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更新日:2022年5月6日

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平成29年度「黒岩知事との“対話の広場”地域版 湘南会場」開催結果

平成29年10月30日平塚商工会議所で開催された黒岩知事との“対話の広場”地域版(湘南会場)開催結果

集会の概要

会場の様子

黒岩知事との“対話の広場”地域版 (湘南会場)

日時 平成29年10月30日(月曜日)18時30分から20時00分
会場 平塚商工会議所
テーマ スマイルかながわ
地域テーマ マグネット力でスマイル~湘南地域の魅力について考える~
内容

1 知事のあいさつ

2 事例発表

【事例発表者】

守屋 宣成 氏
(公益社団法人平塚青年会議所 理事長)

佐々木 健 氏
(茶師、株式会社茶来未 代表取締役社長)

3 知事によるまとめ

参加者数 201名

知事のあいさつ

知事あいさつ

皆さん、こんばんは。神奈川県知事の黒岩祐治です。たくさんの皆さんにお越しいただき、ありがとうございます。

実は、昨日、落ち込んでいました。なぜかというと、横浜マラソンが中止になったからです。出る予定でした。出るつもりで、その日に合わせて、気力を充実させ、練習もばっちりで、準備をしていたのですが、中止となり、ガクリときました。昨日は、何をしていいのかわからなくなりました。しかし、今日、ここに来てみたら、多くの人が来てくれて、やる気が出てきました。

今年の対話の広場には共通のテーマがあります。それは、「スマイルかながわ」です。

皆さんとともに議論したいと思います。

なぜ、このようなことを言っているか、その背景を少しご説明したいと思います。この人口の形を見てください。人生100歳時代の設計図を描こうと、神奈川県では昨年のお正月に言い始めました。今頃になって、政府が「人生100年時代」と言っていますが、神奈川から始まったということを忘れないでください。1963年は100歳以上の人が全国で153人がいましたが、2016年は6万6000人くらい、全国にいらっしゃいます。この後のグラフをみてください。急激に伸びています。2050年になると約70万人が100歳以上です。2050年になりますと、人口が減っているという予測になっていますので、割り算をすると142人に1人が100歳以上、こういう時代になるのです。

それでは、どのような100歳時代を迎えたいかということです。県では、未病を改善するということを中心に言っています。病気になってから治すのではなく、病気にならないようにする、「未病を改善する」と言っていまして、ではどのような100歳時代かということです。

人生100歳時代

スマイルかながわ

そのような中で、みんながスマイルでいるような、ニコニコしているような100歳時代だったらいいです。みんなが暗い顔をして、寝たきりでは社会全体が暗くなってしまいます。そうではなく、それだけ長く生きて、実りある人生、みんなが輝いている、そのような時代を目指したいのです。

したがって、「スマイル」を今年の共通の言葉にしています。いろいろな政策をスマイルという言葉でまとめました。「共生でスマイル」「未病改善でスマイル」「マグネット力でスマイル」にまとめました。そして、スマイルをテーマに各地域でそれぞれのテーマを設けて、議論をしているのですが、湘南地域で選んだのは、3番目の「マグネット力でスマイル」です。

「マグネットかながわ」というのはずっと言っています。マグネットというのは何かというと、磁石です。磁石のように引きつける力を持ったところにしたいなと思っています。みんなが引きつけられたら、その地域にはスマイルがあふれるのではないでしょうか。

最近、外国人観光客がたくさん来ています。それは、実感します。その外国人旅行者数は、確かに急激に増えています。2011年は622万人でしたが、今は2,400万人と、4倍になっています。これは、もっと伸びていきます。政府は4,000万人まで増やそうとしています。

一方、神奈川ではどうでしょうか。びっくりしませんか。神奈川に外国人の方がたくさん来ていると思いたいですが、県も伸びてはいますが、日本の国全体の伸びと比べると、ほとんど伸びていません。どうしてでしょうか。おかしいと思いますか。意外に、神奈川県は外国人に対して、マグネット力がないのです。

旅行者数

湘南地域への観光客

ところが、湘南地域は少し違います。外国人だけではないですが、湘南地域に来る人は増えています。道路がつながったことが大きいです。さがみ縦貫道ができたことで、最近伸びています。国内からは来るようになっています。しかし、外国人をもっと呼び込みたいというのが大きいです。

その中で神奈川県では、「新たな観光の核づくり」という事業を進めています。私は海外に行って、トップセールスということをします。「かながわは魅力的ですから、遊びにきてください。例えば、横浜、鎌倉、箱根があります。」と。その次にもう一つ言いたいなと思ったのですが、自信をもってここだ、というものがありませんでした。しかし、神奈川県にはもっと魅力的なところがたくさんあります。第4の観光の核を目指そうと県内に声をかけました。「我が地域こそは、第4の観光地だ」というところは、手を挙げてくれといって、手を挙げて、選ばれたのが3か所あります。一つは、三浦半島の先の「城ヶ島・三崎地域」。そして、後の2つが湘南地域にあります。「大磯地域」と「大山地域」です。第4の観光の核の認定になってはいますが、まだ決定したわけではありません。3つ地域が競い合っている状況です。

湘南地域はポテンシャルがどこよりもあります。それを生かして、本当の意味のマグネット力を示すためにはどうしたらいいかということを地元の皆さんと議論したい、それが今日の会の趣旨です。

まずは2人の方が事例を発表します。いろいろな形でマグネット力を増すために地元でがんばっている方がいらっしゃいます。その話を聞いた上で、皆さんとディスカッションしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

事例発表

司会

はじめに、守屋 宣成(もりや せんじょう)様を紹介します。
守屋様は、2007年に平塚青年会議所に入会し、地域まちづくり活動に参加をしています。2014年には、副理事長兼ビジョン策定会議の議長として、七夕を活用したまちづくり構想「夢きらり 思いつながる 七夕のまち」を策定しました。現在、第59代理事長として、活躍していらっしゃいます。
それでは、守屋様、よろしくお願いいたします。

守屋氏

 

守屋 宣成氏(公益社団法人平塚青年会議所 理事長)

皆さん、こんばんは。本日はお忙しい中、お越しいただき誠にありがとうございます。ご紹介いただきましたとおり、私は公益社団法人平塚青年会議所、本年度第59代の理事長を務めております、守屋宣成と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

本日、短い時間ではありますが、平塚青年会議所のまちづくりにつきまして、そして、今年、高校生とともにやりました事業につきまして、ご紹介させていただければと思っております。

まず、平塚青年会議所でございますが、20歳から40歳までの平塚、大磯、二宮に在住又は在勤のメンバーによって構成されております。メンバーは現在73名で活動しております。主に、まちづくりを行っている団体でございます。

七夕のまち平塚

私たちのビジョンといたしまして、「七夕」を一つの方向性として定めさせていただきました。定めるきっかけになったのが、2011年の東日本大震災によりまして、「七夕まつりがなくなっちゃうんじゃないか。」ということがありました。その時に、我々といたしましても、やはりこの「七夕」というものをもう一回見直して、まちづくりを考えていかなければならないのではないかというきっかけをいただきました。

そして、地域の資源を生かしたまちづくりということで、我々の地域における資源というものが何であるかということを議論いたしまして、一つの結果として、「七夕」が一つの資源になるのではないかと考えました。その理由といたしましては、ぜひこの地域にしかない、地域らしいものを選定していきたいなと思っておりました。そして、世代を超えたアイデンティティといたしまして、例えば、私も小さい頃「七夕まつり」には必ず行きましたし、親の世代、おじいちゃんの世代からある、そんな「七夕まつり」を何か一つの世代を超えた魂みたいなものになればと思っております。そして、この地域最大のイベントといたしまして、本年も延べ167万人の方が来ているということを考えますと、平塚市にとっても非常に大きなイベントでありますし、平塚を大きく発信できる機会であると捉えております。

