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更新日:2022年5月6日

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平成30年度「黒岩知事との“対話の広場”地域版(湘南会場)」開催結果

平成30年11月27日平塚商工会議所で開催された黒岩知事との“対話の広場”地域版(湘南会場)開催結果

集会の概要

知事と意見を交わしている様子

黒岩知事との“対話の広場”地域版(湘南会場)

日時 平成30年11月27日(火曜日)18時30分から20時00分
会場 平塚商工会議所 3階大ホール
テーマ 子どもみらいをスマイル100歳に!
地域テーマ 子どもから大人まで「健康」でスマイル100歳~生涯スポーツ社会を考える~
内容

1 知事のあいさつ

2 事例発表

【事例発表者】

杉山 芙沙子(すぎやま ふさこ)氏
(一般社団法人次世代SMILE協会代表理事兼

東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野特任研究員)

知念 嘉史(ちねん よしふみ)氏
(東海大学体育学部生涯スポーツ学科准教授)

3 意見交換

4 知事によるまとめ

参加者数 173名

知事のあいさつ

知事挨拶

対話の広場へようこそお越しくださいました。このような時間に足を運んでくださりうれしく思います。皆さんとともに議論をしていくため、年間の共通テーマとこの会場のテーマについて、私から説明します。

私が知事になってからずっと言い続けていることは、「いのち輝くマグネット神奈川」です。「いのち輝く」ためには、医療が充実することも大事ですが、医療だけではなく、安全な食も大事ですし、食を支える農業も充足していなければいけません。環境もそうです。きれいな環境の中にいなければ、いのちは輝きません。労働条件、働き方も大事ですし、まちづくりも大事です。ともに生きるという理念も大事で、これらが合わさって、初めていのち輝くとなります。

いのち輝くマグネット神奈川イメージ図

でも、国の担当はそれぞれ違います。縦割り行政です。医療は厚生労働省が担当します。農業は農林水産省が担当しています。

それぞれを連携してやっていきましょうというのが神奈川県です。

SDGs17の目標

これは、国連が定めているSDGsといい、「SustainableDevelopmentGoals」持続可能な開発目標のことです。このままだと地球は持続可能ではなくなってしまいます。今からいろいろなことを連携してやっていかなければなりません。

SDGsの17の目標には、何が書いてあるかというと、「すべての人に健康と福祉を」、「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」、「働きがいも、経済成長も」などとあります。「いのち輝く」で言っていることと同じですね。神奈川県では、SDGs担当理事のポストを作り、取組を進めています。今日、皆さんに配布した資料の中にクジラのステッカーがあります。今年の夏に、鎌倉市由比ガ浜でシロナガスクジラの赤ちゃんが打ち上げられ、胃の中からプラスチックごみが発見されました。県では、これをクジラからのメッセージと受け止め、「プラごみゼロ宣言」を出しました。

このような取組を先進的に進めていたら、国が見てくれていました。SDGs未来都市及び自治体SDGsモデル事業として、全国で10の自治体が選ばれ、神奈川県は都道府県として唯一選ばれました。

こういった目標を持ちながら、「いのち輝く」とは、どういうことでしょうか。目指しているのは、「笑いがあふれる社会」です。これから超高齢化社会です。100歳になってもみんなが笑っていられる社会を目指します。今年のお正月に共通テーマを「子どもみらいをスマイル100歳に!」とし、県の政策を「『健康』でスマイル100歳」、「『学び』でスマイル100歳」、「『共生』でスマイル100歳」の3つの柱にまとめました。

「子どもみらいをスマイル100歳に!」に向けた3つの柱

今日のテーマは、「『健康』でスマイル100歳」です。県では、「未病」の取組を推進しています。未病とは、白(健康)か、赤(病気)かのはっきりしたものではなく、グラデーションモデルです。少しでも白い方(健康)に持って行く「未病の改善」が大事です。そのためには、「食、運動、社会参加」が大事です。

今日は、その中でも、生涯スポーツ社会の実現について議論します。

神奈川県では、「神奈川県スポーツ推進条例」を制定し、「誰もが『いつでも』『どこでも』『いつまでも』スポーツに親しめる生涯スポーツ社会の実現」を基本目標としています。

ライフステージに応じたスポーツ活動

生涯スポーツ社会の実現に向けて、ライフステージに応じたスポーツを推進しています。乳幼児期、児童・青年期、成人期、円熟期といったあらゆる世代がスポーツと関わることのできる神奈川県を目指します。

乳幼児期を対象に、「子どもの遊び・運動推進事業」を県内各地域で行っています。

また、東京2020オリンピック・パラリンピック大会に向け、平塚市は、リトアニア共和国と事前キャンプの協定を結んでおり、10月にリトアニア共和国のアスリートが平塚市を訪れ、市民との交流イベントを行いました。オリンピックはトップアスリート同士の戦いですが、影響を受け、観ているだけではなく、やってみようという気持ちにもなる人もいるでしょう。

