか。様々な不安がいっぱいです。そうすると、子どもを産んで育てようかなというと、ちょっとネガティブになるかもしれない。でも、昔は子どもがたくさんいました。経済的な問題があるから、子ども産まないのかっていったら、昔は今よりそんな豊かではなかったです。でも、子供はたくさんいました。私の母親なんかも5人兄弟ですからね。5人兄弟なんて珍しいことではなかったです。なぜそんなに豊かではないのに、たくさん子どもを産めたのかなと考えてみたら、地元のコミュニティがすごくしっかりしていました。例えば、何かあったら、となりの家族の人がいろいろ支えてくれたり、地域でみんなで見ているというか、みんなで育ててるという感覚が自然にありました。ところが、今やみんな孤立化、分断化している。前ならおじいちゃんやおばあちゃんにちょっとといって、自分の親に見てもらったり、相談に乗ってもらったりというのも、あまり今はないです。核家族でわかれている。みんな分断されているんです。そうすると、子どもを持った時に一対一で向き合わなきゃいけない。せめてお父さん、男性育児休暇どんどん取ってくださいと言ってはいるけれども、コミュニティが希薄だからこそ、皆さんの不安がものすごく高まってるということがすごくあるのかな、その部分を今補ってくださっているという感じがしました。そうやって補わなくても済むような地域社会っていうものをつくっていくということが大事なことだなと、今話を聞いて強く感じました。はい、ありがとうございました。

参加者5
松田町というところから来ました。知事には知事室で何度か以前お会いさせていただいています。神奈川県環境保全協議会という環境保全団体の副会長です。
私には息子が2人いまして、29歳、25歳で、29歳の息子は最近結婚しまして、子ども欲しいなと。一方25歳の息子は、先ほど知事がおっしゃったように、今の世の中お金がかかる、なかなか子育て大変なんじゃないかということを、今年就職1年目なんですけども、言っています。そういう中で、実は私の妻が松田町役場の福祉課に勤めておりまして、3月に辞めて起業して、今日も横浜の小学校のイベントで八景島の方に看護師として付き添いで行って、子供たちと遊んでいる様子を私も見ました。その妻が福祉課に勤めていたので、高齢者の介護の関係のことを随分力を入れてやってきた。今話をしてる中で、私も今サラリーマンでこれから地元のために少しでも役に立ちたいなと思っているところで、「こどもまんなか」というところで、お金の面はいろいろなことがあるので、やはりお金の補助があった方がいいと思うのですが、その中でも多世代交流をしながら、子どもを中心に据えたコミュニティを各自治体がつくるということをやるべきじゃないかと思っています。ただそのために、当然居場所であったり、会場であったり、ボランティアの方にも入ってもらうのですが、なかなかそういうことやるにも、自治体からのお金をいただくというのがある。妻も公務員の現職時代にいろいろトライして、高齢者の方にはより添えたけれども、多世代、全世代を巻き込んで、子ども・若者を中心にした、例えば、今高校生が子どもを抱いたこともないという子もいて、どうあやしていいかわからない。そんなことも含めて、これから母親になろうとする女の子だったり、男の子もそうでしょうけれども、地域で子どもを中心として全世代が交流するコミュニティをつくるには、やはり行政が主導してやっていくことが私は必要だと思っています。そのためにも、茅ヶ崎市や二宮町もそうですし、私の住んでる松田町もそうですけれども、当然各市町村の自治体がやっていかなければいけないとは思うのですが、神奈川県全体としても、そういう動きを加速化させるためにも、県の力をぜひお借りしたいなというのをすごく思っておりまして、知事の考えをお聞きしたいと思います。