「七夕」のまちを私たちは作っていこうと考えております。その上で、今までにこの4つの事業を行ってまいりました。平塚の住民の方はご存知かと思いますが、平塚駅の発車ベルの音の変更をさせていただきました。もう一つが、「七夕」らしさを感じる食の発信をしていきたいということ。そして、商店街と共催事業といたしまして、「七夕ウエディング」を七夕開催期間中にさせていただいております。そして、もう一つが「たなばたさま」という商店街のキャラクターを生かした七夕のまちを作っていく上での一つのシンボルを作っていこうということで、こちらを活用させていただきました。この4点について説明をさせていただきます。

まず、発車ベルの変更でございます。2013年に行った事業といたしまして、発車ベルを童謡の「たなばたさま」に変更させていただきました。当時、いろいろなところで発車ベルが変更になっておりましたし、平塚らしい何かを伝えられるものはないかと考えたときに、童謡の「たなばたさま」が良いのではないかということで、我々の一つの方向性として、「たなばたさま」に変更いたしました。ご存知のとおり、1番線から4番線まで、すべて曲調を変えて、1番線、2番線は東京に行く方々の気分を少し盛り上げるような、3番線、4番線は東京から帰ってくるところですので、何かゆったりとした気持ちで平塚に帰ってきたのだなというようなことを思えるような曲調に変えさせていただきました。この「たなばたさま」の発車ベルは様々な方、商工会議所の方にもご協力いただきまして、変更をさせていただきました。

続きまして、「七夕」らしさを感じる「食」でございます。これは、「七夕たからいち」というものを開催させていただきました。平塚市内並びに、大磯、二宮の方々に「七夕」にちなんだ食を考えてくださいということでお願いをいたしました。その「七夕」開催期間中に、見附台広場にてこの事業を行いまして、今年は投票制にいたしました。買うとストローをいただけまして、ストローを投票券代わりにして、投票するというようなことをさせていただきました。やはり、「七夕」らしさをどういうふうに表現するのかということを皆さんとともに考えまして、こちらを一つの方向性として、発信させていただいたということでございます。中間発表が出ていますけれども、3日間毎日、集計を取りまして、最後にグランプリを発表させていただいた事例になっております。

七夕ウエディング

そして、「七夕ウエディング」でございます。湘南スターモール商店街さんとの共催事業といたしまして、この七夕の開催期間中に、日曜日ですけれども、まちかど広場にて、結婚式をやってしまおうという形で、湘南スターモール商店街の皆さんが企画されたところに、我々も一緒になって手伝っているという事業でございます。本当に、毎年5組から6組の申込みをいただきまして、まちかど広場の結婚式ですけれども、七夕をやる中心の商店街があるメイン通りを、新郎新婦とともに歩きまして、そうすると、周りのお客さん方々から、「おめでとう。」という声などをかけていただきまして、一つの名物のような感じになっております。ぜひ、高校生の皆さん、結婚するときは、「七夕ウエディング」がお待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。

たなばたさま

そして、こちらが「たなばたさま」のキャラクターを活用したものでございます。こちらも商店街の方で作っております「たなばたさま」というキャラクターを活用して、七夕のまちとして、何かを発信したいなと考えておりました。向かって左側の写真は、交通安全の標識がちょうど茅ヶ崎から平塚に1号線で入ってきますと、旧1号線と1号線が交わるところに元々交通安全の旗が立っておりました。それを七夕仕様に変更させていただきました。一応、夜光るような細工をさせていただきながら、何か「七夕のまちひらつか」ということを発信できないかなということで、このようなものをやらせていただきました。そして、向かって右側の写真についてですが、こちらは、観光協会に置かせていただきました「たなばたさま」のモニュメントでございます。真ん中の球体を触ると幸せになるというような思いのストーリーをつけさせていただきました。今でもカップルの方が土曜日や日曜日に来られているというようなことを聞いております。このような形で何か願いがかなうというか、出会いのまち平塚ということを、地域の一つのキャラクターかもしれませんが、そこでしっかりと結びつけられるようなことを平塚青年会議所として考えてまいりました。

七夕のまちの実現ということについて、なぜ、私たちはこれをやっているかと言いますと、やはり、「七夕」ということになりますと、ゴミや治安などの悪いイメージばかりを持たれる方が非常に多いということで、そうではない部分で交流人口であるとか、郷土愛を育む、そんなことをさせていただければと思っております。それを受けて、地域活性をしていきたいと思っております。

スクール議会

次に、今年行われました平塚青年会議所の事業として、「主権者教育」をさせていただきました。平塚の市議会を使わせていただきまして、高校生たちが市議会で、平塚の課題について考え、発表した事業になります。これにつきましては、若者の意見を政治に反映するという、選挙権年齢が下がったことを受けて、何か若者が主張できる場を作りたいと思っておりました。テーマにつきましては、平塚の「七夕」、事前キャンプに来る「リトアニア」、「商店街」の3つに分けて、展開をさせていただきました。

高校生だから生み出される発想力や行動力、そして、自分たちで未来を切りひらいていくということを考えていただければと思いました。そうすることで、地域がもっと良くなる。そして、自分たちが当事者として、高校生が考えることの重要性を考えることができたのかなと思っております。

こちらに関しましては、平塚市との共催事業として行った事業でございます。それでは、簡単ではございますが、事業の紹介の動画を流させていただいて、終わらせていただきます。

(動画上映)

ありがとうございました。皆さんにお配りさせていただいた資料の中に報告書を入れさせていただきました。細かいことはそちらのほうを見ていただければと思っております。平塚青年会議所はまちづくり、地域活性のために頑張ってまいります。ご清聴ありがとうございました。

司会

続いて、佐々木 健(ささき けん)様をご紹介します。
佐々木様は、茶師として、また株式会社茶来未(ちゃくみ)代表取締役社長として、耕作放棄茶園を再生させるプロジェクトや、湘南の果物と日本茶を組み合わせた新たな日本茶製造などに取り組まれています。
世界緑茶コンテスト最高金賞やパッケージ大賞を2度受賞するなど、受賞歴も多く、日本茶の伝道師として、テレビ等のメディアでも御活躍されています。
それでは、佐々木様、よろしくお願いいたします。

佐々木氏

佐々木 健氏(茶師、株式会社茶来未 代表取締役社長)

皆さん、こんばんは。ただ今ご紹介いただいた佐々木と申します。本日はよろしくお願いします。知事と守屋様のすばらしい話をお伺いした後、私で良いのかと、どきどきしています。気軽に聞いていただければ幸いです。

まず、私の本日のテーマは、知事からもご説明がありましたが、「マグネット力でスマイル―湘南地域の魅力について考える―」という大きなテーマでお話させていただきたく存じます。

最初に、自己紹介と日本茶のこと、湘南のポテンシャル、湘南のことについて歴史的な背景からと考えています。

茶師というと、聞いたことがない人が多いと思います。茶師とは何をする人か、ネットで調べていただくと、簡単に言うと、「お茶を製造して販売する人」と出てきます。そのなかで私はどんな取組みをしているかというと神奈川県の松田町寄という地域で、自社茶園を管理しお茶を刈って、蒸して、もんで、荒茶という原料を作りまして、藤沢にある自社工場で焙煎をして、パッケージにして商品にして、売るところまでを一括に行っている藤沢市遠藤にある日本茶製造メーカーとしてやっております。

先ほど受賞歴についてもご紹介いただきましたが、世界緑茶コンテストなどを受賞させていただいています。その中で、県知事には2013年、世界緑茶コンテスト最高金賞・パッケージ大賞を受賞した際に表敬訪問させていただきました。

今、日本茶を飲まれる方が少なくなってきているということを多くのところでよく聞きます。日本茶の話でマスコミやメディアなどからお声がかかったら、なるべく出るようにしております。今回のような機会もそうですが、恥をかくこともたくさんありますが、日本茶のためと思いまして、啓蒙活動の一環として取材や講演に出演させていただいています。

日本茶と湘南のつながりは、「神奈川県から世界へ」とありますが、日本茶というと、鹿児島、静岡、京都など産地のことを思い浮かべると思います。歴史的にみますと、湘南とのつながりが深い部分がございます。