リトアニア共和国アスリートとの交流イベント

また、パラスポーツも有名になってきました。車いすバスケットボールと車いすラグビーを体験したことがありますが、とても激しいスポーツでした。

かながわシニアスポーツフェスタも開催しています。ここで良い成績を残した人がねんりんピックへの出場権を獲得するなどしています。来年は横浜市を中心にラグビーワールドカップが開催され、2020年には、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会、その翌年、2021年にはねんりんピックが神奈川県で開かれます。

このようなテーマで皆さんと議論を進めてまいりますが、まずは、お二方に、どんな活動をしているのか、どのような考えを持っているのかを発表していただき、その後、皆様と議論していきたいと思います。

事例発表

司会

はじめに、杉山芙沙子(すぎやま ふさこ)様をご紹介します。杉山様は、元プロテニスプレーヤー杉山愛氏をサポートするチームのディレクター兼コーチを務め、平成16年には、文部科学省のスポーツ功労賞を受賞されました。スポーツを通じて子どもと保護者が共に学び、共に成長する新たな子育て「スポーツ共育」を全国に向けて発信していらっしゃいます。茅ヶ崎市の総合型地域スポーツクラブにおいて、ジュニア向けテニスアカデミーの校長も務めており、「スポーツ」と「子ども」と密に接する生活を送られています。それでは杉山様、よろしくお願いいたします。

杉山 芙沙子氏(一般社団法人次世代SMILE協会代表理事兼東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野特任研究員)

杉山氏

こんばんは。杉山芙沙子です。紹介にあったように、私は選手をサポートするアカデミーの校長をしておりました。その経験を通じて、トップアスリートの素晴らしい人間力に着目し、今では、子どもからシニアの方まで、いかに健康的にスポーツをするか、ということを研究しております。あまり大きな声では言えませんが、実は、トップアスリートのやるスポーツは、健康的なものではありません。しかし、トップアスリートが目標を設定し、行動を習慣化し、持続することについては、学ぶべきものがあると思っています。

今日はトップアスリートを育てる話ではなく、生涯スポーツについてお話していきます。私は、子ども、親、アスリート、コーチ、そして予防医学、心身の健康や、女性の社会環境、そして、スポーツ環境について、いろいろな活動に関わっています。心身の健康に大事な3つの要素は、栄養・食生活、身体活動・運動、そして、睡眠・休養、これらのバランスが取れると心身が健康になり、QOL(生活の質)が向上します。

心身の健康に大事な3つの要素

 

今日は、QOLを向上させるために、具体的にどのような活動をしているか、事例を2つ紹介します。1つ目は、茅ヶ崎市にある柳島スポーツ公園の運営についてです。私どもパームインターナショナル湘南というNPO法人は、協力企業として、柳島スポーツ公園の運営に携わっています。今年の3月25日にオープンし、ここから20年かけて、この柳島スポーツ公園を皆様がスポーツを通じて楽しみながら健康づくりを行う場にしようと、日本では初めてPFIによるスポーツ公園の運営を行っています。今は、できあがっているところは一部分ですが、1年後には道の駅もできあがります(注:当初オープンの目標は平成31年7月だったが、平成34年3月とするスケジュールに見直された)。ここでは、杉山愛チャリティーテニス教室やシニア向けの運動プログラム、ランニング教室、テニス教室、コートは少ないですが、車いすテニス教室も定期的に開催しています。そして、サッカー、ラグビー、ウォーキング、ランニングなどができるグラウンドを広く確保しています。

柳島スポーツ公園への参画

もう1つ特筆すべきことは、運動・スポーツを行う場だけではなく、「柳島キッチン」と称して、地産地消を目的に、栄養も考えたお食事を提供させていただいております。お子様からシニアまで楽しんでいただけるレストランとなっています。

クラブハウス運営のコンセプト

もう1つの取組事例としては、スマイルシッププログラムといい、子ども、親、アスリート、コーチ、学生もそうですが、スポーツ共育というものに取り組んでいます。今、渋谷区でこのプログラムを実施していますが、うまくいっています。ですから、これを神奈川県にも持ち込んでやりたいと思っています。

このプログラムは私が開発したスポーツというツールを使って得られる3つの力に着目し、「人間力」を育むことを目的としています。持久力、筋力といった「身体体力」。それから忍耐力、思いやる力といった「精神体力」。そして、判断力・観察力などの「知的体力」。この3つの力のバランスが人間力を育むということを、私は、論文を通して提示させていただきました。

スマイルシッププログラムの実施

そして、現在渋谷区で行っているプログラムは、私が開発したスマイルシッププログラムと、内村周子体操教室、そして英語とリズムを結びつけるZumbini&ライモープログラムなどを実施しています。保護者を対象に、食育セミナーや医学セミナーも開催しています。

「すぽっと」内村周子体操教室Zumbini&ライモープログラム

 昨年度1年間で1万人以上の方にこのプログラムを受けていただきました。今年度は、9月までで8,500人くらいの方にプログラムを受けていただきました。このままのペースであれば、今年度は、1年間で1万6,000人の方にプログラムを受けていただくことになると思います。

このように小さい頃からスポーツをすると良いのか、科学的に言いますと、スキャモンの発育発達曲線というものがあり、成人を100%とすると、5歳までに脳神経系の80%が発達します。12歳まででほぼ100%が発達します。皆様も体験したことがあると思いますが、脳がスポーツをした時の快感を覚えていて、途中でスポーツを辞めていた時期があっても、もう一度やってみようと脳が呼び起こしてくれるという習性を利用するのです。このように幼少期に楽しい活動としてスポーツに親しんでいただくと、途中で辞めてしまっても成人以降に楽しくスポーツができるという研究です。楽しくスポーツをすることが、発表の最初に言った栄養と食、適度な運動、そして睡眠・休養を習慣化し、生涯スポーツ社会に通じるのです。

なぜ幼少期にスポーツをすると良いのか?