知事
多世代交流というのは、非常に重要なキーワードだと思います。
実はね、横浜に若葉台団地というのがありまして、1万5000人から2万人近くいらっしゃる大きな団地ですけれども、高齢化の進み方がすごいんです。この10年でこういう角度(急角度)に上がっていってるんです。今、65歳以上の人が53%くらい。全国平均28%ぐらいですから。ところがびっくりすることに、介護が必要な人の率は10年間ほとんど増えてないんです。13%ぐらい。国の平均が18%ですから。高齢化がこんな進んでるのに、介護を必要とする人が全然増えないのは何でだろうかなと。ということで、現場に行きまして、話を聞いてきました。そしたらキーワードまさにそれです。多世代交流なんです。自治会がすごいしっかりしている。最初に何をしたかというと、多世代交流の場をつくったんです。ただ単にみんながふわっと集まれるような場をつくったんです。団地だからって、みんな部屋ばかりではなくて部屋の一部を壊して、皆が集まれる場をつくったんです。そこで誰がいつきてもお茶飲んで、ペラペラしゃべる。そこに子育て世代のママさんも連れてきて、しゃべる。そこには、よそのおじいちゃんおばあちゃんもいるし、私が見てあげるからあなた買い物行ってきなさいよと。そういった感じの多世代交流の場が出来上がってきた。これはそういうスペースを作ったからできているということがあります。それとともに自治会がいろんなイベントを次々やって、その結果として、高齢化がどんどん進んでるのに要介護認定率が増えない。若葉台の奇跡だ。これを今どんどん私は発信をしており、海外の場で発信してきました。国連の場でも発信してきました。そうしたら今、若葉台団地に視察団が殺到してるんですよ。そしたら最初のうちは若葉台団地の皆さんも喜んでいたのですが、最近、もういい加減して欲しいと言っていました。世界中から、アメリカからもシンガポールからも、若葉台ってどんなところなのかとみんな聞きに来る。
じゃあ県として何やるんだ、行政として何やるんだって言ったら、お金をどんどんかけて何かやると言っても、あまりにもパイが大きいですから、限りがあります。その時に、こうやって実はうまくいってるんですよという話を広げていくというのが、我々一番大きな仕事かなというふうに今思っています。
他にもそういった団地がたくさんあるし、県がやってる子供施策の中にあったと思いますけれども、県営団地を活性化していく中で、若い人も、子育て世代も、住めるような形でリニューアルしていく。そういうことをやって、多世代交流の状況をつくっていこうとしているわけであります。これは本当に重要なキーワードだと私は思っております。ありがとうございました。

参加者6
藤沢から参りました。普段テレビで拝見している知事と対談できて光栄に思います。私は、コミュニティが子育てするにあたって本当に大切だと思います。産むことは簡単でも、育てて教育して社会に出していく、すごく長い期間かかるので、コミュニティなしには子育ては不可能だと思っています。不登校、教育現場から不登校として学校が合わなくて外れてしまった場合、実は地域コミュニティからすぐに断裂されます。不登校ということをあまり公にできなかったりとか、親自身がすごい悩んでしまったり、とても孤独になります。私自身の経験というのもあるんですけれども。そのとき自分自身がどう動くかによって、いろんなサポート団体に繋がることによって、私はそれを何とか脱してきたんですけれども、今は逆にサポートする団体の方にまわって、孤独な方を支えていこうと思っております。ただ、教育委員会は市ごとになっているので、義務教育の学校は、市ごとに性格が違うと思っております。神奈川県自体はすごくいいのに、例えば川崎市・横浜市ではこういう政策がうらやましいのに、藤沢ではないとか、隣の鎌倉市がうらやましく思ってしまうとか。ほんと小さなことなんですけれども、やっぱり積み重なっていくと、具体的にたくさん違いがあったりとかして、引っ越したいけれども仕事もあり、家もありなかなか簡単に引っ越しすることができなかったりするので、できれば、こども基本法もせっかくでき、今、川崎市では子ども条例というのができていて、ありのままの自分でいられる条例としてとても素晴らしいと思うんですけれども、県でも子ども条例を作成するような検討していただけたらいいなと思っております。
市で条例を作るとやっぱりバラバラになってしまうと思うので、例えば県のほうでこのような子ども条例を作ってくださいとは言いづらいかもしれないですが、こういう指針でやりましょう、みたいなものをぜひ出していただいて、できれば子ども条例を策定していただけるような検討はしていただけないでしょうか。