元々、日本茶というのは空海、最澄で有名な伝教大師最澄が、比叡山のふもと、滋賀県の山王総本宮日吉大社にお茶の種を植えて、そこからお茶が始まったと言われています。この大社の名誉茶師をさせていただき、日本茶に関する神事に列席する事もあります。

ここまでは、「あ、そうなの。」というような話なのですが、ここからが少しずつ面白くなってきます。

日本茶を初めて飲んだと伝えられているのは、嵯峨天皇です。嵯峨天皇の異母兄弟に葛原親王という方がいて、藤沢の葛原という地名がありますが、そこに住んでいたと、藤沢市のホームページにも載っています。少し不思議なご縁ですが、伝教大使最澄が持ってきたお茶の種を植え、10年後に、最初に日本茶を飲んだとされる嵯峨天皇の兄弟が私の会社のすぐ横にいたと思うと少しロマンを感じます。

「藤沢市遠藤と宇治茶とのつながり」は「何だ、それは。」と思われるかもしれません。藤沢市遠藤の「遠藤」はありふれた名前、地名なのではないかと思い、つい最近まで調べなかったのですが、この講演の依頼を受けまして、「遠藤はどういう場所だったのだろう。」と思い、調べましたら、文覚上人という方がいらっしゃいまして、その俗名が遠藤盛遠なのです。その人がこの地域を統治していたという歴史が出てきました。もっとよく調べていくと、この孫弟子に明恵上人という宇治茶の元祖になった方がいます。その人が遠藤でお茶の話をしていたから、宇治茶の発達があったのではないかと想像しています。

「マグネットになった日本茶」ということで、皆さんご存知の「ペリー」が来航した時、コーヒーを飲んでいたそうです。ペリーから「この国には、コーヒーに代わる嗜好品のおいしい飲み物がないのか」と言われ、お茶を出したところ、「これはすごいものだ」と言われ、「交易が始まったら、お茶を輸出してくれ。」と言ったそうです。そして、横浜港にすべての原料が集められて、横浜で飲める状態にし、緑の宝石と言われて絹と一緒に日本の経済を支えたと言われています。

未病

「湘南が持つポテンシャル」。藤沢市遠藤の私の会社の近くには自然が豊かな所があります。谷戸があったり、、病院があり、畑や田んぼがたくさんございます。そこには藤沢の慶應義塾大学のキャンパスもあり、活力、創造、文化、交流の町として、町を挙げて活動しています。この地にて、自然に触れ合ったり、地元の農作物を食したり、滞在することで未病を改善しようと、プロジェクトが進行しています。

 

茶摘み体験

私は、実際に茶摘み体験ツアーを開催し、子どもたちにお茶摘みの体験をしてもらい、お茶をすぐに飲める状態にして家に帰ってもらっています。観光としての神奈川のポテンシャルをどう引き出すかと、知事の話を聞いて、このような体験も海外の方にはよろこばれるのではないかと思いました。

湘南ゴールド

湘南ゴールドという神奈川のおいしい果物がありますが、なかなか人の目に触れることがないので、それを乾燥させて緑茶と配合しました。緑茶というと、うまみ、渋み、香りなど成分がたくさんあります。自分では若いと思っておりますが、自分よりももっと若い人たちに旨みのお茶以外にも香りのお茶として楽しんでもらえる緑茶が作れないかと、自社工場で試行錯誤しながらやっているところです。

藤沢市のデータを少し持ってきました。見てみると、神奈川県の中でもいろいろな作物を作っていて、上位5位以内にかなりの種類の作物が入っています。

私の友人に薬剤師、鍼灸あんまマッサージ指圧師、国際中医師などたくさん資格を持っていて、医学の事はたくさん勉強している、吉田大蔵さんという人がいます。神奈川県は未病をうたっています。日本茶はもともと薬だったと言われています。「日本茶を飲んで健康になろう」と言ってもなかなか振り向いてくれない。

その中で、吉田大蔵さんと漢方の考え方を加えて、健康茶を緑茶と漢方の考え方で作りました。ちなみにこの大蔵さんはハブ茶が大好きで、ハブ茶は漢方名でケツメイシともいいます。自分のやっていたバンド名を「ケツメイシ」と名づけて、今も歌を歌っています。

また、「湘南が持つポテンシャル」として、さがみロボット特区というものがあります。湘南もこの特区に入っています。この中で、今日も来ていただいているのですが、かながわビジネスオーディションにおいて、県知事賞を受賞した会社様と野菜を簡単にカットできるような機械を一緒に作っています。これも神奈川発のマグネットではないでしょうか。

湘南のポテンシャル

「湘南が持つポテンシャル」というのはいろいろなものがありますが、それらを1つにまとめて協力し合い新たな推進力にしていきたいと思っています。

あと、もう一つ、私事なのですが、10月26日に、藤沢市最高峰の匠といわれている「藤沢マイスター」に認定されました。今日はバッジを付けてきています。

「マグネット力でスマイル」ということで、湘南という魅力あるブランドを一緒に知恵を出し合いながら、前に進めていき、湘南から世界発信、新たな文化や歴史、商品などを作れたらいいなと思います。ご静聴ありがとうございました。

意見交換

意見交換

知事

ありがとうございました。

お2人、全然違った取組みでしたが、この湘南のマグネット力を増すために、いろいろな形で努力をされています。守屋さんは、「もりや せんじょう」というお読みするのですね。まるでお坊さんみたいなお名前ですが。

 

守屋 宣成氏(公益社団法人平塚青年会議所 理事長)

一応私、平塚のお寺の副住職をしております。

 

知事

やはりお坊さんだったのですね。

平塚といえば、何といっても七夕というのは有名です。ただ、最初に少し質問をしたいのですが、1年に1日だけですよね。これはどうやって乗り越えていくのですか。

 

守屋 宣成氏(公益社団法人平塚青年会議所 理事長)

祭りとしての1年間で1回しかないところを何とかするために、我々としては年間を通じて七夕を感じられるということを取組みとして、食であるとか、今言ったモニュメントであるだとか、そういうことを通じて、一年間、「あ、平塚っていえば七夕なんだな」と感じてもらえる仕掛けを考えております。

 

知事

食は年中あるのですか。

 

守屋 宣成氏(公益社団法人平塚青年会議所 理事長)

出てもらった方には、少なくとも1年間は必ず店舗で出してもらえるようにお願いしております。

 

知事

平塚に来た人が、何かビジュアル的に、七夕というのを年中感じられるというのはありますか。

 

守屋 宣成氏(公益社団法人平塚青年会議所 理事長)

それに関して、まず音で発車ベルをさせていただいて、今モニュメントだとか、今日発表させていただいたように、道路で平塚に入った時に、「七夕のまちなんだよ」ということを一つ提案させていただいたわけです。

 

知事

こういうのは、ほかの地域でも聞いたことがあります。例えば、花火大会で、すごく有名なところがあります。私の知り合いがたくさんいるのですが、秋田県大曲というところです。今、合併して大仙市になっていますが、大曲花火大会というのは日本3大花火だと言って、大曲と、土浦と、長岡ですか、とてもすごい花火大会があります。

そのときには山ほど人が来ます。ところが年に1回しか来ません。これを何とかという話になりました。だから、年中花火という形にできないかというようなことを地元で考えている人たちがいます。

夏のたった一日だけに多くの人が来るのではなく、街中で何らかの形で花火があるぞという、そんなものも実はあります。僕はこの七夕というのも、せっかくそれだけ有名なのだから、年中七夕を感じられる何かというのは、もっとこれから発展していく可能性があるのではないのかなと、お話を聞きながら、感じましたが、いかがでしょうか。

 

守屋 宣成氏(公益社団法人平塚青年会議所 理事長)

本当に、まち全体として、やっている一つの大きな、167万人も地域内外の人が、これだけの人が集まるような「七夕まつり」を持っているのだからこそ、そこからしっかり波及させて、七夕というものを使って交流人口を増やしていくということは、絶対的にこれからも必要なのかなと思っています。