知事からも話がありましたが、健康でも病気でもない人が、スポーツをすることにより、健康を維持する。スポーツをせず、悪い生活習慣が続くと、病気になり、病院に行くことになる。

だから右上のところ(健康な状態)にみんなで行こうというご提案です。これが皆様のQOLの向上につながると考えています。

生涯スポーツ社会に向けて

これは、1企業だけでできるものではありません。産官学の3つが手を取り合い、研究しながら、実践できるようにすることが、100歳まで健康に生きられることにつながると思います。

ご清聴ありがとうございました。

司会

続いて、知念嘉史(ちねんよしふみ)様をご紹介します。知念様は、東海大学生涯スポーツ学科において幼児体育及び野外教育を専門に研究を行っています。子どもの頃に「楽しく遊びを通して運動すること」が重要であるとの視点から、現在は、特に幼児を対象とした「遊ぶ環境の現状や問題」について調査・研究を行っています。それでは知念様、よろしくお願いいたします。

知念 嘉史氏(東海大学体育学部生涯スポーツ学科准教授)

知念氏

こんばんは。この会場の近くにある、東海大学から来ました、知念です。幼児体育、野外教育を専門に研究しています。普段は子どもたちとキャンプやスキー、または、近隣の幼稚園などで体操教室などを行っています。その経験から、子どもたちの体力や運動能力の低下が著しく、危機感を感じています。調べると、まずは遊ぶ時間がないことに原因があると感じました。いかに子どもたちを遊ばせるか、ということを研究していますが、今の子どもたちには、時間がない、場所もない、仲間もいない。ないことだらけで遊びの環境が不十分だと分かりました。

我々40代・50代の世代の方が子どもの頃は、外でたくさん遊びました。中学校や高校では部活動もやりました。中学校に入るまでに、体の動きをたくさん身につけ、部活動、本格的なスポーツの世界に入りましたが、今の子どもたちは、基礎的な身のこなしが身についていない子どもが多いです。体育学部の学生でさえ、自分の専門種目はできるが、それ以外の種目はできないという学生が多くなっています。体育教師を目指している学生でも、自分の種目以外は、見本が示せないということもあります。いろいろな身体の動きができることを重要視しています。子どもだけでなく、大人にも関係することですが、もっと、運動を遊びとして取り組もう、ということについてお話します。

21世紀における国民健康づくり運動において、自分が運動不足かどうかを意識調査した結果、81.5%の方が運動不足だと思っています。また、現在運動している人は27.5%で、運動をしていない人は72.4%と運動をしていない人の割合が高くなっています。現在運動をしていない人に運動をしない理由を聞いたところ、「時間がない」や「仕事や家事で疲れているから」という回答が多かったです。さらに、運動を再開したいかという質問については、運動したくない人も中にはいますが、再び運動してみたい方も67.0%いました。

運動不足に対する意識調査

運動不足だと感じているが、時間がない、疲れていて運動していない。この状況でいかに運動を行うか。考え方を変えないといけません。日本人は真面目なので、運動をするためには、どこかスポーツクラブに所属しなければならない、週に何回以上運動しなければならないと決めてしまいます。健康のために運動しなければならないではなく、好きだから運動するという考え方に持っていく必要があると思います。まずは、運動を好きになること。「好きこそものの上手なれ」という言葉があります。日本では、健康のために運動しなければならないというプレッシャーがありますが、そうではなく、好きだから運動するということでやってほしいです。本日は、「気楽に運動しましょう。」「遊び感覚で運動しましょう。」という提案をします。

マンハッタンの公園にある卓球台

写真は、マンハッタンのど真ん中にある公園です。近くには高いビルがあります。外に卓球台が置いてあり、卓球を楽しんでいます。アメリカは、街中でスポーツを気楽にやる環境が整っています。

クラシックパークグラウンド

こちらは、「クラシックパークグラウンド」です。滑り台があり、シーソーやブランコがあります。アメリカに行くと、日本では当たり前に置かれている遊具はクラシックなものなのです。もっと気楽にスポーツができる環境を作らなければいけません。

「遊び」とは何か。遊びを語るときに必ず出てくるホイジンガの言葉があります。「遊びの本質は、『人を夢中にさせる何か』であり、その実感は、Fun(楽しさ、面白さ、喜び、快)である。」また、「楽しいからこそ、本気でその活動に没頭でき、おのずと活動が洗練されてゆく。自己表現、競争、楽しさ、が自己を向上させる。」とあります。