知事
ありがとうございます。不登校という問題は、非常に大きな問題です。今日実はフリースクールの話をお話する機会もあったのですが、多様な学びの場というがあるはずだけれど実はかなり画一的というか、学校に行かなきゃいけないというか、そういう思いがあって行けない子もいるという状況の中でどうしていくのかということで、フリースクールといったものをもっともっと支援して欲しいという声も実はありました。私はそれとても大事なことだと思っているんです。さっき言ったように、当事者目線というか、学校に行けない子の目線に立って考える。なぜ行けないのかという。行かなきゃいけないよという、もう親から目線とか学校側から目線じゃなくて、その子の目になって考えるということです。それをみんなで認め合ってくる社会、それがともに生きる社会だろうなと思っているんです。条例を作るときに、障がい当事者の皆さんと私はものすごく対話を重ねました。そしたらその障がい者の人たちというのはすごく突出したその才能持ってる方がたくさん実はいるんです。我々「ともいきアート」というのをやっていて、ともいきアートというのは、障がい者の皆さんが書いたアート。知事室にも飾ってあります。これリース料を払っている。3ヶ月で入れ替えでくるんです。もう芸術です。すごい絵を描いてくる。僕は皆さんに紹介しているんだけれども、僕はその作業してる現場もいろいろなところを見に行きました。話をして「絵を描くことを誰に教わったの」と聞いたら、「誰にも教わってない」と言うんです。これは驚きで、ほっといたら、自分の思いで、自分の世界を作り上げていっちゃうみたいな。自分のことを考えてみたときに、学校へ行って、絵はこうやって書くんです、空は青でしょ、太陽は赤でしょ、と言われて、そうだなと。そうしなければいけないという、何か思い込んじゃってる、というのがあって、本当はほっといてくれればどんどん実は天才的な絵が描けたのかもしれないけれども、教育によって切り取られてしまうことがもし今の教育とするならば、ちょっとおかしいんじゃないかな。その人の持っているいろいろなデッコミヒッコミあるかもしれない。あるところが突出してたら、それをしっかりもっともっと育ててくような教育というのを行えば、学校に行ってようが行ってまいがそんなことよりも、そっちが大事じゃないかというふうな教育観、そういったものをみんなで共有していくということが必要なんじゃないかなと僕は思っています。

参加者6
知事のお考えありがとうございます。大変ありがたく受け止めました。

知事
でも立派だと思います。ご自分のそういった辛い体験をサポートしてもらうということの経験を踏まえて、じゃあ私が今度サポートする側にまわりますと。それはやっぱり素晴らしいことです。これからも是非頑張っていただきたいと思います。ありがとうございました。
今日多世代と言っていたので、高校生たちも来てますけど、高校生のみなさんそろそろいかがでしょうか。

参加者7
私は普通特別養子縁組に興味があります。神奈川県には様々な支援制度があるというのは知っております。神奈川県社会的養育推進計画等では、令和11年度までに、養育を望む子どもの里親養育率を上げることを目標として取り組まれております。しかし、これを多くの人が知らないんじゃないかなと思います。もちろん当事者たちは、こういう制度があるということを知っていると思うのですが、多くの人にもこういう制度があるっていうことを知っていただく。そうすることで、より安心して、子育てができる環境になるのかなと思っています。ぜひこういう周知の方をメインでやっていただきたいなと思います。よろしくお願いいたします。

知事
はい、ありがとうございます。すごいです。パワーがあります。我々も、周知一生懸命してるつもりなのですが、なかなかまだまだ広がってないのかなと思います。里親によってどんなふうに育てたかという方の成功体験。里親として育てた親の方も子どもの方も、そういった思いを広げていくってということがすごく大事だと思うし、そうやっていい話を広めていくっていうのは我々まさに県の仕事だなというふうに思っています。里親支援制度はどうやって知ったんですか。

参加者7
よくNHKを見るのですが、対話の場のようなものが放送されていて、そこで子育てに関することだとか、いろんな世界の問題についてというのを見たりして、そういうものがあったらいいなというふうに思い、里親とか、特別養子縁組、普通養子縁組に興味を持つようになりました。

知事
ありがとうございました。素晴らしいですね。テレビでも何でも自分の吸収源にして考えていくというのはとても素晴らしいところです、ありがとうございました。はい。ほかにいかがでしょうか。

参加者8
先ほどのスライドのご説明で、子ども主体ということをすごく強調されていたことが印象的でした。私自身子どもアートのアトリエを主催しているものでして、子どもの表現はやはり、千差万別と言いますか、障がい児でしたら、アートにするというところが非常に多く見受けられますし、体で表現するお子様もたくさんいらっしゃいます。今日出席されている高校生の方にもおそらく、大勢の中でスピーチするのが苦手でなかなか対話ができないといった状況もあるのではないかというふうに察しているわけですね。その中で意見を聞いて対話をするという大人の姿勢が、大人が求めているスタイルにならないように、大人が信じている子供中心とならないようにするためにどのような対策を考えていらっしゃるか、お話を伺えればと思います。