 

知事

今日はいろいろな方がいらっしゃいますから、そういった具体的なアイデアも飛び出してくるかもしれません。

佐々木さんは、茶師と初めて聞きましたが、茶師は神奈川県内に何人ぐらいいらっしゃるのですか。

 

佐々木 健氏(茶師、株式会社茶来未 代表取締役社長)

製茶工場があって、そこのトップ、工場長ですとか、しっかりと認定できる人が茶師と名乗れるのですが、これはもう室町時代からあったような職業でございまして、特に制度性ではありません。名乗れれば勝手に茶師と名乗れるのですが、ただそれをやってしまうと、古い業界ですから、いろいろなところから怒られてしまうというような職業です。

 

知事

さっきも講演の中にありましたが、お茶といえば、静岡、鹿児島、京都が浮かんできます。神奈川県には足柄茶という非常にすばらしいお茶もありますが、湘南でお茶というのは、そうなのかと一瞬思います。

 

佐々木 健氏(茶師、株式会社茶来未 代表取締役社長)

そうですね、今はやはり産地の方がすごく有名で、静岡ですとか鹿児島、長崎、いろいろなところにあるのですが、実際に文化的に発達していったのは、例えば鎌倉ですとか、先ほど言った湘南ですとか、そういうところの方が多いです。今、産地と消費者がイコールではありません。そういうような意味でも、昔は横浜に製茶工場がたくさんありました。

 

知事

湘南といえばお茶というイメージにつながってくるというのは、将来的にあり得ますかね。

 

佐々木 健氏(茶師、株式会社茶来未 代表取締役社長)

もちろんあり得ます。湘南は、足柄茶の産地がこれだけ近いです。湘南というくくりから、少し飛び出ますが、私も畑をやっています。湘南という全く新しいブランド茶みたいなものをつくって、それを世界に発信していくのは、神奈川県、まさにマグネットでやっていけば、先ほど紹介してもらった湘南ゴールド緑茶ですとか、そういうものを世界発信できたら、一大産地、歴史が作れるのではないかと思っています。

 

知事

湘南というと、何かみんなが、「うわっ」という声をあげるような、すばらしいブランド力を持っている。でも、今まではそういう「湘南」というイメージと、お茶は結びついてない。今、結びついてないということは、逆に言うと、これが結びつくと、これからおもしろくなりそうだなという感じがします。

 

 

佐々木 健氏(茶師、株式会社茶来未 代表取締役社長)

まさにそうです。

 

知事

少し補足します。先ほど漢方という話が出てきました。神奈川県、未病を改善して、そして健康寿命を延ばしていこうというようにしています。この未病というのは、元々は漢方の言葉です。「未病を治す」というのは、漢方の最初の教科書に書いてあります。病気を治すよりも、未病を治そうということです。

要するに、言葉を変えれば、病気にならなくしていこうという中で、いろいろな考え方がありますが、その中に「医食同源」という言葉があります。「医食同源」というのは、「医」というのは医療の医です。薬という意味ですね。「食」は、食べることです。これはもう同じ源だ。

漢方薬というのは、生薬というのは、元々は食材です。それを干したりしたものを煎じて飲むということです。だから、「医食同源」、「薬ばかり飲んでいるのではなく、食の力によって改善していきましょう」という言葉がありますが、漢方の先生に聞いたら、もう一個言葉がある、「医茶同源」。「医食同源」ではなくて、「医茶同源」。お茶というのは、薬と同じぐらい体に良い効果がありますということです。

考えてみれば、若い皆さんは飲んだことがないと思いますが、漢方薬というのは、そういう生薬の葉っぱを組み合わせて、それを煎じて飲みます。お茶というのも、お茶の葉っぱにお湯入れて、それで飲みますね。だから、実は漢方薬とお茶はつながっています。

 

佐々木 健氏(茶師、株式会社茶来未 代表取締役社長)

そうです。

神農という中国の伝説上の神様が、自分の身体を治すために、お茶の葉っぱをかじって身体を治していたという言い伝えがあります。

先ほど知事から、湘南からどういうふうに世界発信をしていくのかと言われました。先ほどのパワーポイントでもあったのですが、藤沢というのはまだまだ農業がとても発達しているというか、しっかりとやられている土地です。先ほどの大蔵さんと一緒に健康茶を作っているのですが、原料というのが、すべて海外産です。

国産の原料というのがないので、湘南の休耕地を利用して純国産の健康茶を作り、お茶とブレンドし湘南ブランドとして発信できたら、おもしろいと思っています。

 

知事

そうすると、今の話につなげてくると、体の様子、具合によって、そういうときにはこのお茶を飲めばいい、こういう人はこのお茶を飲めばいいということにもなり得るということですよね。

 

佐々木 健氏(茶師、株式会社茶来未 代表取締役社長)

まさにそのとおりです。商品名でぎりぎりのところを攻めていますので、後で、ホームページで見ていただければと思います。

 

知事

効果効能ですね。疲れているときには、このお茶を飲めばいいし、目の具合が悪い人はこのお茶を飲めばいいとか、実は漢方薬につながっていくということがあり得るということです。お茶のそういう新しい魅力が発信できるということになります。

このようなお2人の先生のお話を受けた後は、ここから先は、シナリオはありません。皆さんとの対話で進んでいきます。皆さんが黙っていると、この会は全く前に進みません。発言のある方、こんなこと言いたいな、質問したいな、私はこんなことやっていますということでも、何でも結構です。それではまいります。

 

参加者1(男性・平塚中等教育学校生徒)

漢方の話などをいろいろされていて、非常に興味深く、実は私も毎朝緑茶を一杯飲むところから一日が始まって、漢方薬というのも結構毎日飲んでいます。

漢方という学問においては「中庸」と言って、「行き過ぎず、足りなさ過ぎず」というのを非常に大切にしている学問でとても好きなので、本日は東洋医学のお話が結構中心となっていて、非常におもしろいなと思っておりました。

ここで皆さんにご起立をお願いしたいのですが、よろしいでしょうか。

未病というのが今日のテーマでもあると思うのですが、実は未病というのに対して、「立つ」という行為は非常に大切です。実は、ちょうどこの会が開場したのが18時なので、今だいたい1時間ちょっと経過しているのですが、1時間座っていると、寿命が20分ぐらい縮むという報告がアメリカでされていて、是非ともここは皆さんにご起立いただいて、100歳を元気に迎えるために、寿命を少しでも縮めないように、立って聞いていただきたいなと思っております。

さて、今日3分間なので、本当に最後になってしまうのですが、平塚スクール議会、私は、「リトアニアについて」のことで、副委員長としてその会に参加させていただきました。平塚市さんの方では、実行委員会の方々、行政の方々、もちろん青年会議所の皆様にもご尽力いただいて、私たちが提案させていただいた案について、実現に向けて、一歩一歩進んでいっているというところですが、実はまだもう一手足りないかなというようなもどかしさがありまして、本日はこの2冊目となってしまうのですが、この中に手紙を入れさせていただきましたので、是非とも、神奈川県として、我々の活動にもう一押しいただければと思っております。

 

知事

いただきます。何が書いてあるのですか。

 

参加者1(男性・平塚中等教育学校生徒)

私たちが平塚スクール議会で提案させていただいた議題について書いてありまして、結構文字が小さくて読みづらい面もあるかもしれないのですが。

 

知事

要するに何ですか。

 

参加者1(男性・平塚中等教育学校生徒)

要するにイベントをやりたいのです。リトアニアと平塚市を結びつけて、大人の方々もいろいろ考えていらっしゃるようなのですが、実際、私たちの中では認知度があまりにも低いということを問題として考えていまして、それを向上させるために、私たち若い世代が土台となって、下から持ち上げる感じで大きなイベントをやりたいのです。

 

知事

どんなイベント?