ホイジンガのスライド

ロジェ・カイヨワは、「遊びと人間」という本を出しています。その中で遊びについて6つの項目で定義しています。要するに、遊びは、生産性はないが、やりたいからやるということを言っています。

ロジェ・カイヨワのスライド

遊びとして運動に関わるためには、活動が自分にとって楽しいか、その活動自体が目的となっているか、強制されている感情をもたないことが大事です。理想的な関わりとしては、「やりたいことをやりたいだけやる」というのが良いのだと思います。また、先ほどもお伝えしましたが、「好きこそものの上手なれ」ということで、運動やスポーツを好きになると、「もっと上達したい」という気持ちが湧き、自ら努力するようになります。そうすると、競技的になってきます。まずは、好きになること。子どもたちもそうですが、大人にもそのように運動に関わってほしいと思います。

気楽に運動をすることの勧め

私は、現在、近隣の小学生を集め、月1回、遊びのプログラムを実施しています。元々は、神奈川県の教育委員会の依頼で7年前に始めたもので、継続して行っています。初めは、大学生がいろいろなプログラムを考えて、子どもたちに提供していましたが、その後、子どもたちが家から遊ぶ道具を持ってくるなど、様々な工夫をし、運動量が増えるとともに、遊びが上手になり、プログラムを提供する必要がなくなってきました。子どもたちが遊びながら運動、スポーツに関われると良いと思います。以上です。

意見交換

意見交換の様子

知事

神奈川県では、3033運動を推進しています。1日30分、週3回、3か月間運動しましょうということですが、自分の生活を振り返ってみて実践しているという人は非常に少ないですね。運動習慣が身に付いていないことの現れです。

どうすれば、運動習慣が身に付くのかを議論していきましょう。対話の前に私からお二方に質問します。杉山さんは、あの有名なプロテニスプレーヤー杉山愛さんのお母さんです。愛さんは小さい頃からスポーツ習慣が身に付いていたのでしょうか。

杉山 芙沙子氏

元々、遊ぶのが好きな子どもだったので、小さい頃は一緒に外で遊びました。生後10か月のときに、プールに通い始め、まだエネルギーが余っていたので、体操教室にも通い、フィギュアスケート、クラシックバレエ、テニスなどいろいろな種目をやっていました。

錦織圭さんなど、トップアスリートに彼らがどういう幼児期を過ごしたかアンケートをとったところ、皆さん、幼児期にいろいろなスポーツをやっていました。ゴルフの石川遼さんも20歳の頃は、自分のフットサルチームを持っていて、シーズンオフには、積極的に活動していました。錦織圭さんもテニスだけでなく、野球とサッカーもやっていて、小学校6年生のときは、サッカーで上位の大会まで行ったそうです。どの選手も最終的には、専門の種目を選んでいますが、幼児期にはいろいろな種目をしていたことが、皆さんの共通項です。

知事

愛さんがテニスを選んだのは、何歳くらいの時でしたか。

杉山 芙沙子氏

小学校4年生の時に他の種目を辞めて、テニスを選びました。私がそうさせたのではなく、彼女は、テニスをやりたいので他のことをさっさと片付けていました。

知事

知念先生は、運動・スポーツをする上で「楽しい」ということが大事ということでしたが、トップアスリートの世界も楽しいのでしょうか。

杉山 芙沙子氏

「楽しい」にもいろいろとあると思います。目標を設定し、達成できると、「達成感で楽しい」とか、スポーツのレベルや考え方によって楽しみ方は変わってくると思います。でも、「楽しい」というのはキーワードだと思います。

知事

子どもたちの基礎的な運動能力の低下が危機的な状況にあるとおっしゃっていましたが、神奈川県の子どもたちも例外ではありません。重大な問題です。今の子どもたちは、運動やスポーツを楽しいと思う機会が小さい頃からないのでしょうか。

知念 嘉史氏

今の子どもたちが「遊んでいない」ということが、原因の1つです。仲間と遊ぶことがなくなり、運動やスポーツの楽しさが分からないまま大きくなることが多くあります。

知事

我々の世代は、小さい頃、当たり前のように外で遊んでいました。そのような時代でなくなってきています。

知念 嘉史氏

遊ぶ時間、遊ぶ空間、遊ぶ仲間が減っていることを「三間(さんま)の減少」と言います。これにより、子どもたちは、家の中で遊ぶしかなく、外遊びをしなくなりました。

知事

私が小学生の頃は、朝早く学校に行き、校庭でドッジボールや手打ち野球などを楽しんでやっていました。今の子たちは外遊びの楽しさを知らないのですね。

杉山 芙沙子氏

多くの子どもが経験していることですが、公園に行くと、近隣に迷惑なので、大きな声で話してはいけない、ボール遊びは禁止、などの制約があります。そこが何とかならないかと思っています。