知事
はい。新保先生に聞いてみましょうか。どういうふうにしたら本当の子ども目線の議論ができるでしょうか。

新保氏
とても難しいです。ご質問いただいた方にお聞きしてお話しいただいた方がよいぐらいだろうと思います。今ちょうど、昨日も明日も子供たちの意見を聞くということをやっています。子供たちは、私の前に登場すると結構緊張してしまいます。できるだけ穏やかに話ができるように話す内容に沿うように話をしようと思いますが、なかなかできないんです。でも、じっと聞いてると、だんだん話すようになって、まだ経験が未熟なんですが、今のところの経験だと少し時間をかけてやらなければいけないかなというふうに思います。と同時に、子どもたちが大人たちに慣れていかなければならないと思います。私はいろいろな審議会に出て、いろいろな意見を言ったりすることがありましたけれども、審議会の中で、隣の席に20歳ぐらいの人がいて、一緒に意見交換をすることは今までなかったです。それができるようになった。本当に困ってる当事者の人と話をするという機会を今持っているのですが、なかなか自分の気持ちを話してくれないです。でも、少しずつ肯定的に返したり、こちらがゆっくり話を聞くっていう姿勢を見せることによって、見てもらうことによって、このおじちゃん信用してもいいかなってちょっとずつ思ってもらえるのかなというふうに思います。そうすると、例えば児童養護施設の子供が、「お母ちゃんがいるのはわかる。でもお父ちゃんがもう1人いるらしいんだけど、お父ちゃんには会えないんだ」と、ぼそっと言うんですね。そんなことってなかなか大人の前で言ってこれなかったと思います。ちょっと時間をかけて、おじちゃんを信用してもらう、おばちゃんを信用してもらうという時間が必要なんじゃないかな。先ほどの子供食堂も子育て支援センターも、来年の4月にできるこども家庭センターも、そういう場になればいいなというふうに思います。ありがとうございます。

知事
はい、ありがとうございます。私も障がい当事者のみなさんとずっと対話をしているんですよ。そうすると、途中から対話の仕方というのがわかってくるんですね。皆さん、どんどん自由に発言をするようになってすごく面白いです。だから、子どもさんとの対話というのも、自分の価値感があって大人がいてそっちに誘導するんだみたいな気持ちがあるとみんな構えてしまいますけれども、それはきっとうまく対応していれば、みんながどんどん語るようになってくる。
この間のTVKの「カナフルTV」という中で、こういったテーマで子ども目線会議を取材をしてくれたんです。高校生たちが語っていて、それを見てびっくりしました。この言ってる内容がびっくりするくらい本質を得た話がどんどん出てきた。高校生の子たちがこんな考えてるのかっていうぐらいなものが出てきました。だから、上手くやればすぐできるようになる。それでもやろうとするかどうかの問題だと思います。今まではそういうのがなかなかなかった。神奈川県では、青年会議所がやってくれているのですが、議会の場を明け渡して夏休みにハイスクール議会をする。高校生が、県議会の皆さんが座る席に座って、様々な委員会に分かれて政策を議論する。最終日は私のところに提言をしてきてくれるという場があるんですけど、これも面白いです。ここででてきた話、例えば、「教育委員会を大人たちばっかりでやるのではなくて、子供たちも入った教育委員会をつくってくれ」などがありました。前は、「先生がSNSであーしろこーしろ」と言うけれども、よく聞いてみたら、「先生、SNSのことわかってない。私たちが教えてあげる」といって、高校生が先生に教えるプログラムをつくる。やってみたら大好評で、生徒たちがテキストを作って、どうやって先生に教えてあげようかといって。先生が聞いてて、なるほどそういうことだったのか、というくらいやれる高校生のパワーをこの目で確認しました。その目線会議というのは、うまく運営していけば、すごいことになってくると私は思いました。ありがとうございました。