 

参加者1(男性・平塚中等教育学校生徒)

それは、リトアニアというのはバスケットボールが非常に強い国でして、オリンピックへの出場やNBAなどにも選手を出しているような国なので、リトアニアの選手の方々を平塚市に呼んできて、東海大学やいろいろな高校のバスケットボールのチームなどと親善試合を行い、それをイベントの中核として、併せて平塚総合公園のイベントというのも、ベルマーレさんが普段やられているような模擬店の出店などを行い、その中でリトアニアの文化とかの交流、平塚市の七夕の文化の発信などを行っていきたいなと思っています。

 

知事

ありがとうございました。もうそろそろ座っていいですか。

 

参加者1(男性・平塚中等教育学校生徒)

はい。ありがとうございました。立つだけで本当に効果がありますので、30分に1回くらい立っていただければと思います。

 

知事

実は、今日ここに平塚市の落合市長が来られたいということで、さっき実は直前に来られたのですが、どうしても参加できない。なぜかと言ったら、まさに今日、リトアニアの選手団が来ているのです。そして、その人たちは、たぶん日本で一番早いのではないですか。平塚の中で、事前キャンプのようなものが始まるということで、その対応をしなければいけないということで、今日、出られませんというお話でありました。

これはチャンスですよ。皆さん、リトアニアが事前キャンプ地として選んでくれました。ですから、平塚にリトアニアの選手が来る。その模様はリトアニアにも当然報道がされるわけです。そうすると、そこからうまく発信するものがあると、いろいろな形でリトアニアに対して平塚だ、湘南だというのをアピールできる、まさにチャンスです。そのチャンスをイベントなどで盛り上げていこうというのは、すばらしい考えだと思います。是非これ、本当に実現してほしいです。守屋さん、どうですかこれ、いい案だと思いませんか。

 

守屋 宣成氏(公益社団法人平塚青年会議所 理事長)

今、本当に、そのイベントを開催するに当たって、私も実は行政の方との会議に出向させていただいていますので、「今、高校生はこういう考え方を持ってやりたいと思っています。是非ご協力願えませんか」ということ、今、進めているところですので、しっかりと、リトアニアをまず認知してもらうことをがんばっていきたいなと思っています。

 

知事

これはすばらしい。リトアニアの大使とお話をする機会もよくあります。リトアニアから大臣が来られる。みんなと会うのですが、神奈川の平塚というのは、特別な思いで見てくれています。リトアニアにとって日本というのは、もう特別な国なのです。

それは杉浦千畝※という外交官。ユダヤ人が大虐殺されるときに、みんなが逃げ込んできて、その方たちにビザを発給して、ユダヤ人を救った。それがまさにリトアニアです。杉浦千畝※のゆかりの地が鎌倉なのかな、神奈川ですから。だから、そういう意味で、ものすごくリトアニアは神奈川に対して、日本に対して、意識がありますから、そういう中で発信しようというのは、私はすばらしいことだと思います。

どうもありがとうございました。

※杉原千畝の言い誤り…後に訂正

 

参加者2(男性・高校生)

皆さん、ご安心ください、僕は立たせません。

私は、冒頭に出ました守屋さんが主催する平塚スクール議会に参加して、実は「七夕」のテーマの委員長をやっていました。そこで平塚を、七夕まつりを盛り上げるということで、平塚七夕学生連合というチームを結成しました。七夕飾りを僕たち学生の力で作り上げるというようなことを、今、行っています。先日、ラジオにも出演しまして、七夕まつりをPRしているのですが、正直まだまだかなと、僕自身は思っております。

それはなぜかといいますと、この会のテーマになっています、「マグネット力でスマイル」、今、ここでは湘南地域の話をしているではないですか。この七夕まつりが、まだ平塚で止まっています。

なので、ゆくゆくは、できればこの湘南地域で、「七夕まつり」や「湘南といったら平塚だ」と皆さんが思い浮ぶようにしていきたいなと思っています。手紙は用意できなかったのですが、平塚七夕学生連合のことを知っていただきたいと思います。

 

知事

ありがとうございました。

「湘南といえば平塚だ」と。皆さんどうですか、湘南といえばどこですか。湘南というのはどこだというのは、これ神奈川県では古くから論争があります。「我が町こそは湘南だ」みたいなね。「大磯こそが湘南だ」と言う人もいました。「茅ヶ崎こそが湘南だ」、「藤沢こそが湘南だ」と言っています。

 

参加者2(男性・高校生)

湘南イコール茅ヶ崎という人が多かったです。

 

知事

茅ヶ崎がライバルですか。がんばってやってください。

ちなみに県は、そういう論争にある種の終止符を打ちました。「神奈川の海は全部湘南だ」と言っています。ただ、これを言うと怒る人がいます。

 

参加者2(男性・高校生)

そうですね、僕のおばあちゃんがとても怒っています。

 

知事

怒るでしょう。だから、その解決策を考えました。湘南ではない。漢字では書かない。英語で「SHONAN」にしました。

これは、「かながわシープロジェクト」、神奈川の海の魅力を、みんなでもっと高めていこうというプロジェクトがあり、その中で出た話です。そう決まりました。「Feel SHONAN」と言えば、もう誰も文句言わない。漢字で書くと文句を言います、「我こそは湘南だ」と。湘南ではなく、「SHONAN」ですから。「湘南といえば平塚」、がんばって目指してください。

ありがとうございました。

 

参加者3(平塚市・男性)

  今日たまたま見たら、黒岩知事が来るという看板が出ていて、事務所に聞いたら、突然行ってもいいということで来ました。若い人たちが多いので、びっくりしました。

ちょっと皆さんに聞きたいです。皆さん、「銀の匙」をご存じですか。今インターネットで見ると、アニメ、映画にもなりました北海道が舞台になった漫画が先に出てきて、後の方に「中勘助 銀の匙」というのがやっと出てきます。しかし、岩波文庫でベストテンを選ぶと、上位に入るほどです。

実はこれ、黒岩知事さんが非常に関係しています。知事さんが出た灘中学・高校で100歳ぐらいまで生きていた橋本先生は、3年間、「銀の匙」を教材にして授業なさった。

なぜ、こんなことを言うのかというと、中勘助は日記風の随筆、「しづかな流(ながれ)」というのを書いた。大正の終わりから、昭和初めの7年半くらい、平塚に家を建てた。この「しづかな流」には、当時の湘南、平塚の素晴らしさが書かれています。中勘助と「しづかな流」というものを、市民の皆さんに知って欲しいので、来年、7月の七夕が終わった頃に記念碑を造ります。場所は浜岳中学校の辺りです。皆さん、是非、「中勘助 銀の匙」と「しづかな流」を覚えてください。

 

知事

ありがとうございます。

まさかここで、「銀の匙」の話が出るとは思いませんでした。若干補足しますと、私は神戸の灘中学・高校というところを出たのですが、その国語の先生が非常にユニークな先生で、学校の教科書を使わないのです。それで、「銀の匙」という中勘助が書いた本、岩波文庫ですが、これを3年かけて読み解くという、究極のスローリーディング、そういう授業をやってくださいました。

それがやはり自分の中にすごく残っています。そのことを本に書きました。「恩師の条件」という本です。その後、その先生が大ブレークしました。テレビであっちこっち引っ張りだこになって。それで、そういう当時の灘高の教育方法といったものが結構みんなに知れ渡るようになりました。

灘高というとね、東大受験ナンバーワンと言われてきたわけです。私はその東大受験ナンバーワンと言われていた時にちょうどいたのですが、私自身は東京大学3回落ちました。ここ笑ってください。そういう受験校だったにもかかわらず、こういった教育をやっていたということで、一躍注目を浴びたという話であります。

そして、その中勘助のゆかりの地がまさにこの湘南、平塚だということです。そういうことを訴えていくと。これ皆さん知らなかったのではないでしょうか。是非、こういうものも、やはりマグネット力を増すためには、地域の非常に重要な資源だということです。

ありがとうございました。

 

参加者4(男性・湘南学園高校生徒)