知事

行政が抱える問題でもあります。そこを含めて、皆さんとともに議論していきたいと思います。

参加者1

杉山さんのお話に、柳島スポーツ公園の話がありました。そこで道の駅が作られるそうですが、道の駅は柳島スポーツ公園においてどんな役目を果たすのでしょうか。

杉山 芙沙子氏

分かる範囲ですが、道の駅では、地産地消を目的に、茅ヶ崎市で採れた野菜や魚や肉などのマルシェが開かれる予定だそうです。私どもがそこに直接関わることはありませんが、柳島スポーツ公園では「地産地消」をキーワードに、地域で育ったものを皆で食べようということをやると聞いています。

知事

未病を改善するためには、「食、運動、社会参加」の3つの取組が大事です。今日のテーマはスポーツですが、食も大事です。「身土不二」という言葉があります。体と地面は2つならず。自分が生活しているところで育った食べものを食べることは、体に一番良い。言葉を替えると、「地産地消」ということです。道の駅ができたら、茅ヶ崎市で「地産地消」が実践できますね。

参加者2

私は、後期高齢者の一員ですが、週に5日間はウォーキングをしています。湘南藤沢ウォーキング協会に所属しています。ウォーキングを始めて18年経ちます。車が建物から車道に出るために、歩道の一部が斜めになっており、身体に障害のある方は、外に出ても楽しく歩けないということを気にしています。道幅3メートルの道路で傾斜があると、障害のある方にとっては、真っ直ぐ歩くことが難しい歩道となります。これは、神奈川県だけでなく、日本全国の問題です。障害のある方も楽しく外に出て歩くことができるように、より早い時期に傾斜のない歩道を造ってほしいです。

知事

まちづくりを進める上で、大事な要素です。副知事から答えてもらいます。

副知事

今のご指摘は、もっともなことです。昔の歩道は、車道より高く造られていました。そのため、車が車道に出られるようにするには、歩道の一部を斜めにするしかありませんでした。今は、道をフラットにし、そのかわり、車道と歩道の間にある縁石はしっかりと高さを作るように変えているところです。

これから造る歩道については、車道に出る際の斜め部分をなくすような構造にしています。特に、駅から福祉施設までの経路は、特定道路として歩道の傾斜を解消する努力をしています。徐々にではありますが、取組を進めていますのでご理解ください。

参加者3

知念さんにお伺いします。「スポーツを気楽に楽しむことが大切。」というお話がありました。私は、今は引退しましたが、サッカー部に所属していました。引退後は、「楽しかった」、「充実していた」と思えるのですが、部活動の最中に「辛い」と感じ、楽しくない時期もありました。正直、部活動を辞めると友達とのつながりが切れてしまうのではないかと恐れて、部活動自体は惰性で続けていたところもありました。それは、楽しく気軽にスポーツをするという考え方に反していると思います。僕だけがそう思っているのではなく、他にもそう思っている人がいると思います。部活動は生涯スポーツにおいて、悪い影響を及ぼしている面があるのではないかと考えます。

知事

部活動が生涯スポーツに悪い影響を及ぼしているという斬新な指摘ですね。

知念 嘉史氏

部活動に入るということは、覚悟が必要です。土曜日や日曜日も練習があり、学生生活の大半を部活動に費やすことになります。部活動に入らない人が増えているのも現状です。一方で、部活動を週7日、毎日しなくても良いのでは、という考え方もあります。もっといろいろな種目を経験しようと、総合運動部というものも増えています。

競技的にやる部活動も良いですが、もっと遊び感覚でできる部活動もあって良いと思います。

杉山 芙沙子氏

スポーツにおいて、スキルが高いだけが良いことなのでしょうか。部員がたくさんいても、サッカーなら11人しか試合には出場できない。高校時代は、心や体が育つ時期なので、スキル的に足りなくて、試合や大会に出られなくても、活躍している他の部員を応援するとか、部活動を愛している気持ちは誰にも負けないなど、その人の得手不得手を考え、高校生自身も考えながら部活動に参加すると、引退後の学生生活においても、部活動の仲間に支えられていることに気が付いたりします。

知事

部活動で、良い成績を収めている子は格好良く見え、皆の憧れになりますが、そうではない子もたくさんいます。ある種、苦痛があるかもしれません。高校までの部活動は、いわゆる体育会系ですが、大学に行くと、同好会も多くあります。同じテニスでも、体育会系のテニスでは、試合に勝つ、良い成績を収めることを目的にしていますが、同好会の方は、楽しむことを目的に活動しています。高校にも、同好会のような活動形態があって良いのではないでしょうか。

杉山 芙沙子氏

それもいいですね。

知事

今、体育会系の世界では、パワハラや暴力等が問題視されています。上下関係が厳しいということも伝統的にあります。

杉山 芙沙子氏

今は、過渡期にあります。高校生自身も部活動のあり方を考えてくれたら、先生たちを変えることができると思います。昔の、いわゆる「体育」というところから、「スポーツ」という、遊びの延長という考え方や楽しさが大事だと思います。スポーツを評価するとき、スポーツがどれだけ好きか、という指標も取り入れられると良いと思います。