参加者9
横浜市から来ました。出身が四国の高松市です。高松市の港で生まれましたから、東京でいうとしたら築地のような下町。私の時代は昭和30年代で小学校時代は戦後です。先生が神様という時代でした。
小学校まで2.5キロあり、集団登校30人ぐらいで、うちは先頭に立って妹がいて、という状況。そこで、今日のテーマの子育てのコミュニティづくりに当てはめると、赤ちゃんの世代でも、昔は我々が育ったように、ベビーカーで井戸端会議をやる奥さん方がほとんど皆無だったのと、後は、児童虐待とか言われてますけども、私の思うには、いくら行政とか周りが環境を整えても、駄目だと思うんですよ。子供の個性を伸ばす。子育てをしている間に、子供に将来の夢とか、人生に夢を与えるようなことしないと駄目です。こども食堂の話題が出ましたけども、私、67歳から、小学校のコミュニティで子どもたちと空手をやりだしました。そこで奥さん方がいますから、そこでも会話ができます。だから行政をもっと改善しないとだめですけれども、やっぱり皆さん、親子でコミュニティをつくる努力をしないと駄目だと思います。

知事
はい、わかりました。ありがとうございます。さっきも中川さんのお話にもありましたけれども、親同士のコミュニティがあるからこそ、子どもたちは安心して育つ、そういう関係もあるようです。はい、どうぞ。

参加者10
県営住宅のリニューアルをして若い家族を呼び込みたい、みたいな話がありまして、すごくいいなと思いました。そのときに、知事の公約に無暖房住宅の推進というのがありましたね。暖房なしでもあったかいような、断熱のきいたお家のことだと思うんですが、県営住宅でも、間取りを若夫婦向けにするだけじゃなくて、断熱と、太陽光をつければ光熱費がほとんどかからないと思います。

知事
ありがとうございます。県営住宅は健康だという言い方をしていて、そこに住んでいることによって健康になっていっていただこうという、エネルギー的にも循環型ってとてもいいと思います。ありがとうございました。はい、ほかにいかがでしょうか。

参加者11
冒頭でご紹介いただきましたリトルベビーハンドブックを今年の夏に神奈川県に作っていただいた団体の代表をしております。ありがとうございました。
私は、370gで生まれた子供を育てております。生まれたときやはり小さかったので、大変心配で、今も病院に通う日々が続いているのですが、私のサークルは、そういったケアの必要な子供たち、小さく生まれた子供たちのサークルですので、医療的ケアですとか、発達障がい、様々なスペシャルニーズを抱える子ども、その親が過ごしております。私がその立場で感じているのは、例えば、今日も託児をしていただいてるのですが、お願いする時にも、うちの子ども発達障害、知的障害があるんですけれども預かってくれますかと確認をして初めて預けることができるんですね。というのも、地域に預かっていただくようなベビーシッター等のサポートはたくさんあるのですが、そういった方たちが基本となっていて、なかなか習い事にも行けない。それから預け先がないので私たち親も息抜きができないというのが正直なところです。私自身は、いろんな方とも一緒に過ごしていきたいと思っていますし、子供たちが大きくなった時に、差別がないような温かい神奈川であっていただきたいと思っているのですが、今現在はどうしても私自身も飛び込む勇気が出ませんし、社会から壁をつくられているような気がしている状況です。未来にむけて温かさを育むために、不安のない社会を作っていくために、どのようなことができるのかなというのを、知事はどのようにお考えか教えていただけますでしょうか。

知事
はいありがとうございます。先ほど紹介があった「ともに生きる社会かながわ憲章」というのをまとめるときに、いろいろな案があったんです。その途中に、「障がいのある人もない人も」という表現があったんです。私は、その言葉にすごく抵抗感を覚えました。障害のある人がいて、ない人がいるのか。障害のない人っているのかと。例えば眼鏡かけてる人。なんで眼鏡をかけているんですかというと、近眼だから。近眼だって十分障がいといえば障がいです。年を取ってくるとだんだん足腰が弱ってくる。それも、障がいといえば障がいです。だから、障がいのある人ない人も、という言い方が根本的に違うのではないかなと思っていて。実は、神奈川県が進めている政策で「未病」という考え方がありますけども、健康か病気かとわけがちなのですが、真ん中にそんな線ってないよね、何となく具合悪い、なんとなく調子がいい。だから、健康と病気の間にはグラデーションがあって、連続的に変化していく。白赤モデルからグラデーションモデルへということをずっと言ってきた中で、障がいだって同じじゃないかなと実は思っているんです。程度の差はあるけど、みんな障がいといえば障がいです。そのときに、さっきおっしゃった壁があるというのは、私たちは障がいのない人たちを見てますから、障がいの人はちょっと別のところにいってくださいという、そういうのが社会にまだまだあるのかなというふうに感じました。だから、自らそういったグラデーションの障がいというものを感じれば、程度の差だけのこと。当然いろんな形でハンデを負っている方はたくさんいます。ハンデをどう補うかというので、メガネだってハンデを補うための道具じゃないですか。そういったハンデを補う道具があれば道具を使えばいいし、なかったら、そういう事を支えれば結局同じ。そういう考え方が自然になってくるのを目指す。これが我々の「ともに生きる社会かながわ憲章」。この理念を広く深く浸透させていきたいというのがあります。壁を誰も感じなくなる、というそんな社会をみんなと一緒につくっていきたいなと思いました。ありがとうございました。
だんだん時間が迫ってまいりましたね、はい、どうぞ。