さっき知事がおっしゃっていましたが、知事が間違えて言っていたので、修正というか。「すぎはら ちうね」さんです。ちょっと補足させていただきました。

僕自身が通っている学校に杉原千畝さんの息子さんが在籍していらっしゃって、そういう関係でリトアニアとの交流を深めていて、ポーランド・リトアニアツアーというのがあるのですが、僕自身リトアニアに2回行きました。

実際に現地に行って、リトアニア人がどういう人なのかなど、実際には日本人に近くて、シャイな部分もあって、でも心の優しい人がたくさんいることなどがわかりました。

守屋さんに質問というか、提案なのですが、平塚市の単位だけではなくて、ほかの市などとも協力して、そういうリトアニアのことについてやっていくのはどうかと思っています。藤沢の学校に行っていますが、平塚に住んでいるので、関わりがないのはちょっと寂しいなと思いまして。どうですか。

 

守屋 宣成氏(公益社団法人平塚青年会議所 理事長)

そうですね。市の話もあるので、あまり大きな事は言えませんが、もし学生の立場でリトアニアのことに関わりたいということであるのであれば、今、まさに我々としては、行政と話をしながら、何か我々もみたいなところも話をしているので、もし何かありましたら、平塚青年会議所にでもお声かけていただければと思いますので、是非、よろしくお願いします。

 

知事

ありがとうございました。さっき、私は何と言いましたか。どう間違えましたか。「すぎうら」と言いましたか。「すぎはら ちうね」さんですよね。杉原千畝、命のビザ。あの人は、さっき言ったように、鎌倉が最後の場所なのかな。ですから、平塚ということでは別にないので。しかし、リトアニアの人から見れば、別に鎌倉だというよりも、日本ですから。その中で、やはり我々神奈川県でと言えばいいわけです。

是非、そういうのをうまくチャンスとして発信するように、自分で工夫するというのは大事ではないでしょうか。

リトアニアに2回も行っているというのはすごいです。私は行ったことないですから。是非、リトアニアと日本をつなぐ架け橋、やってください。ありがとうございました。

 

参加者5(男性)

「湘南茶」ということは良いことなのだけれども、実際に湘南のどこで作っているのですか。足柄茶というのは有名だが、例えば湘南というと藤沢、茅ヶ崎辺りだと思う。足柄茶とは同じではないと思うのだよね。それを混ぜているのですか。

 

佐々木 健氏(茶師、株式会社茶来未 代表取締役社長)

ありがとうございます。

足柄茶の定義は、神奈川県内で生産された茶葉が、神奈川県の山北にある神奈川県農協茶業センターに一回納品されて、そこで仕上げなり出荷されたものが足柄茶という定義になっております。

うちの畑は松田町の方にございまして、ここで取れたものも、一応神奈川県農協茶業センターに出荷すると、足柄茶と呼べます。

 

参加者5(男性)

湘南の藤沢とか茅ヶ崎、平塚、そこで実際にお茶を作っているのですか。

 

佐々木 健氏(茶師、株式会社茶来未 代表取締役社長)

畑はございません。今後、畑を増やす努力も進めていきたいです。

 

参加者5(男性)

湘南ゴールドは、藤沢で作っているのではないのですか。

 

佐々木 健氏(茶師、株式会社茶来未 代表取締役社長)

あれもいろいろなところで、神奈川県内では作っているみたいですね。

 

参加者5(男性)

平塚でもやっているのですか。

 

佐々木 健氏(茶師、株式会社茶来未 代表取締役社長)

やっています。

 

参加者5(男性)

ただし、あれは高い。

 

知事

湘南ゴールドというのを食べたことありますか。これ、神奈川県が作った、新しいカンキツです。これはすばらしいですよ。色がきれいな黄色で、これが何とも言えない甘さと酸っぱさが混じり合って、独特な味ですが。

でも、あまりたくさん取れないのですよ、まだ。今どんどん増やしているのですが、大人気なのです。

だから、高いというのは、逆に言うと、高くても売れるのです。それくらいすばらしいある種のブランド品ができ上がっているということでもあるのです。本当はこれをもっと、作っていきたいなと思っているのですが、今、途上です。湘南から新しい商品を発信していきたいと思っています。

 

参加者5(男性)

平塚の商店街というのは下降線です。市長さんが来れば一番よかったのですが、来られないから、県の方で商店街振興のために補助金を出すなどそういうのはできないのか。

 

知事

じゃあ、商店街の話をしましょうか。今、商店街を観光の核にしようということを神奈川県が進めています。商店街というのは、元々は地元の人がものを買いに来るところでした。そんな商店街を観光地にする。つまり、外から来た人が、その商店街を回ってくると、絶対おもしろいに違いないと思いました。

そこで、商店街観光ツアーというものをやりました。もう大人気です。つまり、よその人が来るわけです。そこをちゃんと商店街でガイドするのですよ。そうすると、地元の人にとってみれば、当たり前の話なのですが、外から来た人にとってみれば、おもしろくてしょうがない。

例えば、その商店街ツアーの中で、こんな企画がありました。お昼時にお弁当箱を渡して、その商店街の好きなところへ行って、おかずを集めてきてくださいと言います。だから、商店街全体がビュッフェみたいなものです。それでコロッケや唐揚げギョウザ等を集めて、みんなで食べる。

その時に、その商店街の方が、「あそこのパン屋のおばちゃんはこんな人でね」や、「あそこのそば屋はこんな話があってね」などと、その商店街の物語を語る。その話を食べながら聞いている。

そうしたら、おもしろいと言って、今、人気が出てきています。だから、商店街を再生させるための一つの方法、それは、観光と組み合わせるということです。よそからお客さんはどんどん来ます。

2019年、ラグビーワールドカップの決勝戦が、横浜で開かれます。2020年には東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会も開催されます。その時に、外国からお客さんがたくさん来ます。そのお客さんたちを商店街に呼び込んでしまうのです。そうやって商店街活性化につなげようとしているわけです。

その商店街がよそと違って、うちの商店街がこんなにおもしろいのだぞということを競い合ってもらおうというのを今、進めている中で、ちょうど平塚は、七夕の商店街だというので、もっと個性を出していこう、守屋さん、そういうことですよね。

 

守屋 宣成氏(公益社団法人平塚青年会議所 理事長)

本当は、平塚のあのメインの商店街が、まさに七夕をやっている通りですので、あそこをしっかり活性化させていくということは、まして平塚の顔になるところですし、駅の前ですから、そこをしっかり再生していくためにどうしていくかというときに、一つの事業として、七夕というのももちろん考えております。

 

参加者6(男性・平塚青年会議所)

実は、僕ら青年会議所も、湘南地区でちょっと連携して進めている事業があるのですが、平塚、茅ヶ崎、藤沢、寒川で連携しまして、ちょっと着地型観光の事業を進めております。

本当に地域に眠っているいろいろな魅力を、湘南地区でつなぎ合わせて発信したいなと感じているのですが、黒岩知事は着地型観光についてはどのようにお考えでしょうか。

 

知事

着地型観光を、ちょっと説明してくれますか、皆さんにわかりやすいように。

 

参加者6(男性・平塚青年会議所)

着地型観光というのは、従来の大きい観光資源だけではなくて、地域に眠っている、本当に様々な魅力を、先ほどもとても魅力的なお茶の話もありましたが、そういったところをもうちょっとフィーチャーして、市内外に発信して、いろいろな方に来ていただくというような観光のプログラムだと思っています。

 

知事

ありがとうございます。

マグネットという言葉を、私は、使っています。マグネットというのは磁石。磁石で引きつけると言ったら、その土地のマグネットです。その土地に行きたくなるという、そういう流れをつくりたい。その土地に行きたくなるというと何ですかと言ったら、その土地らしさが見えてくるということです。それをどんどん見せていきたいなと思っているわけです。