知念 嘉史氏

おっしゃるように過渡期だと思います。東海大学は、ラグビー部が強いです。部員が100名以上いますが、試合等に出られるのは、ごく一部の部員だけです。ラグビー部では、部員のレベルに応じてチームが幾つもあります。東海大学だけでなく、他の大学もレベル別にチームがあり、同レベル同士で対戦するなど、全員がプレーできるような工夫をしています。

知事

いろいろな楽しみ方がありますね。

参加者4

私は、辻堂に住んでおり、近くに辻堂海浜公園があります。公園内でラグビー、サッカー、アメリカンフットボールまでは良いけど、野球だけはやってはいけない。なぜ、公園でボール遊びをしてはいけないのですか。

知事

副知事が答えます。

副知事

辻堂海浜公園は、県の公園で、我々が管理しています。辻堂海浜公園だけでなく、他の公園でも、ボール遊びを禁止しているところは多いです。硬式のボールは駄目、柔らかいボールなら良いなど、細かいルールは地域によって違います。なぜ、禁止されているかという点に関しては、硬式のボールが危ないなどの苦情がかつて多くあったことから始まっています。野球などの硬いボールが飛んできて、危ない思いをしたといった、そういう苦情の積み重ねから公園内でのボール遊びを制限せざるをえませんでした。

この区域ならボール遊びができますと、エリアを定めるというやり方もありますが、マナーとルールをどうやって両立させるか、ここの問題が一番難しいところだと思っており、我々も悩んでいます。

知事

公園で大きな声を出してはいけない、ボール遊びをしてはいけないなど規制が多いのは、周辺住民からの苦情が多くあったことがきっかけです。子どもが騒いでいる、うるさい、騒音だと抗議する人もいますが、公園で子どもが自由に遊べる雰囲気を地域で大人が作っていかなければなりません。

参加者4

立派な施設があるのにもったいないと思います。湘南地域は、比較的運動施設に恵まれていると思います。

知事の個人の考えで良いのですが、湘南の範囲はどこからどこまでと考えていますか。

知事

今日のテーマとは関係ありませんが、「湘南論争」というものがあります。いろいろな説があります。大磯町が湘南発祥の地と言う人もいます。茅ヶ崎市が湘南発祥の地だと言う人もいます。神奈川県では、「かながわシープロジェクト」という取組を進めています。神奈川県は海に面しています。この魅力をもっと高めようと、海に関するレジャーや漁業関係者もみんな集めて、神奈川の海を盛り上げていこうという取組です。その会議で、「湘南論争」はやめようということになりました。それからは国内外のお客さんに対して、神奈川の海を楽しんでいただこうということを目的にしています。神奈川県・相模湾沿岸の13市町を「SHONAN」としました。

参加者5

神奈川県は意外と体育施設が少ないと感じています。愛知県には、体育施設が多くあり、子どもたちが放課後、バスケットボールやフットサルに励めるような環境があります。大磯町には体育施設が1つもなく、二宮町には、二宮町立体育館しかありません。この辺りは、過疎地と言われていますが、このような環境では、子どもたちは日常的にバスケットボールなどの室内競技に励めません。2020年にはオリンピックもあるので、大磯町や二宮町に立派な体育館を造り、世界大会を誘致し、プロスポーツに触れる機会を増やせば、子ども時代からスポーツが身近にある環境になるのではないかと思います。神奈川県が、もっと子どもたちが身近にスポーツに親しめる環境になると良いと思います。

知事

神奈川県の公立の体育施設は少ないの?(副知事に確認)、やはりそうですか。(注:施設数としては多いが、人口割では全国平均を下回っている)

オリンピックを契機に、いろいろな形で整備はしています。例えば、藤沢の体育センターは、全部きれいにしています。また、平塚市も、オリンピックとパラリンピックの事前キャンプでリトアニア共和国に来てもらいますので、そういったものをきっかけに整備をしようとしています。

それとともに、学校には広いグラウンドや体育館がせっかくあるのに、なかなか一般開放されないという話が、対話の広場の他の会場でも出ました。20年ほど前ですか、池田小学校事件があり、小学校に刃物を持った人が侵入し、子どもたちを殺した事件がありました。それから学校は、今までは誰でも入れる雰囲気があったのが、登校が終わると扉を閉めるなど、管理、管理となり、せっかくそこにグラウンドなどがあっても皆さんが使えない状況が増えました。

町立の体育施設が少ないのだったら、公立学校の施設があるのだから、もっと開放するべきではないか、その代わり、地域の皆さんでそれを支えてくださいということです。地域の皆さんで順番に監視するなど、地域の中の学校として施設を皆さんが有効に使えるような形だったら開放もできますよね。

この時代に公立の体育館を次々と作っていくのは、財政的に厳しく、難しいですが、皆さんが知恵を絞って、あるものをうまく使っていく、そのためには地域のコミュニティの中で、しっかりとそれを生かそうという雰囲気を作っていかなければならないということです。

参加者6

3年前に舌がんになりました。死の恐怖や後遺症は、スポーツによって乗り越えました。生涯スポーツは、推進すべきだと思います。

スポーツをする人、しない人の二極化とよく言われますが、スポーツをしない人に対して、どのようなアプローチが必要でしょうか。また、要望ですが、健康がクローズアップされていますが、私のように不健康な人もいるということを考えてほしいです。