参加者12
今日は貴重なお話ありがとうございます。先ほどから皆さんの質問とかを聞かさせていただいて、少子化という話があり、私自身4人の子どもを育てておりました。4人とももう成人しまして、小さな子供を連れていらっしゃる姿が懐かしいなと思います。4人を育ててきたといいましても、やはり本当に今思うと、やはりかけがえのない時間だったと夫と話をしています。ただその中で、自分にとって、子育てって何だったんだろうと考えています。考えてもしょうがないところもあるんですけれども、その中で自分がやっぱりちょっと苦しかったこと、当時、ワンオペという言葉もなかった時代ですので、それでもやはりやるしかないという気持ちで、単純な言葉ではあると思うんですけれども一生懸命育ててきました。今では子供たちに助けられているんですけれども。小さいころはそんなに手間がかからずだとは思うんですけれども、高校を卒業した後です。高校は、県のほうでも色々な政策を打ち出してくれていて、無償化という形でできたんですけれども、専門学校、大学では本当にたくさんのお金がかかるということ、子どもが大きくなるにつれてひしひしと感じてきました。自分がやってきたことを思い出すと、やはり人に話せるということですごく楽になれたので、自分には何ができるだろうということで、0歳から12歳の子を預かる横浜市の子育てサポートシステムに登録させていただいており、ちょっとの時間でも預かるということをしています。また、小学校中学校では、地域と学校をつなげる役割を担っていたりだとか、福祉のほうもしているので、0才から100才の方と接する機会が多いのですが、やはりお金の話になることが本当に多いということに今気づいています。人生お金だけではないと思うのですが、少し余裕があって、自分の心にゆとりができるんだなと今感じていて、それをみなさんに伝えたかったです。また、いろいろな周知という話について、アンテナ高くそういうのに行っている方はこの場所にいらっしゃる方だと思うんですけれども、なかなか行けない方もいらっしゃるので、自分に何ができるだろうと考えたときに、こういう会議に参加した後に、自分の友達や自分の娘や息子にこんなところに行ってこんな話聞いてきたよ、と伝えることが大事だなと思いました。

知事
ありがとうございました。やっぱり今お話聞いていても、コミュニティの弱さという部分を補っていらっしゃるという感じがします。昔はもう本当に周りの人たちにいろいろ話を聞いてもらって解消できたのが、今はそういう人がいなくなっている。そういうことだから、じゃあ我々聞いてあげましょうと、そういう人がいるということが、本当に救いだなというふうに思います。そうは言いながらやっぱりお金も大事だなっていうことだけれども、県が配ればいいのかというと、なかなかそういう財政的な余裕もない。僕が対話の広場で大好きなのは、高校生と一緒になって話をしているということ。こんな経験ありますか。これすごく面白いです。高校生の生の声を聴きながら、高校生の皆さんも、大先輩の声に一生懸命耳を傾けながら聞いています。こういうことを積み重ねというのがすごく大事かなと。これも多世代の交流の場となってますから。こういうことを地道に重ねていくということが、大変な作業である子育てをみんなでこう盛り上げていって、楽しいですと。そういう明るく活力ある社会を作っていくためには、こういったことの地道な積み重ね、そしてそういったその思いを持った人が自らアクションをしていくということが大事かなと改めて思った次第であります。
ちょうどお時間となりました。今日は本当に皆さん素晴らしいご意見いただきましてありがとうございました。しっかりと受けとめながら、県の政策に反映させていきたいと思います。どうもありがとうござました。

意見交換時のご意見等への対応状況等

当日いただいたご意見等への対応状況等を載せております。
意見交換会意見・対応等一覧(PDF:165KB)

参加者からのご意見

参加者アンケートに記入していただいた皆様からのご意見を載せております。
参加者ご意見(抜粋)(PDF:125KB)

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