つまり、神奈川県の中で、潜在的な魅力のあるところはいっぱいあります。でも、どうも十分生かしきれてないのではないか。さっき言った、横浜、箱根、鎌倉に次ぐ次と言ったときに、いまいち、次が言えないというところがあったという実感を正直に言っています。しかし、見てみたら、それぞれの地域でいろいろな輝きがあるのではないですか。第4の観光の核だ、マグネットだと言い続けていたら、そういう地域で動きが出てきました。

例えば大磯。大磯は第4の観光の核認定事業に選ばれたのですが、とは言いながら、なかなか、それによって出てくるという形にならなかったのですが、やっと火がついてきました。知っていますか。これは、政府が言い出してきたのです。キーワードは明治150年。明治150年というので、大磯をその拠点にしようというのが出てきた。これは、いただきです。

実は旧吉田茂邸というのがあります。これ、私が知事になった時に、大磯の町長が来られた。旧吉田邸が燃えてしまったのですよ。火事になってしまって、これを再建しようとみんなで言っているので、県も協力してくださいという話だった。その燃えてしまった旧吉田邸が再生したら、大磯に多くのお客さんが来ますかと聞いたら、それはわかりませんと。それでは、だめではないですかと。

そこを見に行くと、旧吉田茂邸だけではなくて、明治の元勲たちの家が並んでいるのです。大隈重信や陸奥宗光、伊藤博文、みんなの家があるわけです。これはすごいではないかと、これ全部、きれいに残しているところと、崩れかけのところがあるけれども、それをきれいに再生したら、明治元勲通りになるのではないかという話だった。

その話が、いろいろな紆余曲折もありましたが、やっとの思いでここに来て、政府が乗り出してきて、明治150年の記念事業にしていこうという動きになったので、これは大変なことになります。

そうすると、要するに明治時代は、ああいう明治の新しい時代を創った人たち、総理大臣たちは、東京から離れて大磯で重要な会議をやっていて、大磯というのはそういう場所だったという個性が立ってくると、それは要するに、そこに行きたくなるでしょう。そういう地域の魅力を立てていこうとしているわけです。

そうすれば、いろいろなところに着地型観光として、いろいろなものがあるだろう。例えば、大磯みたいな大きな話ではなくても、商店街もそうでしょうという話をしているわけです。地域ごとに、「ここはこんな物語があって、ここはおもしろいんだぞ」と話してくれればおもしろい。ストーリーがわかるとおもしろい。ただ単に景色だけだと、見て、「あ、これ」というだけだが、物語がわかるとおもしろくなる。それはやはり地元の皆さんの言葉で語って発信していくということが大事ではないかと私は思います。

 

参加者7(女性・星槎学園生徒)

今回はこのような対話ができる機会を作っていただき、ありがとうございます。

お話ししていただいたお茶や漢方薬を世界の人々に発信していくために、日本の人たちだけでなく、外国の人により多く知ってもらうためには、具体的にどのようなことをしたいと考えていますか。

 

知事

ありがとうございます。どうですか、佐々木さん、外国の人に知ってもらいたい。日本人だけでお茶と言ってもね。

 

佐々木 健氏(茶師、株式会社茶来未 代表取締役社長)

ありがとうございます。

私は、藤沢から来ているのでアウェー感があったのですが、やっとここでお茶の話ができるなと思って、嬉しく思います。先ほどちょっと言ったのですが、もともと日本茶というのは緑の宝石と呼ばれて、横浜港から明治維新のときに土台を支えた主要産業という話をさせてもらったのですが、このときに日本茶、緑茶というものの80パーセントが、全部輸出に回っていました。それが2万トンと言われていました。

その後、いろいろなところが、例えば中国の台頭や、アフリカでもお茶を作るようになり、インドでもお茶を作るようになり、日本からわざわざ輸入する必要がなくなったということで、今現在、日本茶が海外でブームだと言われているのですが、だいたい4,000トンぐらい、100億円ちょっとの、輸出があります。

やはり、まだまだ、発信していかないといけません。しかし、日本の農家さんは、1965年頃は、だいたい1,150万人ぐらいいらっしゃいましたが、2015年、ちょうど2年前ぐらいで、だいたい200万人ぐらい。とにかく農業をやる方がすごく少なくなっています。実際に農業をやっている方の平均年齢、65歳以上がだいたい64パーセントぐらい、39歳以下の方が7パーセントぐらいです。あと5年間ぐらいして、皆さんリタイアされたら、その後農業は誰がやっていくのだろうというようも局面でもございます。

もちろん、お茶というのは、生の葉っぱを蒸してもんで乾燥させていく、すごく大変な作物なので、この担い手をしっかり守っていくには、まず、国内のベースを立て直して、日本人が日本茶の魅力をまず知った上で、海外の方に打って出るのが、私は良いのかなと思っており、雑誌に出たり、こういう場所でお話をさせていただいています。

まだまだクリアしなければいけない事はたくさんあります。例えば、農薬の問題や肥料の問題、多々あるのですが、そういうことを一つずつクリアして、将来的には日本のお茶というものを世界各国にもっと知っていただく努力を、今後、やっていきたいと思います。

改めて、ありがとうございます。

 

知事

いかかですか。聞いてみて、何かいいアイデアとかありますか。大丈夫ですか。

ところで、緑茶を飲みますか。最近、あまり飲まない人が結構いるのではないですか。

 

佐々木 健氏(茶師、株式会社茶来未 代表取締役社長)

そうですね、いろいろなところでお話をさせてもらって、急須を持っている方に手を挙げてもらうと、東京都心だとだいたい3割から4割ぐらいしか手が挙がらないことが多いです。日本茶の話を聞きに来ている人でも、6割から7割ぐらいの人しか急須を持っていないという実状があります。

そうすると、緑茶のリーフを飲むという文化というのは、急須がなければ成り立たないので、テレビで急須の使い方みたいなことのお話をさせてもらった時に、直接「あ、お茶の葉っぱを、こんなにおいしく入れる道具があるんだ」という声をいただきました。だから、急須も含めて、日本茶というものをアピールできたらなと思っております。

 

知事

そうですね。

今のご質問は、外国人にどうすればアピールできるでしょうか、でしたが、今の話を聞いて、大前提として、日本人である自分がその魅力を知っているということが、まずスタートです。

そういう意味で、やはりお茶の文化というのは、本当に日本の中にしっかりと根づいて、ずっとあるかどうかというと、そこのところは私も若干心配なところがあります。そういうものだということを体感するところから、国際化というのは始まるのではないかと思います。どうもありがとう。

 

参加者8(女性・平塚商業高校生徒)

先ほど観光の話が出ていたのですが、私たちは、先日、神奈川の海とフォトジェニックをテーマにツアーを考え、全国大会で発表してきました。秋田の人たちには、湘南という響きで、キラキラしていると評価されました。

先ほど言っていた神奈川のプロジェクトはどのようなものがあるのか教えてほしいです。

 

知事

「Feel SHONAN」のことですか。

神奈川の海の魅力をもっと高めていこうということで、海に関係するいろいろな人が集まりました。例えばセーリング。今度のオリンピックの競技でもありますセーリングが大好きな人や、釣りが大好きな人、サーフィンが大好きな人、ダイビングが大好きな人、私が好きなのもダイビングなのですが、海での遊びが好きな人など、いろいろな人がいます。そういう人がみんな集まって、あと漁業関係者です。この神奈川県の漁連の会長さんもメンバーに入りました。

そしてその会長をしてくれたのが、木村太郎さんというキャスターなのですが、このメンバーで神奈川の海をもっと魅力的にするためにどうすればいいかという議論をずっとしてくださった。

これはオリンピックが決まる前でした。オリンピックが決まる前から、そんな話をずっとしてきていたのです。

これ実は、すごく大きな意義がありました。なぜかというと、よく話を聞いてみると、漁業関係者と海で遊びたいという人たちとが対立をすることがよくあります。ダイビングが一番対立しました。私は神奈川の海のあっちこっちで潜っていますから、よくわかるのだけれども。漁師さんにとってみれば、自分たちは魚を取って、これによって生活を成り立たせているのだと。そこに来て、潜って、アワビやサザエを取っていってしまう、そのようなことをするやつは許さん。我々の生活の糧を横から来て盗むというのはとんでもないということで、対立をしていました。