知事

健康か病気のどちらかと物事を考えがちですが、健康と病気はグラデーションのように連続的に変化しており、その状態を「未病」と言います。少しでも健康な状態に近づけようとする「未病の改善」が大事です。神奈川県では、未病を改善する取組を進めていますが、病気の人を特別扱いしているわけではありません。完全に健康な人はいないでしょう。逆に、完全に病気の人もいません。何となく、今日は調子が良いな、悪いな、という実感があると思います。そのような連続性で健康について考えていきたいです。

今日のテーマでもありますが、オリンピックを前にして、素晴らしいトップアスリートが育っている一方で、子どもたちの基礎的な運動能力の欠如という課題もあります。みんなでスポーツをしようという方向に誘導していく取組を進めていますが、しない人をどう巻き込んだら良いでしょうか。

知念 嘉史氏

難しい問題です。スポーツをしない人は、プログラムを考えても参加してもらえません。もっと気軽に、身近なところで運動ができるようにしていくしかないと思います。体育館の話もありましたが、大きな体育館を何十億円もかけて1つ作るか、小さい体育館だけど、たくさんあり、自由に使えるほうが良いのか。大きな体育館は、大きな大会の会場として使用されたり、予約や抽選が必要だったりと、なかなか一般の方には使いにくい。身近なところでスポーツや運動ができる環境を整えることが必要だと思います。

杉山 芙沙子氏

私は、渋谷区で子ども向けの運動プログラムを提供しています。65平方メートルしかない場所で行うのですが、工夫して楽しく遊ぶことを身につけられるようなプログラムで、プログラムを通じて小さいときから運動習慣を身に付けられ、外遊びにもつながります。

今の子どものお父さん、お母さんの年代でも、外遊びをしてこなかった人はたくさんいます。会場の高校生の皆さんが大人になり、お子さんができた頃に、子どもと一緒に遊んでもらえるようなプログラムがあると良いなと思っています。

先ほどの道路の話ですが、私どもがやっている面白いプログラムをご紹介します。興味があれば、後ほどお問い合わせ下さい。「スポゴミ」といいます。3人1組で行います。車いすに乗りながら、ごみ袋を持ち、ごみを拾いながら段差やエレベーターの有無などの街中のバリアを見つけ、拾ったごみの数と見つけたバリアの数を点数化するゲームを渋谷区で行っています。また、車いすを自分で運転すると、どれだけ大変かということも体験できます。点字ブロックは、車いすには「バリア」になりますが、白杖の方にはなくてはならないものです。みんなで街中のバリアを体験することも良いことですが、見つけたバリアを地図にし、ぜひ神奈川県に届けて、ここを改善してほしい等、具体的な行動につなげてほしいと思います。

知事

先日、バリアフリーフェスタかながわ2018を開催しました。会場には、段差や坂などのバリアが作られており、自分で車いすに乗って体験したときに、大変さを実感しました。町を歩くといろいろな発見があるでしょう。これは大事なことです。

杉山 芙沙子氏

3人1組で行うプログラムですので、車いすに乗る場合もあれば、車いすを押す側に回ることもあります。段差を乗り越えるときに、正面を向いたまま押すとどうか、乗っている人の怖さはどうか。実は、後輪側から段差を乗り越える方が楽です。機会があったら、是非体験してみてください。

参加者7

私はスポーツをしませんが、今までの話ですと、スポーツや運動と言われるとハードルが高いですが、遊びと言われると、やってみようかなという気持ちになってきました。

また、私は、3月まで北海道にいて、4月に神奈川県に移ってきました。神奈川県に来て、驚いたことは、海のスポーツが非常に市民に親しまれていることです。西湘バイパスを通ったりすると、サーファーをよく見かけ、身近に感じました。海のスポーツが身近にあるということは、北海道にはない神奈川県の良いところだと思います。ただ1つ気になっていることは、海岸沿いは上半身裸の男性がうろうろしていても良いと思うのですが、海から1キロ、2キロ離れている場所でも上半身裸の男性がうろうろしており、どこまで許されるのかが気になりました。親しみを持たれているスポーツがあり、海の競技がオリンピックでも取り上げられるということで、非常に期待をしているところでもあります。

知事

神奈川県は、海に面しているところが大きな魅力です。私はダイビングをしますが、神奈川県の海も潜れるのです。多くの方が、潜るとなると、伊豆など他県に行ってしまいます。私が知事になったときに、神奈川県の海を潜り尽くそうと計画し、実行しました。なかなか面白かったです。

参加者8

高校生など、学生の方は、学校でスポーツができます。今日のテーマは、生涯スポーツ社会を考えるということですが、私は今、70歳です。これから生活していく中で、先生方がお考えになっている、中高年がやるスポーツとはどのようなものでしょうか。プールで歩く、ウォーキングなどでしょうか。健康でなければスポーツはできないと思います。アドバイスをお願いします。