ところが、実際には、私もダイビングをやるからわかるのですが、今潜ってアワビ、サザエを取っているダイバーは、誰もいないです。ダイバーというのは、ダイビングスポットで、ちゃんとインストラクターと一緒に、徹底的に管理された中で潜っています。そうではないと危ないから。

最初からレクチャーを受けているから、それを取ってはいけませんと、魚は見るだけですという話を聞いているから、極めてお行儀がいいです。

ところが、昔そういう密漁的なダイバーがいたという記憶があって、ずっと反発をし合っていたのですが、その会の中で、実はその漁連の会長さんが、ダイバーと漁業関係者がいがみ合っている時代はもう終わったのだ、一緒にやっていくのだ、そういう時代だと言ってくれた。そのことによって、がらっと流れが変わりました。

今、ダイビングに行くでしょう。船を出してくれているのが、漁師さんです。漁師さんの船に乗って、みんなダイバーがダイビングスポットに行って、潜っている。そして、最近は、新しいことがわかったと、漁業関係者の人が言うのです。つまり、ダイバーが行っている時は、密漁者が来ないのだと。本当の密漁者もいます。ところが、ダイバーがいると、密漁者が来ないということで、ダイバーがいてくれた方がいいと言って、良い関係を築けていると。例えばそういうことによって、神奈川のダイビングスポットが更に活気づいてくるみたいなことです。

そうすると、今、ダイビングは、例えばみんな静岡まで行ってしまうのですが、神奈川でたくさん魅力的なところがありますよと言うだけではなくて、セーリングも今度行われる。これ、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の目玉です。セーリング競技が江の島で行われるのですから。

そうしたらまた魅力がどんどん高まって、「SHONAN」の海の魅力がいろいろな形で光り輝いてくるということをイメージして、そこに進んでいるということです。

 

参加者9(男性・高校生)

今日、様々な方が、こういった活動で活躍なさっていることを知って、今日聞いて初めていろいろ知りました。自分たちの立場で、こういった大きく目立ったことはできなくても、例えば高校生の身として、何かできることはありますか。具体的には難しいかもしれませんが。

 

知事

君は何ができると思う?

 

参加者9(男性・高校生)

あまり難しいことはできないのですが、例えば七夕まつりに行ったり、最近PRされ出したお茶を買ったりとか、大きくなくて、ほんのささいなことをすることはできるかなと。

 

知事

ささいでもないと思いますよ。なぜなら、皆さんほら、SNSは得意でしょう。発信する能力をすごく持っています。我々の今日来ている、この対話の広場のおもしろいところは、いろいろな世代の人がいます。年輩の人たちは、なかなかできません。皆さんはすぐにできるではないですか。「七夕、こんなにおもしろいぞ」や「あそこ行ったらおもしろいぞ」、「このお茶こんなにうまかったぞ」と、発信するのは、決してささいなことではないです。

そういうことの積み重ねで、広がっていくというのが、やはりとても大きな流れを作っていくと思います。頭でっかちになって、何とかしなければいけないと言うのではなくて、みんなに伝えたいという、そこから始まっていくのではないですか。どんどん発信してください。皆さんの発信力はすごいですから。私はそう思います。がんばってください。ありがとう。

 

参加者10(女性・高浜高校生徒)

私はスクール議会で、商店街の魅力アップという議題に取り組まさせていただきました。

その際に、商店街をどう若者に知ってもらうかという方法で、今出たようなSNSの利用や、若者の派遣という案を出させていただいたのですが、お茶と高校生、若者がコラボして、日本人や若い人に、緑茶と一緒に召し上がっていただけるスイーツの開発などをしたら、もっと湘南地域でも関わりが持て、広めるということに関しても、意義のあることになるのではないかと思うのですが、どうでしょうか。

 

知事

すばらしいです。ちょっと一言、どうですか。たくましいです。

 

佐々木 健氏(茶師、株式会社茶来未 代表取締役社長)

もう涙が出そうになりました。

やはり実際に畑から飲める状態までして商品にするのは、とても大変です。それを今みたいにアイデア持って、みんなで協力、まさにマグネットで協力していくことによって、それがまず日本の方々、地元発信、それが少しずつ大きくなって神奈川県を飛び越えて、日本中になって、世界に発信していったら、こんなにうれしいことはないと思うので、是非、協力してください。

 

知事

すばらしい。その発想が大事です。時々、高校生たちが、自分たちで実際に作った商品を私のところに持って来てくれます。スーパーマーケットとドッキングして作ったりしています。どのようなスイーツかと言ったら、「私」が食べたいスイーツです。高校生たちが食べたい、私たちが食べたいスイーツを、私たちが作る。どのようなタイトルで、どのようなパッケージだったら、自分たちが手を出したいかと、自分たちの目線で作っている。

これは大企業ではできないです。高校生にはできる。自分の感性でやればいい。大きくなってから、就職してからやっていたら、そういう機会があったらいいかなというわけではなく、今すぐできることはいっぱいあります。これは是非、やってください。できたら、県で盛り上げていきましょう。

 

参加者11(男性・高校生)

安全がないと、スマイルはないと思うのです。津波の対策などを教えてください。

 

知事

それはそうですね。安全安心、これは一番大事なことです。

津波対策、これは非常に重大な問題です。実は、前の東日本大震災の時に、想像を絶する津波が来ました。あのとき「想定外だった」と、「想定外の津波が来た」と言っていました。

あの時から我々は、想定外はやめようと、全部想定しようと。あの東日本大震災でも、想定外の津波だったと言いながら、歴史をひもといて、ずっと過去に戻ると、あれぐらいの津波が来ていたことがあります。昔は来ていたが、もう来ないだろうと思っていて、それは思い込みで、来てしまった。

だから、神奈川県も、最大クラスの津波がどのくらい来るかというのをシュミレーションし、「津波浸水想定図」として出しました。最大限ここまで津波が来ますよっていう地図を出しました。

これを出す時、とても抵抗感がありました。もしかしたら、皆さんが非常に怒るかもしれない。自分の家に津波が来て流される地域に入っているとなったならば、土地の値段が下がるかもしれないと、皆さんが怒るかもしれないと思ったけれど、やはりあの津波のああいう映像を見ていて、衝撃があったから、それを皆さんが認めてくださいました。そのマップを見た上で、それぞれの地域でどうすれば守れるかということを、みんなそれぞれの地域で考えてくださいということを言っています。

例えば、なるべく高いところへどうやったら逃げられるか。そして、例えば自分が今いるところが、標高何メートルぐらいのところにいるのか、海抜何メートルにいるのかなどです。

海のそばであれば、逃げるところとして、津波避難ビル等を指定したり、ないときは津波避難タワーを造ったり、そういうことをやって、高いところを造っていきましょう。そして、そのための訓練を日常的にしていきましょう。こういうことをずっと進めているわけです。

それだけで十分ですかと言われても、なかなか十分ではないでしょう。あとは、皆さんの知恵です。皆さんが工夫して、こんなふうにしていけばいいのではないかということを、知恵があれば、どんどん出していってもらいたいと思っております。

あっという間に時間がまいりました。マグネット力を増すのだ、湘南の魅力、湘南にはまだまだ魅力がいっぱいあふれています。

そして、今日、皆さん、高校生の皆さんが、本当に自分でという意識を持って、ここに参加してくださったことは、とてもすばらしいことだと思います。これだけの高校生たちが、それぞれの思いを持って、自分で動き始めたら、この湘南の将来というのはもう光り輝きます。それによってこの魅力がどんどん増していって、やはりこの湘南のブランド力をみんなでさらに高みに押し上げていってもらいたいと思います。

長い時間、ご静聴ありがとうございました。

参加者からのご意見

参加者アンケートに記入していただいた皆様からのご意見を掲載させていただきます。

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