知念 嘉史氏

健康のために、プールで歩いている人も確かにいらっしゃいます。ですが、あれを「やりたい」と思ってやっている方は意外に少なく、長続きしません。健康のためにやらなくてはいけないと、義務化されてしまうと、続かないと思います。私は、楽しんでやれることをやる、ということを推奨しています。「ニュースポーツ」というものがあります。日本でも500種類くらいあります。大学生でも、高齢の方でも楽しめます。「ニュースポーツ」を地域でできる環境を整えていくことが大事だと思っています。

知事

ニュースポーツについて少しご紹介していただけますか。

知念 嘉史氏

アメリカでメジャーなニュースポーツを今日は持ってきました。「BAGGO」というものです。赤と青のバッグと呼ばれる袋状のものを地面に置いたボードに向かって投げます。穴に入ると3点、ボードに乗れば1点といったように点数を競います。相手のバッグをボードから落とすこともできます。

杉山 芙沙子氏

私は、今質問された方と同い年で、あと半年で70歳になります。私がやっていて健康になったことは呼吸法です。呼吸を1日何回やるか知っていますか。2万回です。1日に2万回チャンスがあります。お腹周りにも効果がありますが、まず、疲れなくなります。鼻から吸って、鼻から出す呼吸をしてください。

知事

私が答えられる事例があります。私は知事に就任し、56歳から早朝のランニングを始めました。それまでは、テレビの世界にいましたので不規則な生活で、運動は縁遠いものでした。知事になり、規則正しい生活になりましたので、朝早く起きて、走ってみようと考えました。また、移動はすべて車になり太り始めました。痩せるために走ってみようと思い、走り始めました。当初の目的は体重を減らすためでしたが、走ってみたら気持ち良くなり、元気になりました。最初は恐る恐るでしたが、だんだんと距離を伸ばすことができました。走ることが習慣になりました。走れる体になってきたので、マラソンに挑戦し、ハーフマラソンを1時間56分で完走しました。ハーフマラソンの次は、フルマラソンに挑戦しました。初めてフルマラソンに挑戦したのは61歳のときでした。4時間49分で完走できました。今年もフルマラソンに挑戦し、なんとか5時間を切ることができました。56歳からでもできるということを実感しているところです。始めるのに遅いことはありませんので、是非頑張ってください。

参加者9

知念さんに質問です。先ほどの事例発表で、街中に卓球台があるというお話をされていました。私はスポーツをやっており、ニュージーランドに遠征に行ったことがありますが、海外と比較すると日本のスポーツは劣っていると感じました。スポーツに「レジャー」という要素を加えることで、スポーツをより身近で幅広い年代の方に楽しんでもらえるのではと思いました。日本でそのようなレジャー施設を作る場合、具体的にどのようなことが必要ですか。

知念 嘉史氏

先ほどご紹介したのは、ごく一部ですが、1度で良いので、GoogleEarthでマンハッタン周辺を見てみてください。野球場ぐらいの広い場所が30か所ほどあり、テニスコートも何十面もあるなど、欧米ではスポーツを身近に楽しむという考え方が浸透しています。それに対して、行政からお金も出ています。日本では、スポーツというと、精神鍛錬や訓練という考え方が根強くあります。日本は、今、過渡期にありますが、楽しんで行うスポーツに変えていかなければと思います。

知事

最近、公園に健康遊具があります。子どもたちが遊ぶ場所というだけではなく、大人が運動する場所としての機能を持った公園もあります。今後、広がると良いと思います。

参加者10

平塚市の総合計画に関する審議会の委員をやった経験から、神奈川県内の市町村の統計資料を見たことがあります。神奈川県は子どものスポーツの成績が全国と比較して劣っているというお話がありました。神奈川県内でも地域差があると思います。

知事

先ほどの話は、小学5年生と中学2年生男女の体力テストの結果のことです。神奈川県の成績は、全国平均をはるかに下回っています。これからは、ビッグデータの時代です。データを分析し、足りないところは補っていきます。また、神奈川県では、子ども☆キラキラプロジェクトを実施しています。学校に体育専門の先生などを派遣し、特別に指導すると効果があり、体力テストの結果が飛躍的に良くなりました。できるようになると楽しくなり、積極的に運動するようになります。神奈川県は横浜市、川崎市などで、人口が増えている一方で、県西地域の人口はどんどん減っています。地域差をなくし、全県的に運動能力を上げたいです。

運動習慣を作ることはとても大事です。最近の子どもたちの基礎的運動能力の欠如は恐ろしいものがある、と以前に神奈川県の医師会の会長から話を聞きました。しゃがむことができず、後ろに転んでしまうそうです。この子たちがこのまま大人になると、未病を改善するために、「食、運動、社会参加」が大事だと言っていますが、小さい頃からの運動習慣がないまま100歳になったらどうなるのか。子どもの頃から運動習慣を身に付けないと後々大変になります。県では、全世代的に運動習慣を推進しています。今日をきっかけに運動・スポーツを始めてみてください。やり始めると、楽しさに出会います。すると、続けることができるので、一歩踏み出すことが大事です。最後までお付き合いいただき、どうもありがとうございました。

参加者からのご意見

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参加者ご意見(PDF:248KB)

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